79 / 122
第8章:目覚めの兆し
第8話:ロケット・3連打
しおりを挟む
「クックック。ハーハッハッ!」
ロック=イートは左足でコッチロー=ネヅの一撃を止めると、いきなり高笑いしだしたのであった。そして、さらに左足に力を込めて、コッチロー=ネヅの体幹を戦槌ごと崩したのである。コッチロー=ネヅは眼を白黒させながら、後ずさりする他無かった。そして、追撃を許してなるモノかと、体勢を崩しながらも、戦槌を構え直して、右から左へと横薙ぎに振り回す。
次の瞬間、コッチロー=ネヅの表情が凍り付く。ロック=イートが身体の左側から回り込むように迫ってくる戦槌に対して、左腕を真っ直ぐに横へ突き出す。そのなんともおざなりなパンチの一撃で戦槌の片面に無数の亀裂が走ったのだ。その亀裂はコッチロー=ネヅが握る柄にまで走っていき、コッチロー=ネヅは思わず、戦槌をその手から離してしまうのであった。そのまま柄を握っていれば、自分の身体にまで亀裂が伝播するのではないかという恐怖からだ。
「モトカード流拳法・『常世』 第3条:真理の裏を衝け……か。チッ! コッチロー=ネヅめ。要らぬ者を目覚めさせやがったってかい……」
上覧武闘会のとある場所で身を潜めながら、試合の成り行きを見守っていた人物が苦々しい表情でそう呟く。そして、自分と同じく隣で身を潜めている女性に声をかけ、その場から完全に存在感を消し去さろうとする。
「でも良いんですかピョン? あのままロックを放っておいて?」
「ふんっ。運命の巡り合わせというモノが本当にこの世に存在するならば、必ず俺様の行く道とロックの道は交差する。その時、本当にどちらが選ばれた者かを思い知らせてやろう……」
男は女性にそう言うと、次の瞬間にはその場から居なくなってしまう。そして女性もまた男を追いかけるように消えていってしまうのであった……。
コッチロー=ネヅは武器を失い、戦意喪失してしまっていた。倒したはずの男が何事もなかったように立ち上がり、自分の戦槌を受け止めるだけでは足りずに破壊までしてしまったからだ。だが、それでも眼の前の男は攻撃の手を緩めることはなかった。
「ロケット……マッハ・パンチッ!」
ロック=イートは戦槌を破壊した左手で今度はコッチロー=ネヅのふくよかな腹を包み込んでいる金属製の鎧に一撃を加えたのである。それにより、コッチロー=ネヅの胴回りの鎧に亀裂が走る。
「ロケット……スマッシュ・パンチッ!」
だがロック=イートはそれだけでは飽き足らず、続けてロケットパンチの2射目を発射する。コッチロー=ネヅの鎧に走る亀裂がどんどんと広がっていき、ついにはバキーンッ! という金属が無理やり砕けさせられる音が会場に響き渡ることとなる。
「ロケット……マグナム・パンチッ!!」
ロック=イートは剥き出しとなった横っ腹に向けて、トドメの一撃を放つ。一撃目と二撃目は左から右へと弧を描いていたのだが、トドメとなる三撃目は的をまっすぐと射貫くような左のストレートであった。しかしながら、コッチロー=ネヅの運が良かったことは腹の筋肉を厚い脂肪が覆っていたことである。ロック=イートのパンチは厚い脂肪を貫くことになったが、衝撃は吸収されてしまい、その奥にある筋肉の壁までは完全に破壊できなかったのであった。
それでもコッチロー=ネヅは深手を負い、腹に開いた穴から血を大量に流すこととなる。ロック=イートはさも面白くないといった表情で左手を抜き、右の義手でコッチロー=ネヅの横っ面に裏拳を叩き込んでしまう。コッチロー=ネヅはその裏拳をまともに喰らって、意識を寸断させられてしまう。コッチロー=ネヅは膝から崩れるように石畳の上に倒れ込み、うつ伏せ状態となり、そこに血の池を創り出す。
ロック=イートはそんな彼の後頭部に右足を乗せて、血で濡れた左腕を高々と上げて、ハーハハッ! と高笑いをしながら、勝利者であることを宣言するのであった……。
観客席に座る観衆たちはそんなロック=イートから眼を背けていた。ロック=イートが立ち上がり、コッチロー=ネヅの戦槌を砕いた時までは、うおおおっ! と熱狂した声援を送っていたのだが、すでに戦意喪失していたコッチロー=ネヅを追い込んだその冷酷さに眉根をひそめたのだ。
「しょ、勝者、ロック=イート! 担架を急いでもってくるのでごわすっ! 早くコッチロー=ネヅを治療してやるのでごわすっ!」
試合場のすぐ近くで試合の成り行きを見守っていた弓神:ダルシゥム=カーメンがロック=イートの勝利を認めたと同時に、他の試合管理人たちにすぐに担架を持ってくるようにと指示を飛ばす。そして、敗者をそれ以上、侮辱するなとロック=イートに警告するのであった。ロック=イートはチッ! と明らかに不満を表す舌打ちをし、コッチロー=ネヅの後頭部に乗せていた右足をどかすのであった。そしてロック=イートは何かを思案するように右手を顎に当てつつ、独り言をぶつぶつと言い出す。
「ふ~~~む。久方ぶりにこいつの身体を乗っ取れたというのに、そろそろ時間切れのようだな。まあ良い。なかなかに修練を積み上げているようだ。さらなる向上を期待しておこう……」
ロック=イートは誰にも聞こえぬ小声でそう呟くと、石畳の上から足を降ろす。そして、場外に広がる芝生に足をつけるや否や、操り糸が切れた人形のように、その場で崩れ落ちるように倒れ込む。それに驚いたのは試合の趨勢を見守っていたリリー=フルール、ヨーコ=タマモ、セイ=レ・カンコーの3人であった。彼女らはロック=イートへと駆け寄り、ロック=イートの身を支える。既に彼の身体から発せられていた邪悪なオーラはどこかへと吹き飛んでおり、3人はホッと安堵の息を口から漏らす。
「ロック……。どうしちゃったのよ……。あんなのわたくしの騎士らしくありませんわ……」
リリー=フルールが不安げな表情のままにロック=イートの背中を右腕で支えつつ、彼の顔を覗き込む。同時に左腕でロック=イートを支えていたセイ=レ・カンコーがそれよりもロック=イートをこの場から動かそうと提案する。
「事情はよくわかりやせんが、とりあえず控室へロックさんを運びましょうぜ。タマモさん、手を貸してもらいませんか? あっしが右で、タマモさんが左で」
「うむ、わかったのじゃ。ロックには聞きたいことがやまほどあるが、今は観衆の眼からロックを物理的に離すことじゃな。リリー嬢よ、わらわと交代するのじゃ」
ロック=イートは左足でコッチロー=ネヅの一撃を止めると、いきなり高笑いしだしたのであった。そして、さらに左足に力を込めて、コッチロー=ネヅの体幹を戦槌ごと崩したのである。コッチロー=ネヅは眼を白黒させながら、後ずさりする他無かった。そして、追撃を許してなるモノかと、体勢を崩しながらも、戦槌を構え直して、右から左へと横薙ぎに振り回す。
次の瞬間、コッチロー=ネヅの表情が凍り付く。ロック=イートが身体の左側から回り込むように迫ってくる戦槌に対して、左腕を真っ直ぐに横へ突き出す。そのなんともおざなりなパンチの一撃で戦槌の片面に無数の亀裂が走ったのだ。その亀裂はコッチロー=ネヅが握る柄にまで走っていき、コッチロー=ネヅは思わず、戦槌をその手から離してしまうのであった。そのまま柄を握っていれば、自分の身体にまで亀裂が伝播するのではないかという恐怖からだ。
「モトカード流拳法・『常世』 第3条:真理の裏を衝け……か。チッ! コッチロー=ネヅめ。要らぬ者を目覚めさせやがったってかい……」
上覧武闘会のとある場所で身を潜めながら、試合の成り行きを見守っていた人物が苦々しい表情でそう呟く。そして、自分と同じく隣で身を潜めている女性に声をかけ、その場から完全に存在感を消し去さろうとする。
「でも良いんですかピョン? あのままロックを放っておいて?」
「ふんっ。運命の巡り合わせというモノが本当にこの世に存在するならば、必ず俺様の行く道とロックの道は交差する。その時、本当にどちらが選ばれた者かを思い知らせてやろう……」
男は女性にそう言うと、次の瞬間にはその場から居なくなってしまう。そして女性もまた男を追いかけるように消えていってしまうのであった……。
コッチロー=ネヅは武器を失い、戦意喪失してしまっていた。倒したはずの男が何事もなかったように立ち上がり、自分の戦槌を受け止めるだけでは足りずに破壊までしてしまったからだ。だが、それでも眼の前の男は攻撃の手を緩めることはなかった。
「ロケット……マッハ・パンチッ!」
ロック=イートは戦槌を破壊した左手で今度はコッチロー=ネヅのふくよかな腹を包み込んでいる金属製の鎧に一撃を加えたのである。それにより、コッチロー=ネヅの胴回りの鎧に亀裂が走る。
「ロケット……スマッシュ・パンチッ!」
だがロック=イートはそれだけでは飽き足らず、続けてロケットパンチの2射目を発射する。コッチロー=ネヅの鎧に走る亀裂がどんどんと広がっていき、ついにはバキーンッ! という金属が無理やり砕けさせられる音が会場に響き渡ることとなる。
「ロケット……マグナム・パンチッ!!」
ロック=イートは剥き出しとなった横っ腹に向けて、トドメの一撃を放つ。一撃目と二撃目は左から右へと弧を描いていたのだが、トドメとなる三撃目は的をまっすぐと射貫くような左のストレートであった。しかしながら、コッチロー=ネヅの運が良かったことは腹の筋肉を厚い脂肪が覆っていたことである。ロック=イートのパンチは厚い脂肪を貫くことになったが、衝撃は吸収されてしまい、その奥にある筋肉の壁までは完全に破壊できなかったのであった。
それでもコッチロー=ネヅは深手を負い、腹に開いた穴から血を大量に流すこととなる。ロック=イートはさも面白くないといった表情で左手を抜き、右の義手でコッチロー=ネヅの横っ面に裏拳を叩き込んでしまう。コッチロー=ネヅはその裏拳をまともに喰らって、意識を寸断させられてしまう。コッチロー=ネヅは膝から崩れるように石畳の上に倒れ込み、うつ伏せ状態となり、そこに血の池を創り出す。
ロック=イートはそんな彼の後頭部に右足を乗せて、血で濡れた左腕を高々と上げて、ハーハハッ! と高笑いをしながら、勝利者であることを宣言するのであった……。
観客席に座る観衆たちはそんなロック=イートから眼を背けていた。ロック=イートが立ち上がり、コッチロー=ネヅの戦槌を砕いた時までは、うおおおっ! と熱狂した声援を送っていたのだが、すでに戦意喪失していたコッチロー=ネヅを追い込んだその冷酷さに眉根をひそめたのだ。
「しょ、勝者、ロック=イート! 担架を急いでもってくるのでごわすっ! 早くコッチロー=ネヅを治療してやるのでごわすっ!」
試合場のすぐ近くで試合の成り行きを見守っていた弓神:ダルシゥム=カーメンがロック=イートの勝利を認めたと同時に、他の試合管理人たちにすぐに担架を持ってくるようにと指示を飛ばす。そして、敗者をそれ以上、侮辱するなとロック=イートに警告するのであった。ロック=イートはチッ! と明らかに不満を表す舌打ちをし、コッチロー=ネヅの後頭部に乗せていた右足をどかすのであった。そしてロック=イートは何かを思案するように右手を顎に当てつつ、独り言をぶつぶつと言い出す。
「ふ~~~む。久方ぶりにこいつの身体を乗っ取れたというのに、そろそろ時間切れのようだな。まあ良い。なかなかに修練を積み上げているようだ。さらなる向上を期待しておこう……」
ロック=イートは誰にも聞こえぬ小声でそう呟くと、石畳の上から足を降ろす。そして、場外に広がる芝生に足をつけるや否や、操り糸が切れた人形のように、その場で崩れ落ちるように倒れ込む。それに驚いたのは試合の趨勢を見守っていたリリー=フルール、ヨーコ=タマモ、セイ=レ・カンコーの3人であった。彼女らはロック=イートへと駆け寄り、ロック=イートの身を支える。既に彼の身体から発せられていた邪悪なオーラはどこかへと吹き飛んでおり、3人はホッと安堵の息を口から漏らす。
「ロック……。どうしちゃったのよ……。あんなのわたくしの騎士らしくありませんわ……」
リリー=フルールが不安げな表情のままにロック=イートの背中を右腕で支えつつ、彼の顔を覗き込む。同時に左腕でロック=イートを支えていたセイ=レ・カンコーがそれよりもロック=イートをこの場から動かそうと提案する。
「事情はよくわかりやせんが、とりあえず控室へロックさんを運びましょうぜ。タマモさん、手を貸してもらいませんか? あっしが右で、タマモさんが左で」
「うむ、わかったのじゃ。ロックには聞きたいことがやまほどあるが、今は観衆の眼からロックを物理的に離すことじゃな。リリー嬢よ、わらわと交代するのじゃ」
0
お気に入りに追加
40
あなたにおすすめの小説
異世界でのんきに冒険始めました!
おむす微
ファンタジー
色々とこじらせた、平凡な三十路を過ぎたオッサンの主人公が(専門知識とか無いです)異世界のお転婆?女神様に拉致されてしまい……勘違いしたあげく何とか頼み込んで異世界に…?。
基本お気楽で、欲望全快?でお届けする。異世界でお気楽ライフ始めるコメディー風のお話しを書いてみます(あくまで、"風"なので期待しないで気軽に読んでネ!)一応15R にしときます。誤字多々ありますが初めてで、学も無いためご勘弁下さい。
ただその場の勢いで妄想を書き込めるだけ詰め込みますので完全にご都合主義でつじつまがとか気にしたら敗けです。チートはあるけど、主人公は一般人になりすましている(つもり)なので、人前で殆んど無双とかしません!思慮が足りないと言うか色々と垂れ流して、バレバレですが気にしません。徐々にハーレムを増やしつつお気楽な冒険を楽しんで行くゆる~い話です。それでも宜しければ暇潰しにどうぞ。
アルケディア・オンライン ~のんびりしたいけど好奇心が勝ってしまうのです~
志位斗 茂家波
ファンタジー
新入社員として社会の波にもまれていた「青葉 春」。
社会人としての苦労を味わいつつ、のんびりと過ごしたいと思い、VRMMOなるものに手を出し、ゆったりとした生活をゲームの中に「ハル」としてのプレイヤーになって求めてみることにした。
‥‥‥でも、その想いとは裏腹に、日常生活では出てこないであろう才能が開花しまくり、何かと注目されるようになってきてしまう…‥‥のんびりはどこへいった!?
――
作者が初めて挑むVRMMOもの。初めての分野ゆえに稚拙な部分もあるかもしれないし、投稿頻度は遅めだけど、読者の皆様はのんびりと待てるようにしたいと思います。
コメントや誤字報告に指摘、アドバイスなどもしっかりと受け付けますのでお楽しみください。
小説家になろう様でも掲載しています。
一話あたり1500~6000字を目途に頑張ります。
異世界の約束:追放者の再興〜外れギフト【光】を授り侯爵家を追い出されたけど本当はチート持ちなので幸せに生きて見返してやります!〜
KeyBow
ファンタジー
主人公の井野口 孝志は交通事故により死亡し、異世界へ転生した。
そこは剣と魔法の王道的なファンタジー世界。
転生した先は侯爵家の子息。
妾の子として家督相続とは無縁のはずだったが、兄の全てが事故により死亡し嫡男に。
女神により魔王討伐を受ける者は記憶を持ったまま転生させる事が出来ると言われ、主人公はゲームで遊んだ世界に転生した。
ゲームと言ってもその世界を模したゲームで、手を打たなければこうなる【if】の世界だった。
理不尽な死を迎えるモブ以下のヒロインを救いたく、転生した先で14歳の時にギフトを得られる信託の儀の後に追放されるが、その時に備えストーリーを変えてしまう。
メイヤと言うゲームでは犯され、絶望から自殺した少女をそのルートから外す事を幼少期より決めていた。
しかしそう簡単な話ではない。
女神の意図とは違う生き様と、ゲームで救えなかった少女を救う。
2人で逃げて何処かで畑でも耕しながら生きようとしていたが、計画が狂い何故か闘技場でハッスルする未来が待ち受けているとは物語がスタートした時はまだ知らない・・・
多くの者と出会い、誤解されたり頼られたり、理不尽な目に遭ったりと、平穏な生活を求める主人公の思いとは裏腹に波乱万丈な未来が待ち受けている。
しかし、主人公補正からかメインストリートから逃げられない予感。
信託の儀の後に侯爵家から追放されるところから物語はスタートする。
いつしか追放した侯爵家にザマアをし、経済的にも見返し謝罪させる事を当面の目標とする事へと、物語の早々に変化していく。
孤児達と出会い自活と脱却を手伝ったりお人好しだ。
また、貴族ではあるが、多くの貴族が好んでするが自分は奴隷を性的に抱かないとのポリシーが行動に規制を掛ける。
果たして幸せを掴む事が出来るのか?魔王討伐から逃げられるのか?・・・
辺境の最強魔導師 ~魔術大学を13歳で首席卒業した私が辺境に6年引きこもっていたら最強になってた~
日の丸
ファンタジー
ウィーラ大陸にある大国アクセリア帝国は大陸の約4割の国土を持つ大国である。
アクセリア帝国の帝都アクセリアにある魔術大学セルストーレ・・・・そこは魔術師を目指す誰もが憧れそして目指す大学・・・・その大学に13歳で首席をとるほどの天才がいた。
その天才がセレストーレを卒業する時から物語が始まる。
追い出された万能職に新しい人生が始まりました
東堂大稀(旧:To-do)
ファンタジー
「お前、クビな」
その一言で『万能職』の青年ロアは勇者パーティーから追い出された。
『万能職』は冒険者の最底辺職だ。
冒険者ギルドの区分では『万能職』と耳触りのいい呼び方をされているが、めったにそんな呼び方をしてもらえない職業だった。
『雑用係』『運び屋』『なんでも屋』『小間使い』『見習い』。
口汚い者たちなど『寄生虫」と呼んだり、あえて『万能様』と皮肉を効かせて呼んでいた。
要するにパーティーの戦闘以外の仕事をなんでもこなす、雑用専門の最下級職だった。
その底辺職を7年も勤めた彼は、追い出されたことによって新しい人生を始める……。
異世界でゆるゆる生活を満喫す
葉月ゆな
ファンタジー
辺境伯家の三男坊。数か月前の高熱で前世は日本人だったこと、社会人でブラック企業に勤めていたことを思い出す。どうして亡くなったのかは記憶にない。ただもう前世のように働いて働いて夢も希望もなかった日々は送らない。
もふもふと魔法の世界で楽しく生きる、この生活を絶対死守するのだと誓っている。
家族に助けられ、面倒ごとは優秀な他人に任せる主人公。でも頼られるといやとはいえない。
ざまぁや成り上がりはなく、思いつくままに好きに行動する日常生活ゆるゆるファンタジーライフのご都合主義です。
私は聖女ではないですか。じゃあ勝手にするので放っといてください。
アーエル
ファンタジー
旧題:私は『聖女ではない』ですか。そうですか。帰ることも出来ませんか。じゃあ『勝手にする』ので放っといて下さい。
【 聖女?そんなもん知るか。報復?復讐?しますよ。当たり前でしょう?当然の権利です! 】
地震を知らせるアラームがなると同時に知らない世界の床に座り込んでいた。
同じ状況の少女と共に。
そして現れた『オレ様』な青年が、この国の第二王子!?
怯える少女と睨みつける私。
オレ様王子は少女を『聖女』として選び、私の存在を拒否して城から追い出した。
だったら『勝手にする』から放っておいて!
同時公開
☆カクヨム さん
✻アルファポリスさんにて書籍化されました🎉
タイトルは【 私は聖女ではないですか。じゃあ勝手にするので放っといてください 】です。
そして番外編もはじめました。
相変わらず不定期です。
皆さんのおかげです。
本当にありがとうございます🙇💕
これからもよろしくお願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる