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続・シンデレラの姉、眠りの森の塔によじ登る
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眠りの森とはよく言ったものだ。
一度入れば二度と戻れない昏く深い森。
森には恐ろしい魔物が棲んでいる。
この国では昔から大人から子供へ民話が脈々と伝えられ、むやみやたらと森に入り込もうとする者を戒めてきた。
その森の奥深くに建てられた見張りの塔に、今、ヒルダは来ていた。
売り言葉に買い言葉で挑戦を受けたヒルダは、フードの男が用意した豪奢な二頭立ての馬車に乗せられ、あれよという間に眠りの森の塔の前だ。
辺り一帯に茂る広葉樹林が、日の光を妨げ、鬱蒼とした昏さに拍車をかけている。それが尚更、在りもしない魔物の存在に信憑性を与えていた。
クケエエエエっとどこかで鳥が不気味な鳴き声を上げ、ばさばさっと飛び立った。
思わずびくっと肩を揺らしてしまう。
「どうかしたか?」
男の声に抑揚はない。
「べ、別に。何も」
鼻から息を吸い込んで吐いた息で、ヒッと喉が鳴ったことを誤魔化した。
つもりだ。
男は微動だにせず、相変わらず偉そうに腕を組んだままなので、上手く誤魔化せたかどうかはわからない。
とにかく、何かしら嫌味を言われることはなかったので、良しとする。
葉脈の際立つ葉が一枚二枚と降ってきて、ヒルダの髪にまとわりついた。
気味の悪さを悟られないよう、大げさなくらい髪をたたいて葉を払う。
年月を経た欅の幹はどれもこれも立派だ。
塔はそれら欅のてっぺんから飛び出すくらいの高さにそそり立っていた。
まったくもってチェスの駒(ルーク)のような外観。
錆色の煉瓦の壁はところどころ苔が生えており、古い造りではあるものの、煉瓦一つ一つが狂いなく正確に積み上げられ、かなりの腕を持つ職人の手によるものだとわかる。たかだか見張り台にしておくには惜しい建物だ。
見上げれば塔の最上階は砲台の造りで、往年の戦争の際には活躍したことが伺える。
最上階から、一本の縄がだらんと垂れ、地面すれすれで風に揺れた。とても頑丈とはいえない縄だ。たとえヒルダの腕の半分くらいであろうとも、この一本で頂上まで登るには、心許ない。
塔の中に最上階まで続く螺旋階段があるはずだ。
だが、その階段の入口であろう木製の扉には、鋳物製の大きな南京錠がしっかりと掛けられ、内部の侵入を拒んでいる。
「怖気づいたか?」
男の顔はフードで隠されてはいるものの、酷薄そうに吊り上がる唇を想像するには十分だ。
「まさか」
怖気づくどころか、ヒルダの闘志に火をつけた。
「ますます、挑みたくなりました」
「気の強い女」
唾を吐き捨てるような勢いで、先程の軟派な若い騎士が鼻を鳴らす。
眠りの森についた頃より空気と化し、フードの男の影でこそこそしているのだから、そのまま調子に乗らなければよいものを。
「ちょっと……なんですっ……」
……って、と言い終わらないうちに、鈍い音が響き渡る。
ばさばさばさばさっと鳥たちが一斉に飛び立った。
「いっっっててええええ」
はっと気づけば、若い騎士は仰向けに倒れ呻いている。右頬が赤く腫れ上がっていた。
「一般人になんて口の利き方だ」
男の声は変わらず抑揚がない。
それが逆に怒りを露にしていた。
「も、申し訳ありません」
勢いよく跳ね上がったかと思えば、若い騎士は頭の先が地面につくくらい体を二つに折り曲げた。
「確かお前は二階目くらいで棄権したな」
「そ、それは」
「情けない結果に終わったくせに、偉そうにするな」
「は、はいいいい」
若い騎士は最早半泣きだ。
男はヒルダに向き直る。
「この塔は新人の度胸試しと腕試しと、実力を図るために、ロープ一本でよじ登る訓練のものだ」
若い騎士は気まずそうに顔を背ける。つまり、この若い男は失敗したというわけだ。
「例年、成功するのは十人に一人出れば良い方だ」
「厳しい訓練なんですね」
「ああ。大の男がそんな調子だ。ドレスを着てかしずいている娘が成し遂げるのは、不可能だ」
「はっきり言いますね」
「やめるなら、今だぞ」
「やめません」
「後悔するぞ」
「しません」
男はわざとらしく嘆息する。ヒルダが泣いて取り止めることを期待していたのだろう。わざわざ手間暇かけて眠りの森まで連れ込んだのは、生意気な小娘を少々懲らしめるためであり、また、王国直属の騎士の威厳を保つためでもあるのは明らかだ。自分たちは王国を守るために選び抜かれた者、それを見せつけたかったのだろう。
その心の内が透けて見え、ヒルダをますます意固地にさせた。
より一層、負けられない。
「本当にやるのか」
「はい」
男はまたしても嘆息し、やれやれと言いたそうに静かに首を横に振った。
「成功した暁には、褒賞金を出そう」
「えっ」
ヒルダの目の色が変わったのは言うまでもない。
「鍛錬もない一般人の、しかも若い娘が挑むんだ。それなりの見返りがいるだろう」
ちらっと男は若い騎士を一瞥する。
若い騎士は承知したと言わんばかりに一礼すると、ヒルダの乗ってきたのとは別の二頭立ての馬車の客車をごそごそし始めた。ややあって、若い騎士の胸を隠すくらい大きな白い袋を下げて戻ってきた。恭しく男に差し出す。
「金貨だ」
言いながら片手でひょいっとヒルダの前に突き出してきた。
受け取った袋はずしりと重く、よろめいて、膝が曲がった。
「こ、これを戴けるのですか?」
「もちろんだ」
これだけの金貨があれば、既製品ではなく、オーダーのなかなか素晴らしいドレスを仕立てられるだろう。
母と自分の分、そして弟の燕尾服を用意してもお釣りがくる。妹の負った借金だって、何とかなる。当面の生活費にも困らない。
「ただし、成功すれば、の話だが」
「やります!」
あまりにも威勢のよい返答に、男はやや押され気味で、そうか、と呟く。
金貨の包みは再び男の元へ。
「そのドレスでは登りにくいだろう。着替えはあるか?」
ヒルダは首を横に振る。
そもそも、市場へは買い物に来たのだ。あるわけがない。
「おい、着替えはあるか?」
若い騎士も同様に首を横に振る。
男はふむ、と何やら考え、ややあって若い騎士に視線を移動させた。
若い騎士は即座に男の心の内を読み取り、困ったように眉毛を垂れた。
男物の飾り気のない白いシャツに、ボトムスは牡鹿製のレザーのスボン、足元はブーツ。
若い騎士の服を身に着けたヒルダは、ぐんぐん縄を伝っていく。
すでに地上からは豆粒になっていた。
「あの娘、大丈夫でしょうかね」
ヒルダに自分の服を提供した若い騎士は、下着姿のまま、その豆粒を見上げる。
体の震えは春先の寒さのせいだけではない。
彼女がすでに五階ほどの高さまで来ていたからだ。
「あの高さから落ちたら、打撲だけでは済みませんよ」
「あの娘が決めたことだ」
「しかし」
「あの娘、相当の手練れだ。腕を握ったときの筋肉は、並みの女のものではなかった」
「まさか」
「小娘と侮っていると、痛い目をみるぞ」
男の言葉に、若い騎士は信じられないと目を丸くする。
ヒルダは止まらない。
最早、目を凝らさなければ見えない位置まで来ている。
幾ら落下した際の衝撃を抑えるためのクッションを一帯に敷き詰めていようと、もうとっくに命に危険が及ぶ高さだ。
「どれ、そろそろか」
男は鼠色のフードを脱ぎ捨てた。
途端、青みがかった黒髪が風にたなびく。
「ル、ルパート隊長」
若い騎士に名を呼ばれ、男はニタリと薄い唇を斜めに吊った。
