185 / 357
最終魔戦
並の武器は通用しない
しおりを挟む
二人の目線の先に立つ異形のゴブリンが、ズシリズシリと重々しく歩み寄ってきた。足音で相当な質量を誇る魔物であることが理解できる。
「石鬼? 初めて見る魔物ですね」
そう言ったのはニオンであった。
頑丈そうな外殻に覆われたゴブリンが存在するなど思いもしなかったのだ。
彼は大抵の魔物の種類は知っている。しかし、今目の前にいるゴブリンは異形中の異形であった。
「変異性魔物」
黒い外殻を纏いし男が呟くように言った。
「放射線や化学物質などの変異原の影響により、突然変異を遂げた魔物だ。こいつは通常の魔物ではないぞ、気を付けろ」
「異能性魔物? 変異?」
「……今だまともに科学技術に接触したことがない奴等には分からんか」
聞き慣れない言葉ゆえかニオンは首を捻る、そんな彼を見て男は頭を掻くような仕草をした。
「通常のゴブリンが外的な要因で変貌し、新たな生体機能を得たと考えてもいい」
「新たな機能? あの石のような殻のことですか」
男の説明を聞いて、ニオンはこちらに向かってくる巨躯に再び視線を向けた。
そのゴブリンはホブ並に大きいだけでなく、なにより目につくのが全身を覆うその強固そうな殻である。
新たな機能を得たと言うなら、その外殻こそが新たな能力に違いないだろうと、ニオンは考えた。
正解だ、と言わんばかりに男は頷いた。
「石鬼のあの外殻は大気中に舞う砂塵や粉塵を表皮上に凝結させたものだ。並の武器は通用しない程の強固な防御壁と言えるな」
「ゴブリンが、それほどの能力を?」
ニオンは息を飲む。
……刀剣が通用しない?
はたして、そんな存在を弱小魔物と言えるだろうか。
ゴブリンは数が揃えばこそ厄介だが、単独の戦闘能力は低く脅威となるには程遠い魔物だ。
しかし、並の攻撃が通じない防御力を持った存在となれば、その脅威度は並の魔物と比較にならないだろう。
「ゴアァァァ!!」
突如、その強固な殻に包まれゴブリンが雄叫びを響かせながら二人に向かって突撃してきた。重そうな見た目のわりに、その機動力は凄まじいものであった。
ニオン達は横に跳躍して、ゴブリンの突進を回避した。
猪突猛進をかわされたにも拘わらず、石鬼は止まることなく、いきおいに任せて肩から前方の樹木に激突した。
森に轟音が響き渡り、周囲の木々の上にとまっていた鳥達が一斉に飛び立つ。
巨躯が誇る質量をまともに受けた木はメキメキと音をたてながら倒れてしまった。
もはや並クラスの魔物が発揮できるような破壊力ではなかった。
「くっ! もうゴブリンどころの攻撃力じゃない」
石鬼の突進の威力を目の当たりにしたニオンは驚愕の表情を見せる。
しかし、それを見ても少年は逃げるようなことはしない。そんな考えなど持っていないのだ。
ニオンは木剣を握り直し身構えた。
全身から無駄な力を抜き、いつでも瞬発的に動けるように整える。
「ふふ、あの化け物相手にどう戦うか見物だな」
外殻を纏いし男は、いつの間にか高い木の上に移動していた。そして高所から一人と一匹が向かい合う様を見下ろし小さな笑い声をあげた。
「グゴア!」
樹木をへし折った石鬼は姿勢を起こし、ニオンを睨み付けた。
頭部も頑丈そうな殻に覆われており、唯一目元と口元だけが露になっている。そこからギラつく眼光と臭い息を放出していた。
その凶悪な巨体に向かってニオンは駆け出した。
「グガァ!」
高速で迫る銀髪の少年を叩き潰そうと、石鬼は殻に包まれた右の拳骨を降り下ろした。
しかし見切られていたのか、すんでのところで避けられた。
拳は少年ではなく地面にメリ込み大地を振動せしめた。
そしてニオンは、攻撃後のその隙を見逃さない。
地に食い込んだ石鬼の剛腕をかけ登り、巨大な頭を木剣で殴打した。
「くっ……!」
ニオンの手に痺れが走った。棒切れで岩山を叩いたような手応えであった。
そして、ボキリと心を込めて拵えたばかりの木剣が半分に折れてしまったのだ。
あの男が言ったとおり、並の武器は通じないようだ。
「グゴォ!!」
すると石鬼は左手でニオンを掴みとり、力強く放り投げた。
ニオンは宙を舞い、背中から近くの樹木に叩きつけられた。
「ぐはぁ!!」
少年の口腔から血が吹き出る。
「がはっ! ……ごほっ!」
横隔膜がせりあがり呼吸が苦しい。
しかし、ニオンは咳き込みながら立ち上がる。彼の目からは、まだ戦意が消えていなかった。
今だに倒れない敵を目にした石鬼は、少年にとどめをさそうと再びその頑強な拳骨を繰り出した。
だが予備動作が大きいため、またもや避けられる……だけかに思われた。
空を切り伸びきった石鬼の剛腕にニオンは絡み付いた。
「ふんっ!」
ニオンは息苦しいなか全身に力を込めた。
――ゴキャッ!!
周囲に何かが砕けるような音が拡散する。
「グギャアァァァァァ!!」
そして間いれず怪物が絶叫を轟かせた。
石鬼の肘周囲の肉が裂け、血塗られた骨が飛び出ていたのだ。右腕を破壊された激痛に呻きのたうち回る。
その影響でニオンは放り出され地面に転がった。
「ごほっ! ……どんなに……頑丈な鎧を……まとっても……関節技は防げない」
まだ正常な呼吸に戻らないニオンは、痛みで暴れまわるゴブリンを目でおう。
彼は伸びきった石鬼の腕に飛び付き、腕挫十字固でその剛腕を破壊したのであった。
生物の骨と骨の連結部位を破壊する技術、その前ではいかに強固な防具をもってしても無意味である。
「……グゴッ!!」
痛みで足掻きながらも、石鬼は怒りに燃えて少年に鋭い目を向ける。しかし、いきなりその一つが潰された。
突如、棒状の物が飛んできて石鬼の目を貫いたのだ。巨躯の右眼球に突き立ったのは折れた木剣であった。
「……グゴッア!」
右腕に続き右視覚を失った石鬼は、またもやうずくまる。
「……技とは呼べないけど、目を狙うのも有効だ」
石鬼の強固な殻により折れた木剣を投擲したニオンは、ゆっくりと立ち上がる。
木に激突したダメージで脚がふらつくが、その強靭な精神力で体勢を立て直した。
そんな彼の横に黒き装甲が降り立った。
「やるなぁ、変異性魔物を相手にしてここまでとは。代われニオン。こいつは通常の武装では、なかなか死なん」
そう言って外殻の男は背中に装備されていた金砕棒を手にとると、それをうずくまる石鬼の方に向けた。
その金棒は重そうな見た目のわりに、男は軽々と扱っている。
金砕棒は丁寧に作られた物なのか、黒い金属の本体の所々に金の装飾がされ、持ち手には赤い帯状の糸が巻かれている。
……これも先生が作った物なのか?
そう心で呟きニオンは芸術品のような武装に見とれた。
「ところでニオンどうだ? あのゴブリン、通常小鬼より美味かもしれんぞ。食ってみるか?」
「先生、いかに滋養があっても常に食べるような物ではないと思います。あの時は、あくまでも食糧に困窮したからです」
「はは、違いねぇ」
男は冗談混じりの会話を少年としたあと、金砕棒を手にしたまま跳躍した。
「大質量破砕武装『剛接大山』!」
高さ十メートル程までに到達した男は、そのまま落下しながら金砕棒を振りおろした。
そして手にした重金属の塊が石鬼の頭に叩き込まれる。
ゴブリンは粉微塵に成りはてた、だけではすまなかった。
森全体に激震と大音量が拡がり、木々は倒れ、砂塵や土が吹雪のように巻き散ったのだ。
石鬼がいた場所を中心に大きなクレーターが形成され小さな地割れも起きていた。
男は先程、金砕棒を軽々と手にしていた。だがしかしその威力はまるで隕石の衝突。物凄い大質量の物体で大地を殴り付けたようであった。
そしてクレーターの中央付近で外殻の男は立ち上がり、強大な破壊力を生み出した金砕棒を背中に戻した。
「大量の金属を圧縮して拵えた金棒に質量制御装置を組み込んだ武装だ。内蔵された精密圧力検知器に反応があった時のみ制御装置が停止する仕組みになっている。つまり常時は扱いやすい重量だが、一定の質量を持った対象に激突すると瞬間的に超重量に戻る。……ん? やっべぇ」
男の目に入ったのは地に横たわるニオンであった。
どうやら金砕棒の一撃から発生した余波の影響で吹き飛ばされたようだ。
「石鬼? 初めて見る魔物ですね」
そう言ったのはニオンであった。
頑丈そうな外殻に覆われたゴブリンが存在するなど思いもしなかったのだ。
彼は大抵の魔物の種類は知っている。しかし、今目の前にいるゴブリンは異形中の異形であった。
「変異性魔物」
黒い外殻を纏いし男が呟くように言った。
「放射線や化学物質などの変異原の影響により、突然変異を遂げた魔物だ。こいつは通常の魔物ではないぞ、気を付けろ」
「異能性魔物? 変異?」
「……今だまともに科学技術に接触したことがない奴等には分からんか」
聞き慣れない言葉ゆえかニオンは首を捻る、そんな彼を見て男は頭を掻くような仕草をした。
「通常のゴブリンが外的な要因で変貌し、新たな生体機能を得たと考えてもいい」
「新たな機能? あの石のような殻のことですか」
男の説明を聞いて、ニオンはこちらに向かってくる巨躯に再び視線を向けた。
そのゴブリンはホブ並に大きいだけでなく、なにより目につくのが全身を覆うその強固そうな殻である。
新たな機能を得たと言うなら、その外殻こそが新たな能力に違いないだろうと、ニオンは考えた。
正解だ、と言わんばかりに男は頷いた。
「石鬼のあの外殻は大気中に舞う砂塵や粉塵を表皮上に凝結させたものだ。並の武器は通用しない程の強固な防御壁と言えるな」
「ゴブリンが、それほどの能力を?」
ニオンは息を飲む。
……刀剣が通用しない?
はたして、そんな存在を弱小魔物と言えるだろうか。
ゴブリンは数が揃えばこそ厄介だが、単独の戦闘能力は低く脅威となるには程遠い魔物だ。
しかし、並の攻撃が通じない防御力を持った存在となれば、その脅威度は並の魔物と比較にならないだろう。
「ゴアァァァ!!」
突如、その強固な殻に包まれゴブリンが雄叫びを響かせながら二人に向かって突撃してきた。重そうな見た目のわりに、その機動力は凄まじいものであった。
ニオン達は横に跳躍して、ゴブリンの突進を回避した。
猪突猛進をかわされたにも拘わらず、石鬼は止まることなく、いきおいに任せて肩から前方の樹木に激突した。
森に轟音が響き渡り、周囲の木々の上にとまっていた鳥達が一斉に飛び立つ。
巨躯が誇る質量をまともに受けた木はメキメキと音をたてながら倒れてしまった。
もはや並クラスの魔物が発揮できるような破壊力ではなかった。
「くっ! もうゴブリンどころの攻撃力じゃない」
石鬼の突進の威力を目の当たりにしたニオンは驚愕の表情を見せる。
しかし、それを見ても少年は逃げるようなことはしない。そんな考えなど持っていないのだ。
ニオンは木剣を握り直し身構えた。
全身から無駄な力を抜き、いつでも瞬発的に動けるように整える。
「ふふ、あの化け物相手にどう戦うか見物だな」
外殻を纏いし男は、いつの間にか高い木の上に移動していた。そして高所から一人と一匹が向かい合う様を見下ろし小さな笑い声をあげた。
「グゴア!」
樹木をへし折った石鬼は姿勢を起こし、ニオンを睨み付けた。
頭部も頑丈そうな殻に覆われており、唯一目元と口元だけが露になっている。そこからギラつく眼光と臭い息を放出していた。
その凶悪な巨体に向かってニオンは駆け出した。
「グガァ!」
高速で迫る銀髪の少年を叩き潰そうと、石鬼は殻に包まれた右の拳骨を降り下ろした。
しかし見切られていたのか、すんでのところで避けられた。
拳は少年ではなく地面にメリ込み大地を振動せしめた。
そしてニオンは、攻撃後のその隙を見逃さない。
地に食い込んだ石鬼の剛腕をかけ登り、巨大な頭を木剣で殴打した。
「くっ……!」
ニオンの手に痺れが走った。棒切れで岩山を叩いたような手応えであった。
そして、ボキリと心を込めて拵えたばかりの木剣が半分に折れてしまったのだ。
あの男が言ったとおり、並の武器は通じないようだ。
「グゴォ!!」
すると石鬼は左手でニオンを掴みとり、力強く放り投げた。
ニオンは宙を舞い、背中から近くの樹木に叩きつけられた。
「ぐはぁ!!」
少年の口腔から血が吹き出る。
「がはっ! ……ごほっ!」
横隔膜がせりあがり呼吸が苦しい。
しかし、ニオンは咳き込みながら立ち上がる。彼の目からは、まだ戦意が消えていなかった。
今だに倒れない敵を目にした石鬼は、少年にとどめをさそうと再びその頑強な拳骨を繰り出した。
だが予備動作が大きいため、またもや避けられる……だけかに思われた。
空を切り伸びきった石鬼の剛腕にニオンは絡み付いた。
「ふんっ!」
ニオンは息苦しいなか全身に力を込めた。
――ゴキャッ!!
周囲に何かが砕けるような音が拡散する。
「グギャアァァァァァ!!」
そして間いれず怪物が絶叫を轟かせた。
石鬼の肘周囲の肉が裂け、血塗られた骨が飛び出ていたのだ。右腕を破壊された激痛に呻きのたうち回る。
その影響でニオンは放り出され地面に転がった。
「ごほっ! ……どんなに……頑丈な鎧を……まとっても……関節技は防げない」
まだ正常な呼吸に戻らないニオンは、痛みで暴れまわるゴブリンを目でおう。
彼は伸びきった石鬼の腕に飛び付き、腕挫十字固でその剛腕を破壊したのであった。
生物の骨と骨の連結部位を破壊する技術、その前ではいかに強固な防具をもってしても無意味である。
「……グゴッ!!」
痛みで足掻きながらも、石鬼は怒りに燃えて少年に鋭い目を向ける。しかし、いきなりその一つが潰された。
突如、棒状の物が飛んできて石鬼の目を貫いたのだ。巨躯の右眼球に突き立ったのは折れた木剣であった。
「……グゴッア!」
右腕に続き右視覚を失った石鬼は、またもやうずくまる。
「……技とは呼べないけど、目を狙うのも有効だ」
石鬼の強固な殻により折れた木剣を投擲したニオンは、ゆっくりと立ち上がる。
木に激突したダメージで脚がふらつくが、その強靭な精神力で体勢を立て直した。
そんな彼の横に黒き装甲が降り立った。
「やるなぁ、変異性魔物を相手にしてここまでとは。代われニオン。こいつは通常の武装では、なかなか死なん」
そう言って外殻の男は背中に装備されていた金砕棒を手にとると、それをうずくまる石鬼の方に向けた。
その金棒は重そうな見た目のわりに、男は軽々と扱っている。
金砕棒は丁寧に作られた物なのか、黒い金属の本体の所々に金の装飾がされ、持ち手には赤い帯状の糸が巻かれている。
……これも先生が作った物なのか?
そう心で呟きニオンは芸術品のような武装に見とれた。
「ところでニオンどうだ? あのゴブリン、通常小鬼より美味かもしれんぞ。食ってみるか?」
「先生、いかに滋養があっても常に食べるような物ではないと思います。あの時は、あくまでも食糧に困窮したからです」
「はは、違いねぇ」
男は冗談混じりの会話を少年としたあと、金砕棒を手にしたまま跳躍した。
「大質量破砕武装『剛接大山』!」
高さ十メートル程までに到達した男は、そのまま落下しながら金砕棒を振りおろした。
そして手にした重金属の塊が石鬼の頭に叩き込まれる。
ゴブリンは粉微塵に成りはてた、だけではすまなかった。
森全体に激震と大音量が拡がり、木々は倒れ、砂塵や土が吹雪のように巻き散ったのだ。
石鬼がいた場所を中心に大きなクレーターが形成され小さな地割れも起きていた。
男は先程、金砕棒を軽々と手にしていた。だがしかしその威力はまるで隕石の衝突。物凄い大質量の物体で大地を殴り付けたようであった。
そしてクレーターの中央付近で外殻の男は立ち上がり、強大な破壊力を生み出した金砕棒を背中に戻した。
「大量の金属を圧縮して拵えた金棒に質量制御装置を組み込んだ武装だ。内蔵された精密圧力検知器に反応があった時のみ制御装置が停止する仕組みになっている。つまり常時は扱いやすい重量だが、一定の質量を持った対象に激突すると瞬間的に超重量に戻る。……ん? やっべぇ」
男の目に入ったのは地に横たわるニオンであった。
どうやら金砕棒の一撃から発生した余波の影響で吹き飛ばされたようだ。
0
お気に入りに追加
24
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第三章フェレスト王国エルフ編


せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
ゲート0 -zero- 自衛隊 銀座にて、斯く戦えり
柳内たくみ
ファンタジー
20XX年、うだるような暑さの8月某日――
東京・銀座四丁目交差点中央に、突如巨大な『門(ゲート)』が現れた。
中からなだれ込んできたのは、見目醜悪な怪異の群れ、そして剣や弓を携えた謎の軍勢。
彼らは何の躊躇いもなく、奇声と雄叫びを上げながら、そこで戸惑う人々を殺戮しはじめる。
無慈悲で凄惨な殺戮劇によって、瞬く間に血の海と化した銀座。
政府も警察もマスコミも、誰もがこの状況になすすべもなく混乱するばかりだった。
「皇居だ! 皇居に逃げるんだ!」
ただ、一人を除いて――
これは、たまたま現場に居合わせたオタク自衛官が、
たまたま人々を救い出し、たまたま英雄になっちゃうまでを描いた、7日間の壮絶な物語。

凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる