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幕間2 回想録 とっちゃん日記―――都華子side
とっちゃん日記、見つけました。
しおりを挟む私の名前は相葉都華子。
自分の家の大元は何か凄くでっかい一族みたいなんだけど、みんなどーして仲良くできなかったようで親戚同士がバチコンやってた最中に私が生まれたらしい。
それが理由でお母さんがせめて私にはそんなピリピリした人生にならないよう、都のように賑やかで華のように人を和ませる、そんな女の子になって欲しくて都華子と命名したみたい。
自分で言うのもなんだけど、私は私の名前が結構好き。
だから、自分の名に恥じないように精一杯明るく元気に過ごしています!!
近況の報告としては現在、大学生で実はちゃんと素敵?なカレシもいたりする。
そう言えば最近、その無敵?なカレシを自分の部屋にご招待する為に、大掃除をしていたんだけど、数年前までつけていた日記を発見。
久々に読み返してみると、あー面白いッ!!
内容は主に親友と親友の保護者?的な人と周囲の愉快な仲間たちとの交流を書いただけの、まるで小学生が書いた作文なんだけど、これが何故か面白いッ!!
日記をつけ始めたのは親友と出会って暫く経ってからだったけど、今日はその親友との出会いを振り返ってみたいと思う。
その後でちゃんと日記の内容も時系列ごちゃまぜで紹介するからね♪
あの子との出会い。
あれは高校のタコガクに進学した直後のゴールデンウィークの前後くらいだったかな?
私も含め家族全員、家ではいつも能天気にポヤポヤしているんだけど、その日は何故か仕事の役場から帰ったお父さんとお母さんがすっごい険しい顔をして真剣に話をしていたんだ。
私はそんな空気に慣れていなかったから、めっちゃ不安になって落ち着きなく二人の話が終わるまで家の中をウロウロしてた。
結局二人が話している最中に私はお母さんに呼ばれた。
『もうすぐ、都華子の学校に転校してくる同級生の女の子がいるんだけど、その子と仲良くしてあげてくれないかしら?お母さんの一生のお願いよ』
内容的にはそれ以上のことは教えてくれなかったし、私も深くは聞かなかった。
だって私は都のように賑やかで華のように人を和ませる女の子だもん。
クラスの仲間うちが出来上がっちゃったこんな時期に転校してくる子なんて、寂しい思いをすることは解ってる。それを助けるのに理由なんて要らないよ。
それに謎の転校生っぽくてワクワクする。同じクラスならいいな。
今思うと、その時に出合ったその女の子はすっごく素敵な子で、その保護者?の人もめっちゃ素敵なイイ人(ちょっと変なトコもあるけど)で、その人の同僚の人とかとも仲良くなったり、今のカレシと出会ったり、クラスの担任の先生ともこんな深い関わり合いになるなんてその時は思ってもいなかった。
まさに現実は小説よりも奇なり。
私は親友と出会う切っ掛けを与えてくれたお母さんに感謝している。
ああ、そうだ。確か初めて出会ったのはゴールデンウィークが明けた登校初日のホームルームだった。
懐かしいな。あれからホント色々なことがあったよね、キョウ。
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