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第4章:浮島に至る道
6:旅路
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乗り合い馬車はゴトンゴトンと車輪を鳴らしながら、ゆっくりとした速度で進んでいく。山あいを抜け、森の脇を通り、大きな湖の側を通っていく。
途中の駅馬車がある町でロージーたちは1泊、銀貨3枚(注:日本円で3000円)の安宿に泊まる。こういった安宿は食事の提供がない代わりに、非常に安価で泊まることが出来る。ロージーとコッシローはベッドで眠り、クロードは部屋に備え付けられた背もたれつきの椅子に背中を預け、身体に厚めの毛布を掛けて眠りにつく。
寝心地は最悪であるが、この手の安宿の部屋にあるベッドの大きさはシングルもしくはダブルより少し小さめなのだ。本来、部屋自体が1部屋に2人も泊まるような広さではないのである。だが、こういった宿屋を経営する主人も、泊まるものが金を持ってないことは重々承知なので、1部屋につき2人までなら宿泊を許可しているのであった。
ちなみにこの手の安宿は、金の無い若い男女のカップルにも、よく利用されている。カップル用には愛し合う宿が別にあるのだが、そこを利用するほどの金も無く、自宅で自分専用の部屋があるわけでもない低収入の生まれの場合は、この安宿を利用するのであった。
ロージーは慣れぬ乗り合い馬車にぎゅうぎゅうにヒトが詰め込んだ状態での長距離移動にほとほと疲れているのか、部屋に用意された少し固めのベッドではあるが、横になるとすぐにクークーと寝息を立てて、眠ってしまうのであった。
椅子を利用して眠っているクロードはそうすぐには眠りにつくことは出来ない。そんなクロードの耳には、隣の部屋のベッドがギシギシ揺れる音が薄い壁越しに聞こえてくるのである。
「くっそ……。どこの町でも盛っている奴はいるもんだな……。少しくらい、大人しくしてほしいもんだぜ……」
ロージーに何かあってはいけないので、クロードは耳栓をつけて眠ることも出来ない。安宿なので部屋の扉についている鍵も簡易的なモノであり、その筋の泥棒なら、いとも簡単に開けれそうなのである。変な物音がすればすぐにでもクロードは反応しなければならないのだが、そもそも、その変な物音は隣の部屋のギシギシと音を立てているベッドなので、クロードとしてはたまったものでは無かった。
そんなクロードの事情をさておき、朝になれば、ロージーとコッシローは眼を覚まし、ベッドから起き上がる。
「おはよう……。クロ……。ふあああ。昨夜、なんかギシギシって物音がしてたような?」
「あ、ああ、おはよう。ロージー。多分、気のせいじゃね? 俺はそんな音は聞こえなかったけど?」
ロージーの質問にクロードがすっとぼけて応えるのであった。さて、2人と1匹は宿をあとにして、早めの朝食にありつくのであった。安宿では食事を提供されるわけでもないので、その安宿の隣に目ざとく出店している食事処に彼女らは入店するのであった。
普通の町では宿が立ち並ぶその周りには必ずと言っていいほど、食事処や酒場が数多く併設されている。大きめの宿であれば、その宿の敷地内に酒場や食堂が用意されている。しかし安宿の場合は、安宿を利用する客を目当てに、安宿の主人とは血の繋がりなど無関係な人物たちが食事処や酒場を建てているのだ。
持ちつ持たれつの関係とはまさにこのことだろう。駅馬車がある町では、必ずと言っていいほど、宿屋のある場所の近場には食事処、そして酒場が密集しているのだから、旅行者にとってはありがたいの一言である。
街道から外れた村では、その村に宿屋があることはめったにない。そこで1泊する場合は、村の有力者、例えば村長に相談して、馬小屋や空き家を借りて、寝泊まりすることになる。まあ、こちらを利用する場合は金目のモノを要求されることはほぼ無いので、乗り合い馬車を利用せずに、歩いて移動をする者にとっては都合が良かったりもする。
さて、ロージーたちが乗り合い馬車を三回ほど乗り継ぐと、いよいよ大神殿がある大きな街:オダニに到着する。このオダニという街は歴史の観点から見ると新しい街であった。元々、それほど大きな街ではなかったのだが、大神殿がこの街に建てられてから急速に発展したのだと、歴史好きのコッシローが解説するのであった。
「歴史的に新しいって言われてもねえ……。コッシローの言っているのは200~250年前の話なんでしょ? わたしにとっては十分、歴史のある街よ?」
「ちゅっちゅっちゅ。ロージーちゃんはわかってないでッチュウね? ポメラニア帝国の外では1千年続くと言われている都が存在するのでッチュウ。そんな古都に比べれば、オダニの街など赤子も同然なのでッチュウ!」
開闢千年の古都とオダニを比べること自体が間違いのような気がするロージーであるが、そんな古都に一度で良いから行ってみたいわねとも思うロージーである。
コッシローの語る歴史はロマン溢れるモノであり、同時に、言い伝えられている伝承の真実はこうだったという解説付きでもあり、逆にロマンを壊されることも多々あった。ロージーとクロードは乗り合い馬車の荷台の上で揺られている間、コッシローの歴史解説を散々と聞かされたのであった。
同席していた他の客は、最初、ニンゲンの言葉をしゃべるコッシローに驚いたものであったが、コッシローが『自分はヤオヨロズ=ゴッドの使いなのでッチュウ。この白い体毛がその証拠なのでッチュウ!』などと平然と嘘をつくのであった。ポメラニア帝国では白い体毛を持つ動物は【ヤオヨロズ=ゴッドの使い】であると強く信じている者たちが多く、コッシローの言いにすっかり騙される形となったのだ。
そのため、乗り合い馬車に同席していた他の客も、コッシローのありがたい? 説法をとくとくと聞くことになったのであった。ロージーとしては、あはは……と苦笑いをする他、無かったのである。
さて、いよいよ2人と1匹は大神殿のある大きな街:オダニに到着したのではあるが、その大神殿に向かうのは明日にしようということに落ち着くのであった。
現在時間は午後4時半である。通常、教会や社、そして神殿、さらには大神殿は午後3時には参拝客を締め出してしまうのだ。神殿に仕える神官たちは帝国が雇っている公務員というわけではない。帝国から半ば独立した宗教組織なのだ。
午後3時からは神官たちは、ヤオヨロズ=ゴッドを讃える儀式を行う場合が多い。そのため、神殿の関係者以外を締め出す形となってしまっている。それは四大貴族相手でもその態度を変えることは無いのであった。
途中の駅馬車がある町でロージーたちは1泊、銀貨3枚(注:日本円で3000円)の安宿に泊まる。こういった安宿は食事の提供がない代わりに、非常に安価で泊まることが出来る。ロージーとコッシローはベッドで眠り、クロードは部屋に備え付けられた背もたれつきの椅子に背中を預け、身体に厚めの毛布を掛けて眠りにつく。
寝心地は最悪であるが、この手の安宿の部屋にあるベッドの大きさはシングルもしくはダブルより少し小さめなのだ。本来、部屋自体が1部屋に2人も泊まるような広さではないのである。だが、こういった宿屋を経営する主人も、泊まるものが金を持ってないことは重々承知なので、1部屋につき2人までなら宿泊を許可しているのであった。
ちなみにこの手の安宿は、金の無い若い男女のカップルにも、よく利用されている。カップル用には愛し合う宿が別にあるのだが、そこを利用するほどの金も無く、自宅で自分専用の部屋があるわけでもない低収入の生まれの場合は、この安宿を利用するのであった。
ロージーは慣れぬ乗り合い馬車にぎゅうぎゅうにヒトが詰め込んだ状態での長距離移動にほとほと疲れているのか、部屋に用意された少し固めのベッドではあるが、横になるとすぐにクークーと寝息を立てて、眠ってしまうのであった。
椅子を利用して眠っているクロードはそうすぐには眠りにつくことは出来ない。そんなクロードの耳には、隣の部屋のベッドがギシギシ揺れる音が薄い壁越しに聞こえてくるのである。
「くっそ……。どこの町でも盛っている奴はいるもんだな……。少しくらい、大人しくしてほしいもんだぜ……」
ロージーに何かあってはいけないので、クロードは耳栓をつけて眠ることも出来ない。安宿なので部屋の扉についている鍵も簡易的なモノであり、その筋の泥棒なら、いとも簡単に開けれそうなのである。変な物音がすればすぐにでもクロードは反応しなければならないのだが、そもそも、その変な物音は隣の部屋のギシギシと音を立てているベッドなので、クロードとしてはたまったものでは無かった。
そんなクロードの事情をさておき、朝になれば、ロージーとコッシローは眼を覚まし、ベッドから起き上がる。
「おはよう……。クロ……。ふあああ。昨夜、なんかギシギシって物音がしてたような?」
「あ、ああ、おはよう。ロージー。多分、気のせいじゃね? 俺はそんな音は聞こえなかったけど?」
ロージーの質問にクロードがすっとぼけて応えるのであった。さて、2人と1匹は宿をあとにして、早めの朝食にありつくのであった。安宿では食事を提供されるわけでもないので、その安宿の隣に目ざとく出店している食事処に彼女らは入店するのであった。
普通の町では宿が立ち並ぶその周りには必ずと言っていいほど、食事処や酒場が数多く併設されている。大きめの宿であれば、その宿の敷地内に酒場や食堂が用意されている。しかし安宿の場合は、安宿を利用する客を目当てに、安宿の主人とは血の繋がりなど無関係な人物たちが食事処や酒場を建てているのだ。
持ちつ持たれつの関係とはまさにこのことだろう。駅馬車がある町では、必ずと言っていいほど、宿屋のある場所の近場には食事処、そして酒場が密集しているのだから、旅行者にとってはありがたいの一言である。
街道から外れた村では、その村に宿屋があることはめったにない。そこで1泊する場合は、村の有力者、例えば村長に相談して、馬小屋や空き家を借りて、寝泊まりすることになる。まあ、こちらを利用する場合は金目のモノを要求されることはほぼ無いので、乗り合い馬車を利用せずに、歩いて移動をする者にとっては都合が良かったりもする。
さて、ロージーたちが乗り合い馬車を三回ほど乗り継ぐと、いよいよ大神殿がある大きな街:オダニに到着する。このオダニという街は歴史の観点から見ると新しい街であった。元々、それほど大きな街ではなかったのだが、大神殿がこの街に建てられてから急速に発展したのだと、歴史好きのコッシローが解説するのであった。
「歴史的に新しいって言われてもねえ……。コッシローの言っているのは200~250年前の話なんでしょ? わたしにとっては十分、歴史のある街よ?」
「ちゅっちゅっちゅ。ロージーちゃんはわかってないでッチュウね? ポメラニア帝国の外では1千年続くと言われている都が存在するのでッチュウ。そんな古都に比べれば、オダニの街など赤子も同然なのでッチュウ!」
開闢千年の古都とオダニを比べること自体が間違いのような気がするロージーであるが、そんな古都に一度で良いから行ってみたいわねとも思うロージーである。
コッシローの語る歴史はロマン溢れるモノであり、同時に、言い伝えられている伝承の真実はこうだったという解説付きでもあり、逆にロマンを壊されることも多々あった。ロージーとクロードは乗り合い馬車の荷台の上で揺られている間、コッシローの歴史解説を散々と聞かされたのであった。
同席していた他の客は、最初、ニンゲンの言葉をしゃべるコッシローに驚いたものであったが、コッシローが『自分はヤオヨロズ=ゴッドの使いなのでッチュウ。この白い体毛がその証拠なのでッチュウ!』などと平然と嘘をつくのであった。ポメラニア帝国では白い体毛を持つ動物は【ヤオヨロズ=ゴッドの使い】であると強く信じている者たちが多く、コッシローの言いにすっかり騙される形となったのだ。
そのため、乗り合い馬車に同席していた他の客も、コッシローのありがたい? 説法をとくとくと聞くことになったのであった。ロージーとしては、あはは……と苦笑いをする他、無かったのである。
さて、いよいよ2人と1匹は大神殿のある大きな街:オダニに到着したのではあるが、その大神殿に向かうのは明日にしようということに落ち着くのであった。
現在時間は午後4時半である。通常、教会や社、そして神殿、さらには大神殿は午後3時には参拝客を締め出してしまうのだ。神殿に仕える神官たちは帝国が雇っている公務員というわけではない。帝国から半ば独立した宗教組織なのだ。
午後3時からは神官たちは、ヤオヨロズ=ゴッドを讃える儀式を行う場合が多い。そのため、神殿の関係者以外を締め出す形となってしまっている。それは四大貴族相手でもその態度を変えることは無いのであった。
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