18 / 42
第二章
最悪な時間
しおりを挟む
「使え」
糊のきいた白いハンカチを鼻先に突きつけられたアメリアは、それを引っ手繰るなり、盛大に鼻をかんだ。
およそ淑女とは言い難い行為ではあるが、最早、貴族を捨てた身。品があろうがらなかろうが、誰にどう思われようが、知ったことではない。
「鼻をかむな」
エデュアルトは嫌そうに顔をしかめた。
北側にある大衆酒屋は夕暮れ時から仕事帰りの屈強な男らで賑わい、そこかしこで工場主の悪口と、女に関する低俗な会話が繰り返されている。
南側にある高級レストランしか知らないアメリアは、安普請のごった返す店内で、隣の席の客と時折肩がぶつかり合う狭さに辟易した。
大柄な女将が酒やらつまみやらを運んで脇を通るたびに、どこからか男の手が伸びて、パンパンに張って垂れた尻を撫で回す。そのたびに女将は口汚く罵って唾を飛ばした。
釘の飛び出した壁や床板は誰かが歩くたびにミシミシ軋み、ブナ材のテーブルや椅子は今にも崩れそうにぼろぼろで、ガタついている。
「私、もうアルコールを飲んでも咎められない年よ」
「生意気言うな」
アメリアにはアルコールのない葡萄ジュースなのに、自分はビールを注文したエデュアルト。未だに子供扱いすることに、アメリアは頬を膨らませる。
エデュアルトはグラスを空にしてから溜め息をつき、テーブルに肘をついた。
手のひらに顎を乗せ、ちょっと顔を傾けて。
悔しいが、ここが大衆酒屋ではなく、高級レストランかと勘違いしそうなくらいに絵になる。
「全く。何がどうなって、こんな場所をうろついているんだ? ここはあまり治安が良くないんだ。俺が通りかからなかったら、どうなっていたか」
「どうなっていたの? 」
「とっくにそこら辺の通りすがりの野郎に犯されていた」
言いながら、目線を斜め前にずらす。
アメリアは口に運んだグラスを宙空で止めた。
「そ、そんなに怖い場所なの? 」
「少なくとも令嬢が一人で歩く場所ではない」
エデュアルトの視線の先には、作業着の男二人がニタニタと黄色い歯を剥きながらアメリアの貧相な胸を眺めていた。
ヒッと喉を鳴らすアメリア。グラスを戻す。
「それで? 何だって一人でうろついていたんだ? 」
いきなりエデュアルトが突っ込んできた。
「家出など、穏やかではないな」
アメリアのグラスを持つ手が戦慄き、カチカチと爪が触れて小さく音を立てる。
アメリアは今朝方に起こった一連の流れをポツリポツリと口にした。
「成程な。青髭は、ついに子供にまで手を出すようになったか」
「私は子供じゃないわ」
長い脚を持て余し気味に組み替えたエデュアルトは、長い溜め息を吐き出す。
「それで? 僻地に嫁ぐのが嫌で家出か? 」
「ハリーお兄様ったら、もうすっかりその気で」
「何とかしてやりたいが。俺は他家の婚約話に口は出せないからな」
「あなたにどうこうしてもらおうなんて、これっぽっちも考えてないわ」
カッとなって言い返す。
彼には何ら期待はしていないが、こうして言葉にされるのは腹立たしい。
「ろくに飯を食ってないんだろ」
アメリアのやつれた表情から察して、通りがかった女将に幾つか料理を注文する。
愛想の良いハンサムの功績からか、他よりもかなり早く、注文した料理がテーブルに並べられた。
「庶民の食事なんて初めてだわ」
アメリアは感激して目を潤ませる。
改めて新しい一歩が始まった気分になった。
が、すぐにそれは萎れてしまった。
「パンが硬いわ。それにスープの味が物凄く薄い」
「贅沢慣れしているから、そう感じるんだろ」
貴族令嬢として何不自由なく暮らしてきたアメリアにとって、平民の食事はあまりにも質素だ。分厚いステーキも、砂糖で味付けしたスクランブルエッグも、新鮮な野菜サラダも、甘く蒸したプリンも、それは貴族にしか口に出来ない。分厚い肉も、砂糖も、新鮮な野菜も贅沢品だから。
早々に挫ける案件を晒されてしまった。
「平民として働くんだろ? いちいち文句を言うな」
「ブランシェット卿は、厳しいのね。まるで亡くなったお父様みたい」
悪性腫瘍で亡くなった父は、自分達の万が一のことを想定して、アメリアが困らないようにとあらゆることを身につけさせた。
エデュアルトの言葉遣いは、おおらかな父を思い出させる。
涙ぐむアメリアを、エデュアルトは迷惑そうにギロリと睨みつけた。
「俺はこんな大きな子供がいる年じゃない」
アメリアのことを子供子供とこき下ろすくせに、自分は年寄り扱いされるのが嫌なんて。
勝手だわ。アメリアはこっそり呟いた。
「ブランシェット卿ったら。王都の銀行の三分の一はあなたの財産だと専らの噂なのに。何故、このような下町を彷徨いているの? 」
「金持ちが下町を歩いていることの、何が悪い? 」
二杯目のビールを空にし、三杯目を女将に注文しながら、エデュアルトはアメリアに言い返した。
彼の仕立ての良いフロックコートは、薄汚れた店にはやけに不釣り合いだ。
「ブランシェット卿なら、贅沢し放題じゃない」
アメリアは率直に疑問を呈する。
「乗馬に、狩猟、剣術……娯楽はたくさんあるわ」
噂によれば彼は醸造所を所有し、幾つかの優良企業に投資し、最近は鉄工所の経営にも乗り出したらしい。何でも、先を見越してだとか。
とにかく、彼は今や王都で一、二を争う金持ちだ。
「お前はやはり子供だな」
「な、何よ! 」
「貴族の堅苦しい中にいればいるほど、息抜きしたいんだよ」
息抜きならば、わざわざ身の危険を犯さなくとも。
「スープが冷めるぞ。さっさと食え」
「私を屋敷に連れ戻すの? 」
「当たり前だ」
アメリアは、カトラリーをやや乱暴にテーブルに置いた。がちゃん、と音が鳴る。
「わ、私は家庭教師として働くんだから」
「無理だな」
「な、何で? 」
「家庭教師は身元が保証された者しかなれない。紹介状が必要になる。ヴィンセントがそんなもの書くわけないだろ」
「だったら、あなたが書いてよ」
「これ以上、ヴィンセントの怒りを買うつもりはない」
アメリアに不埒を働いた上に、親友の機嫌を損ねることを、わざわざするわけがない。
アメリアには、他に伝手はない。
「家庭教師が無理なら、どこかの店で働くわ」
「給仕をか? 」
「悪い? 」
「お前のような力のない者には務まらない。そんな旅行鞄を引き摺ってるようではな」
「とことん私を否定するのね」
「事実を言ったまでだ」
エデュアルトは気怠げに脚を組み替えると、テーブルに頬杖をついた。
「諦めて屋敷に戻れ」
糊のきいた白いハンカチを鼻先に突きつけられたアメリアは、それを引っ手繰るなり、盛大に鼻をかんだ。
およそ淑女とは言い難い行為ではあるが、最早、貴族を捨てた身。品があろうがらなかろうが、誰にどう思われようが、知ったことではない。
「鼻をかむな」
エデュアルトは嫌そうに顔をしかめた。
北側にある大衆酒屋は夕暮れ時から仕事帰りの屈強な男らで賑わい、そこかしこで工場主の悪口と、女に関する低俗な会話が繰り返されている。
南側にある高級レストランしか知らないアメリアは、安普請のごった返す店内で、隣の席の客と時折肩がぶつかり合う狭さに辟易した。
大柄な女将が酒やらつまみやらを運んで脇を通るたびに、どこからか男の手が伸びて、パンパンに張って垂れた尻を撫で回す。そのたびに女将は口汚く罵って唾を飛ばした。
釘の飛び出した壁や床板は誰かが歩くたびにミシミシ軋み、ブナ材のテーブルや椅子は今にも崩れそうにぼろぼろで、ガタついている。
「私、もうアルコールを飲んでも咎められない年よ」
「生意気言うな」
アメリアにはアルコールのない葡萄ジュースなのに、自分はビールを注文したエデュアルト。未だに子供扱いすることに、アメリアは頬を膨らませる。
エデュアルトはグラスを空にしてから溜め息をつき、テーブルに肘をついた。
手のひらに顎を乗せ、ちょっと顔を傾けて。
悔しいが、ここが大衆酒屋ではなく、高級レストランかと勘違いしそうなくらいに絵になる。
「全く。何がどうなって、こんな場所をうろついているんだ? ここはあまり治安が良くないんだ。俺が通りかからなかったら、どうなっていたか」
「どうなっていたの? 」
「とっくにそこら辺の通りすがりの野郎に犯されていた」
言いながら、目線を斜め前にずらす。
アメリアは口に運んだグラスを宙空で止めた。
「そ、そんなに怖い場所なの? 」
「少なくとも令嬢が一人で歩く場所ではない」
エデュアルトの視線の先には、作業着の男二人がニタニタと黄色い歯を剥きながらアメリアの貧相な胸を眺めていた。
ヒッと喉を鳴らすアメリア。グラスを戻す。
「それで? 何だって一人でうろついていたんだ? 」
いきなりエデュアルトが突っ込んできた。
「家出など、穏やかではないな」
アメリアのグラスを持つ手が戦慄き、カチカチと爪が触れて小さく音を立てる。
アメリアは今朝方に起こった一連の流れをポツリポツリと口にした。
「成程な。青髭は、ついに子供にまで手を出すようになったか」
「私は子供じゃないわ」
長い脚を持て余し気味に組み替えたエデュアルトは、長い溜め息を吐き出す。
「それで? 僻地に嫁ぐのが嫌で家出か? 」
「ハリーお兄様ったら、もうすっかりその気で」
「何とかしてやりたいが。俺は他家の婚約話に口は出せないからな」
「あなたにどうこうしてもらおうなんて、これっぽっちも考えてないわ」
カッとなって言い返す。
彼には何ら期待はしていないが、こうして言葉にされるのは腹立たしい。
「ろくに飯を食ってないんだろ」
アメリアのやつれた表情から察して、通りがかった女将に幾つか料理を注文する。
愛想の良いハンサムの功績からか、他よりもかなり早く、注文した料理がテーブルに並べられた。
「庶民の食事なんて初めてだわ」
アメリアは感激して目を潤ませる。
改めて新しい一歩が始まった気分になった。
が、すぐにそれは萎れてしまった。
「パンが硬いわ。それにスープの味が物凄く薄い」
「贅沢慣れしているから、そう感じるんだろ」
貴族令嬢として何不自由なく暮らしてきたアメリアにとって、平民の食事はあまりにも質素だ。分厚いステーキも、砂糖で味付けしたスクランブルエッグも、新鮮な野菜サラダも、甘く蒸したプリンも、それは貴族にしか口に出来ない。分厚い肉も、砂糖も、新鮮な野菜も贅沢品だから。
早々に挫ける案件を晒されてしまった。
「平民として働くんだろ? いちいち文句を言うな」
「ブランシェット卿は、厳しいのね。まるで亡くなったお父様みたい」
悪性腫瘍で亡くなった父は、自分達の万が一のことを想定して、アメリアが困らないようにとあらゆることを身につけさせた。
エデュアルトの言葉遣いは、おおらかな父を思い出させる。
涙ぐむアメリアを、エデュアルトは迷惑そうにギロリと睨みつけた。
「俺はこんな大きな子供がいる年じゃない」
アメリアのことを子供子供とこき下ろすくせに、自分は年寄り扱いされるのが嫌なんて。
勝手だわ。アメリアはこっそり呟いた。
「ブランシェット卿ったら。王都の銀行の三分の一はあなたの財産だと専らの噂なのに。何故、このような下町を彷徨いているの? 」
「金持ちが下町を歩いていることの、何が悪い? 」
二杯目のビールを空にし、三杯目を女将に注文しながら、エデュアルトはアメリアに言い返した。
彼の仕立ての良いフロックコートは、薄汚れた店にはやけに不釣り合いだ。
「ブランシェット卿なら、贅沢し放題じゃない」
アメリアは率直に疑問を呈する。
「乗馬に、狩猟、剣術……娯楽はたくさんあるわ」
噂によれば彼は醸造所を所有し、幾つかの優良企業に投資し、最近は鉄工所の経営にも乗り出したらしい。何でも、先を見越してだとか。
とにかく、彼は今や王都で一、二を争う金持ちだ。
「お前はやはり子供だな」
「な、何よ! 」
「貴族の堅苦しい中にいればいるほど、息抜きしたいんだよ」
息抜きならば、わざわざ身の危険を犯さなくとも。
「スープが冷めるぞ。さっさと食え」
「私を屋敷に連れ戻すの? 」
「当たり前だ」
アメリアは、カトラリーをやや乱暴にテーブルに置いた。がちゃん、と音が鳴る。
「わ、私は家庭教師として働くんだから」
「無理だな」
「な、何で? 」
「家庭教師は身元が保証された者しかなれない。紹介状が必要になる。ヴィンセントがそんなもの書くわけないだろ」
「だったら、あなたが書いてよ」
「これ以上、ヴィンセントの怒りを買うつもりはない」
アメリアに不埒を働いた上に、親友の機嫌を損ねることを、わざわざするわけがない。
アメリアには、他に伝手はない。
「家庭教師が無理なら、どこかの店で働くわ」
「給仕をか? 」
「悪い? 」
「お前のような力のない者には務まらない。そんな旅行鞄を引き摺ってるようではな」
「とことん私を否定するのね」
「事実を言ったまでだ」
エデュアルトは気怠げに脚を組み替えると、テーブルに頬杖をついた。
「諦めて屋敷に戻れ」
294
お気に入りに追加
1,636
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。

魅了が解けた貴男から私へ
砂礫レキ
ファンタジー
貴族学園に通う一人の男爵令嬢が第一王子ダレルに魅了の術をかけた。
彼女に操られたダレルは婚約者のコルネリアを憎み罵り続ける。
そして卒業パーティーでとうとう婚約破棄を宣言した。
しかし魅了の術はその場に運良く居た宮廷魔術師に見破られる。
男爵令嬢は処刑されダレルは正気に戻った。
元凶は裁かれコルネリアへの愛を取り戻したダレル。
しかしそんな彼に半年後、今度はコルネリアが婚約破棄を告げた。
三話完結です。

お姉さまは最愛の人と結ばれない。
りつ
恋愛
――なぜならわたしが奪うから。
正妻を追い出して伯爵家の後妻になったのがクロエの母である。愛人の娘という立場で生まれてきた自分。伯爵家の他の兄弟たちに疎まれ、毎日泣いていたクロエに手を差し伸べたのが姉のエリーヌである。彼女だけは他の人間と違ってクロエに優しくしてくれる。だからクロエは姉のために必死にいい子になろうと努力した。姉に婚約者ができた時も、心から上手くいくよう願った。けれど彼はクロエのことが好きだと言い出して――

【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041

魔性の大公の甘く淫らな執愛の檻に囚われて
アマイ
恋愛
優れた癒しの力を持つ家系に生まれながら、伯爵家当主であるクロエにはその力が発現しなかった。しかし血筋を絶やしたくない皇帝の意向により、クロエは早急に後継を作らねばならなくなった。相手を求め渋々参加した夜会で、クロエは謎めいた美貌の男・ルアと出会う。
二人は契約を交わし、割り切った体の関係を結ぶのだが――
(R18)灰かぶり姫の公爵夫人の華麗なる変身
青空一夏
恋愛
Hotランキング16位までいった作品です。
レイラは灰色の髪と目の痩せぎすな背ばかり高い少女だった。
13歳になった日に、レイモンド公爵から突然、プロポーズされた。
その理由は奇妙なものだった。
幼い頃に飼っていたシャム猫に似ているから‥‥
レイラは社交界でもばかにされ、不釣り合いだと噂された。
せめて、旦那様に人間としてみてほしい!
レイラは隣国にある寄宿舎付きの貴族学校に留学し、洗練された淑女を目指すのだった。
☆マーク性描写あり、苦手な方はとばしてくださいませ。

一年で死ぬなら
朝山みどり
恋愛
一族のお食事会の主な話題はクレアをばかにする事と同じ年のいとこを褒めることだった。
理不尽と思いながらもクレアはじっと下を向いていた。
そんなある日、体の不調が続いたクレアは医者に行った。
そこでクレアは心臓が弱っていて、余命一年とわかった。
一年、我慢しても一年。好きにしても一年。吹っ切れたクレアは・・・・・
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる