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正義の味方
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一斉に兵士の剣が宙空を舞う。
誰しもが、何が起こったのかとポカンとなった。
剣の持ち主である兵士達でさえだ。
「ランハート様! 」
毒りんごがランハートの前に立ち、見事な剣捌きで弾いたのだ。
何故か毒りんごはランハートを敬称ではなく、名前で呼んだ。
しかし、誰もそんなことは気にしない。
突如現れた正義の味方に、わあああと大歓声だ。
その大歓声に、空気が揺れた。
「何故、この場に来たんだ! 」
ランハートが怒鳴り、顔をしかめた。
毒りんごはあくまで王国に仇なす存在。彼にとっては、その位置づけなのだろう。仇から命を救われたとなると、彼の自尊心が許さないらしい。
「正義が砕かれそうになっていたからです」
平然と毒りんごが答えた。
本当だ。だけど、本当ではない。
ランハートの危機を救う。
それしかなかった。
彼女は毒りんごであり、アデリーでもあるのだ。
「早く逃げて。公爵」
「待て。一人で戦うつもりか」
「それが私の使命です」
「無謀な真似はやめたまえ」
「まさか、あなたに心配されるとは」
ランハートは毒りんごにとって、相容れない存在かと思ったが。
「心配して当然だろう」
いきなりランハートに腕を掴まれた。
不意打ちに、毒りんごは振り払うことすら忘れ、目を開くことしか出来ない。
「こんな細腕で、よくぞ今まで無事でいられたな」
「血を吐くくらい訓練しましたから」
「何が君を駆り立てる? 君を突き動かすのは、何だ? 」
「それは……愛です」
ちょっと考え、毒りんごは正直に答えた。
今までなら、迷いなく正義のためと口にしていただろう。
しかし今、毒りんごを動かすのは、愛だ。毒りんごなど必要のない世にするため。ただのアデリーとして生きるため。全ては、ランハートとわだかまりなく暮らすため。ランハートのために、毒りんごは動く。
愛してるわ、ランハート様。
心の内で叫ぶと、掴まれた腕を振り払う。
向かう先は断頭台のヒューゴ神父。
三段ある階段をいちいち昇っている暇はない。助走をつけて大きくジャンプし、毒りんごは断頭台に飛び乗る。そのままの勢いで、梁から垂れ下がるロープを剣で掻っ切った。
どさっと神父が落下する。
「大丈夫ですか、神父様! 」
「ああ! 」
ヒューゴ神父がすぐさま起き上がる。
民衆の歓声が波打った。
一斉に鳴る拍手。
ハンチング帽や、ハットなど様々な民衆の帽子が、歓喜によって宙を舞う。
「神父様! 」
リオとマリアーヌが、民衆らの隙間を縫って近寄ってきた。
「二人とも! 神父様をお願い! 」
幾ら先代の毒りんごといっても、現役を退いて十年以上。その巨体の上、衰弱した体で逃げるとなると、心許ない。
「私に任せろ」
割って入ったのは、ランハートだ。
「公爵! 御免! 」
兵士が飛びかかってきた。
ランハートは片手に持った剣で難なくその兵士を払う。
「ロベルト! ロベルトはどこだ! 」
「旦那様! ここに! 」
民衆に揉みくちゃにされながら、ロベルトが駆け寄ってきた。屋敷を守る家令が、何故だかこの場にいた。
「ロベルトは元軍人だ。私の剣の師匠でもある」
ランハートの説明に、ロベルトは恭しくお辞儀する。
「かつては黒蛇と呼ばれておりました」
確かにその睨みは蛇を彷彿とさせる。
「おお。あなたがあの有名な」
ヒューゴ神父あたりの年代の者には名が通っているらしく、神父はロベルトに握手を求めた。
「愚図愚図している場合ではありません」
言いながら、ロベルトは鞭を振るう。鞭はまるで蛇のように畝り、今にも襲いかからん兵士を二人いっぺんに弾き飛ばした。所以はこれか。
「ロベルト。神父を頼む」
「お任せください」
ランハートに一礼し、ロベルトは神父を連れて彼方へ。
時折り、ピシピシと皮膚を弾く音と、続けざまの悲鳴。やがて、それも小さく消えていく。
「君たちも、早く逃げろ」
ランハートの声に、リオは心配そうに毒りんごを見やる。
「私が援護する」
「公爵が?」
「これでも黒蛇の一番弟子だ。侮るな」
ニタリ、とランハートが口元を吊る。
リオとマリアーヌ、二人は目配せの後、神妙に頷いた。
「どうぞ、ご武運を」
二人は再びごった返す人混みの中へ。
「標的は我々だ。逃げ切れそうかい? 」
ランハートはやけに冷静だ。
「当たり前です」
言いつつ、次から次へと兵士はひっきりなしだ。
「毒りんご! 」
