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第7章:上覧武闘会・開催
第6話:達人というもの
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乱心しかけたロック=イートはリリー=フルールの一言で、我を取り戻す。その後、セイ=レ・カンコー相手にいつものミット打ちを再開しはじめる。リリー=フルールはいつものロック=イートに戻ってくれたことに心底、ホッと安堵する。
「ふむふむ。ロックをしっかり尻に敷いているようじゃな。妾のわらわとしては頼もしい限りなのじゃ」
「ちょっと……。居たのなら、あなたもロックを止めてくれませんこと?」
「正妻は旦那を尻に敷くのがちょうど良いのじゃ。そして、そんな手厳しい正妻を相手することに疲れ果てた旦那が妾に甘えにくるという寸法じゃ。わらわは役得じゃのう」
いつの間にか控室にやってきて、自分の傍らに立つヨーコ=タマモに対して、頭にきそうになってしまうリリー=フルールであった。彼女はヨーコ=タマモの足を自分の足で思いっきり踏んでやろうとさえ思ってしまう。しかし、それでは嫉妬深い女だと言われるのがオチなのもわかっており、ついぞ、彼女はヨーコ=タマモの足を踏んづけることはしなかったのである。
それよりもリリー=フルールはヨーコ=タマモにロック=イートの第1回戦の相手がどれほどの強者なのかを聞こうと思ったのだ。そして、ヨーコ=タマモはふぅむと息をつき
「本戦に出場する以上は、その二つ名に恥じぬほどの実力者ということには間違いないのじゃ」
「『奇術師』でしたかしら? 魔術師と名乗らないところが怪しいといったところですわね」
「そうじゃな。実戦配備されて間もない『銃』とやらを自在に操る男と言われているのじゃ。だからこそ、『奇術師』という二つ名がお似合いなのじゃろうて」
ヨーコ=タマモは実際にその銃とやらをタライ=マークスが使っているところを見たわけではない。だが、銃というものがどういうものかは知っている。だからこそ、それについてのアドバイスをロック=イートにするために、この控え室へとやってきたわけである。ヨーコ=タマモは自分の知る限りの銃についての説明をロック=イートにしだす。ロック=イートはうんうんと頷きながら、ヨーコ=タマモの話を聞くのであった。
「ありがとう、タマモさん。おぼろげだけど、打開するための糸口は掴めそうだよ」
「しかしながら、注意は怠らないことじゃ。あくまでもわらわは銃の基本的な使い方を説明しただけなのじゃ。『奇術師』と呼ばれるが所以までは、わらわは知り得ぬのじゃ」
ヨーコ=タマモが言いたいことは、利点は多いが欠点も多い銃をどのように応用して使うかまではわかっていない。それゆえに自分の話を鵜呑みにするなと言うことである。ロック=イートももちろんそのことは理解している。だが、基本部分を知っているか知らないかでは雲泥の差があるのは当たり前である。ロック=イートはセイ=レ・カンコーにこう動いてほしいと注文をつけ、セイ=レ・カンコーもロック=イートの言う通りにミットを前後に動かす。前に突き出されるミットをロック=イートは身をひねらせてかわし、ミットを上に弾くように拳を合わせる。
それを見ていたヨーコ=タマモにはロック=イートがどのように銃に対処しようとしているのかがわかる。だが、ヨーコ=タマモには一抹の不安があった。
(はてさて、タライ=マークスはそんなに素直な性格の相手かのう? 奇術師たる所以は試合が始まってから明らかになるじゃろうて……)
ヨーコ=タマモは色々と考えるところがあるが、実際に自分が闘うわけでもないために、要らぬことをロック=イートへ言わぬように口を噤む。予断は時として仇となる。ヨーコ=タマモ自身も戦士であるため、そのことはよくわかっているのだ。だからこそ、銃に関する説明を基本部分で止めたのである。実際の闘いの流れはどのように変わっていくかは誰にもわからない。闘い合う本人たちにすら、それは決着の間際になってから判明するモノだ。
達人と呼ばれる域に達すれば、闘う前から脳内にありありと闘いの趨勢が映し出されると言われている。達人はただ脳内に映し出されたイメージに沿って、身体を動かしているとも言われている。しかし、そんなことが本当に果たして起こり得るのかどうかは、今の時点のヨーコ=タマモにはわからない。達人の領域は努力だけでも才能だけでも到達できる場所ではないのだ。そして、両方を備えているからといって、成れるモノではないと言われている。
(わらわが達人になれるかどうかはわからぬ……。しかし、ロック。おぬしならば、その領域に足を踏み入れることは出来るような気がしてならぬのじゃ……)
調整を続けるロック=イートたちを見ながら、ヨーコ=タマモはふとそんな考えへと至る。自分が成し遂げられずにいることを、眼の前の若き男が自分を飛び越えて、成してくれるのではないかという期待感を込めて、彼に熱い視線を送る。
「あは~ん。ロックを見ていると、身体が火照ってくるのじゃ……。ロックよ、もしタライ=マークスに完勝できたら、わらわがロックを抱いてやるのじゃ……」
「あああああん!? 今、何と言いましたのかしら!?」
「じょ、冗談じゃ……。だから、着物の襟を力強く引き絞るのは止めるのじゃっ! 息ができぬ……のじゃっ!」
ヨーコ=タマモが着物の上から自分の股間部分に右手を差し込み、左手の人差し指を口に咥えて、くねくねと身体をよじらせていると、怒りの表情に様変わりしたリリー=フルールが彼女の襟を両手で掴み、さらには引き絞るように両手に力を込めたのだ。ヨーコ=タマモがギブアップとばかりに左手でパンパンとリリー=フルールの右手首辺りを叩く。リリー=フルールはふんっ! と鼻を鳴らし、彼女の襟から両手を放すこととなる。
「わたくしのロックに手を出そうモノなら、屋敷から追い出しますわよ?」
「おお、怖い怖い……。ロック。最近、リリー嬢とはご無沙汰なのかえ? リリー嬢が欲求不満をわらわにぶつけておるのじゃ」
ヨーコ=タマモがロック=イートにそう声をかけると、ロック=イートは首を傾げて、セイ=レ・カンコーにご無沙汰ってどういう意味だ? と問いかける。問いかけられた側のセイ=レ・カンコーはヨーコ=タマモの方に身体を向けて、大袈裟に左右に両腕を広げてみせる。そんな彼の所作を見て、ヨーコ=タマモは、ふぅ……とため息を口から漏らすこととなる。
「ふむふむ。ロックをしっかり尻に敷いているようじゃな。妾のわらわとしては頼もしい限りなのじゃ」
「ちょっと……。居たのなら、あなたもロックを止めてくれませんこと?」
「正妻は旦那を尻に敷くのがちょうど良いのじゃ。そして、そんな手厳しい正妻を相手することに疲れ果てた旦那が妾に甘えにくるという寸法じゃ。わらわは役得じゃのう」
いつの間にか控室にやってきて、自分の傍らに立つヨーコ=タマモに対して、頭にきそうになってしまうリリー=フルールであった。彼女はヨーコ=タマモの足を自分の足で思いっきり踏んでやろうとさえ思ってしまう。しかし、それでは嫉妬深い女だと言われるのがオチなのもわかっており、ついぞ、彼女はヨーコ=タマモの足を踏んづけることはしなかったのである。
それよりもリリー=フルールはヨーコ=タマモにロック=イートの第1回戦の相手がどれほどの強者なのかを聞こうと思ったのだ。そして、ヨーコ=タマモはふぅむと息をつき
「本戦に出場する以上は、その二つ名に恥じぬほどの実力者ということには間違いないのじゃ」
「『奇術師』でしたかしら? 魔術師と名乗らないところが怪しいといったところですわね」
「そうじゃな。実戦配備されて間もない『銃』とやらを自在に操る男と言われているのじゃ。だからこそ、『奇術師』という二つ名がお似合いなのじゃろうて」
ヨーコ=タマモは実際にその銃とやらをタライ=マークスが使っているところを見たわけではない。だが、銃というものがどういうものかは知っている。だからこそ、それについてのアドバイスをロック=イートにするために、この控え室へとやってきたわけである。ヨーコ=タマモは自分の知る限りの銃についての説明をロック=イートにしだす。ロック=イートはうんうんと頷きながら、ヨーコ=タマモの話を聞くのであった。
「ありがとう、タマモさん。おぼろげだけど、打開するための糸口は掴めそうだよ」
「しかしながら、注意は怠らないことじゃ。あくまでもわらわは銃の基本的な使い方を説明しただけなのじゃ。『奇術師』と呼ばれるが所以までは、わらわは知り得ぬのじゃ」
ヨーコ=タマモが言いたいことは、利点は多いが欠点も多い銃をどのように応用して使うかまではわかっていない。それゆえに自分の話を鵜呑みにするなと言うことである。ロック=イートももちろんそのことは理解している。だが、基本部分を知っているか知らないかでは雲泥の差があるのは当たり前である。ロック=イートはセイ=レ・カンコーにこう動いてほしいと注文をつけ、セイ=レ・カンコーもロック=イートの言う通りにミットを前後に動かす。前に突き出されるミットをロック=イートは身をひねらせてかわし、ミットを上に弾くように拳を合わせる。
それを見ていたヨーコ=タマモにはロック=イートがどのように銃に対処しようとしているのかがわかる。だが、ヨーコ=タマモには一抹の不安があった。
(はてさて、タライ=マークスはそんなに素直な性格の相手かのう? 奇術師たる所以は試合が始まってから明らかになるじゃろうて……)
ヨーコ=タマモは色々と考えるところがあるが、実際に自分が闘うわけでもないために、要らぬことをロック=イートへ言わぬように口を噤む。予断は時として仇となる。ヨーコ=タマモ自身も戦士であるため、そのことはよくわかっているのだ。だからこそ、銃に関する説明を基本部分で止めたのである。実際の闘いの流れはどのように変わっていくかは誰にもわからない。闘い合う本人たちにすら、それは決着の間際になってから判明するモノだ。
達人と呼ばれる域に達すれば、闘う前から脳内にありありと闘いの趨勢が映し出されると言われている。達人はただ脳内に映し出されたイメージに沿って、身体を動かしているとも言われている。しかし、そんなことが本当に果たして起こり得るのかどうかは、今の時点のヨーコ=タマモにはわからない。達人の領域は努力だけでも才能だけでも到達できる場所ではないのだ。そして、両方を備えているからといって、成れるモノではないと言われている。
(わらわが達人になれるかどうかはわからぬ……。しかし、ロック。おぬしならば、その領域に足を踏み入れることは出来るような気がしてならぬのじゃ……)
調整を続けるロック=イートたちを見ながら、ヨーコ=タマモはふとそんな考えへと至る。自分が成し遂げられずにいることを、眼の前の若き男が自分を飛び越えて、成してくれるのではないかという期待感を込めて、彼に熱い視線を送る。
「あは~ん。ロックを見ていると、身体が火照ってくるのじゃ……。ロックよ、もしタライ=マークスに完勝できたら、わらわがロックを抱いてやるのじゃ……」
「あああああん!? 今、何と言いましたのかしら!?」
「じょ、冗談じゃ……。だから、着物の襟を力強く引き絞るのは止めるのじゃっ! 息ができぬ……のじゃっ!」
ヨーコ=タマモが着物の上から自分の股間部分に右手を差し込み、左手の人差し指を口に咥えて、くねくねと身体をよじらせていると、怒りの表情に様変わりしたリリー=フルールが彼女の襟を両手で掴み、さらには引き絞るように両手に力を込めたのだ。ヨーコ=タマモがギブアップとばかりに左手でパンパンとリリー=フルールの右手首辺りを叩く。リリー=フルールはふんっ! と鼻を鳴らし、彼女の襟から両手を放すこととなる。
「わたくしのロックに手を出そうモノなら、屋敷から追い出しますわよ?」
「おお、怖い怖い……。ロック。最近、リリー嬢とはご無沙汰なのかえ? リリー嬢が欲求不満をわらわにぶつけておるのじゃ」
ヨーコ=タマモがロック=イートにそう声をかけると、ロック=イートは首を傾げて、セイ=レ・カンコーにご無沙汰ってどういう意味だ? と問いかける。問いかけられた側のセイ=レ・カンコーはヨーコ=タマモの方に身体を向けて、大袈裟に左右に両腕を広げてみせる。そんな彼の所作を見て、ヨーコ=タマモは、ふぅ……とため息を口から漏らすこととなる。
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