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第7章:上覧武闘会・開催
第1話:会場入り
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――大王歴1200年10月15日 アンゴリア大王国 首都:アウクスブルグにて――
この日、首都の街道には人々がごったかえし、いつも以上の喧騒に包み込まれていた。それもそうだろう。人類の主であるアンゴルモア大王降臨1200周年祭が執り行われているだけでなく、同時に4~5年に1度、行なわれるかどうかの上覧武闘会が開催されているからだ。この上覧武闘会の主賓であり、同時に主催者でもあるアンゴルモア大王が久方振りに国民たちの眼前に見える位置にまでやってきて、祝詞を唱えた。
それだけで死人がでるほどの大騒ぎとなるのはもちろんのこと、主アンゴルモア大王がご覧あそばせる上覧武闘会の会場である円形闘技場の入り口には全長1キロメートルを超す行列が出来上がっていたのだ。会場へ入場するためのチケットは1年以上前から販売されていたが、会場の外にこれほどの行列が並んでいるのはダフ屋が横行したからである。観戦チケットを買いそびれた民衆はダフ屋からチケットを購入してでも中に入ろうとしたのだ。
コープ=フルール一家と使用人たちは特にチケットを購入していなかったが、コープ=フルールの手駒であるロック=イートが本戦出場と相成り、関係者として円形闘技場に入場できる措置を取られることとなる。もちろん、他の本戦の戦士たちの関係者も同様の措置を取られていることは言うまでもない。
「いやはや、なんとかうちのロックくんが本戦出場してくれて、本当にありがたい気持ちですよ」
「う~む。手練れだとは思っていたが、まさか予選を突破するとは思わなんだのう。やはり、コープ殿からロック殿を無理やり奪っておけばよかったかもしれんな?」
コープ=フルールは会場内にて、侯爵であるルイ=ブルゲを見つけ、うやうやしく頭を下げて挨拶を交わす。ルイ=ブルゲ侯爵はアンゴリア大王国所属の貴族であり、この上覧武闘会において貴賓として円形闘技場に招かれていた。ここの観客席は主賓であり主催者でもあるアンゴルモア大王が座る玉座を中心として、貴族席、戦士の関係者席、一般の席と鶴が翼を広げるように並んでいる。アンゴルモア大王はまだ会場入りしていないが、円形闘技場は試合を観戦しにきた庶民や貴族たちの熱気によって包み込まれていたのであった。
ルイ=ブルゲ侯爵に挨拶を終えたコープ=フルールは自分の席へと戻り、着席する。その周りには自分が雇っている使用人たちがわくわくとした顔つきで開会式が始まるのを今か今かと待ち望んでいたのである。コープ=フルールは日ごろの仕事に対する慰労として、彼らを引き連れて会場入りしたのだった。その中には彼の執事であるゴーマ=タールタルももちろん着席していたのだった。
「コープ様の御慧眼はさすがとしか言いようがありませんのじゃ。おかげでこんな見晴らしの良い席に座らせてもらっているのじゃ!」
「はっはっはっ! 私をもっと褒めても良いのですよ? ゴーマくん。さてと……。他の皆には仕込みをばっちりとしてもらえておりますかね?」
「もちろんですのじゃ。横断幕やトランペット、そして太鼓と出来る限りの応援グッズを持ち込んでおりますのじゃっ!」
ゴーマ=タールタルの言う通り、コープ=フルールの使用人たちはメガホンを手に持ち、足元にはトランペットや太鼓を置いている。いつでも持ち替えは出来るとばかりに使用人たちはコープ=フルールに頷いて答えとする。コープ=フルールは皆の熱の入りように大変満足し
「では、私が見つけてきた金の卵を産むニワトリが本物になってくれることを祈りましょう!」
コープ=フルールは皆にそう告げると、円形闘技場の中心部に視線を向ける。そこには31人の戦士たちが凛々しく立ち並んでいた。誰しもが一流の戦士であることは、彼らが着こんでいる防具と手に持っている武器を見るだけでもわかる。だが、それらは決して馬子にも衣装というわけではない。それらの武具は戦士たちを装飾するモノではあるが、それに着せられているといった感じの者はひとりとしていなかった。
そして、その中でもひと際異彩を放っていたのは31人の戦士たちよりも2~3歩前に立っている騎士然とした半鳥半人の男であった。その者の字名は『神槍』。白金を基調とした翠玉の装飾プレートが取り付けられた全身鎧を身に着けており、彼の被る兜の後ろ側には天眼孔雀の尾羽が取り付けられている。まさにこの上覧武闘会の主役は自分だと主張しているようでもあった。
(神槍:ブリトニー=ノーガゥ……。さすがの貫禄ですね。御年48歳となった今でもアンゴルモア四天王のひとりとして数えられているだけはあります)
そろそろ初老に入ろうという男には到底思えない程の威厳を醸し出すブリトニー=ノーガゥに軽い嫉妬を覚えそうになるコープ=フルールであった。しかし、彼が次に視線を移したのは、新品のカラテ着に身を包んだ戦士であった。コープ=フルールはその戦士におおいに期待を込めていた。彼ならば神槍:ブリトニー=ノーガゥを驚きの表情に変えてくれるはずだと信じている。その戦士の名はロック=イート。ブリトニー=ノーガゥに比べれば未だ無名に近いが、今大会でどれほどまでに観客を沸かせてくれるのかが楽しみでしょうがないコープ=フルールであった。
コープ=フルールはできるならば、開会式真っ最中に執り行なわれる対戦くじ引きで、1回戦からロック=イートには『神槍』とぶつかってほしいとさえ思っている。しかしながら、それはそれでロック=イートの名を売るには不都合なのも真実だ。
(出来るなら2回戦あたりがベストでしょうかね? ロックくんでも本戦では1戦毎に傷を深めていくでしょうから……)
コープ=フルールはロック=イートが良いくじを引き当てることを祈っていた。1日目から試合を組まれず、かといって中途半端な日にちにならないようにと。最上は第1回戦の最終日などがよさそうですねと思うのである。しかしながら、くじ運ばかりはどうやっても神のさじ加減に任せるしかない。コープ=フルールは神そのものである主アンゴルモアに対して、願いをかなえてくださいっ! と念を送るしかなかったのであった。
(クックック。よからぬことを考えている者が会場内にいるよう也。我に叛意を抱いていた拳聖:キョーコ=モトカードの後継者をこっそりと上覧武闘会に送り込んだ者がいるようだ……。さて、その者が喜ぶようにくじ運をいじってやろうではないか……)
この日、首都の街道には人々がごったかえし、いつも以上の喧騒に包み込まれていた。それもそうだろう。人類の主であるアンゴルモア大王降臨1200周年祭が執り行われているだけでなく、同時に4~5年に1度、行なわれるかどうかの上覧武闘会が開催されているからだ。この上覧武闘会の主賓であり、同時に主催者でもあるアンゴルモア大王が久方振りに国民たちの眼前に見える位置にまでやってきて、祝詞を唱えた。
それだけで死人がでるほどの大騒ぎとなるのはもちろんのこと、主アンゴルモア大王がご覧あそばせる上覧武闘会の会場である円形闘技場の入り口には全長1キロメートルを超す行列が出来上がっていたのだ。会場へ入場するためのチケットは1年以上前から販売されていたが、会場の外にこれほどの行列が並んでいるのはダフ屋が横行したからである。観戦チケットを買いそびれた民衆はダフ屋からチケットを購入してでも中に入ろうとしたのだ。
コープ=フルール一家と使用人たちは特にチケットを購入していなかったが、コープ=フルールの手駒であるロック=イートが本戦出場と相成り、関係者として円形闘技場に入場できる措置を取られることとなる。もちろん、他の本戦の戦士たちの関係者も同様の措置を取られていることは言うまでもない。
「いやはや、なんとかうちのロックくんが本戦出場してくれて、本当にありがたい気持ちですよ」
「う~む。手練れだとは思っていたが、まさか予選を突破するとは思わなんだのう。やはり、コープ殿からロック殿を無理やり奪っておけばよかったかもしれんな?」
コープ=フルールは会場内にて、侯爵であるルイ=ブルゲを見つけ、うやうやしく頭を下げて挨拶を交わす。ルイ=ブルゲ侯爵はアンゴリア大王国所属の貴族であり、この上覧武闘会において貴賓として円形闘技場に招かれていた。ここの観客席は主賓であり主催者でもあるアンゴルモア大王が座る玉座を中心として、貴族席、戦士の関係者席、一般の席と鶴が翼を広げるように並んでいる。アンゴルモア大王はまだ会場入りしていないが、円形闘技場は試合を観戦しにきた庶民や貴族たちの熱気によって包み込まれていたのであった。
ルイ=ブルゲ侯爵に挨拶を終えたコープ=フルールは自分の席へと戻り、着席する。その周りには自分が雇っている使用人たちがわくわくとした顔つきで開会式が始まるのを今か今かと待ち望んでいたのである。コープ=フルールは日ごろの仕事に対する慰労として、彼らを引き連れて会場入りしたのだった。その中には彼の執事であるゴーマ=タールタルももちろん着席していたのだった。
「コープ様の御慧眼はさすがとしか言いようがありませんのじゃ。おかげでこんな見晴らしの良い席に座らせてもらっているのじゃ!」
「はっはっはっ! 私をもっと褒めても良いのですよ? ゴーマくん。さてと……。他の皆には仕込みをばっちりとしてもらえておりますかね?」
「もちろんですのじゃ。横断幕やトランペット、そして太鼓と出来る限りの応援グッズを持ち込んでおりますのじゃっ!」
ゴーマ=タールタルの言う通り、コープ=フルールの使用人たちはメガホンを手に持ち、足元にはトランペットや太鼓を置いている。いつでも持ち替えは出来るとばかりに使用人たちはコープ=フルールに頷いて答えとする。コープ=フルールは皆の熱の入りように大変満足し
「では、私が見つけてきた金の卵を産むニワトリが本物になってくれることを祈りましょう!」
コープ=フルールは皆にそう告げると、円形闘技場の中心部に視線を向ける。そこには31人の戦士たちが凛々しく立ち並んでいた。誰しもが一流の戦士であることは、彼らが着こんでいる防具と手に持っている武器を見るだけでもわかる。だが、それらは決して馬子にも衣装というわけではない。それらの武具は戦士たちを装飾するモノではあるが、それに着せられているといった感じの者はひとりとしていなかった。
そして、その中でもひと際異彩を放っていたのは31人の戦士たちよりも2~3歩前に立っている騎士然とした半鳥半人の男であった。その者の字名は『神槍』。白金を基調とした翠玉の装飾プレートが取り付けられた全身鎧を身に着けており、彼の被る兜の後ろ側には天眼孔雀の尾羽が取り付けられている。まさにこの上覧武闘会の主役は自分だと主張しているようでもあった。
(神槍:ブリトニー=ノーガゥ……。さすがの貫禄ですね。御年48歳となった今でもアンゴルモア四天王のひとりとして数えられているだけはあります)
そろそろ初老に入ろうという男には到底思えない程の威厳を醸し出すブリトニー=ノーガゥに軽い嫉妬を覚えそうになるコープ=フルールであった。しかし、彼が次に視線を移したのは、新品のカラテ着に身を包んだ戦士であった。コープ=フルールはその戦士におおいに期待を込めていた。彼ならば神槍:ブリトニー=ノーガゥを驚きの表情に変えてくれるはずだと信じている。その戦士の名はロック=イート。ブリトニー=ノーガゥに比べれば未だ無名に近いが、今大会でどれほどまでに観客を沸かせてくれるのかが楽しみでしょうがないコープ=フルールであった。
コープ=フルールはできるならば、開会式真っ最中に執り行なわれる対戦くじ引きで、1回戦からロック=イートには『神槍』とぶつかってほしいとさえ思っている。しかしながら、それはそれでロック=イートの名を売るには不都合なのも真実だ。
(出来るなら2回戦あたりがベストでしょうかね? ロックくんでも本戦では1戦毎に傷を深めていくでしょうから……)
コープ=フルールはロック=イートが良いくじを引き当てることを祈っていた。1日目から試合を組まれず、かといって中途半端な日にちにならないようにと。最上は第1回戦の最終日などがよさそうですねと思うのである。しかしながら、くじ運ばかりはどうやっても神のさじ加減に任せるしかない。コープ=フルールは神そのものである主アンゴルモアに対して、願いをかなえてくださいっ! と念を送るしかなかったのであった。
(クックック。よからぬことを考えている者が会場内にいるよう也。我に叛意を抱いていた拳聖:キョーコ=モトカードの後継者をこっそりと上覧武闘会に送り込んだ者がいるようだ……。さて、その者が喜ぶようにくじ運をいじってやろうではないか……)
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