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籠の鳥2※
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ロイは焦らしながらマチルダの太腿の内側に手を添わせる。
指先が触れるか触れないかの際どさで、マチルダの裂け目を敢えて逸らす。
「あ、ああ」
指先を取り込もうとビクビクとした動作には気づいているくせに、ロイは太腿の表面まで戻っていき、ゆったりと円を描いた。
「ロイ」
「何だ」
わざと知らんぷりするロイに、マチルダの眦に涙が溜まる。
「意地悪しないで」
か細い訴えにも、彼は素知らぬ振りを決め込む。
潤んだ眦に指先を沿わせると、ニヤニヤと人を食った笑いを寄越してきた。
「私にどうして欲しいんだ? 」
「ロイ……意地悪しないでったら」
「マチルダ。言わなければわからない。私の何を君はどうして欲しいんだ? 」
「最低ね、あなた」
マチルダの口から言うまで、あくまで彼は実行しないつもりだ。
まさに下品な言葉を覚えた悪ガキが、誰かにそれを使わせたくて堪らない。女の子をわざと苛める子供そのもの。
マチルダは、このままでは埒が明かないと諦めた。
「あ、あなたの……男性器を……」
「うん? 」
「わ、私の……女性器に……」
「どうしたいんだ? 」
「そ、挿入して……受精させて……」
たちまち息が上がって、マチルダは両手で顔を覆う。
これまでの人生で、これほど辱めを受けるなんて。
が、ロイは不服そうに口を尖らせる。
「……何故、教科書のような文言なんだ」
「い、言ったわよ」
「……わかったよ」
渋々といった具合に彼は頷いた。
マチルダは彼の期待を満たせなかったらしい。
「いつかその可愛い口から、この上なく卑猥な台詞を喋らせてやるからな」
「妙なことで燃えないでちょうだい」
一体、どのような下劣な台詞を言わせようと企んでいるのだろうか。そう遠くない未来に、ロイの思惑通りにいきそうで、マチルダはゾクゾクと背筋を震わせた。
「それでは、我が妻の願いを叶えるとしよう」
気を取り直したロイは、再び口端を吊り上げ、凶悪な企みを露わにする。
「ロ、ロイ! 」
腰を掴まれたかと思ったときには、すでにマチルダはロイと体勢が入れ替わっており、彼の臍の上に跨っていた。
すでに濡れてベトベトになった秘部が直に彼の皮膚に触れてしまっている。興奮しているのが彼にバレバレだ。
マチルダは羞恥で首筋まで赤らめ、いやいやと首を振った。
「嫌よ、こんな格好。恥ずかしいわ」
「今更か? 」
「私は殿方に乗り上げるような、こんなはしたない格好なんて、しません」
「良く言えたものだな。初めてしたとき、自分から私の腹に跨ってきたくせに」
「お、覚えてないわ! そ、そんなこと! 」
「今更、純粋ぶろうと最早、手遅れだ」
言うなりマチルダの体がずらされる。
臍に、彼の猛々しい肉塊がピッタリとくっついた。
マチルダは一目で仰け反り、赤らんでいた顔色を、今度は青白くさせた。
「こ、これが入るの? 」
「何か問題か? 」
「む、無理よ」
そそり立つそれは、余裕で臍を越す高さだ。こんなものを中に押し込んだら、内臓を蹴破られるに違いない。
マチルダは戦慄き、無理無理と呪文のように繰り返した。
「い、いつもより大きいわ。私の腕くらいあるじゃない」
「いや。いつも通りだ」
「違う。こんなんじゃないわ」
「いつも朦朧としているから、気づかないだけだ」
「無理。出来ない」
「いや、出来る」
「壊れてしまうわ。怖い」
「大丈夫だ。君は『一族の奇跡』だろ」
「……今度その言葉を私の前で使えば、容赦しないから」
「褒め言葉なのに」
「黙ってちょうだい」
取り敢えず、やってみるしかなさそうだ。
嫌だと言っても、結局はロイに言い包められて従ってしまう。マチルダには自尊心がある。言い包められるのは、信条に反する。
指先が触れるか触れないかの際どさで、マチルダの裂け目を敢えて逸らす。
「あ、ああ」
指先を取り込もうとビクビクとした動作には気づいているくせに、ロイは太腿の表面まで戻っていき、ゆったりと円を描いた。
「ロイ」
「何だ」
わざと知らんぷりするロイに、マチルダの眦に涙が溜まる。
「意地悪しないで」
か細い訴えにも、彼は素知らぬ振りを決め込む。
潤んだ眦に指先を沿わせると、ニヤニヤと人を食った笑いを寄越してきた。
「私にどうして欲しいんだ? 」
「ロイ……意地悪しないでったら」
「マチルダ。言わなければわからない。私の何を君はどうして欲しいんだ? 」
「最低ね、あなた」
マチルダの口から言うまで、あくまで彼は実行しないつもりだ。
まさに下品な言葉を覚えた悪ガキが、誰かにそれを使わせたくて堪らない。女の子をわざと苛める子供そのもの。
マチルダは、このままでは埒が明かないと諦めた。
「あ、あなたの……男性器を……」
「うん? 」
「わ、私の……女性器に……」
「どうしたいんだ? 」
「そ、挿入して……受精させて……」
たちまち息が上がって、マチルダは両手で顔を覆う。
これまでの人生で、これほど辱めを受けるなんて。
が、ロイは不服そうに口を尖らせる。
「……何故、教科書のような文言なんだ」
「い、言ったわよ」
「……わかったよ」
渋々といった具合に彼は頷いた。
マチルダは彼の期待を満たせなかったらしい。
「いつかその可愛い口から、この上なく卑猥な台詞を喋らせてやるからな」
「妙なことで燃えないでちょうだい」
一体、どのような下劣な台詞を言わせようと企んでいるのだろうか。そう遠くない未来に、ロイの思惑通りにいきそうで、マチルダはゾクゾクと背筋を震わせた。
「それでは、我が妻の願いを叶えるとしよう」
気を取り直したロイは、再び口端を吊り上げ、凶悪な企みを露わにする。
「ロ、ロイ! 」
腰を掴まれたかと思ったときには、すでにマチルダはロイと体勢が入れ替わっており、彼の臍の上に跨っていた。
すでに濡れてベトベトになった秘部が直に彼の皮膚に触れてしまっている。興奮しているのが彼にバレバレだ。
マチルダは羞恥で首筋まで赤らめ、いやいやと首を振った。
「嫌よ、こんな格好。恥ずかしいわ」
「今更か? 」
「私は殿方に乗り上げるような、こんなはしたない格好なんて、しません」
「良く言えたものだな。初めてしたとき、自分から私の腹に跨ってきたくせに」
「お、覚えてないわ! そ、そんなこと! 」
「今更、純粋ぶろうと最早、手遅れだ」
言うなりマチルダの体がずらされる。
臍に、彼の猛々しい肉塊がピッタリとくっついた。
マチルダは一目で仰け反り、赤らんでいた顔色を、今度は青白くさせた。
「こ、これが入るの? 」
「何か問題か? 」
「む、無理よ」
そそり立つそれは、余裕で臍を越す高さだ。こんなものを中に押し込んだら、内臓を蹴破られるに違いない。
マチルダは戦慄き、無理無理と呪文のように繰り返した。
「い、いつもより大きいわ。私の腕くらいあるじゃない」
「いや。いつも通りだ」
「違う。こんなんじゃないわ」
「いつも朦朧としているから、気づかないだけだ」
「無理。出来ない」
「いや、出来る」
「壊れてしまうわ。怖い」
「大丈夫だ。君は『一族の奇跡』だろ」
「……今度その言葉を私の前で使えば、容赦しないから」
「褒め言葉なのに」
「黙ってちょうだい」
取り敢えず、やってみるしかなさそうだ。
嫌だと言っても、結局はロイに言い包められて従ってしまう。マチルダには自尊心がある。言い包められるのは、信条に反する。
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