壁の花令嬢の最高の結婚
壁の花とは、舞踏会で誰にも声を掛けてもらえず壁に立っている適齢期の女性を示す。
社交デビューして五年、一向に声を掛けられないヴィンセント伯爵の実妹であるアメリアは、兄ハリー・レノワーズの悪友であるブランシェット子爵エデュアルト・パウエルの心ない言葉に傷ついていた。
ある日、アメリアに縁談話がくる。相手は三十歳上の財産家で、妻に暴力を働いてこれまでに三回離縁を繰り返していると噂の男だった。
アメリアは自棄になって家出を決行する。
行く当てもなく彷徨いていると、たまたま賭博場に行く途中のエデュアルトに出会した。
そんなとき、彼が暴漢に襲われてしまう。
助けたアメリアは、背中に消えない傷を負ってしまった。
乙女に一生の傷を背負わせてしまったエデュアルトは、心底反省しているようだ。
「俺が出来ることなら何だってする」
そこでアメリアは考える。
暴力を振るう亭主より、女にだらしない放蕩者の方がずっとマシ。
「では、私と契約結婚してください」
R18には※をしています。
社交デビューして五年、一向に声を掛けられないヴィンセント伯爵の実妹であるアメリアは、兄ハリー・レノワーズの悪友であるブランシェット子爵エデュアルト・パウエルの心ない言葉に傷ついていた。
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何か、登場人物全員がダメダメですね~(笑)
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その中でも義姉はまともで、兄が一番ダメかなぁ。
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ここまで甘やかしといて、責任取らずに、丸投げする感じで何か情けないなぁ。
しかも青髭って。。
思慮が足りないというか、浅はかと言うか、、この先大丈夫なのか心配になるレベル。
でも、妻が聡明なら、騙されたりしないで家を守れるのかなぁ・・。
親が早くに亡くなるって大変な事ですよねぇ。。😢
ご感想ありがとうございます。
兄は若くして家名を継ぎ、その重責を負っているので、横暴なところがありますが、妻が聡明なので、何とか凌いでいます。
作者の私がダメ男好きなため、おそらく作風がそうなっているかも。すみません💦
ご感想ありがとうございます。
エデュアルトは、エイスティンのことは純愛ぶっていますが、性欲があり、つい雰囲気に流されてしまうところがあります。
だけどアメリアに対しては今のところ恋愛感情はありません。親友を踏みにじることはしたくないので。
ご感想ありがとうございます。
エデュアルトは負い目があるので弱腰です。アメリアのことは、あくまで妹のような存在ですし。
貴族達は自分達のことは棚上げし、噂話したり行為を批判したりします。現実世界も、そんなもんですね💦
求婚者は平民のため、是非、貴族と縁故になりたいためアメリアに求婚しました。
「あ〜も〜、アメリア幸せになって〜、妹分の可愛いお願い叶えてあげてよ〜、チョイチョイお味見してるくせにさ(怒)」って感じで更新を楽しみに拝読させて頂いてます!今後のハッピーエンドまでの紆余曲折とそれに伴うヒロインの成長をどのように紡いでくださるのか、作者さまの感性に期待しております!
ご感想ありがとうございます。
ハッピーエンドの話が書くのも読むのも大好きなため、幸せな読後感めざして頑張ります。
最後までお付き合いいただければ、うれしく思います。
アメリアは命をかけて助けたのに
契約結婚をあーだこーだ理由つけて
エデュアルトに腹がたちます😤
身体に大きな傷を負わせ
さらに嫌がる結婚をさせられそうなアメリアを助けるのはお前しかいないだろう💢
と鼻息あらく読ませていただいています
アメリアちゃんが幸せになりますように🙏
更新楽しみにしてます😊
ご感想ありがとうございます。
更新楽しみにしていただき、励みになります。
アメリアは猪突猛進タイプ。
エデュアルトはそんなアメリアを妹のように思っており、常に指導的立場になるため手厳しくなります。
ご感想ありがとうございます。
アメリアはエデュアルトが義姉に恋慕していると気づいたのは、最近です。
その頃には、気持ちはエデュアルトに傾いています。
一途な兄が特殊なだけで、周囲はいい加減な男ばかり。それが普通になっているのです。
アメリアを含む社交界が一般とはかけ離れた環境です。
エデュアルトは親友を一番に考えているので、その妻に邪な考えは持っていません。
アメリアちゃん、幸せになって欲しいなぁ。背中大丈夫かなぁ😣早く痛みがなくなりますように…
ご感想ありがとうございます。
この背中の傷によって、アメリアの運命が変わってきます🥹
先程の感想でキツイ書き方になってしまって申し訳ありません。
どうしても主人公ちゃんの兄のやり方が利己的というか・・・・・・。
自分は好きな女性と結婚した。
次は妹を片付けるターンだ!両親も楽しみにしてたし、結婚するのは当たり前だし!みたいな。
白い結婚の条件をつけたというのも結果として妹が笑い物になるかもしれないとは思わなかったのか、とても疑問で・・・・・・。
創作なのでそんな重く考える必要もないのかもしれないのですがね。
様子を見にも来ない使用人に責任はないのか?とか考えちゃうんですよね~。
作者様からしたら迷惑な話だと思います。
重ね重ね申し訳ありません。
ご感想、再度ありがとうございます。
きつい言い方ではありませんよ。
確かに兄は伯爵家当主として世間の目を気にしていますね。
自由奔放なエデュアルトとは、育った環境からして真逆です。
兄としても妹を嫁がせたいものの、アメリアの身が心配のため「白い結婚」を取り付けました。兄は兄なりに妹を大事にしています。
使用人はあくまで金で雇用されている者なので、与えられた仕事をこなすのみ。殺伐としています。
私は主人公ちゃんのこと世間知らずって切り捨てられないですね。
本人の周りになんでも話せる人、親身になってくれる人がいない状況なのは見て取れるので。
また、世界観を把握した上で、個人的に主人公ちゃんの兄の責任はかなり重いと思いましたね。
両親に抑圧されて育ってきて過保護に甘やかされれば反動も出るでしょうし、家族ですら主人公ちゃんのことをちゃんと考えていなかった、叱る人もいなかった状態では成長したくても出来なかったんじゃないかなぁ。
これから契約結婚に向かっていくんでしょうけど、主人公ちゃんは罪悪感に苛まれそうですね。
男の方は契約結婚した時点で、罪悪感もある程度無くなって、周りにも同情してもらえて良い身分でしょうけど。
この世界だと、主人公ちゃん悪し様に言われそうだなぁ。
感想ありがとうございます。
貴族という特殊な世界であり、結婚が当たり前で男性上位のため、契約結婚を取り付けた主人公を悪様に思う人々はいます。
勿論、契約結婚ですから、そこには夫婦としての愛情はありません。
それにより、主人公は悩みます。
家族と言う守られた世界から一歩踏み出すことで主人公が成長していく様子を伝えられたら、と思います。
感想ありがとうございます。
確かに大人になりきれていない残念感ある主人公なので、好き嫌い別れるかと思います。
ヒーローも親友の奥様への恋を拗らせていますし。
今後、二人が様々な困難を乗り越えて成長していくのを見守っていただければ幸いです。
主人公ちゃんも世間知らずなのかもしれませんが、これ実の兄の頭が1番おめでたいんじゃないですかね?
おめでたいんじゃなければ、厄介払いをしようとしている最悪な家族ですよね。
求婚者の悪評を知らないわけはないんでしょうし。
私だったら好きな女と結婚して、親友と仕事できるんだったら自分自身は要らないんだと思っちしまうかも。
逃げ出す方向に動けるだけ良かったですけど。
感想ありがとうございます😊
兄は妹が「壁の花令嬢」などと揶揄されていることに心を痛めており、亡くなった両親もアメリアが結婚することを楽しみにしていたので、その遺言を頑なに守っているのです。
ただ、相手が相手のため被害が及ばないように「白い結婚」を取り付けました。アメリアの結婚にばかり気を取られ、深く考えには及ばない浅はかさですが。
時代や国は敢えてぼかしていますが、女性は結婚することが当たり前、嫁に行けない女性は蔑まれていた時代を背景にしています。
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