9 / 48
第二章
運転手、惨殺
しおりを挟む
辰屋清春堂の現当主じきじきにたか乃に納品した帰りの車中、吉森は始終浮かない顔をしていた。
決して、たか乃との取引が滞ったのではない。
むしろ女将は無理を承知での注文を見事に叶えた辰屋と、これからも懇意にしたいと申し出てくれたのだ。
これで辰屋の行く末は安泰だと証明されたも同然だ。
それなのに何故だか吉森の表情は暗い。
「坊ちゃま。どうかなさいましたか?」
ルームミラーから後部座席を伺っていた運転手の是蔵は、恐る恐る問いかけてきた。
是蔵は吉森が辰川に引き取られた当初より、何かと吉森のことを気にかけ、他人に泣きごとを漏らしたことのない吉森が唯一心を開ける人間だった。
店の者が吉森のことを当主と認めたくないという意地で、『旦那様』ではなく名前で呼ぶのに対し、是蔵は昔と変わらず『坊ちゃま』といった名称を使う。吉森がその呼び方を許すほど、是蔵は使用人の中では特別な存在だった。
「随分、酷いお顔をなさっておいでだ」
五十を過ぎた運転手の、くっきりと目尻に皺の浮き出た目は誤魔化しがきかない。
「ちょっと、気になることがあってな」
「どうなさったのです」
「いや。独り言だ。忘れてくれ」
清右衛門翁の肖像画の前で弟に不埒を働かれた吉森は、慌てて調合室へと駆け込んだ。
追っては来まいかと危惧したが、どうやら森雪はすでに興味を失くしたらしく、階段の板を踏む音は聞こえなかった。
そうすると、今度は注意が押し入れに向かう。
いつもぴったりと締めきってあるはずの扉に、そのとき一寸ほどの隙間があったのだ。
もしや、と噴き出す汗さえ拭わず、勢いよく扉を開けるや押し入れに半身を突っ込み、例の王宜丸の入った袋の口を開ける。
「っ!」
吉森が驚愕するのも無理はない。
半分以下だったはずの丸薬が、何故だか袋一杯に詰められていたからだ。注文の五十袋に充分事足りる量だ。
しかし吉森は調合した覚えがない。では、一体誰が。そのことが、現在、吉森を悩ませる原因だった。妖術とかいう非現実でもあるまいし、誰かが調合室に忍び込んで補充したのは明らかだ。その人物は、吉森がひた隠しにしている秘密に気付いている。部外者が店の奥にまで入り込めるはずがない。では、誰だ。悶々とする考えは、行き着く先がない。
「何があったかは存じませんが。私はいつでも坊ちゃまの味方ですよ」
その是蔵が死んだのは、翌日の昼のことであった。
最初に発見したのは客の子供で、落ち着きのないその悪餓鬼は勝手に屋敷の裏側まで回って塀を乗り越え、蔵に忍び込んで、探検だと称して今は使われていない大きな瓶の蓋を外した。
その瓶の中に、頭を何やら鈍器で殴られ絶命している是蔵が、体を二つに折り畳まれた恰好で隠されていたのだ。
「子供の話では、蔵の鍵は元から壊れていたそうです」
私服の刑事がたった今店の者から聞いた情報を、上司である大河原警部に報告する。
ちょび髭に蝶ネクタイの六十手前の大河原は、鬢付け油の匂いをぷんぷんさせて、オールバックにした髪を撫で擦った。
「是蔵が昨夜の十時頃に車の手入れをしていたことを、女中が目撃しております」
「ふむ。では、犯行はそれ以降ということだな」
単純に大河原は推測する。
「おそらく別の場所で殺害して、この瓶に隠したのでしょう」
渡邊が瓶の蓋を取って中を覗き込む。
解剖するためにとっくに遺体は警察署に移動されているので、瓶の中は空っぽだ。
ふうむと唸りながら、渡邊は瓶の表面を撫でたり、匂いを嗅いだりしている。
「あれほど派手に鈍器で殴ったのなら、血痕はそこらじゅうに飛び散っているはずです。しかし、この蔵のどこにもその痕跡はない」
「何だね、君は」
不審な目つきで大河原は、知ったふうな口を聞く男に、鼻息を荒くさせた。
「うちが雇っている探偵ですよ」
「ほう。探偵ですか」
吉森の応えを、大河原は鼻で笑う。
「依頼の内容はこの件には全くもって関係ないことなので、警察に報告する義務はありませんよ」