ヒルダの握るロープとちょうど反対側にある、もう一本の垂れ下がったロープを掴んだ。
「あの娘とじっくり話がしたい」
一度入れば二度と戻れない昏く深い森。
森には恐ろしい魔物が棲んでいる。
この国では昔から大人から子供へ民話が脈々と伝えられ、むやみやたらと森に入り込もうとする者を戒めてきた。
その森の奥深くに建てられた見張りの塔に、今、ヒルダは来ていた。
売り言葉に買い言葉で挑戦を受けたヒルダは、フードの男が用意した豪奢な二頭立ての馬車に乗せられ、あれよという間に眠りの森の塔の前だ。
辺り一帯に茂る広葉樹林が、日の光を妨げ、鬱蒼とした昏さに拍車をかけている。それが尚更、在りもしない魔物の存在に信憑性を与えていた。
クケエエエエっとどこかで鳥が不気味な鳴き声を上げ、ばさばさっと飛び立った。
思わずびくっと肩を揺らしてしまう。
「どうかしたか?」
男の声に抑揚はない。
「べ、別に。何も」
鼻から息を吸い込んで吐いた息で、ヒッと喉が鳴ったことを誤魔化した。
つもりだ。
男は微動だにせず、相変わらず偉そうに腕を組んだままなので、上手く誤魔化せたかどうかはわからない。
とにかく、何かしら嫌味を言われることはなかったので、良しとする。
葉脈の際立つ葉が一枚二枚と降ってきて、ヒルダの髪にまとわりついた。
気味の悪さを悟られないよう、大げさなくらい髪をたたいて葉を払う。
年月を経た欅の幹はどれもこれも立派だ。
塔はそれら欅のてっぺんから飛び出すくらいの高さにそそり立っていた。
まったくもってチェスの駒(ルーク)のような外観。
錆色の煉瓦の壁はところどころ苔が生えており、古い造りではあるものの、煉瓦一つ一つが狂いなく正確に積み上げられ、かなりの腕を持つ職人の手によるものだとわかる。たかだか見張り台にしておくには惜しい建物だ。
見上げれば塔の最上階は砲台の造りで、往年の戦争の際には活躍したことが伺える。
最上階から、一本の縄がだらんと垂れ、地面すれすれで風に揺れた。とても頑丈とはいえない縄だ。たとえヒルダの腕の半分くらいであろうとも、この一本で頂上まで登るには、心許ない。
塔の中に最上階まで続く螺旋階段があるはずだ。
だが、その階段の入口であろう木製の扉には、鋳物製の大きな南京錠がしっかりと掛けられ、内部の侵入を拒んでいる。
「怖気づいたか?」
男の顔はフードで隠されてはいるものの、酷薄そうに吊り上がる唇を想像するには十分だ。
「まさか」
怖気づくどころか、ヒルダの闘志に火をつけた。
「ますます、挑みたくなりました」
「気の強い女」
唾を吐き捨てるような勢いで、先程の軟派な若い騎士が鼻を鳴らす。
眠りの森についた頃より空気と化し、フードの男の影でこそこそしているのだから、そのまま調子に乗らなければよいものを。
「ちょっと……なんですっ……」
……って、と言い終わらないうちに、鈍い音が響き渡る。
ばさばさばさばさっと鳥たちが一斉に飛び立った。
「いっっっててええええ」
はっと気づけば、若い騎士は仰向けに倒れ呻いている。右頬が赤く腫れ上がっていた。
「一般人になんて口の利き方だ」
男の声は変わらず抑揚がない。
それが逆に怒りを露にしていた。
「も、申し訳ありません」
勢いよく跳ね上がったかと思えば、若い騎士は頭の先が地面につくくらい体を二つに折り曲げた。
「確かお前は二階目くらいで棄権したな」
「そ、それは」
「情けない結果に終わったくせに、偉そうにするな」
「は、はいいいい」
若い騎士は最早半泣きだ。
男はヒルダに向き直る。
「この塔は新人の度胸試しと腕試しと、実力を図るために、ロープ一本でよじ登る訓練のものだ」
若い騎士は気まずそうに顔を背ける。つまり、この若い男は失敗したというわけだ。
「例年、成功するのは十人に一人出れば良い方だ」
「厳しい訓練なんですね」
「ああ。大の男がそんな調子だ。ドレスを着てかしずいている娘が成し遂げるのは、不可能だ」
「はっきり言いますね」
「やめるなら、今だぞ」
「やめません」
「後悔するぞ」
「しません」
男はわざとらしく嘆息する。ヒルダが泣いて取り止めることを期待していたのだろう。わざわざ手間暇かけて眠りの森まで連れ込んだのは、生意気な小娘を少々懲らしめるためであり、また、王国直属の騎士の威厳を保つためでもあるのは明らかだ。自分たちは王国を守るために選び抜かれた者、それを見せつけたかったのだろう。
その心の内が透けて見え、ヒルダをますます意固地にさせた。
より一層、負けられない。
「本当にやるのか」
「はい」
男はまたしても嘆息し、やれやれと言いたそうに静かに首を横に振った。
「成功した暁には、褒賞金を出そう」
「えっ」
ヒルダの目の色が変わったのは言うまでもない。
「鍛錬もない一般人の、しかも若い娘が挑むんだ。それなりの見返りがいるだろう」
ちらっと男は若い騎士を一瞥する。
若い騎士は承知したと言わんばかりに一礼すると、ヒルダの乗ってきたのとは別の二頭立ての馬車の客車をごそごそし始めた。ややあって、若い騎士の胸を隠すくらい大きな白い袋を下げて戻ってきた。恭しく男に差し出す。
「金貨だ」
言いながら片手でひょいっとヒルダの前に突き出してきた。
受け取った袋はずしりと重く、よろめいて、膝が曲がった。
「こ、これを戴けるのですか?」
「もちろんだ」
これだけの金貨があれば、既製品ではなく、オーダーのなかなか素晴らしいドレスを仕立てられるだろう。
母と自分の分、そして弟の燕尾服を用意してもお釣りがくる。妹の負った借金だって、何とかなる。当面の生活費にも困らない。
「ただし、成功すれば、の話だが」
「やります!」
あまりにも威勢のよい返答に、男はやや押され気味で、そうか、と呟く。
金貨の包みは再び男の元へ。
「そのドレスでは登りにくいだろう。着替えはあるか?」
ヒルダは首を横に振る。
そもそも、市場へは買い物に来たのだ。あるわけがない。
「おい、着替えはあるか?」
若い騎士も同様に首を横に振る。
男はふむ、と何やら考え、ややあって若い騎士に視線を移動させた。
若い騎士は即座に男の心の内を読み取り、困ったように眉毛を垂れた。
男物の飾り気のない白いシャツに、ボトムスは牡鹿製のレザーのスボン、足元はブーツ。
若い騎士の服を身に着けたヒルダは、ぐんぐん縄を伝っていく。
すでに地上からは豆粒になっていた。
「あの娘、大丈夫でしょうかね」
ヒルダに自分の服を提供した若い騎士は、下着姿のまま、その豆粒を見上げる。
体の震えは春先の寒さのせいだけではない。
彼女がすでに五階ほどの高さまで来ていたからだ。
「あの高さから落ちたら、打撲だけでは済みませんよ」
「あの娘が決めたことだ」
「しかし」
「あの娘、相当の手練れだ。腕を握ったときの筋肉は、並みの女のものではなかった」
「まさか」
「小娘と侮っていると、痛い目をみるぞ」
男の言葉に、若い騎士は信じられないと目を丸くする。
ヒルダは止まらない。
最早、目を凝らさなければ見えない位置まで来ている。
幾ら落下した際の衝撃を抑えるためのクッションを一帯に敷き詰めていようと、もうとっくに命に危険が及ぶ高さだ。
「どれ、そろそろか」
男は鼠色のフードを脱ぎ捨てた。
途端、青みがかった黒髪が風にたなびく。
「ル、ルパート隊長」
若い騎士に名を呼ばれ、男はニタリと薄い唇を斜めに吊った。
ヒルダの握るロープとちょうど反対側にある、もう一本の垂れ下がったロープを掴んだ。
「あの娘とじっくり話がしたい」
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