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前世の記憶1
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天井板の一枚がごとりと外れた。
すっと音もなくその隙間から黒い影が滑るように落ちた。
影は音もなく闇を忍び、ぼんやりした蝋燭の黄色い光の前で止まる。
蝋燭の炎を灯りとして文机で書物を読んでいた男の姿があった。
男は二十代半ば。端正な顔立ちで、薄い唇が凛々しく引き結ばれている。薄水色の着流しで、拵えの見事な二本差しだ。
ゆらりと闇から姿を覗かせたのは、藍色の忍び装束。胸元の膨らみや、なだらかな肩の線、ほっそりした腰つきは、女という性を隠しきれていない。
女忍者が、日に焼けて浅黒い喉仏に刃の先を当てがおうとしたときだった。
ギラリとした鋭い刃先が彼女の喉元すれすれに突きつけられた。
「朱音殿」
男は後ろを向いたまま、抜いた腰元の刀の先を朱音に突きつけたのだ。
「何故、わかったのですか? 修之進様? 」
朱音は己の刀を懐に仕舞う。
「殺気が消しきれていない」
修之進は刀を鞘に収めると、書物を閉じた。
「それでは、あっという間に喉首を掻き切られるぞ」
淡々とした物言いに、朱音は悔しさでギリギリと歯を擦り合わせる。覆面を剥ぎ取った。
後ろで一つに結んだ、黒檀を思わせる艶やかな髪がふさりと揺れた。日に焼けた健康的な肌は浅黒い。年の頃は十五ほど。幼さの残るくっきりした丸みのある双眸が、修之進をギロリと射抜いた。
「気配を消せ」
対する修之進は、この場にある闇に溶け込んだかのように、まるで気配を感じさせない。朱音はまるで実体のない幻と会話をしているような不可思議な気持ちとなる。
さすが、忍びの首領である父の片腕と評される男だ。
普段は間諜としてあらゆる城を渡り歩き、里には滅多に戻って来ない。彼と会うのは、今宵が実に三年ぶり。
朱音は彼に一人前として認めてもらいたく、幼い頃の誓いを忘れてはいなかった。日々修行に明け暮れ、三年ぶりに会う彼に、身につけた実力を披露した。
結果は惨敗だ。
修之進の目に留まるには、まだまだ先だ。
「一人前になるには、私の喉首に刃を突き立てられることが出来たとき。その調子では、まだまだだ」
「ですが。私は一刻も早くあなた様に認めてもらいたいのです」
何故、朱音が修之進に一人前として認めてもらいたいのか。十五の娘の淡い恋心など、男には微塵も伝わってはいない。
間諜として敵方に忍び込むこの男は、時にそこの女を体で篭絡し、都合の良い駒とする。色恋に長けていて当然。田舎の小娘など眼中にはない。
「焦るな、朱音殿。焦ってはならぬ」
朱音は己の胸に秘めた恋を突かれたのかとぎくりとしたが、どうやら違った。
「男と女は埋めきれぬ力の差がある。男と同じように振る舞っていれば、確実に殺られる」
朱音は父の指導の下、里の男らと同じように修行に励んでいる。
「女のそなたしか使えない技を身につけるしか、任務を遂行出来る術はない」
肉のつき方も、腕力も、男には敵わない。女には女の戦い方があると修之進は諭すが、朱音はピンとこない。
「そ、それは何でしょうか? 」
「わからんか? 」
「修之進様? 」
まだ男を知らぬ朱音に、修之進は言いにくそうに眉根を寄せた。彼は朱音がここまで純粋無垢とは承知していなかった。
「色仕掛けだ」
やれやれと溜め息をつきながら、修之進は答えた。
たちまち朱音が気色ばむ。
「ま、まあ! 無礼な! この朱音に色事で敵を嵌めろと仰るのですか!? 」
怒りの余り、懐刀が畳に滑り落ちる。
修之進は呆れたようにそれを拾い上げた。
ちょっとしたことで我を失い、武器を手放す。これが実戦ならば、朱音はとっくに血潮を吹いてあの世行きだ。
「戦場では間諜だと知れた途端、その場で叩き切られる。そうならないよう、上手く立ち回らねばならん。つまらない矜持は捨てろ」
首領の娘として幼い頃から忍びの術を仕込まれた朱音は、力云々はともかく、確かに技だけは男らに引けを取らない。手裏剣の命中率も高い。あらゆる忍術も完璧にこなす。
だが、それでも朱音は女だ。やはり、腕力脚力は男より劣ってしまう。
「くノ一の術を使えと、あなた様は仰るのですね? 」
朱音は心底嫌そうに顔を歪めた。
くノ一の術とは、色事を用いて敵方を取り込み、奸計を企て、己に都合の良いように動かせる、忍びとして立派な術だ。この術は誰でも出来るというわけではない。かなりの精神力と演技力を必要とし、里でも使いこなせる者は限られている。
「ああ。それも、なくてはならん任務だ。男と同じように刀を振り回すことだけが、忍びの務めではない」
朱音はそんなくノ一を、色仕掛けで男を嵌める下衆だと侮っていた節がある。だからこそ、そうはなるまいと、男らに混じって訓練していた。
修之進はそんな朱音のくノ一への嘲りを見抜いていた。
己の浅ましさを明るみにされ、朱音は羞恥で真っ赤になる。
「残念ながら、そなたにはまだその力は備わってはおらん」
そろそろ年頃で、体つきも充分に女となっている朱音だが、未だに色気というものは感じられない。くノ一の術を用いるなど、程遠い。
「わ、私では修之進様を嵌めることは出来ないと? 」
「ああ」
修之進は断言する。
「で、では……修之進様の喉首に刃を突き立てることが出来れば、朱音を一人前とお認めくださいますね? どのような手段を取ろうと」
チリチリと朱音の瞳に炎が灯った。
明らかに、これまでの彼女とは違う、情熱的な炎だ。
今、この瞬間、朱音の心は変化した。
「認めよう」
そんな朱音の微妙な揺れに気づいていないのか。それとも、敢えて気づかぬふりをしているのか。修之進は表情一つ変えずに頷いた。
天井板の一枚がごとりと外れた。
すっと音もなくその隙間から黒い影が滑るように落ちた。
影は音もなく闇を忍び、ぼんやりした蝋燭の黄色い光の前で止まる。
蝋燭の炎を灯りとして文机で書物を読んでいた男の姿があった。
男は二十代半ば。端正な顔立ちで、薄い唇が凛々しく引き結ばれている。薄水色の着流しで、拵えの見事な二本差しだ。
ゆらりと闇から姿を覗かせたのは、藍色の忍び装束。胸元の膨らみや、なだらかな肩の線、ほっそりした腰つきは、女という性を隠しきれていない。
女忍者が、日に焼けて浅黒い喉仏に刃の先を当てがおうとしたときだった。
ギラリとした鋭い刃先が彼女の喉元すれすれに突きつけられた。
「朱音殿」
男は後ろを向いたまま、抜いた腰元の刀の先を朱音に突きつけたのだ。
「何故、わかったのですか? 修之進様? 」
朱音は己の刀を懐に仕舞う。
「殺気が消しきれていない」
修之進は刀を鞘に収めると、書物を閉じた。
「それでは、あっという間に喉首を掻き切られるぞ」
淡々とした物言いに、朱音は悔しさでギリギリと歯を擦り合わせる。覆面を剥ぎ取った。
後ろで一つに結んだ、黒檀を思わせる艶やかな髪がふさりと揺れた。日に焼けた健康的な肌は浅黒い。年の頃は十五ほど。幼さの残るくっきりした丸みのある双眸が、修之進をギロリと射抜いた。
「気配を消せ」
対する修之進は、この場にある闇に溶け込んだかのように、まるで気配を感じさせない。朱音はまるで実体のない幻と会話をしているような不可思議な気持ちとなる。
さすが、忍びの首領である父の片腕と評される男だ。
普段は間諜としてあらゆる城を渡り歩き、里には滅多に戻って来ない。彼と会うのは、今宵が実に三年ぶり。
朱音は彼に一人前として認めてもらいたく、幼い頃の誓いを忘れてはいなかった。日々修行に明け暮れ、三年ぶりに会う彼に、身につけた実力を披露した。
結果は惨敗だ。
修之進の目に留まるには、まだまだ先だ。
「一人前になるには、私の喉首に刃を突き立てられることが出来たとき。その調子では、まだまだだ」
「ですが。私は一刻も早くあなた様に認めてもらいたいのです」
何故、朱音が修之進に一人前として認めてもらいたいのか。十五の娘の淡い恋心など、男には微塵も伝わってはいない。
間諜として敵方に忍び込むこの男は、時にそこの女を体で篭絡し、都合の良い駒とする。色恋に長けていて当然。田舎の小娘など眼中にはない。
「焦るな、朱音殿。焦ってはならぬ」
朱音は己の胸に秘めた恋を突かれたのかとぎくりとしたが、どうやら違った。
「男と女は埋めきれぬ力の差がある。男と同じように振る舞っていれば、確実に殺られる」
朱音は父の指導の下、里の男らと同じように修行に励んでいる。
「女のそなたしか使えない技を身につけるしか、任務を遂行出来る術はない」
肉のつき方も、腕力も、男には敵わない。女には女の戦い方があると修之進は諭すが、朱音はピンとこない。
「そ、それは何でしょうか? 」
「わからんか? 」
「修之進様? 」
まだ男を知らぬ朱音に、修之進は言いにくそうに眉根を寄せた。彼は朱音がここまで純粋無垢とは承知していなかった。
「色仕掛けだ」
やれやれと溜め息をつきながら、修之進は答えた。
たちまち朱音が気色ばむ。
「ま、まあ! 無礼な! この朱音に色事で敵を嵌めろと仰るのですか!? 」
怒りの余り、懐刀が畳に滑り落ちる。
修之進は呆れたようにそれを拾い上げた。
ちょっとしたことで我を失い、武器を手放す。これが実戦ならば、朱音はとっくに血潮を吹いてあの世行きだ。
「戦場では間諜だと知れた途端、その場で叩き切られる。そうならないよう、上手く立ち回らねばならん。つまらない矜持は捨てろ」
首領の娘として幼い頃から忍びの術を仕込まれた朱音は、力云々はともかく、確かに技だけは男らに引けを取らない。手裏剣の命中率も高い。あらゆる忍術も完璧にこなす。
だが、それでも朱音は女だ。やはり、腕力脚力は男より劣ってしまう。
「くノ一の術を使えと、あなた様は仰るのですね? 」
朱音は心底嫌そうに顔を歪めた。
くノ一の術とは、色事を用いて敵方を取り込み、奸計を企て、己に都合の良いように動かせる、忍びとして立派な術だ。この術は誰でも出来るというわけではない。かなりの精神力と演技力を必要とし、里でも使いこなせる者は限られている。
「ああ。それも、なくてはならん任務だ。男と同じように刀を振り回すことだけが、忍びの務めではない」
朱音はそんなくノ一を、色仕掛けで男を嵌める下衆だと侮っていた節がある。だからこそ、そうはなるまいと、男らに混じって訓練していた。
修之進はそんな朱音のくノ一への嘲りを見抜いていた。
己の浅ましさを明るみにされ、朱音は羞恥で真っ赤になる。
「残念ながら、そなたにはまだその力は備わってはおらん」
そろそろ年頃で、体つきも充分に女となっている朱音だが、未だに色気というものは感じられない。くノ一の術を用いるなど、程遠い。
「わ、私では修之進様を嵌めることは出来ないと? 」
「ああ」
修之進は断言する。
「で、では……修之進様の喉首に刃を突き立てることが出来れば、朱音を一人前とお認めくださいますね? どのような手段を取ろうと」
チリチリと朱音の瞳に炎が灯った。
明らかに、これまでの彼女とは違う、情熱的な炎だ。
今、この瞬間、朱音の心は変化した。
「認めよう」
そんな朱音の微妙な揺れに気づいていないのか。それとも、敢えて気づかぬふりをしているのか。修之進は表情一つ変えずに頷いた。
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