家族を人質にされているザンターが、毒りんごの姿を見咎めるや否や、走ってきた。
間髪置かず繰り出される剣。
次々に火花が散る。
厄介なやつに目をつけられてしまった。
おそらく剣の腕はザンターが優っている。
ランハートはザンターの部下を相手に必死だ。剣術では劣るが、屈強な体躯を活かした体術は誰にも負けない。丸太のように太い脚が、容赦なくランハートのあらゆる骨を叩きつけ、そのたびに彼の体が吹っ飛んでいる。
「ランハート様! 」
助けに行かなければ。
アデリーはぐっと奥歯を噛んだ。
「どこを見ている」
ザンターの剣先が、ぎりぎり頬を掠める。
と、視界が一段下がる。
「覚悟しろ! 」
顔面めがけてザンターの剣先が。
だが、寸前で空振りとなる。
その場から毒りんごが消えた。
続いた轟音。
床板が割れて空洞が出来上がる。
突貫による強度不足の上、何度も何度も床板を往復し、負荷がかかって、落とし穴のように底が抜けた。
落下するアデリー。
それを追いかけるザンター。真上から真下へ、剣を突く。
「ひいっ」
耳朶すれすれに剣先で突かれる。後五センチずれていたら、確実に左耳はなかった。
毒りんごはごろごろ真横に転がると、断頭台の外に出た。すぐさま這い出すと、ひょいと飛び上がる。
未だに落とし穴に剣先を突き立てているザンターの背後に回り込むと、尻から股間にかけて思い切り蹴飛ばしてやった。
「うぇぐうう! 」
ザンターの体が真上に飛び、すぐさま急降下して、その場にうつ伏せに倒れる。声にならない声を上げたかと思えば、白目を剥き、泡を吹いて気絶している。
その迫力に、周りの兵士はたちまちぶるぶる震え、剣を放り投げ回れ右して逃げ出す。
「ランハート様! 」
毒りんごは屈強な部下に対しても、容赦なくザンターと同じ目に遭わす。
熊のような大男も、同じく悶絶し、泡を吹く。
毒りんごはふうっ、と息を吐き、やり切った感で額の汗を袖口で拭った。
同性として痛みのわかるランハートは、複雑そうに眉根を寄せた。
「容赦ないな、君は」
ぼそっと呟く。
「神父様が、最後の手段として教えてくださいました」
毒りんごは胸を張り、堂々と返す。
「そ、そうか」
「何かまずかったですか? 」
「あ、ああ。いや。うん」
ランハートは、何やらもごもごしている。毒りんごの中身は女なので、ランハートの内心はちっとも読めない。
誰しもが、何が起こったのかとポカンとなった。
剣の持ち主である兵士達でさえだ。
「ランハート様! 」
毒りんごがランハートの前に立ち、見事な剣捌きで弾いたのだ。
何故か毒りんごはランハートを敬称ではなく、名前で呼んだ。
しかし、誰もそんなことは気にしない。
突如現れた正義の味方に、わあああと大歓声だ。
その大歓声に、空気が揺れた。
「何故、この場に来たんだ! 」
ランハートが怒鳴り、顔をしかめた。
毒りんごはあくまで王国に仇なす存在。彼にとっては、その位置づけなのだろう。仇から命を救われたとなると、彼の自尊心が許さないらしい。
「正義が砕かれそうになっていたからです」
平然と毒りんごが答えた。
本当だ。だけど、本当ではない。
ランハートの危機を救う。
それしかなかった。
彼女は毒りんごであり、アデリーでもあるのだ。
「早く逃げて。公爵」
「待て。一人で戦うつもりか」
「それが私の使命です」
「無謀な真似はやめたまえ」
「まさか、あなたに心配されるとは」
ランハートは毒りんごにとって、相容れない存在かと思ったが。
「心配して当然だろう」
いきなりランハートに腕を掴まれた。
不意打ちに、毒りんごは振り払うことすら忘れ、目を開くことしか出来ない。
「こんな細腕で、よくぞ今まで無事でいられたな」
「血を吐くくらい訓練しましたから」
「何が君を駆り立てる? 君を突き動かすのは、何だ? 」
「それは……愛です」
ちょっと考え、毒りんごは正直に答えた。
今までなら、迷いなく正義のためと口にしていただろう。
しかし今、毒りんごを動かすのは、愛だ。毒りんごなど必要のない世にするため。ただのアデリーとして生きるため。全ては、ランハートとわだかまりなく暮らすため。ランハートのために、毒りんごは動く。
愛してるわ、ランハート様。
心の内で叫ぶと、掴まれた腕を振り払う。
向かう先は断頭台のヒューゴ神父。
三段ある階段をいちいち昇っている暇はない。助走をつけて大きくジャンプし、毒りんごは断頭台に飛び乗る。そのままの勢いで、梁から垂れ下がるロープを剣で掻っ切った。
どさっと神父が落下する。
「大丈夫ですか、神父様! 」
「ああ! 」
ヒューゴ神父がすぐさま起き上がる。
民衆の歓声が波打った。
一斉に鳴る拍手。
ハンチング帽や、ハットなど様々な民衆の帽子が、歓喜によって宙を舞う。
「神父様! 」
リオとマリアーヌが、民衆らの隙間を縫って近寄ってきた。
「二人とも! 神父様をお願い! 」
幾ら先代の毒りんごといっても、現役を退いて十年以上。その巨体の上、衰弱した体で逃げるとなると、心許ない。
「私に任せろ」
割って入ったのは、ランハートだ。
「公爵! 御免! 」
兵士が飛びかかってきた。
ランハートは片手に持った剣で難なくその兵士を払う。
「ロベルト! ロベルトはどこだ! 」
「旦那様! ここに! 」
民衆に揉みくちゃにされながら、ロベルトが駆け寄ってきた。屋敷を守る家令が、何故だかこの場にいた。
「ロベルトは元軍人だ。私の剣の師匠でもある」
ランハートの説明に、ロベルトは恭しくお辞儀する。
「かつては黒蛇と呼ばれておりました」
確かにその睨みは蛇を彷彿とさせる。
「おお。あなたがあの有名な」
ヒューゴ神父あたりの年代の者には名が通っているらしく、神父はロベルトに握手を求めた。
「愚図愚図している場合ではありません」
言いながら、ロベルトは鞭を振るう。鞭はまるで蛇のように畝り、今にも襲いかからん兵士を二人いっぺんに弾き飛ばした。所以はこれか。
「ロベルト。神父を頼む」
「お任せください」
ランハートに一礼し、ロベルトは神父を連れて彼方へ。
時折り、ピシピシと皮膚を弾く音と、続けざまの悲鳴。やがて、それも小さく消えていく。
「君たちも、早く逃げろ」
ランハートの声に、リオは心配そうに毒りんごを見やる。
「私が援護する」
「公爵が?」
「これでも黒蛇の一番弟子だ。侮るな」
ニタリ、とランハートが口元を吊る。
リオとマリアーヌ、二人は目配せの後、神妙に頷いた。
「どうぞ、ご武運を」
二人は再びごった返す人混みの中へ。
「標的は我々だ。逃げ切れそうかい? 」
ランハートはやけに冷静だ。
「当たり前です」
言いつつ、次から次へと兵士はひっきりなしだ。
「毒りんご! 」
家族を人質にされているザンターが、毒りんごの姿を見咎めるや否や、走ってきた。
間髪置かず繰り出される剣。
次々に火花が散る。
厄介なやつに目をつけられてしまった。
おそらく剣の腕はザンターが優っている。
ランハートはザンターの部下を相手に必死だ。剣術では劣るが、屈強な体躯を活かした体術は誰にも負けない。丸太のように太い脚が、容赦なくランハートのあらゆる骨を叩きつけ、そのたびに彼の体が吹っ飛んでいる。
「ランハート様! 」
助けに行かなければ。
アデリーはぐっと奥歯を噛んだ。
「どこを見ている」
ザンターの剣先が、ぎりぎり頬を掠める。
と、視界が一段下がる。
「覚悟しろ! 」
顔面めがけてザンターの剣先が。
だが、寸前で空振りとなる。
その場から毒りんごが消えた。
続いた轟音。
床板が割れて空洞が出来上がる。
突貫による強度不足の上、何度も何度も床板を往復し、負荷がかかって、落とし穴のように底が抜けた。
落下するアデリー。
それを追いかけるザンター。真上から真下へ、剣を突く。
「ひいっ」
耳朶すれすれに剣先で突かれる。後五センチずれていたら、確実に左耳はなかった。
毒りんごはごろごろ真横に転がると、断頭台の外に出た。すぐさま這い出すと、ひょいと飛び上がる。
未だに落とし穴に剣先を突き立てているザンターの背後に回り込むと、尻から股間にかけて思い切り蹴飛ばしてやった。
「うぇぐうう! 」
ザンターの体が真上に飛び、すぐさま急降下して、その場にうつ伏せに倒れる。声にならない声を上げたかと思えば、白目を剥き、泡を吹いて気絶している。
その迫力に、周りの兵士はたちまちぶるぶる震え、剣を放り投げ回れ右して逃げ出す。
「ランハート様! 」
毒りんごは屈強な部下に対しても、容赦なくザンターと同じ目に遭わす。
熊のような大男も、同じく悶絶し、泡を吹く。
毒りんごはふうっ、と息を吐き、やり切った感で額の汗を袖口で拭った。
同性として痛みのわかるランハートは、複雑そうに眉根を寄せた。
「容赦ないな、君は」
ぼそっと呟く。
「神父様が、最後の手段として教えてくださいました」
毒りんごは胸を張り、堂々と返す。
「そ、そうか」
「何かまずかったですか? 」
「あ、ああ。いや。うん」
ランハートは、何やらもごもごしている。毒りんごの中身は女なので、ランハートの内心はちっとも読めない。
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