「必要と生じた場合は、是非、報告してもらいたいことですな」
「現段階では有り得ませんね」
生意気に口ごたえする若造に、大河原は顔をしかめた。
「それより何故、是蔵が。恨みを買うような男じゃなかったのに」
吉森にとって是蔵は、他の使用人とは違った存在だった。言うなれば、理想の父に近いものがある。死にざまから事故とは到底思えない。
吉森を案じてくれたのは、つい昨日のことだ。
落ち着こうと努めても、やはり無理だった。
悔しさに歯軋りし、吉森は沸々と湧き上がる怒りを持て余して、たまたま視界に入った葛篭を思い切り蹴飛ばした。がしゃん、と中身のないそれが横たわる。一度では気が治まらず、再び下駄の裏を浮かせたときだった
「こ、是蔵」
松子は青白い顔でよろめき、戸口に凭れて、今にも呼吸困難に陥りそうなほどゼイゼイと喘いでいる。店の者が殺害されたとあっては、部屋に引っ込んでいる場合ではなかったが、騒然とした現場にすっかり気圧されたらしい。
「どうして是蔵が殺されなければならなかったのですか」
縋る目つきで、どうにかこうにか大河原に尋ねる。その声は酷くか細い。
「それは、追々と調べていきますよ」
四十を幾つか越えたばかりというのに、夫が壮絶な死に方をしたせいで、一気に老けこんだことは大河原も噂では聞いているはずだ。実際に松子の姿を目の当たりにし、同情とも取れる微妙な顔となる。
「本当に、どうしてこんなことに。是蔵は私が嫁いできたときから仕えてくれていたというのに」
松子は手拭いで眦を拭う。
「奥さん、あなたにも後で詳しく話を聞くことになるでしょう。店の方はここにいらっしゃる全員ですかな」
「娘が昨夕から京都に行っております。何でも、女学校時代の恩師の見舞いだとかで。あと、離れに息子が一人。体が弱く、ずっと寝込んでおります」
「ほう。息子さんが」
「ここにいる吉森さんの義理の弟です」
「ほう。その他には」
「そういえば、音助の姿が。うちの番頭です」
言われて初めて気がついた。
吉森は朝っぱらから王宜丸の袋詰めのために、調合室に籠りっきりだったからだ。
香都子がいればすぐに音助がいないことを知らせにきたであろうが、珍しく店番をしていた松子は吉森を嫌っている節があるし、いちいち気が利かないので、今の今まで不在であることを知らなかった。
「全く、音助のやつめ。香都子は留守だし、俺が店に出てこないのを見越して、巧いことやりやがって」
これ幸いと、どこかにふらりと出たのだ。吉森は地団駄踏んだ。
「まあ、戻って来られたらその番頭にも聴取させてもらいますよ」
大河原は面倒臭そうに吉森を宥めた。
決して、たか乃との取引が滞ったのではない。
むしろ女将は無理を承知での注文を見事に叶えた辰屋と、これからも懇意にしたいと申し出てくれたのだ。
これで辰屋の行く末は安泰だと証明されたも同然だ。
それなのに何故だか吉森の表情は暗い。
「坊ちゃま。どうかなさいましたか?」
ルームミラーから後部座席を伺っていた運転手の是蔵は、恐る恐る問いかけてきた。
是蔵は吉森が辰川に引き取られた当初より、何かと吉森のことを気にかけ、他人に泣きごとを漏らしたことのない吉森が唯一心を開ける人間だった。
店の者が吉森のことを当主と認めたくないという意地で、『旦那様』ではなく名前で呼ぶのに対し、是蔵は昔と変わらず『坊ちゃま』といった名称を使う。吉森がその呼び方を許すほど、是蔵は使用人の中では特別な存在だった。
「随分、酷いお顔をなさっておいでだ」
五十を過ぎた運転手の、くっきりと目尻に皺の浮き出た目は誤魔化しがきかない。
「ちょっと、気になることがあってな」
「どうなさったのです」
「いや。独り言だ。忘れてくれ」
清右衛門翁の肖像画の前で弟に不埒を働かれた吉森は、慌てて調合室へと駆け込んだ。
追っては来まいかと危惧したが、どうやら森雪はすでに興味を失くしたらしく、階段の板を踏む音は聞こえなかった。
そうすると、今度は注意が押し入れに向かう。
いつもぴったりと締めきってあるはずの扉に、そのとき一寸ほどの隙間があったのだ。
もしや、と噴き出す汗さえ拭わず、勢いよく扉を開けるや押し入れに半身を突っ込み、例の王宜丸の入った袋の口を開ける。
「っ!」
吉森が驚愕するのも無理はない。
半分以下だったはずの丸薬が、何故だか袋一杯に詰められていたからだ。注文の五十袋に充分事足りる量だ。
しかし吉森は調合した覚えがない。では、一体誰が。そのことが、現在、吉森を悩ませる原因だった。妖術とかいう非現実でもあるまいし、誰かが調合室に忍び込んで補充したのは明らかだ。その人物は、吉森がひた隠しにしている秘密に気付いている。部外者が店の奥にまで入り込めるはずがない。では、誰だ。悶々とする考えは、行き着く先がない。
「何があったかは存じませんが。私はいつでも坊ちゃまの味方ですよ」
その是蔵が死んだのは、翌日の昼のことであった。
最初に発見したのは客の子供で、落ち着きのないその悪餓鬼は勝手に屋敷の裏側まで回って塀を乗り越え、蔵に忍び込んで、探検だと称して今は使われていない大きな瓶の蓋を外した。
その瓶の中に、頭を何やら鈍器で殴られ絶命している是蔵が、体を二つに折り畳まれた恰好で隠されていたのだ。
「子供の話では、蔵の鍵は元から壊れていたそうです」
私服の刑事がたった今店の者から聞いた情報を、上司である大河原警部に報告する。
ちょび髭に蝶ネクタイの六十手前の大河原は、鬢付け油の匂いをぷんぷんさせて、オールバックにした髪を撫で擦った。
「是蔵が昨夜の十時頃に車の手入れをしていたことを、女中が目撃しております」
「ふむ。では、犯行はそれ以降ということだな」
単純に大河原は推測する。
「おそらく別の場所で殺害して、この瓶に隠したのでしょう」
渡邊が瓶の蓋を取って中を覗き込む。
解剖するためにとっくに遺体は警察署に移動されているので、瓶の中は空っぽだ。
ふうむと唸りながら、渡邊は瓶の表面を撫でたり、匂いを嗅いだりしている。
「あれほど派手に鈍器で殴ったのなら、血痕はそこらじゅうに飛び散っているはずです。しかし、この蔵のどこにもその痕跡はない」
「何だね、君は」
不審な目つきで大河原は、知ったふうな口を聞く男に、鼻息を荒くさせた。
「うちが雇っている探偵ですよ」
「ほう。探偵ですか」
吉森の応えを、大河原は鼻で笑う。
「依頼の内容はこの件には全くもって関係ないことなので、警察に報告する義務はありませんよ」
「必要と生じた場合は、是非、報告してもらいたいことですな」
「現段階では有り得ませんね」
生意気に口ごたえする若造に、大河原は顔をしかめた。
「それより何故、是蔵が。恨みを買うような男じゃなかったのに」
吉森にとって是蔵は、他の使用人とは違った存在だった。言うなれば、理想の父に近いものがある。死にざまから事故とは到底思えない。
吉森を案じてくれたのは、つい昨日のことだ。
落ち着こうと努めても、やはり無理だった。
悔しさに歯軋りし、吉森は沸々と湧き上がる怒りを持て余して、たまたま視界に入った葛篭を思い切り蹴飛ばした。がしゃん、と中身のないそれが横たわる。一度では気が治まらず、再び下駄の裏を浮かせたときだった
「こ、是蔵」
松子は青白い顔でよろめき、戸口に凭れて、今にも呼吸困難に陥りそうなほどゼイゼイと喘いでいる。店の者が殺害されたとあっては、部屋に引っ込んでいる場合ではなかったが、騒然とした現場にすっかり気圧されたらしい。
「どうして是蔵が殺されなければならなかったのですか」
縋る目つきで、どうにかこうにか大河原に尋ねる。その声は酷くか細い。
「それは、追々と調べていきますよ」
四十を幾つか越えたばかりというのに、夫が壮絶な死に方をしたせいで、一気に老けこんだことは大河原も噂では聞いているはずだ。実際に松子の姿を目の当たりにし、同情とも取れる微妙な顔となる。
「本当に、どうしてこんなことに。是蔵は私が嫁いできたときから仕えてくれていたというのに」
松子は手拭いで眦を拭う。
「奥さん、あなたにも後で詳しく話を聞くことになるでしょう。店の方はここにいらっしゃる全員ですかな」
「娘が昨夕から京都に行っております。何でも、女学校時代の恩師の見舞いだとかで。あと、離れに息子が一人。体が弱く、ずっと寝込んでおります」
「ほう。息子さんが」
「ここにいる吉森さんの義理の弟です」
「ほう。その他には」
「そういえば、音助の姿が。うちの番頭です」
言われて初めて気がついた。
吉森は朝っぱらから王宜丸の袋詰めのために、調合室に籠りっきりだったからだ。
香都子がいればすぐに音助がいないことを知らせにきたであろうが、珍しく店番をしていた松子は吉森を嫌っている節があるし、いちいち気が利かないので、今の今まで不在であることを知らなかった。
「全く、音助のやつめ。香都子は留守だし、俺が店に出てこないのを見越して、巧いことやりやがって」
これ幸いと、どこかにふらりと出たのだ。吉森は地団駄踏んだ。
「まあ、戻って来られたらその番頭にも聴取させてもらいますよ」
大河原は面倒臭そうに吉森を宥めた。
0
あなたにおすすめの小説
虚ろな檻と翡翠の魔石
篠雨
BL
「本来の寿命まで、悪役の身体に入ってやり過ごしてよ」
不慮の事故で死んだ僕は、いい加減な神様の身勝手な都合により、異世界の悪役・レリルの器へ転生させられてしまう。
待っていたのは、一生を塔で過ごし、魔力を搾取され続ける孤独な日々。だが、僕を管理する強面の辺境伯・ヨハンが運んでくる薪や食事、そして不器用な優しさが、凍てついた僕の心を次第に溶かしていく。
しかし、穏やかな時間は長くは続かない。魔力を捧げるたびに脳内に流れ込む本物のレリルの記憶と領地を襲う未曾有の魔物の群れ。
「僕が、この場所と彼を守る方法はこれしかない」
記憶に翻弄され頭は混乱する中、魔石化するという残酷な決断を下そうとするが――。
-----------------------------------------
0時,6時,12時,18時に2話ずつ更新
陰キャ系腐男子はキラキラ王子様とイケメン幼馴染に溺愛されています!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
まったり書いていきます。
2024.05.14
閲覧ありがとうございます。
午後4時に更新します。
よろしくお願いします。
栞、お気に入り嬉しいです。
いつもありがとうございます。
2024.05.29
閲覧ありがとうございます。
m(_ _)m
明日のおまけで完結します。
反応ありがとうございます。
とても嬉しいです。
明後日より新作が始まります。
良かったら覗いてみてください。
(^O^)
異世界転移した元コンビニ店長は、獣人騎士様に嫁入りする夢は……見ない!
めがねあざらし
BL
過労死→異世界転移→体液ヒーラー⁈
社畜すぎて魂が擦り減っていたコンビニ店長・蓮は、女神の凡ミスで異世界送りに。
もらった能力は“全言語理解”と“回復力”!
……ただし、回復スキルの発動条件は「体液経由」です⁈
キスで癒す? 舐めて治す? そんなの変態じゃん!
出会ったのは、狼耳の超絶無骨な騎士・ロナルドと、豹耳騎士・ルース。
最初は“保護対象”だったのに、気づけば戦場の最前線⁈
攻めも受けも騒がしい異世界で、蓮の安眠と尊厳は守れるのか⁉
--------------------
※現在同時掲載中の「捨てられΩ、癒しの異能で獣人将軍に囲われてます!?」の元ネタです。出しちゃった!
バイト先に元カレがいるんだが、どうすりゃいい?
cheeery
BL
サークルに一人暮らしと、完璧なキャンパスライフが始まった俺……広瀬 陽(ひろせ あき)
ひとつ問題があるとすれば金欠であるということだけ。
「そうだ、バイトをしよう!」
一人暮らしをしている近くのカフェでバイトをすることが決まり、初めてのバイトの日。
教育係として現れたのは……なんと高二の冬に俺を振った元カレ、三上 隼人(みかみ はやと)だった!
なんで元カレがここにいるんだよ!
俺の気持ちを弄んでフッた最低な元カレだったのに……。
「あんまり隙見せない方がいいよ。遠慮なくつけこむから」
「ねぇ、今どっちにドキドキしてる?」
なんか、俺……ずっと心臓が落ち着かねぇ!
もう一度期待したら、また傷つく?
あの時、俺たちが別れた本当の理由は──?
「そろそろ我慢の限界かも」
追放オメガ聖帝の幸せな結婚〜クールなスパダリ騎士に拾われて溺愛されるまで〜
あきたいぬ大好き(深凪雪花)
BL
ノルディーナ王国の聖帝サーナは、教皇のありもしない嘘のせいで聖宮から追放されてしまう。
行く当てがないサーナが国境に向かうと、そこで隣国ルミルカ王国の騎士であるムーシュと出会う。ムーシュから諸事情により偽装結婚を提案されて、サーナは期限付きの偽装結婚ならばよいと承諾し、一時的に保護してもらうことに。
異国暮らしに慣れていく中で、やがてムーシュから溺愛されるようになり……?
昔「結婚しよう」と言ってくれた幼馴染は今日、僕以外の人と結婚する
子犬一 はぁて
BL
幼馴染の君は、7歳のとき
「大人になったら結婚してね」と僕に言って笑った。
そして──今日、君は僕じゃない別の人と結婚する。
背の低い、寝る時は親指しゃぶりが癖だった君は、いつの間にか皆に好かれて、彼女もできた。
結婚式で花束を渡す時に胸が痛いんだ。
「こいつ、幼馴染なんだ。センスいいだろ?」
誇らしげに笑う君と、その隣で微笑む綺麗な奥さん。
叶わない恋だってわかってる。
それでも、氷砂糖みたいに君との甘い思い出を、僕だけの宝箱にしまって生きていく。
君の幸せを願うことだけが、僕にできる最後の恋だから。
「自由に生きていい」と言われたので冒険者になりましたが、なぜか旦那様が激怒して連れ戻しに来ました。
キノア9g
BL
「君に義務は求めない」=ニート生活推奨!? ポジティブ転生者と、言葉足らずで愛が重い氷の伯爵様の、全力すれ違い新婚ラブコメディ!
あらすじ
「君に求める義務はない。屋敷で自由に過ごしていい」
貧乏男爵家の次男・ルシアン(前世は男子高校生)は、政略結婚した若き天才当主・オルドリンからそう告げられた。
冷徹で無表情な旦那様の言葉を、「俺に興味がないんだな! ラッキー、衣食住保証付きのニート生活だ!」とポジティブに解釈したルシアン。
彼はこっそり屋敷を抜け出し、偽名を使って憧れの冒険者ライフを満喫し始める。
「旦那様は俺に無関心」
そう信じて、半年間ものんきに遊び回っていたルシアンだったが、ある日クエスト中に怪我をしてしまう。
バレたら怒られるかな……とビクビクしていた彼の元に現れたのは、顔面蒼白で息を切らした旦那様で――!?
「君が怪我をしたと聞いて、気が狂いそうだった……!」
怒鳴られるかと思いきや、折れるほど強く抱きしめられて困惑。
えっ、放置してたんじゃなかったの? なんでそんなに必死なの?
実は旦那様は冷徹なのではなく、ルシアンが好きすぎて「嫌われないように」と身を引いていただけの、超・奥手な心配性スパダリだった!
「君を守れるなら、森ごと消し飛ばすが?」
「過保護すぎて冒険になりません!!」
Fランク冒険者ののんきな妻(夫)×国宝級魔法使いの激重旦那様。
すれ違っていた二人が、甘々な「週末冒険者夫婦」になるまでの、勘違いと溺愛のハッピーエンドBL。
【完結】巷で噂の国宝級イケメンの辺境伯は冷徹なので、まっっったくモテませんが、この度婚約者ができました。
明太子
BL
オーディスは国宝級イケメンであるにも関わらず、冷徹な性格のせいで婚約破棄されてばかり。
新たな婚約者を探していたところ、パーティーで給仕をしていた貧乏貴族の次男セシルと出会い、一目惚れしてしまう。
しかし、恋愛偏差値がほぼ0のオーディスのアプローチは空回りするわ、前婚約者のフランチェスカの邪魔が入るわとセシルとの距離は縮まったり遠ざかったり…?
冷徹だったはずなのに溺愛まっしぐらのオーディスと元気だけどおっちょこちょいなセシルのドタバタラブコメです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる