3 / 5
中華菓子探し
しおりを挟む 街外れの廃工場。
一見、人気のない廃工場であるが、そこは闇組織アシッドクロウの拠点となっていた。
「シーナの奴、遅いな。今回は珍しく失態を犯したみたいだし、調子悪いのか?」
廃工場の事務室で、偉そうに椅子に座っていたのは、アシッドクロウのボスであるゲオルグ。
ゲオルグの問いに、後ろで控えていた男性が答える。
「健康チェックは問題ありませんでした。ただ、最近は自由行動時間に、家庭用魔道具製品の店に入り浸ってるようで、それが少々気掛かりですね」
「家道屋だぁ? 何でそんなところに入り浸るんだ?」
「女児向けのアクセサリーも売っているようでして。先日から着け始めたヘアピンも、そこで購入したものらしいです」
「はっ、あれも色気づく年頃か。再教育の必要があるな」
その時、廃工場内に大きな爆発音が響き、事務室内が揺れる。
「何だ!? 何が起こった!?」
異常を感じたゲオルグ達は、事務室から飛び出した。
「ふはははは! 燃えろ! 全てを燃やし尽くすのじゃ!」
炎に包まれた廃工場内で、玖音が高笑いをしていた。
「ちょっと! 私達まで燃えるじゃない。つーか、一酸化炭素中毒で死ぬわ」
「そのくらいは調節しておる。一人でも取り逃すのは不味いのじゃろ?」
「そうだけど……」
凛に負けた鬱憤を晴らすかのように、玖音は張り切って暴れていた。
「主がやらずとも、儂に任せてくれれば……」
その時、炎の奥から飛び出してきた黒尽くめの女が、ナイフを振り上げて飛び掛かって来た。
玖音が女に手を向けて捻ると、その女が突然発火し、あっという間に燃え尽きる。
「全部始末してやるぞ? 主も同胞を殺めるのは辛いじゃろうから、儂が全部請け負ってやろう」
「ううん。これは私が言い出したことだから。シーナちゃんの為なら、手を汚すことも厭わない……!」
炎の向こうから飛び掛かって来た男を、凛はハンマーで叩き潰した。
「ふっ、余計なお世話じゃったか」
「じゃあ、私はシーナちゃんと、ここのボス探しに行くから、他はよろしくね」
「うむ」
組織を潰すには、代表の討伐は不可欠である。
凛は玖音にこの場を任せ、シーナと共に奥へと向かった。
奥に進むにつれ、徐々に廃工場とは、かけ離れた内装へと変貌して行く。
「ここは……何かしら?」
二人が入った大部屋は、室内であるにも拘らず木や川があって、野外のようになっていた。
「実技場。ここで、訓練や選別試験するの」
「へー、試験もあるんだ」
「うん、集められた孤児が候補生になって、候補生同士で殺し合いするの。残った人が合格」
「え”……」
そこは現実社会とは、かけ離れた漫画のような世界であった。
「ちょ、ちょっと待って。もしかしてシーナちゃんみたいな年齢の暗殺者、他にも沢山いるの?」
「んー……ちょっと前は居たけど、事故とか任務失敗で死んじゃって、若手は今私だけ。そろそろ、また新しく補充するって言ってた」
「……やっぱり、ここは潰さなきゃ」
多くの子供が被害に遭っていたことを知り、凛は改めて、この組織を潰さなければならないと決意した。
二人は喋りながらも、襲ってくる敵を倒し、更に奥へと進んで行く。
「シーナちゃんだけでも助けられて良かった。これで平穏な日々を送れるわよ」
「……」
凛が励ますように言うが、シーナからの返事は特にない。
「……もしかして、余計なお世話と思ってたりする?」
反応が鈍かったことから、凛がこれまでのことを思い返すと、シーナの方から助けを求めてきたことは、一度もないことに気付いた。
「別に」
「え」
「どっちでも」
シーナには自分の意思がなかった。
これまでの過酷な経験から、感情や意思が薄かったのだ。
だが、凛が落ち込んだ様子を見せると、シーナは続けて言う。
「けど、お店にいる時間は楽しかった」
シーナの言葉を受け、凛は表情を明るくさせる。
意思が薄いながらも、アクセサリーに興味を持ち、その時間を楽しみたいと思う気持ちはあった。
その気持ちがあるなら、これからの生活で、歳相応の子供のように戻れる見込みは十分あった。
「今はそれだけでいいわ。私もシーナちゃんが素敵な生活を送れるように頑張るから」
シーナが組織を抜けて良かったと思えるようにしようと、凛は意気込む。
そこで奥の扉が開き、ゲオルグが二人の前に現れた。
「シーナ! よくも裏切ったな!」
