19 / 357
大怪獣現わる
魔物の襲来
しおりを挟む
深夜になり俺は森の中で寝そべって、もといた世界を思いだしていた。
梢さんも友也も、みんな死んだ。
俺が乗っ取った、この怪獣に殺されたんだ。
どうして、こいつと一体化して俺は生き延びているんだ。何か理由でもあるのか。
こんな化け物に成り果てて、俺はどうすればいいんだ。
それに、なんでこんなファンタジーのような世界に来てしまったのか。
「……まるで、流行りのネット小説のようだ」
とりえのない主人公が何かしらの理由で死にはて、神様から凄い能力を与えられ、異世界に送られて理想的な生活を手にいれると言う内容がほとんどだ。
随分と都合よく、滑稽なものだ。
……だが、俺にはそんな都合のよいことはなかったようだ。
与えられたのは、数多の人々を殺戮した怪獣の体。
自分が自分でなくなるような感覚を覚える、この巨体は俺のものじゃない。
こんな体を貰うくらいなら、怪獣と一緒に地獄に堕ちたかった。
「んっ? ……なにか騒がしい」
触角を研ぎ澄ませた。
悲鳴が聞こえる! それだけじゃない、獣の鳴き声のような音も混じりあってる。
それと誰か、こっちに向かって来ているな。
顔をあげ周囲を見渡すと、遠くに見える村、ヨーグンから火の手が上がっていることに気づいた。
「火事かっ?」
一瞬そう思った、しかし村の中をうろつく二つの巨大な影を見て、ただの火事でないことがわかった。
「なんだ、あの化け物どもは?」
建物と見比べると、その化け物の身の丈は七メートルはあろうか、茶色い肌をしており、適当に削ったような棍棒を握っている。
そいつらは無茶苦茶に棍棒を振り回して家屋を破壊していた。
そして、触角で感じ取っていたこっちに向かってきている人物が姿を現した。
ナルミだ。不安な表情で目に涙をためている。
「ムラトォォォ!」
「どうしたナルミ? なぜヨーグンが燃えている? それに、なんだあの醜い連中は?」
「魔物だよ、トロールの群れが!」
「魔物だとっ!?」
魔物。
聞くからに、危険な生き物であることが理解できる。
火事は、あの化け物どもの仕業に違いない。
「お願い、ムラト助けて!」
「ヨーグンの人達は?」
「あたしが早めにトロールに気づいたから、ほとんどの人達が避難できたんだけど……でも孤児院に、まだ先生と子供達が残ってるみたいなの。院は村の外れにあるから、トロールに気づくのが遅れたのかもしれないの」
「なにっ!」
「……逃げるのに間に合うかどうか」
俺はすぐさま視線を孤児院の方に向ける。
院のあたりにも五体のトロールがいた。
怪獣の視力はかなり高く、長距離からでも院の様子が視認できる。
「まずい!」
孤児院は既にトロールに包囲されており、孤児院の庭で先生と子供達が抱き合ってうずくまっている。
触角に備わる超感覚により、この位置からでも彼女達の声がハッキリと聞き取れる。
「ひぃっ!」
「……助けて」
恐怖で、みんなが震え上がっている。
トロールどもはジリジリと、子供達に詰め寄っていく。逃げ場などない状況だ。
「んっ……あれは?」
ふと、一体だけ色違いのトロールがいることに気づいた。
一体だけ赤色のトロールがいるのだ。しかも、そいつが手にしているのは棍棒ではなく石斧。
丁寧に研磨され鋭い作りだ。つまり知能が高く器用な証拠。
赤い奴が群れのリーダーだな。
「ナルミ、あの赤い奴が群れの親玉だな?」
そう言うと、状況を確認するためかナルミは軽い身のこなしで俺の頭の上に登ってきた。
「そうだよ。あれはオログと言って、トロールの上位種。知能が高くて力も強いから普通のトロールを統括できるんだよ」
すると、そのオログが子供達の前に何かを投げすてる動作が確認できた。
そして子供達から悲鳴のような声が上がる。
「ま、魔導士様!!」
「……ひどい!!」
オログが放り投げたのは、孤児院で俺に雷を放った魔導士の少女だった。血だらけでボロボロに変わり果てている。
「魔力を消費し尽くした状態で奴らと戦ったのか? なんて無茶を!」
その怪我から察するに相当に痛めつけられたのだろう。
傷ついた彼女の姿を見て、俺の中に怒りが込み上げてくる。
「……許せねぇ!」
そんな怒りに気づくはずもなく、オログは石斧を振り上げて地面に倒れる少女に近寄りだした。
殺すつもりだ。
「させるかよっ、クソ野郎どもが! ぶっ殺してやる!」
