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最終魔戦
金属生命体来襲
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王都の広場でたむろしていた人々は一様に動きを止めて、ある場所を眺めていた。それは女王メリルの城である。
「……おい! なんだよあれ?」
「丸いものが、浮いてるわ」
「……城での余興かな?」
「金属なのか? それにしても、あれはデカいぜ」
城の上空に巨大な球体が浮いているのだ。その浮遊物は鈍色で光沢を帯びている、明らかに金属と言える物であった。
「ドワッシ、ドワッシ」
その鉄球のようなものが発しているのか、王都には奇妙な音が響き渡る。自然界には存在しないような、どこか無機質で不気味な音であった。
すると、その金属球体が動き始めた。ゆっくりと広場の方に向かってくる。そして人々で埋め尽くされた広場の上空で停止した。
魔王軍がほぼ壊滅状態にいたりメルガロスの勝利が絶対的なものになったため、それを祝うため今城で宴が執り行われてるらしいが、それの余興だろうか?
広場に集まって金属球体を見上げる人々は、そう思っていた。
「おっ! 女王様がなんか披露してくれるのかな?」
「それは、面白そうだな」
広場の人々は自分達の頭上にやって来た金属球体を眺めながら心踊らせる。きっと素敵な催し物が始まるのだろうと。
「ドワッシ!」
また球体が無機質な音を響かせると、今度は徐々に高度をあげはじめたのだ。
そして球体が上空三〇〇メートル程に到達したとき、それはおこった。
沸騰するかのように金属球体の表面がボコボコと蠢きだしたのだ。すると球体は、その形を変形させていく。
それは最初に人型となり、それから西洋甲冑のような姿に変化した。
しかし、ただの甲冑ではない。その高さは四十メートル近いであろう巨大甲冑であった。
金属球体は甲冑を着こんだような巨人と成りはてたのだ。その頭部には、不気味に赤く光る単眼があった。
「……おお、すげぇな」
「これも、なんかの魔術なのか?」
「なかなかの余興だな」
甲冑の巨人を見上げる人々は喝采を浴びせた。
しかし、その騒がしい場は次の瞬間、地獄と化した。
甲冑の巨人が彼らの上に着陸したのだ。
推定一五〇〇トンの巨人が広場に勢いよく降り立ったため、凄まじい破壊力が発生した。
多くの人々が巨大な足の下敷きになり、大量の瓦礫や土砂が巻き上がり、いくつもの建物が倒壊した。周囲一帯に強烈な震動が拡がる。
「うわあぁぁぁ!!」
「に、逃げろ!」
余興と勘違いしていた人々が集まっていた広場の周囲から阿鼻叫喚が響き渡る。
この巨人は城の余興などではなかった。
これは怪物の来襲。そう思ったのか、何人かの冒険者達が逃げる脚を動かしながら巨人を見上げた。
「魔物なのか? だが、何なんだアイツは?」
「……なんて大きさだ」
「あんなの魔物のはずがねぇ、本物の化け物だぁ!」
すると甲冑の巨人が動き始めた。胸の前で両腕をクロスさせる。
「ドワッシ!」
鳴き声なのか何なのか分からない音を発した途端、周囲の人々が一瞬にして凍結した。
細胞まで凍りついており、瞬く間に数百人もの人々が凍死したのだ。
そしてキィーンと言う高い音が鳴り響き、次の瞬間凍りついた人々は粉々に砕け散った。
巨人は全身から先進波のマイクロ波を放射して周囲の水分子の振動を低下させることで人々を凍結させ、さらに凍結後に超音波で凍死体に揺さぶりをかけて粉々にしてしまったのだ。
「ドワッシ!」
巨人は再び鳴き声をあげると、右手を変化させはじめた。巨人の手が一度液体状になり、別の形状に変化していく。すると手は長大な鞭へと形を変えた。
巨人は、その長大な鞭で前方を凪ぎ払った。それは超音速に達する一撃であった。
広範囲の建物が粉砕され、さらに鞭から発生した衝撃波で膨大な瓦礫が飛び散った。
……今まで王都で大規模な災いなど起きたことなどなかった。しかし歴史上初、平和な都で大災厄が発生したのだ。未知の怪物の来襲と言う。
巨人が鞭を元の手に戻したとき、突如巨人の目の前にに黒鉄の巨体が降り立った。
「ン゛マッ!」
着陸した黒鉄の巨体は甲冑の巨人に掴みかかりその動きを封じ込めようとした。
パワーは互角らしく、ギリギリと言う音が木霊した。
「ン゛マッ!」
「ドワッシ!」
二体は、もつれあったまま頭部をぶつけ合わせた。
互いに負けじと、頭突きの応酬を繰り返す。ぶつかる度に轟音が鳴り響いた。
ニオンはミースと正位剣士の少年少女達と騎士達を引き連れて城の正門を潜り抜けた。
町で行われている巨体同士の取っ組み合いを見て、ニオン以外の者達が目を丸くする。
「……あ、兄上。あの巨人達は、いったいなんなんです?」
「甲冑のような巨人は敵だよ。不定形金属生命体ガンダロス。……しかし、これ程の大きさは規格外だ」
「……そんな魔物、聞いたことがありません」
「奴は魔物ではない。奴は宇宙から飛来してきた怪物だ。総称して星外魔獣と呼んでいる」
「コズミックビースト?」
ミースも剣士達も騎士達だって魔物には詳しい。
だが星外魔獣など聞いたことがない。そもそも人型の形で、あれほどの巨体になれるものなのか?
ニオンは困惑する彼らに、現状を説明し始める。
「ガンダロスと組み合っている黒い巨人は私達の味方だ。クサマが奴の動きを抑えている間に、人々を避難させるんだ」
「……なら我々が、あの黒い巨人と協力して魔物を討伐した方が速いのでは?」
「全員避けるんだぁ!」
一人の騎士が返答したとき、ニオンが大声をあげてその場から飛び退いた。
みんなも、それに合わせてその場から退いたが、数名の騎士が反応しきれなかったようだ。
目標を外れた攻撃が飛んできたのだ、しかも視認不可能な攻撃であった。
避けられなかった騎士達は、細胞から凍結して絶命していた。
ミースは騎士達の凍死体を見て、青ざめながらニオンに問いかけた。
「あ、兄上……今のは凍結魔術ですか? 攻撃が見えなかった」
「いや、強力な先進波を用いた攻撃だ。冷凍メーザーと言ったところだろうか」
ニオンは、クサマと組み合うガンダロスに目を向ける。
その赤く輝く単眼から冷凍メーザーを滅茶苦茶に乱射して、町のあちらこちらを凍結させていたのだ。
「みな、よく聞きたまえ。間違っても戦おうなどとは考えてはいけない。もう君達は戦闘能力をもっていない状態なんだ」
「……な、何をおっしゃいます、兄上」
「ミース、魔術を行使してごらん」
「魔術ですか?」
ミースは言われるがまま、魔力を消費させ魔粒子を圧縮させようとした。
ところが粒子が拡散してしまい、圧縮することができなかった。
「魔粒子が集まらない、どうして?」
驚愕するミースに、ニオンは語り出す。
「ガンダロスが特殊な波動を発して、魔粒子圧縮を妨害しているんだ。奴がいる限り、魔術は使用不可能だ」
「……そ、そんな、魔術が使えないなんて」
ミースだけでなく、周囲の剣士や騎士にも動揺がうかがえる。
英力も魔術も使えない、こんな状況下での自分達の力などどれ程のものか。
「分かったかね。奴は魔王や魔物のように人の手で倒せるような相手ではない。惑星外魔物は人間の成せる範疇では太刀打ちできない存在なんだ」
穏やかに語るニオン。その眼差しは真剣そのものだった。
「……おい! なんだよあれ?」
「丸いものが、浮いてるわ」
「……城での余興かな?」
「金属なのか? それにしても、あれはデカいぜ」
城の上空に巨大な球体が浮いているのだ。その浮遊物は鈍色で光沢を帯びている、明らかに金属と言える物であった。
「ドワッシ、ドワッシ」
その鉄球のようなものが発しているのか、王都には奇妙な音が響き渡る。自然界には存在しないような、どこか無機質で不気味な音であった。
すると、その金属球体が動き始めた。ゆっくりと広場の方に向かってくる。そして人々で埋め尽くされた広場の上空で停止した。
魔王軍がほぼ壊滅状態にいたりメルガロスの勝利が絶対的なものになったため、それを祝うため今城で宴が執り行われてるらしいが、それの余興だろうか?
広場に集まって金属球体を見上げる人々は、そう思っていた。
「おっ! 女王様がなんか披露してくれるのかな?」
「それは、面白そうだな」
広場の人々は自分達の頭上にやって来た金属球体を眺めながら心踊らせる。きっと素敵な催し物が始まるのだろうと。
「ドワッシ!」
また球体が無機質な音を響かせると、今度は徐々に高度をあげはじめたのだ。
そして球体が上空三〇〇メートル程に到達したとき、それはおこった。
沸騰するかのように金属球体の表面がボコボコと蠢きだしたのだ。すると球体は、その形を変形させていく。
それは最初に人型となり、それから西洋甲冑のような姿に変化した。
しかし、ただの甲冑ではない。その高さは四十メートル近いであろう巨大甲冑であった。
金属球体は甲冑を着こんだような巨人と成りはてたのだ。その頭部には、不気味に赤く光る単眼があった。
「……おお、すげぇな」
「これも、なんかの魔術なのか?」
「なかなかの余興だな」
甲冑の巨人を見上げる人々は喝采を浴びせた。
しかし、その騒がしい場は次の瞬間、地獄と化した。
甲冑の巨人が彼らの上に着陸したのだ。
推定一五〇〇トンの巨人が広場に勢いよく降り立ったため、凄まじい破壊力が発生した。
多くの人々が巨大な足の下敷きになり、大量の瓦礫や土砂が巻き上がり、いくつもの建物が倒壊した。周囲一帯に強烈な震動が拡がる。
「うわあぁぁぁ!!」
「に、逃げろ!」
余興と勘違いしていた人々が集まっていた広場の周囲から阿鼻叫喚が響き渡る。
この巨人は城の余興などではなかった。
これは怪物の来襲。そう思ったのか、何人かの冒険者達が逃げる脚を動かしながら巨人を見上げた。
「魔物なのか? だが、何なんだアイツは?」
「……なんて大きさだ」
「あんなの魔物のはずがねぇ、本物の化け物だぁ!」
すると甲冑の巨人が動き始めた。胸の前で両腕をクロスさせる。
「ドワッシ!」
鳴き声なのか何なのか分からない音を発した途端、周囲の人々が一瞬にして凍結した。
細胞まで凍りついており、瞬く間に数百人もの人々が凍死したのだ。
そしてキィーンと言う高い音が鳴り響き、次の瞬間凍りついた人々は粉々に砕け散った。
巨人は全身から先進波のマイクロ波を放射して周囲の水分子の振動を低下させることで人々を凍結させ、さらに凍結後に超音波で凍死体に揺さぶりをかけて粉々にしてしまったのだ。
「ドワッシ!」
巨人は再び鳴き声をあげると、右手を変化させはじめた。巨人の手が一度液体状になり、別の形状に変化していく。すると手は長大な鞭へと形を変えた。
巨人は、その長大な鞭で前方を凪ぎ払った。それは超音速に達する一撃であった。
広範囲の建物が粉砕され、さらに鞭から発生した衝撃波で膨大な瓦礫が飛び散った。
……今まで王都で大規模な災いなど起きたことなどなかった。しかし歴史上初、平和な都で大災厄が発生したのだ。未知の怪物の来襲と言う。
巨人が鞭を元の手に戻したとき、突如巨人の目の前にに黒鉄の巨体が降り立った。
「ン゛マッ!」
着陸した黒鉄の巨体は甲冑の巨人に掴みかかりその動きを封じ込めようとした。
パワーは互角らしく、ギリギリと言う音が木霊した。
「ン゛マッ!」
「ドワッシ!」
二体は、もつれあったまま頭部をぶつけ合わせた。
互いに負けじと、頭突きの応酬を繰り返す。ぶつかる度に轟音が鳴り響いた。
ニオンはミースと正位剣士の少年少女達と騎士達を引き連れて城の正門を潜り抜けた。
町で行われている巨体同士の取っ組み合いを見て、ニオン以外の者達が目を丸くする。
「……あ、兄上。あの巨人達は、いったいなんなんです?」
「甲冑のような巨人は敵だよ。不定形金属生命体ガンダロス。……しかし、これ程の大きさは規格外だ」
「……そんな魔物、聞いたことがありません」
「奴は魔物ではない。奴は宇宙から飛来してきた怪物だ。総称して星外魔獣と呼んでいる」
「コズミックビースト?」
ミースも剣士達も騎士達だって魔物には詳しい。
だが星外魔獣など聞いたことがない。そもそも人型の形で、あれほどの巨体になれるものなのか?
ニオンは困惑する彼らに、現状を説明し始める。
「ガンダロスと組み合っている黒い巨人は私達の味方だ。クサマが奴の動きを抑えている間に、人々を避難させるんだ」
「……なら我々が、あの黒い巨人と協力して魔物を討伐した方が速いのでは?」
「全員避けるんだぁ!」
一人の騎士が返答したとき、ニオンが大声をあげてその場から飛び退いた。
みんなも、それに合わせてその場から退いたが、数名の騎士が反応しきれなかったようだ。
目標を外れた攻撃が飛んできたのだ、しかも視認不可能な攻撃であった。
避けられなかった騎士達は、細胞から凍結して絶命していた。
ミースは騎士達の凍死体を見て、青ざめながらニオンに問いかけた。
「あ、兄上……今のは凍結魔術ですか? 攻撃が見えなかった」
「いや、強力な先進波を用いた攻撃だ。冷凍メーザーと言ったところだろうか」
ニオンは、クサマと組み合うガンダロスに目を向ける。
その赤く輝く単眼から冷凍メーザーを滅茶苦茶に乱射して、町のあちらこちらを凍結させていたのだ。
「みな、よく聞きたまえ。間違っても戦おうなどとは考えてはいけない。もう君達は戦闘能力をもっていない状態なんだ」
「……な、何をおっしゃいます、兄上」
「ミース、魔術を行使してごらん」
「魔術ですか?」
ミースは言われるがまま、魔力を消費させ魔粒子を圧縮させようとした。
ところが粒子が拡散してしまい、圧縮することができなかった。
「魔粒子が集まらない、どうして?」
驚愕するミースに、ニオンは語り出す。
「ガンダロスが特殊な波動を発して、魔粒子圧縮を妨害しているんだ。奴がいる限り、魔術は使用不可能だ」
「……そ、そんな、魔術が使えないなんて」
ミースだけでなく、周囲の剣士や騎士にも動揺がうかがえる。
英力も魔術も使えない、こんな状況下での自分達の力などどれ程のものか。
「分かったかね。奴は魔王や魔物のように人の手で倒せるような相手ではない。惑星外魔物は人間の成せる範疇では太刀打ちできない存在なんだ」
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