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最終魔戦
勇者蹂躙
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ニオンが手にする、毛髪が付いた表皮からはボタボタと血が流れ落ちていた。
彼が掴んでいる皮を見て、ダレットは自分の頭に手をやった。手にベットリと血がつく。
頭の半分近くの皮がなくなっていた。
それから一気に想像を絶する激痛がおしよせた。
「ぐうあぁぁぁぁ!!」
ダレットは痛みのあまりに思わず跳ね回る。痛みが強烈すぎて反撃どころではなかった。
しかし、躊躇いなくニオンは攻撃を再開した。
ニオンは剥ぎ取った頭皮を投げ捨て、悲鳴をあげるダレットに向かって杖による連撃を放つ。
頭、頬、首、顎。
頭部周辺に絞って、杖で何度も殴打した。
英力によって打たれ強くなってる勇者でなかったら、脳挫傷や頚椎骨折などで間違いなく死んでいるだろう。
ダレットを殴る度にニオンの体には血が跳ね、彼をより赤く染め上げる。その体は百人以上の血液でずぶ濡れであった。
「勇者様、まだ続けますか? あなたが退いてくれれば、戦いも苦痛も終わるのですが」
「……ぐぅ……まだだ……ボクは勇者だ……負けられない」
ダレットはボコボコに腫れ上がった顔でニオンを睨み付ける。魔王を倒して、国を救った自分に負けは許されないのだ。
「これならどうだ! 『雷導剣!』」
ダレットがそう叫ぶと、今度は勇者の剣に強力な電流が巡り始めた。装備した武器に電流を纏わせる英力であった。
空気中の塵やゴミが剣に付着するたびスパークが生じる。たとえ斬れなくとも、刃に接触しただけで感電してしまうだろう。
「触れただけで、大ダメージは免れんぞ!」
ダレットは大振りを止め、細かく突くように剣を突きだした。
鋭い刃が空気を斬る度にスパークがおきた。しかし、ダレットがいくら突いてもニオンを捉えることはできなかった。
ニオンは勇者の鋭い突きを難なく、避けつづける。その大柄な体のわりに異常に俊敏で、そのうえ動きを完全に見切っているようであった。それほどに驚異的な動体視力をもっているのだろうか。
「くそっ! なぜだ? なぜボクの攻撃が当たらないんだ?」
焦り、疲労、そして身体中からの痛みでダレットの動きが徐々に悪くなってくる。それにより自然と剣を振る予備動作が大きくなってきた。
そして一瞬の隙をつかれ、剣を握っていた手を杖で殴打された。指があらぬ方向に曲がり、剣がズルリと手から落ちる。
「ぐうあ! ゆ、指が!」
「指は剣を使用する上での重要な生命線。もう剣を握ることはできないでしょう。それでも、まだ続けますか?」
「……まだだ、まだ負けてない!」
負けを認めないダレットの発言を聞いて、ニオンは無表情のまま勇者の頭を目掛け杖を振り下ろした。
しかしダレットの頭に杖がぶつかった瞬間だった。杖が真ん中からへし折れたのだ。
「また英力ですか?」
「そうだ。『勇者の宿命』魔王以外の攻撃で傷を負わなくなる英力だ。……こんな反則はしたくなかったが、もう仕方ない。お前が強すぎるのが悪いんだ!」
「私が強すぎる? それは負けを認めているようにも聞こえますが」
「剣の勝負では勝てない。だが魔術ではどうかな、お前は三流剣士。魔力など持っていないだろう」
ダレットは魔術での攻撃に移行しようとした。
しかし、その発言と行動を見てニオンは呆れたように頭を抱えた。そして、忌々しそうに勇者を睨み付ける。
「剣で勝てないと分かり、今度は魔術に頼みをおくとは……あなたは立派な勇者だと思っていました。しかし、剣と剣術を見限った今のあなたは勇者などではない。こんな下劣な事をしようとは、やはりあなたも英力や魔術にすがる存在」
「黙れ!」
ダレットは意識を集中し、空間中の魔粒子を凝縮させていく。その時、勇者の胴体に凄まじい衝撃が叩き込まれた。
魔術が放たれる前に、ニオンが諸手突きを放ったのだ。どうやら一瞬でダレットの懐に入ったようだ。
英力でダメージはないが、ダレットはニオンの放った強力な打撃により中庭の中央にある池まで吹っ飛んだ。それによって水飛沫が舞う。
「くっ……だが無駄だ、ボクにダメージはないぞ! なんて馬力だ、こんなに吹き飛ぶとは……」
英力と言う祝福により、今のダレットには傷をつけるのは不可能。だが生身で受けたら、肋骨が粉砕し、肺が潰れていただろう。
ダレットが水の中から起き上がろうとした瞬間、後ろから頭を掴まれた。
「なっ! いつのまに」
知らぬ間にニオンが背後に回り込んでいたのだ。痛みはないが、身動きがとれない程の力で掴まれているのは分かる。とても振りほどけそうにない。
そして、ニオンは勇者の頭を池の中に叩きつけた。そのまま彼の顔を水の中に無理矢理に沈める。
ダレットはバシャバシャと腕と脚で水面を叩くが、頭を起こすことができなかった。ニオンの腕力が人間の域ではないのだ。
「たしかに直接的攻撃は通らないようですね、しかしこのような方法はどうです? 息はできますかな」
水中に顔を沈められて、空気の供給を断たれたダレットは苦しさのあまりジタバタと暴れまわる。
英力で攻撃を無力化できても、呼吸を阻害されての窒息には効果がなかったようだ。……空気を供給する英力ではないのだから。
そして数分ほどダレットは暴れたが、徐々に抵抗が緩慢になり、やがてピクリとも動かなくなった。
そしてニオンはダレットを池から引きずりだした。ニオンはグッタリするダレットを見下ろす。
「あなたは勇者として、もう終わりです。……そして、あなたに勝った証明を刻み付ける」
そう言ってニオンは、地面に落ちていた勇者の剣を拾い上げる。そしてダレットの両脚を叩き斬った。地面に勇者の血が滲み込む。
そして今度はダレットの顔の皮を掴み、指先を食い込ませ、ベリッと一気に勇者の顔面の皮を剥ぎ取った。彼の顔は真っ赤な筋組織だけになった。
「今後、魔王が現れたらどうなるか……いや、このような国どうなろうとも」
ニオンは恨みでも吐くように呟くと、中庭を後にしようとした。
その時、ニオンの脚に何かが絡み付いてきた。
「うあぁぁ! ……ああぁ!」
それは慟哭を鳴らすセシリィだ。もはや獣のような声しか、上げられていない。もはや人間の言葉をなくしたようだ。
「勇者は殺していません。しかし、もう二度と人前には出れないでしょう」
そう言い放ちニオンは、ダレットから剥ぎとった顔の皮を彼女に渡した。
セシリィは手渡されたものが何なのか理解できたようだ。
「う゛あ゛ぁぁ!! ……あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」
ニオンが立ち去ったあとも、セシリィは絶叫を響かせ続けた。夫となるはずだった人の顔の皮を手にしながら。
重症を負ったメリルが目覚めたのは、惨劇から三日後のこと。
魔術により多少回復したが、杖をつかないと歩けないほどに体が弱っていた。
そして三日ぶりに玉座に姿を出すと、そこにいた者達を見てメリルは絶望するかのように両膝を床につけるのだった。
「そ、そんな……こんなこと」
メリルの前に並ぶのは、手押し車に乗せられた勇者一党だった。彼等は重症を負い、そして精神が崩壊していた。
玉座に幼児のような声が木霊する。三人の感情は赤ん坊のようであった。
勇者ダレットは、顔を包帯でくるまれ、両脚が欠損、口から唾液を溢す赤子のように成り果てていた。
ダレットの婚約者であった賢者セシリィは、両目と舌を失い、そしてダレットの顔の皮を自分の腹部に縫い合わせていた。
武道家リーゼルは、両腕を砕かれ、下顎を潰され、極めて醜悪な姿になっていた。
たった一夜で勇者の伝説は踏みにじられたのだった。
これが、ニオンが最初に引き起こした伝説殺しであった。
彼が掴んでいる皮を見て、ダレットは自分の頭に手をやった。手にベットリと血がつく。
頭の半分近くの皮がなくなっていた。
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「ぐうあぁぁぁぁ!!」
ダレットは痛みのあまりに思わず跳ね回る。痛みが強烈すぎて反撃どころではなかった。
しかし、躊躇いなくニオンは攻撃を再開した。
ニオンは剥ぎ取った頭皮を投げ捨て、悲鳴をあげるダレットに向かって杖による連撃を放つ。
頭、頬、首、顎。
頭部周辺に絞って、杖で何度も殴打した。
英力によって打たれ強くなってる勇者でなかったら、脳挫傷や頚椎骨折などで間違いなく死んでいるだろう。
ダレットを殴る度にニオンの体には血が跳ね、彼をより赤く染め上げる。その体は百人以上の血液でずぶ濡れであった。
「勇者様、まだ続けますか? あなたが退いてくれれば、戦いも苦痛も終わるのですが」
「……ぐぅ……まだだ……ボクは勇者だ……負けられない」
ダレットはボコボコに腫れ上がった顔でニオンを睨み付ける。魔王を倒して、国を救った自分に負けは許されないのだ。
「これならどうだ! 『雷導剣!』」
ダレットがそう叫ぶと、今度は勇者の剣に強力な電流が巡り始めた。装備した武器に電流を纏わせる英力であった。
空気中の塵やゴミが剣に付着するたびスパークが生じる。たとえ斬れなくとも、刃に接触しただけで感電してしまうだろう。
「触れただけで、大ダメージは免れんぞ!」
ダレットは大振りを止め、細かく突くように剣を突きだした。
鋭い刃が空気を斬る度にスパークがおきた。しかし、ダレットがいくら突いてもニオンを捉えることはできなかった。
ニオンは勇者の鋭い突きを難なく、避けつづける。その大柄な体のわりに異常に俊敏で、そのうえ動きを完全に見切っているようであった。それほどに驚異的な動体視力をもっているのだろうか。
「くそっ! なぜだ? なぜボクの攻撃が当たらないんだ?」
焦り、疲労、そして身体中からの痛みでダレットの動きが徐々に悪くなってくる。それにより自然と剣を振る予備動作が大きくなってきた。
そして一瞬の隙をつかれ、剣を握っていた手を杖で殴打された。指があらぬ方向に曲がり、剣がズルリと手から落ちる。
「ぐうあ! ゆ、指が!」
「指は剣を使用する上での重要な生命線。もう剣を握ることはできないでしょう。それでも、まだ続けますか?」
「……まだだ、まだ負けてない!」
負けを認めないダレットの発言を聞いて、ニオンは無表情のまま勇者の頭を目掛け杖を振り下ろした。
しかしダレットの頭に杖がぶつかった瞬間だった。杖が真ん中からへし折れたのだ。
「また英力ですか?」
「そうだ。『勇者の宿命』魔王以外の攻撃で傷を負わなくなる英力だ。……こんな反則はしたくなかったが、もう仕方ない。お前が強すぎるのが悪いんだ!」
「私が強すぎる? それは負けを認めているようにも聞こえますが」
「剣の勝負では勝てない。だが魔術ではどうかな、お前は三流剣士。魔力など持っていないだろう」
ダレットは魔術での攻撃に移行しようとした。
しかし、その発言と行動を見てニオンは呆れたように頭を抱えた。そして、忌々しそうに勇者を睨み付ける。
「剣で勝てないと分かり、今度は魔術に頼みをおくとは……あなたは立派な勇者だと思っていました。しかし、剣と剣術を見限った今のあなたは勇者などではない。こんな下劣な事をしようとは、やはりあなたも英力や魔術にすがる存在」
「黙れ!」
ダレットは意識を集中し、空間中の魔粒子を凝縮させていく。その時、勇者の胴体に凄まじい衝撃が叩き込まれた。
魔術が放たれる前に、ニオンが諸手突きを放ったのだ。どうやら一瞬でダレットの懐に入ったようだ。
英力でダメージはないが、ダレットはニオンの放った強力な打撃により中庭の中央にある池まで吹っ飛んだ。それによって水飛沫が舞う。
「くっ……だが無駄だ、ボクにダメージはないぞ! なんて馬力だ、こんなに吹き飛ぶとは……」
英力と言う祝福により、今のダレットには傷をつけるのは不可能。だが生身で受けたら、肋骨が粉砕し、肺が潰れていただろう。
ダレットが水の中から起き上がろうとした瞬間、後ろから頭を掴まれた。
「なっ! いつのまに」
知らぬ間にニオンが背後に回り込んでいたのだ。痛みはないが、身動きがとれない程の力で掴まれているのは分かる。とても振りほどけそうにない。
そして、ニオンは勇者の頭を池の中に叩きつけた。そのまま彼の顔を水の中に無理矢理に沈める。
ダレットはバシャバシャと腕と脚で水面を叩くが、頭を起こすことができなかった。ニオンの腕力が人間の域ではないのだ。
「たしかに直接的攻撃は通らないようですね、しかしこのような方法はどうです? 息はできますかな」
水中に顔を沈められて、空気の供給を断たれたダレットは苦しさのあまりジタバタと暴れまわる。
英力で攻撃を無力化できても、呼吸を阻害されての窒息には効果がなかったようだ。……空気を供給する英力ではないのだから。
そして数分ほどダレットは暴れたが、徐々に抵抗が緩慢になり、やがてピクリとも動かなくなった。
そしてニオンはダレットを池から引きずりだした。ニオンはグッタリするダレットを見下ろす。
「あなたは勇者として、もう終わりです。……そして、あなたに勝った証明を刻み付ける」
そう言ってニオンは、地面に落ちていた勇者の剣を拾い上げる。そしてダレットの両脚を叩き斬った。地面に勇者の血が滲み込む。
そして今度はダレットの顔の皮を掴み、指先を食い込ませ、ベリッと一気に勇者の顔面の皮を剥ぎ取った。彼の顔は真っ赤な筋組織だけになった。
「今後、魔王が現れたらどうなるか……いや、このような国どうなろうとも」
ニオンは恨みでも吐くように呟くと、中庭を後にしようとした。
その時、ニオンの脚に何かが絡み付いてきた。
「うあぁぁ! ……ああぁ!」
それは慟哭を鳴らすセシリィだ。もはや獣のような声しか、上げられていない。もはや人間の言葉をなくしたようだ。
「勇者は殺していません。しかし、もう二度と人前には出れないでしょう」
そう言い放ちニオンは、ダレットから剥ぎとった顔の皮を彼女に渡した。
セシリィは手渡されたものが何なのか理解できたようだ。
「う゛あ゛ぁぁ!! ……あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」
ニオンが立ち去ったあとも、セシリィは絶叫を響かせ続けた。夫となるはずだった人の顔の皮を手にしながら。
重症を負ったメリルが目覚めたのは、惨劇から三日後のこと。
魔術により多少回復したが、杖をつかないと歩けないほどに体が弱っていた。
そして三日ぶりに玉座に姿を出すと、そこにいた者達を見てメリルは絶望するかのように両膝を床につけるのだった。
「そ、そんな……こんなこと」
メリルの前に並ぶのは、手押し車に乗せられた勇者一党だった。彼等は重症を負い、そして精神が崩壊していた。
玉座に幼児のような声が木霊する。三人の感情は赤ん坊のようであった。
勇者ダレットは、顔を包帯でくるまれ、両脚が欠損、口から唾液を溢す赤子のように成り果てていた。
ダレットの婚約者であった賢者セシリィは、両目と舌を失い、そしてダレットの顔の皮を自分の腹部に縫い合わせていた。
武道家リーゼルは、両腕を砕かれ、下顎を潰され、極めて醜悪な姿になっていた。
たった一夜で勇者の伝説は踏みにじられたのだった。
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