「ムラトどうしよう! ……間に合わないよ!」
「ナルミ、お前はさがってろ! 俺がここから攻撃する!」
「そんな! 無茶だよ遠すぎる!」
ナルミが頭から降りたことを確認し、頭部の触角を半回転させレーザー照射器官でもある触角先端を前方に向ける。
両腕で地面を押して上半身を少しだけ起こし、正確に目標を狙う。
狙いは石斧を掲げているオログ腕、いや手首。
そのオログの手首を目掛け、右の触角から薙ぎ払うようにレーザーを照射した。
大気中の物質を焼き払い、一瞬だが閃光がほとばしる。
オログの手首が袈裟懸けに寸断され、いきおいよく鮮血が噴出した。
焼切られた手首は、ボトリと地に落下した。
「グゲェェェェェアッ!!」
オログの絶叫が空気を揺らす。
「腕一本で済むか! くたばれぇ!」
すかさず二射目を放つ。
今度は左触角のレーザーでオログの胸部を穿った。
「グボォア……ゴボォォ」
肺に穴が空いたな。
絶叫が低い呻き声に変わり、口腔から血泡を撒き散らしオログは倒れた。
残った四体のトロールは、一瞬の出来事に呆気にとられている様子だった。
今度は、そいつら目掛けてレーザーを発射する。
首を切断、胴体を袈裟懸けに両断、頭部を撃ち抜き、縦に真っ二つ。まるで、真っ赤に熱したナイフでバターを切るかのようにトロールの屈強な巨体が容易く切り裂かれた。
そして村の中で破壊活動を行っている最後の二体の頭を撃ち抜き、トロールを全て殲滅した。
おそらくトロールどもは、何が起きたかも分からず死んだろう。
全滅させるのに十秒も要しなかった。
「えっ! 一体なにが?」
「トロール達が……いきなり?」
一瞬の出来事に孤児院のみんなも困惑しているようだ。
行って安堵させてやらないとな。
「ム、ムラト……いっ、一体何をしたの……一瞬でトロールが……」
ナルミも驚愕している。
いきなりの出来事だったからな。
「話はあとだ。行ってみんなを安心させてやるぞ」
立ち上がると、子供達が俺の存在に気がついたようだ。
この巨体だ、すぐ分かるだろう。
「昼間の竜だっ!」
「……あの竜が」
「……助けてくれたの?」
俺はナルミを頭に乗せて孤児院に足を進めた。
孤児院にたどり着くとナルミは俺の頭から降りるなり、一目散にみんなの元に駆け寄った。
「みんな、大丈夫?」
ナルミと何人かの子供達は抱き合い、互いの無事を喜びあう。
孤児院の先生も無事なようだ。
そして、俺は一番心配だった魔導師の少女に視線をむけた。
酷いケガだが命に別状はないようで、先生と子供達が協力して手当てをしている。
周囲に気を付けながらしゃがみこみ、ゆっくりと魔導師に顔を向けた。
「魔導士様、大丈夫ですか?」
魔導師がどれ程の地位なのか分からないので、一応丁寧な口調で話しかける。
「あなたは昼間の竜ね……あんな酷いことをしたのに……なんで助けてくれたの?」
「その話は後にしましょう。今はしっかり休んでください」
そう告げると彼女は眠るように目を閉じた。魔力も使い果たし、相当に無理して限界だったんだろう。
ゆっくり休んでもらおう。
「グボォォ! ゲボォォ!」
みんなが安堵しているなか、不似合いな叫びが響く。
オログの野郎か。まだ息の根があったか。
倒れているオログに近寄る。
オログは俺を見上げてきた。
その醜い瞳からは、凄まじい恐怖心が窺える。
先程までの獰猛さはどこへいったのか、今はただの脅える小動物のような有り様。
魔物が化け物を見るような目をするんじゃねぇよ……。
「このまま、てめえの血で窒息死するのを待っててもいいが、別に貴様に恨みはねぇ。だから今死ねぇ!」
巨大な足をもち上げ、力を込めてオログを踏み潰す。
赤黒い液にまみれた五臓六腑が噴き出し、血と大便の混じりあった悪臭が辺りを包む。
みんなが臭いに我慢できず鼻を覆った。
「熱くて臭せぇ中身だっ」
足の裏からオログの体温を感じる。デカイとは言え所詮は、ただの生き物か。
「地獄に行きなぁ!」
そう言って、足裏でグリグリと地面に擦り付けた。
梢さんも友也も、みんな死んだ。
俺が乗っ取った、この怪獣に殺されたんだ。
どうして、こいつと一体化して俺は生き延びているんだ。何か理由でもあるのか。
こんな化け物に成り果てて、俺はどうすればいいんだ。
それに、なんでこんなファンタジーのような世界に来てしまったのか。
「……まるで、流行りのネット小説のようだ」
とりえのない主人公が何かしらの理由で死にはて、神様から凄い能力を与えられ、異世界に送られて理想的な生活を手にいれると言う内容がほとんどだ。
随分と都合よく、滑稽なものだ。
……だが、俺にはそんな都合のよいことはなかったようだ。
与えられたのは、数多の人々を殺戮した怪獣の体。
自分が自分でなくなるような感覚を覚える、この巨体は俺のものじゃない。
こんな体を貰うくらいなら、怪獣と一緒に地獄に堕ちたかった。
「んっ? ……なにか騒がしい」
触角を研ぎ澄ませた。
悲鳴が聞こえる! それだけじゃない、獣の鳴き声のような音も混じりあってる。
それと誰か、こっちに向かって来ているな。
顔をあげ周囲を見渡すと、遠くに見える村、ヨーグンから火の手が上がっていることに気づいた。
「火事かっ?」
一瞬そう思った、しかし村の中をうろつく二つの巨大な影を見て、ただの火事でないことがわかった。
「なんだ、あの化け物どもは?」
建物と見比べると、その化け物の身の丈は七メートルはあろうか、茶色い肌をしており、適当に削ったような棍棒を握っている。
そいつらは無茶苦茶に棍棒を振り回して家屋を破壊していた。
そして、触角で感じ取っていたこっちに向かってきている人物が姿を現した。
ナルミだ。不安な表情で目に涙をためている。
「ムラトォォォ!」
「どうしたナルミ? なぜヨーグンが燃えている? それに、なんだあの醜い連中は?」
「魔物だよ、トロールの群れが!」
「魔物だとっ!?」
魔物。
聞くからに、危険な生き物であることが理解できる。
火事は、あの化け物どもの仕業に違いない。
「お願い、ムラト助けて!」
「ヨーグンの人達は?」
「あたしが早めにトロールに気づいたから、ほとんどの人達が避難できたんだけど……でも孤児院に、まだ先生と子供達が残ってるみたいなの。院は村の外れにあるから、トロールに気づくのが遅れたのかもしれないの」
「なにっ!」
「……逃げるのに間に合うかどうか」
俺はすぐさま視線を孤児院の方に向ける。
院のあたりにも五体のトロールがいた。
怪獣の視力はかなり高く、長距離からでも院の様子が視認できる。
「まずい!」
孤児院は既にトロールに包囲されており、孤児院の庭で先生と子供達が抱き合ってうずくまっている。
触角に備わる超感覚により、この位置からでも彼女達の声がハッキリと聞き取れる。
「ひぃっ!」
「……助けて」
恐怖で、みんなが震え上がっている。
トロールどもはジリジリと、子供達に詰め寄っていく。逃げ場などない状況だ。
「んっ……あれは?」
ふと、一体だけ色違いのトロールがいることに気づいた。
一体だけ赤色のトロールがいるのだ。しかも、そいつが手にしているのは棍棒ではなく石斧。
丁寧に研磨され鋭い作りだ。つまり知能が高く器用な証拠。
赤い奴が群れのリーダーだな。
「ナルミ、あの赤い奴が群れの親玉だな?」
そう言うと、状況を確認するためかナルミは軽い身のこなしで俺の頭の上に登ってきた。
「そうだよ。あれはオログと言って、トロールの上位種。知能が高くて力も強いから普通のトロールを統括できるんだよ」
すると、そのオログが子供達の前に何かを投げすてる動作が確認できた。
そして子供達から悲鳴のような声が上がる。
「ま、魔導士様!!」
「……ひどい!!」
オログが放り投げたのは、孤児院で俺に雷を放った魔導士の少女だった。血だらけでボロボロに変わり果てている。
「魔力を消費し尽くした状態で奴らと戦ったのか? なんて無茶を!」
その怪我から察するに相当に痛めつけられたのだろう。
傷ついた彼女の姿を見て、俺の中に怒りが込み上げてくる。
「……許せねぇ!」
そんな怒りに気づくはずもなく、オログは石斧を振り上げて地面に倒れる少女に近寄りだした。
殺すつもりだ。
「させるかよっ、クソ野郎どもが! ぶっ殺してやる!」
「ムラトどうしよう! ……間に合わないよ!」
「ナルミ、お前はさがってろ! 俺がここから攻撃する!」
「そんな! 無茶だよ遠すぎる!」
ナルミが頭から降りたことを確認し、頭部の触角を半回転させレーザー照射器官でもある触角先端を前方に向ける。
両腕で地面を押して上半身を少しだけ起こし、正確に目標を狙う。
狙いは石斧を掲げているオログ腕、いや手首。
そのオログの手首を目掛け、右の触角から薙ぎ払うようにレーザーを照射した。
大気中の物質を焼き払い、一瞬だが閃光がほとばしる。
オログの手首が袈裟懸けに寸断され、いきおいよく鮮血が噴出した。
焼切られた手首は、ボトリと地に落下した。
「グゲェェェェェアッ!!」
オログの絶叫が空気を揺らす。
「腕一本で済むか! くたばれぇ!」
すかさず二射目を放つ。
今度は左触角のレーザーでオログの胸部を穿った。
「グボォア……ゴボォォ」
肺に穴が空いたな。
絶叫が低い呻き声に変わり、口腔から血泡を撒き散らしオログは倒れた。
残った四体のトロールは、一瞬の出来事に呆気にとられている様子だった。
今度は、そいつら目掛けてレーザーを発射する。
首を切断、胴体を袈裟懸けに両断、頭部を撃ち抜き、縦に真っ二つ。まるで、真っ赤に熱したナイフでバターを切るかのようにトロールの屈強な巨体が容易く切り裂かれた。
そして村の中で破壊活動を行っている最後の二体の頭を撃ち抜き、トロールを全て殲滅した。
おそらくトロールどもは、何が起きたかも分からず死んだろう。
全滅させるのに十秒も要しなかった。
「えっ! 一体なにが?」
「トロール達が……いきなり?」
一瞬の出来事に孤児院のみんなも困惑しているようだ。
行って安堵させてやらないとな。
「ム、ムラト……いっ、一体何をしたの……一瞬でトロールが……」
ナルミも驚愕している。
いきなりの出来事だったからな。
「話はあとだ。行ってみんなを安心させてやるぞ」
立ち上がると、子供達が俺の存在に気がついたようだ。
この巨体だ、すぐ分かるだろう。
「昼間の竜だっ!」
「……あの竜が」
「……助けてくれたの?」
俺はナルミを頭に乗せて孤児院に足を進めた。
孤児院にたどり着くとナルミは俺の頭から降りるなり、一目散にみんなの元に駆け寄った。
「みんな、大丈夫?」
ナルミと何人かの子供達は抱き合い、互いの無事を喜びあう。
孤児院の先生も無事なようだ。
そして、俺は一番心配だった魔導師の少女に視線をむけた。
酷いケガだが命に別状はないようで、先生と子供達が協力して手当てをしている。
周囲に気を付けながらしゃがみこみ、ゆっくりと魔導師に顔を向けた。
「魔導士様、大丈夫ですか?」
魔導師がどれ程の地位なのか分からないので、一応丁寧な口調で話しかける。
「あなたは昼間の竜ね……あんな酷いことをしたのに……なんで助けてくれたの?」
「その話は後にしましょう。今はしっかり休んでください」
そう告げると彼女は眠るように目を閉じた。魔力も使い果たし、相当に無理して限界だったんだろう。
ゆっくり休んでもらおう。
「グボォォ! ゲボォォ!」
みんなが安堵しているなか、不似合いな叫びが響く。
オログの野郎か。まだ息の根があったか。
倒れているオログに近寄る。
オログは俺を見上げてきた。
その醜い瞳からは、凄まじい恐怖心が窺える。
先程までの獰猛さはどこへいったのか、今はただの脅える小動物のような有り様。
魔物が化け物を見るような目をするんじゃねぇよ……。
「このまま、てめえの血で窒息死するのを待っててもいいが、別に貴様に恨みはねぇ。だから今死ねぇ!」
巨大な足をもち上げ、力を込めてオログを踏み潰す。
赤黒い液にまみれた五臓六腑が噴き出し、血と大便の混じりあった悪臭が辺りを包む。
みんなが臭いに我慢できず鼻を覆った。
「熱くて臭せぇ中身だっ」
足の裏からオログの体温を感じる。デカイとは言え所詮は、ただの生き物か。
「地獄に行きなぁ!」
そう言って、足裏でグリグリと地面に擦り付けた。
10
お気に入りに追加
24
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
機動幻想戦機
神無月ナデシコ
SF
リストニア大陸に位置する超大国ヴァルキューレ帝国は人型強襲兵器HARBT(ハービット)の製造に成功し勢力を拡大他国の領土を侵略していった。各国はレジスタンス組織を結成し対抗するも軍事力の差に圧倒され次々と壊滅状態にされていった。
これはその戦火の中で戦う戦士達と友情と愛、そして苦悩と決断の物語である。
神無月ナデシコ新シリーズ始動、美しき戦士達が戦場を駆ける。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる