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第9章:この手で掴むモノ
第8話:神槍なりの苦悩
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ロック=イートたちが控室に消えていってから30分後には、彼が闘った試合場で第3回戦・第2試合が開始されようとしていた。今、試合場に居るのは神槍:ブリトニー=ノーガゥとその対戦相手である半虎半人の戦士であった。彼はブリトニー=ノーガゥと同様に槍使いであった。
そんな彼に対して、ブリトニー=ノーガゥは、ふぅ……とため息をついてしまう。神槍と人々から崇められるようになった自分に対して、同じ得物で闘わなければならない半虎半人の男を不憫に思ったからであった。同じ武器を使うとなれば、実力の違いがありありと観客たちの眼に浮き彫りとなる。ブリトニー=ノーガゥは相手を辱めたくない気持ちがあった。戦士にとって、恥をかくというのは、死ぬことよりもツライことである。
第1回戦、第2回戦と順調に駒を進めてきたブリトニー=ノーガゥであったが、それでも全力をもってして、相手をしてきた。しかし、如何せん。この第3回戦は同じく槍を使う相手である。どうしても観客たちはどれほどの優劣の差があるかに関して、期待を込めて、この試合を観戦するだろう。彼らは神槍が神槍たる所以をこの試合で見極めようとしてしまうのは、致し方ないことであった。
(どうしましょうかねえ……。いっそのこと、他の得物を使いましょうか? でも、それはそれで相手を侮辱する行為になりますし……)
ブリトニー=ノーガゥは全長1.8メートルほどある聖槍:ロンギヌスを右肩に預けながら、左手で顎を触る。どう相手を料理するのが最善なのかをよくよく吟味するのであった。相手は半鳥半人の自分とほぼ同等の身長であった。正面から槍を叩きつけ合うことになることは容易に想像できる。ならば、相手の攻撃のことごとくを捌き、そこに一撃を入れていくという方法で行こうと思うのであった。
(まあ、ごちゃごちゃと考えても仕方ありませんね。自分は自分の出来ることをするまでです)
一方、控室ではロック=イートはリリー=フルールの懸命な治療魔術を受けていた。身体のあちこちに出来ていたアザが段々と消えていく。治療魔術は傷を癒してはくれるが、その代価として、倍の痛みを与えてくる。ロック=イートは苦痛に顔を歪めることとなる。セイ=レ・カンコーはロック=イートが暴れ出さないように身体を抑えている状態だ。
「いつつ……。もっと上手く闘えていたなら、こんなに傷を追わなくても良いってのに……」
「ほんにその通りじゃと言いたいところじゃが、如何せん、相手が強かったのも事実。それくらいで済んだことを幸せだとと思ったほうが良いじゃろうて」
ヨーコ=タマモはロック=イートの第3回戦の相手であるヨン=ジューロの実力を認めたうえでの発言であった。ヨーコ=タマモは鎖状の鞭を使うのに対して、ヨン=ジューロは鎖鎌という武器を用いていた。大元は同じようなモノを使用しているというのに、戦い方は全然違う。このことにヨーコ=タマモは面白みを感じてしまう。
(わらわも鞭の先に分銅みたいな重りを付けるのも悪くないかもしれぬのう? 戦い方に幅ができるかもしれぬ)
ヨーコ=タマモは通常、4本の鎖状の鞭を使う。そして、奥の手に5本の鞭を隠し持っている。その何本かの先に分銅を取り付けておけば、まさに変幻自在に鞭を扱うことも出来るだろうと想像する。しかしながら、そうしたからといって、自由自在に使いこなせるようになるには数年を要するのはわかりきっている。ヨーコ=タマモはううむ……と唸り、どう工夫すべきかに頭を悩ませることとなる。
実際のところ、ヨーコ=タマモとロック=イートとの実力の差はほとんど無いといっても差し支えないと思っている彼女である。たまたま、勝負の流れでロック=イートに勝ちを譲っただけだという自負があった。ならばこそ、自分と実力拮抗するロック=イートがこの上覧武闘会でどれほどまでに勝ち上がっていけるかに興味を持っていたのである。
「ロックよ。神槍:ブリトニー=ノーガゥに勝てる自信はあるのかえ?」
「う~~~ん。どうだろうなあ。第1回戦と第2回戦のあのひとの試合を見ているけど、全然、実力を出し切っているようには見えないから……」
ロック=イートたちは先を見据えて、神槍:ブリトニー=ノーガゥの試合だけは上覧武闘会に足を運んで、その試合を観察していた。しかしながら、ブリトニー=ノーガゥを相手にする戦士たちはなすすべもなく打ち倒されている。それだけで、ブリトニー=ノーガゥの実力の程をうかがい知れるのではあるが、それはまだまだ彼の実力の一端に過ぎないとしか思えないのであった。
ロック=イートが第3回戦で当たったヨン=ジューロほどの手練れであれば、神槍:ブリトニー=ノーガゥも苦戦を強いられていたかもしれない。しかし、ヨン=ジューロが対峙した相手はロック=イート本人である。ブリトニー=ノーガゥを追い詰めるほどの相手はあのBの山には結局居なかったのであった。
その証明として、ロック=イートたちが居る控室にはブリトニー=ノーガゥに対しての声援と思わしきモノばかり届いてくる。見なくても一方的な闘いが繰り広げられていることは想像に難くなかった。ロック=イートは治療魔術で倍の痛みを感じつつも、はあああ……と深いため息をついてしまう。
「第3回戦まで勝ち進む戦士だからこそ、あっさり負けるってことはないんだろうけど、観客たちのこの声を聞いていると、俺までしょげそうになってくるよ……」
「めずらしく気分が落ちておるのじゃな。先ほど、リリーの唇を強引に奪った騎士様はどこに行ってしまったのかえ?」
ヨーコ=タマモの嫌味たっぷりの言い方にロック=イートは苦笑せざるをえなかった。あの時は心の奥底からリリー=フルールが可愛くて仕方なかったのだ。だからこそ、彼女の唇を奪いたくなったのである。しかしながら、勝利からの興奮がかなり冷めてきた今では、あの観衆たちが見守る中で、むさぼるように彼女の唇を自分の唇と舌で穢したのは余計なことだったと思えてしまう。
「ロックはどんな時にでも、わたくしの騎士様なのですわ。でも、どうせならお姫様抱っこからの接吻でも良かった気がしますわね」
リリー=フルールが治療は終わったとばかりにロック=イートの6つに割れた腹筋をポンポンと軽く2度叩く。そして、額に玉のような汗を浮かべたままに先ほどのロック=イートに対して、ダメ出しをするのであった。ロック=イートは苦笑し、セイ=レ・カンコーはいつも通りにハハッ! と笑う。
そんな彼に対して、ブリトニー=ノーガゥは、ふぅ……とため息をついてしまう。神槍と人々から崇められるようになった自分に対して、同じ得物で闘わなければならない半虎半人の男を不憫に思ったからであった。同じ武器を使うとなれば、実力の違いがありありと観客たちの眼に浮き彫りとなる。ブリトニー=ノーガゥは相手を辱めたくない気持ちがあった。戦士にとって、恥をかくというのは、死ぬことよりもツライことである。
第1回戦、第2回戦と順調に駒を進めてきたブリトニー=ノーガゥであったが、それでも全力をもってして、相手をしてきた。しかし、如何せん。この第3回戦は同じく槍を使う相手である。どうしても観客たちはどれほどの優劣の差があるかに関して、期待を込めて、この試合を観戦するだろう。彼らは神槍が神槍たる所以をこの試合で見極めようとしてしまうのは、致し方ないことであった。
(どうしましょうかねえ……。いっそのこと、他の得物を使いましょうか? でも、それはそれで相手を侮辱する行為になりますし……)
ブリトニー=ノーガゥは全長1.8メートルほどある聖槍:ロンギヌスを右肩に預けながら、左手で顎を触る。どう相手を料理するのが最善なのかをよくよく吟味するのであった。相手は半鳥半人の自分とほぼ同等の身長であった。正面から槍を叩きつけ合うことになることは容易に想像できる。ならば、相手の攻撃のことごとくを捌き、そこに一撃を入れていくという方法で行こうと思うのであった。
(まあ、ごちゃごちゃと考えても仕方ありませんね。自分は自分の出来ることをするまでです)
一方、控室ではロック=イートはリリー=フルールの懸命な治療魔術を受けていた。身体のあちこちに出来ていたアザが段々と消えていく。治療魔術は傷を癒してはくれるが、その代価として、倍の痛みを与えてくる。ロック=イートは苦痛に顔を歪めることとなる。セイ=レ・カンコーはロック=イートが暴れ出さないように身体を抑えている状態だ。
「いつつ……。もっと上手く闘えていたなら、こんなに傷を追わなくても良いってのに……」
「ほんにその通りじゃと言いたいところじゃが、如何せん、相手が強かったのも事実。それくらいで済んだことを幸せだとと思ったほうが良いじゃろうて」
ヨーコ=タマモはロック=イートの第3回戦の相手であるヨン=ジューロの実力を認めたうえでの発言であった。ヨーコ=タマモは鎖状の鞭を使うのに対して、ヨン=ジューロは鎖鎌という武器を用いていた。大元は同じようなモノを使用しているというのに、戦い方は全然違う。このことにヨーコ=タマモは面白みを感じてしまう。
(わらわも鞭の先に分銅みたいな重りを付けるのも悪くないかもしれぬのう? 戦い方に幅ができるかもしれぬ)
ヨーコ=タマモは通常、4本の鎖状の鞭を使う。そして、奥の手に5本の鞭を隠し持っている。その何本かの先に分銅を取り付けておけば、まさに変幻自在に鞭を扱うことも出来るだろうと想像する。しかしながら、そうしたからといって、自由自在に使いこなせるようになるには数年を要するのはわかりきっている。ヨーコ=タマモはううむ……と唸り、どう工夫すべきかに頭を悩ませることとなる。
実際のところ、ヨーコ=タマモとロック=イートとの実力の差はほとんど無いといっても差し支えないと思っている彼女である。たまたま、勝負の流れでロック=イートに勝ちを譲っただけだという自負があった。ならばこそ、自分と実力拮抗するロック=イートがこの上覧武闘会でどれほどまでに勝ち上がっていけるかに興味を持っていたのである。
「ロックよ。神槍:ブリトニー=ノーガゥに勝てる自信はあるのかえ?」
「う~~~ん。どうだろうなあ。第1回戦と第2回戦のあのひとの試合を見ているけど、全然、実力を出し切っているようには見えないから……」
ロック=イートたちは先を見据えて、神槍:ブリトニー=ノーガゥの試合だけは上覧武闘会に足を運んで、その試合を観察していた。しかしながら、ブリトニー=ノーガゥを相手にする戦士たちはなすすべもなく打ち倒されている。それだけで、ブリトニー=ノーガゥの実力の程をうかがい知れるのではあるが、それはまだまだ彼の実力の一端に過ぎないとしか思えないのであった。
ロック=イートが第3回戦で当たったヨン=ジューロほどの手練れであれば、神槍:ブリトニー=ノーガゥも苦戦を強いられていたかもしれない。しかし、ヨン=ジューロが対峙した相手はロック=イート本人である。ブリトニー=ノーガゥを追い詰めるほどの相手はあのBの山には結局居なかったのであった。
その証明として、ロック=イートたちが居る控室にはブリトニー=ノーガゥに対しての声援と思わしきモノばかり届いてくる。見なくても一方的な闘いが繰り広げられていることは想像に難くなかった。ロック=イートは治療魔術で倍の痛みを感じつつも、はあああ……と深いため息をついてしまう。
「第3回戦まで勝ち進む戦士だからこそ、あっさり負けるってことはないんだろうけど、観客たちのこの声を聞いていると、俺までしょげそうになってくるよ……」
「めずらしく気分が落ちておるのじゃな。先ほど、リリーの唇を強引に奪った騎士様はどこに行ってしまったのかえ?」
ヨーコ=タマモの嫌味たっぷりの言い方にロック=イートは苦笑せざるをえなかった。あの時は心の奥底からリリー=フルールが可愛くて仕方なかったのだ。だからこそ、彼女の唇を奪いたくなったのである。しかしながら、勝利からの興奮がかなり冷めてきた今では、あの観衆たちが見守る中で、むさぼるように彼女の唇を自分の唇と舌で穢したのは余計なことだったと思えてしまう。
「ロックはどんな時にでも、わたくしの騎士様なのですわ。でも、どうせならお姫様抱っこからの接吻でも良かった気がしますわね」
リリー=フルールが治療は終わったとばかりにロック=イートの6つに割れた腹筋をポンポンと軽く2度叩く。そして、額に玉のような汗を浮かべたままに先ほどのロック=イートに対して、ダメ出しをするのであった。ロック=イートは苦笑し、セイ=レ・カンコーはいつも通りにハハッ! と笑う。
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