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届かぬ悲鳴
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女の子…とは言えないような形相で抵抗も出来ないサキュラを責め立てる少女達。
「あの黒猫はてめえが差し向けたのかー!!」
女の子は無数の拳に青い闘気を纏わせてサキュラを攻撃する。
「ぐあぁっ!!」
サキュラはぶっ飛ばされるがもう一人の女の子が支える。
「まだ終わりじゃねえよ、ほらっ!!」
女の子が前に突き出すとまた別の女の子が異能《インスマス》でサキュラの体を上に跳ね上げる。
サキュラはそうしている間にも女の子全員を空から罵るような目で睨みつける。
「なんだその生意気な目はー!!」
気に入らないと女の子が空高くジャンプしサキュラに飛び蹴りを放つ。
サキュラは向こう側の壁にぶつかり、力なく倒れる。
「ギャハハ良いぞー!!」
女子達が拍手しながら笑い、サキュラを蹴り飛ばした女子は着地してグーにした手を天上に上げてニヤリとする。
そして全員がもうすでにボロボロのサキュラに歩み寄り、一斉に唾を吐きかける。
そんな中サキュラは尚も立ち向かうように言葉を投げる。
「あ…あんた達なんかどいつも…コイツもロクな人生送れないわ…ざまあみなさい…」
「何をー!!」
もうやめて!サキュラは戦えないのよ!貴女達みたいに攻撃の異能なんて使えない!
私は叫んだが女子達には私が見えず聞こえもしない、触れる事も出来ないで無抵抗なサキュラを一方的にいじめ抜いた。
サキュラSIDEーーー
女の一人は電流で私を感電させ、ビクビクと体を痙攣させられているのを見て興じ、また炎のインスマスで火あぶりにされ悶え苦しむ私を見て興じていた。
私の心も体もそろそろ限界に近づくにつれ、私の気持ちは次第に歪んでいった。
なんで私がこんなにいじめられないといけないの?
笑われて、見下されて、ストレスの鬱憤にされる…こんな事なら潤実なんて助けに行かなければ良かった!
「ご、ごめんなさい…」
私は女子達に頭を下げるしかなくなった。
いじめからは解放されたい、もうこんな目にあうのは沢山だ。
「私は海溝潤実を助ける為にここに来ました…でも今は後悔している…」
皆は怖くてビクビクとした私の姿に悦に浸るように見下す。
あんな子を助ける為にこんな羽目になるなんて…はじめからあの子だけ地獄を見れば良かったのよ!
「だがあの小娘はもうアトランテォスの生贄になってるぜ?残念だなあ♪」
皆は笑う。
「そうね…今の私にはどうでもいい…海溝潤実なんて子私の中には既にいなかったのよ…」
私は絶望と後悔に打ちひしがれていた。
心の中に思った事は言葉に出した事と思ってくれて構わないわ。
海溝潤実SIDEーーー
私は頭の中が暗闇で淀み暑さも寒さも、なにもかもが感じなくなってしまっていた…。
みんな私がいけなかったんだ…いつも助けられて…迷惑かけてたらこうなるのは当然なんだよね…私はいつも自分の事しか考えてなくて…良い子のふりしても性格は最悪のままで…だから嫌われて…。
奈照さんにも見離され…彩華さんにも最後まで嫌われたままで…きっと私が弱くて悪いからこうなったんだ…。
サキュラは何があっても私を見捨てない…そう信じてたのは甘えだった。
私は強くならなきゃ…嫌われても前みたいに泣いたりしちゃいけない…。
子供のままでいちゃいけない…見た目は子供でもしっかりしたサキュラみたいにならないと…!
そうだ、悲しい時こそ歌おう…サキュラ…貴女との思い出を刻む為に私は歌うね…。
「あの黒猫はてめえが差し向けたのかー!!」
女の子は無数の拳に青い闘気を纏わせてサキュラを攻撃する。
「ぐあぁっ!!」
サキュラはぶっ飛ばされるがもう一人の女の子が支える。
「まだ終わりじゃねえよ、ほらっ!!」
女の子が前に突き出すとまた別の女の子が異能《インスマス》でサキュラの体を上に跳ね上げる。
サキュラはそうしている間にも女の子全員を空から罵るような目で睨みつける。
「なんだその生意気な目はー!!」
気に入らないと女の子が空高くジャンプしサキュラに飛び蹴りを放つ。
サキュラは向こう側の壁にぶつかり、力なく倒れる。
「ギャハハ良いぞー!!」
女子達が拍手しながら笑い、サキュラを蹴り飛ばした女子は着地してグーにした手を天上に上げてニヤリとする。
そして全員がもうすでにボロボロのサキュラに歩み寄り、一斉に唾を吐きかける。
そんな中サキュラは尚も立ち向かうように言葉を投げる。
「あ…あんた達なんかどいつも…コイツもロクな人生送れないわ…ざまあみなさい…」
「何をー!!」
もうやめて!サキュラは戦えないのよ!貴女達みたいに攻撃の異能なんて使えない!
私は叫んだが女子達には私が見えず聞こえもしない、触れる事も出来ないで無抵抗なサキュラを一方的にいじめ抜いた。
サキュラSIDEーーー
女の一人は電流で私を感電させ、ビクビクと体を痙攣させられているのを見て興じ、また炎のインスマスで火あぶりにされ悶え苦しむ私を見て興じていた。
私の心も体もそろそろ限界に近づくにつれ、私の気持ちは次第に歪んでいった。
なんで私がこんなにいじめられないといけないの?
笑われて、見下されて、ストレスの鬱憤にされる…こんな事なら潤実なんて助けに行かなければ良かった!
「ご、ごめんなさい…」
私は女子達に頭を下げるしかなくなった。
いじめからは解放されたい、もうこんな目にあうのは沢山だ。
「私は海溝潤実を助ける為にここに来ました…でも今は後悔している…」
皆は怖くてビクビクとした私の姿に悦に浸るように見下す。
あんな子を助ける為にこんな羽目になるなんて…はじめからあの子だけ地獄を見れば良かったのよ!
「だがあの小娘はもうアトランテォスの生贄になってるぜ?残念だなあ♪」
皆は笑う。
「そうね…今の私にはどうでもいい…海溝潤実なんて子私の中には既にいなかったのよ…」
私は絶望と後悔に打ちひしがれていた。
心の中に思った事は言葉に出した事と思ってくれて構わないわ。
海溝潤実SIDEーーー
私は頭の中が暗闇で淀み暑さも寒さも、なにもかもが感じなくなってしまっていた…。
みんな私がいけなかったんだ…いつも助けられて…迷惑かけてたらこうなるのは当然なんだよね…私はいつも自分の事しか考えてなくて…良い子のふりしても性格は最悪のままで…だから嫌われて…。
奈照さんにも見離され…彩華さんにも最後まで嫌われたままで…きっと私が弱くて悪いからこうなったんだ…。
サキュラは何があっても私を見捨てない…そう信じてたのは甘えだった。
私は強くならなきゃ…嫌われても前みたいに泣いたりしちゃいけない…。
子供のままでいちゃいけない…見た目は子供でもしっかりしたサキュラみたいにならないと…!
そうだ、悲しい時こそ歌おう…サキュラ…貴女との思い出を刻む為に私は歌うね…。
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