ゲオルグは手の甲にある刻印をシーナに向け、隷属の刻印を反応させようとする。
だが、既に解除されているので、シーナは平然としていた。
「む?」
反応がない為、ゲオルグは改めて力を籠めるが、シーナの様子は変わらない。
「隷属の刻印なら解除したわ」
「解除だと!? 馬鹿な」
一般的にはあり得ないことだったので、闇組織のボスであるゲオルグも驚いていた。
「あんたが、ここのボス? シーナちゃんの為に潰させてもらうわ」
凛はゲオルグに向かってハンマーを構える。
すると、シーナが言う。
「気を付けて。ボス、凄く強いから」
「心配しないで。私はもっと、もおっと強いから」
闇組織のボスとはいえ、所詮は人間である。
玖音と戦った後では、霞んで見えた。
「小娘が。この落とし前、つけさせてもらうぞ。チッチッ」
ゲオルグが舌を鳴らすと、直後、背後から現れた男が、シーナへとナイフを振り下ろした。
気付いたシーナが、咄嗟に手持ちのナイフで受ける。
「シーナちゃん!?」
凛がシーナの方に気取られた瞬間、ゲオルグが懐から素早く魔導銃を抜き、凛へと弾丸を放った。
弾丸は砂の鎧に阻まれて止まるが、その間に、シーナはナイフの男に蹴り飛ばされ、二人は分断される。
「師弟の間に割り込むのは、無粋ってもんだ」
「師弟? ……不味いっ」
ナイフの男は、シーナに暗殺術を指南した師匠であった。
師匠相手に戦わせるのは危険と思った凛は、すぐに加勢しようとするが、その瞬間、砂の鎧で止まっていた弾丸が爆発し、凛は衝撃で体勢を崩す。
「弟子の不始末は師匠に任せて、こっちはこっちで楽しもうや」
魔導銃を向けたゲオルグが顔をニヤつかせながら、凛へと近付いてくる。
「楽しむつもり何て、ないわ……!」
直後、辺りの地面が爆発するかのように噴出し、床の板が飛び散る。巻き起こった砂煙が消えると、現れたのは、棘上に隆起した大量の土の柱だった。
「がはっ……ば、化け物かよ」
ゲオルグの腹部は土の柱に貫いており、そこからは夥しい量の血が流れ出ていた。
「貴方なんかに構ってる暇はないの。死になさい」
凛は野球ボール大の石を、ゲオルグに向かって撃ち放つ。
その石がゲオルグの頭部を吹き飛ばすが、直前にゲオルグも凛に向かって魔導銃を撃っていた。
弾丸は一直線に凛へと飛んで行く。
そして纏っていた砂の鎧に阻まれるが、被弾した瞬間、弾丸が破裂し、中から乳白色の液体が飛び出した。
液体の為、砂の鎧の隙間を抜け、凛の身体にかかる。
「きゃっ」
粘々とした粘着質の液体が凛の服に纏わりついた。
「何よ、これぇ……」
身動きしようとした凛だが、その動きが阻まれる。
粘着液が衣服や靴にくっついて、離れなかった。
凛はすぐに上を見上げる。
「シーナちゃん……!」
一見、人気のない廃工場であるが、そこは闇組織アシッドクロウの拠点となっていた。
「シーナの奴、遅いな。今回は珍しく失態を犯したみたいだし、調子悪いのか?」
廃工場の事務室で、偉そうに椅子に座っていたのは、アシッドクロウのボスであるゲオルグ。
ゲオルグの問いに、後ろで控えていた男性が答える。
「健康チェックは問題ありませんでした。ただ、最近は自由行動時間に、家庭用魔道具製品の店に入り浸ってるようで、それが少々気掛かりですね」
「家道屋だぁ? 何でそんなところに入り浸るんだ?」
「女児向けのアクセサリーも売っているようでして。先日から着け始めたヘアピンも、そこで購入したものらしいです」
「はっ、あれも色気づく年頃か。再教育の必要があるな」
その時、廃工場内に大きな爆発音が響き、事務室内が揺れる。
「何だ!? 何が起こった!?」
異常を感じたゲオルグ達は、事務室から飛び出した。
「ふはははは! 燃えろ! 全てを燃やし尽くすのじゃ!」
炎に包まれた廃工場内で、玖音が高笑いをしていた。
「ちょっと! 私達まで燃えるじゃない。つーか、一酸化炭素中毒で死ぬわ」
「そのくらいは調節しておる。一人でも取り逃すのは不味いのじゃろ?」
「そうだけど……」
凛に負けた鬱憤を晴らすかのように、玖音は張り切って暴れていた。
「主がやらずとも、儂に任せてくれれば……」
その時、炎の奥から飛び出してきた黒尽くめの女が、ナイフを振り上げて飛び掛かって来た。
玖音が女に手を向けて捻ると、その女が突然発火し、あっという間に燃え尽きる。
「全部始末してやるぞ? 主も同胞を殺めるのは辛いじゃろうから、儂が全部請け負ってやろう」
「ううん。これは私が言い出したことだから。シーナちゃんの為なら、手を汚すことも厭わない……!」
炎の向こうから飛び掛かって来た男を、凛はハンマーで叩き潰した。
「ふっ、余計なお世話じゃったか」
「じゃあ、私はシーナちゃんと、ここのボス探しに行くから、他はよろしくね」
「うむ」
組織を潰すには、代表の討伐は不可欠である。
凛は玖音にこの場を任せ、シーナと共に奥へと向かった。
奥に進むにつれ、徐々に廃工場とは、かけ離れた内装へと変貌して行く。
「ここは……何かしら?」
二人が入った大部屋は、室内であるにも拘らず木や川があって、野外のようになっていた。
「実技場。ここで、訓練や選別試験するの」
「へー、試験もあるんだ」
「うん、集められた孤児が候補生になって、候補生同士で殺し合いするの。残った人が合格」
「え”……」
そこは現実社会とは、かけ離れた漫画のような世界であった。
「ちょ、ちょっと待って。もしかしてシーナちゃんみたいな年齢の暗殺者、他にも沢山いるの?」
「んー……ちょっと前は居たけど、事故とか任務失敗で死んじゃって、若手は今私だけ。そろそろ、また新しく補充するって言ってた」
「……やっぱり、ここは潰さなきゃ」
多くの子供が被害に遭っていたことを知り、凛は改めて、この組織を潰さなければならないと決意した。
二人は喋りながらも、襲ってくる敵を倒し、更に奥へと進んで行く。
「シーナちゃんだけでも助けられて良かった。これで平穏な日々を送れるわよ」
「……」
凛が励ますように言うが、シーナからの返事は特にない。
「……もしかして、余計なお世話と思ってたりする?」
反応が鈍かったことから、凛がこれまでのことを思い返すと、シーナの方から助けを求めてきたことは、一度もないことに気付いた。
「別に」
「え」
「どっちでも」
シーナには自分の意思がなかった。
これまでの過酷な経験から、感情や意思が薄かったのだ。
だが、凛が落ち込んだ様子を見せると、シーナは続けて言う。
「けど、お店にいる時間は楽しかった」
シーナの言葉を受け、凛は表情を明るくさせる。
意思が薄いながらも、アクセサリーに興味を持ち、その時間を楽しみたいと思う気持ちはあった。
その気持ちがあるなら、これからの生活で、歳相応の子供のように戻れる見込みは十分あった。
「今はそれだけでいいわ。私もシーナちゃんが素敵な生活を送れるように頑張るから」
シーナが組織を抜けて良かったと思えるようにしようと、凛は意気込む。
そこで奥の扉が開き、ゲオルグが二人の前に現れた。
「シーナ! よくも裏切ったな!」
ゲオルグは手の甲にある刻印をシーナに向け、隷属の刻印を反応させようとする。
だが、既に解除されているので、シーナは平然としていた。
「む?」
反応がない為、ゲオルグは改めて力を籠めるが、シーナの様子は変わらない。
「隷属の刻印なら解除したわ」
「解除だと!? 馬鹿な」
一般的にはあり得ないことだったので、闇組織のボスであるゲオルグも驚いていた。
「あんたが、ここのボス? シーナちゃんの為に潰させてもらうわ」
凛はゲオルグに向かってハンマーを構える。
すると、シーナが言う。
「気を付けて。ボス、凄く強いから」
「心配しないで。私はもっと、もおっと強いから」
闇組織のボスとはいえ、所詮は人間である。
玖音と戦った後では、霞んで見えた。
「小娘が。この落とし前、つけさせてもらうぞ。チッチッ」
ゲオルグが舌を鳴らすと、直後、背後から現れた男が、シーナへとナイフを振り下ろした。
気付いたシーナが、咄嗟に手持ちのナイフで受ける。
「シーナちゃん!?」
凛がシーナの方に気取られた瞬間、ゲオルグが懐から素早く魔導銃を抜き、凛へと弾丸を放った。
弾丸は砂の鎧に阻まれて止まるが、その間に、シーナはナイフの男に蹴り飛ばされ、二人は分断される。
「師弟の間に割り込むのは、無粋ってもんだ」
「師弟? ……不味いっ」
ナイフの男は、シーナに暗殺術を指南した師匠であった。
師匠相手に戦わせるのは危険と思った凛は、すぐに加勢しようとするが、その瞬間、砂の鎧で止まっていた弾丸が爆発し、凛は衝撃で体勢を崩す。
「弟子の不始末は師匠に任せて、こっちはこっちで楽しもうや」
魔導銃を向けたゲオルグが顔をニヤつかせながら、凛へと近付いてくる。
「楽しむつもり何て、ないわ……!」
直後、辺りの地面が爆発するかのように噴出し、床の板が飛び散る。巻き起こった砂煙が消えると、現れたのは、棘上に隆起した大量の土の柱だった。
「がはっ……ば、化け物かよ」
ゲオルグの腹部は土の柱に貫いており、そこからは夥しい量の血が流れ出ていた。
「貴方なんかに構ってる暇はないの。死になさい」
凛は野球ボール大の石を、ゲオルグに向かって撃ち放つ。
その石がゲオルグの頭部を吹き飛ばすが、直前にゲオルグも凛に向かって魔導銃を撃っていた。
弾丸は一直線に凛へと飛んで行く。
そして纏っていた砂の鎧に阻まれるが、被弾した瞬間、弾丸が破裂し、中から乳白色の液体が飛び出した。
液体の為、砂の鎧の隙間を抜け、凛の身体にかかる。
「きゃっ」
粘々とした粘着質の液体が凛の服に纏わりついた。
「何よ、これぇ……」
身動きしようとした凛だが、その動きが阻まれる。
粘着液が衣服や靴にくっついて、離れなかった。
凛はすぐに上を見上げる。
「シーナちゃん……!」
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説

日記
燐霖
エッセイ・ノンフィクション
タイトル通りの個人的な日記です
その日起こった出来事、感じた事等々
素直に書いた個人的な公開日記なので
面白いとかはきっとないと思います
素直に思った言葉で書くつもりなので
不快な表現等あると思いますが
暖かい気持ちで見守ってくださると
とても助かります
とりあえず続く限りは毎日更新します!
※自己満足なのでそれほどのクオリティも
ないです。あくまで他人 どこにでもいる
人間だと思ってください
基本能力
名前 燐霖
レベル 21
種族 社会人(3年目)
趣味 カードゲームと出掛けること ドライブ
基本活動時間 19時から24時
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

帰って来た!B型の、B型による、B型に困っている人の為の説明書!
メカ
エッセイ・ノンフィクション
呼ばれてないけど帰ってきました。第二弾!
今回は、いろんな童話や出来事にB型を当てはめたりしながら
面白可笑しく、B型を説明できればなぁ・・・なんて思ってます!
是非是非、よろしくお願いします!
ちりつも仮スコアを獲得せよ!~ほとんど読まれない作品がインセンティブ獲得するには~(※個人の感想です)(おかーさんの浅知恵)【ほぼ完結】
今田ナイ
エッセイ・ノンフィクション
というわけで、こんばんはー。(^^)/
アルファポリスさんに来てまだそんなに日が経ってない今田ナイと申します(2023/12/17初投稿)
こちらのエッセイですが(2024/6作成)、
もうズバリ、タイトルそのままの内容です。(^_^;)b
インセンティブに誘われて辿り着きながら(それだけじゃないですがw)、
どういう仕組みでインセンティブが付くのかいまひとつ分からないまま投稿を続けておりましたが、
半年間の観察を行った結果、個人的におかーさんがそう【思い込んでいる】という
ひとつの結論に至りましたので、ここにまとめさせて頂きました。
信じるも信じないもあなた次第ということで、
話半分で暇つぶしにでもお読み頂ければ幸いです。(-人-)
※たまに覗くとお気に入りが増えていたりします。ありがとうございます。(-人-)
※たまに覗くといいねが増えてました。ありがとうございます。(-人-)
----------------
※たまに眺めて内容を更新していますが、情報は常に古くなるものと思って頂けるとありがたいです。
※内容としては完結しているんですが、半年毎の確定スコアを公開しているので更新があります。
----------------
※本作品はアルファポリス限定です。そりゃそうだ。(^_^;)
道草日記2025【電子書籍作家の日々徒然】
その子四十路
エッセイ・ノンフィクション
原稿が終わらない。電子書籍作家『その子四十路』のまったく丁寧じゃない、道草を食ってばかりの暮らしの記録。 2025年1月〜
↓昨年の記録はこちら
●混迷日記2024【電子書籍作家の日々徒然】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる