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第4章:リリー=フルール
第10話:リリーの騎士
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一つ目入道のショルダータックルによる一撃はロック=イートを気絶させるのに十分な威力を持っていた。ロック=イートは後ろにあった木製の壁に押し込まれて、彼奴のせり上がった肩で言葉通りに板挟みとなる。重量1トンは軽く超えている一つ目入道の体当たりをまともに喰らったロックイートは背中を彼を中心としてへし曲がった木製の壁に沿うように倒れこんでしまう。
一つ目入道はそんなロック=イートを見て、ヴモッヴモッ! と愉悦の笑みを零してしまう。そして、本当の意味でのトドメの一撃を喰らわせるために、彼から距離を空ける。5メートルほど後退し、十分な助走距離を確保した一つ目入道は目標を外さないようにと腰をゆっくりと落とす。彼奴のひとつだけの眼はロック=イートを完璧に捉えていた。そして、ドッスンドッスンと地響きを立てながら、左腕をくの字に曲げつつ、ロック=イートに接近していく。
一つ目入道がロック=イートに到達する1メートルほどのところで、彼は途切れていた意識をようやく取り戻す。未だに意識ははっきりとは覚醒していないが、自分が非常に危険な状態へと陥っていることは確信していた。そして、ロック=イートは出来ることを精いっぱいやろうと心に決める。ガクガクと膝が笑っていたが、足腰に力を入れて、よろめきながら立ち上がる。しかし、その動作は緩慢であり、またしてもロック=イートは一つ目入道のかちあげを喰らってしまうことになる。
ロック=イートは口から盛大に血反吐を吐き、今度は一つ目入道によりかかるように倒れ込むこととなる。ロック=イートの血反吐を一つ目入道はその顔面に受けて、自分の勝利を確信する。全身全霊を込めてのかちあげがキレイに決まったのだ。これを喰らって生きていた生物など、その一つ目入道はお目にかかったことは無い。よりかかってきたロック=イートを左肩辺りで抱え込み、砂地の地面に叩きつけて終わりにしようとした。
リリー=フルールはロック=イートと一つ目入道の闘いを見守り続けていた。腰は未だに抜けていたが、倒れたテーブルを支えにして、ロック=イートがよく見える位置へと身体の向きを整えていた。そして、ロック=イートが一つ目入道に体当たりを喰らう度に、何故だかわからないが眼から涙が溢れそうになっていた。そして、ロック=イートが一つ目入道に抱え上げられたと同時に涙腺は崩壊に至る。
「あんた、何やってるのっ! それでわたくしの騎士になろうなんて、ふざけないでよっ!!」
リリー=フルールは大量の涙を両目から零しながら、ロック=イートに向かって怒鳴りつける。しかし、今のロック=イートは指一本動かせない状態である。そして、リリー=フルールの声が届いているとは到底思えないのであった。だが、それでもリリー=フルールは喉から声を引き絞り、ロック=イートに訴えかけることをやめない。
「わたくしがあんたなんかをわたくしの騎士として認めようとしているのですわっ! なら、あんたはわたくしの期待に沿う働きを見せなくてはならないのですわっ!!」
リリー=フルールは自分で何を言っているのだろうとも思っていた。三日前に知り合っただけの仲なのだ。そんなどこの馬の骨とも知れぬ男を騎士として尽くせと命じている自分が存在する。何故だかわからないが、そうあってほしいと願っているのだ、彼女は。
しかし、そんな彼女を嘲笑うかのように一つ目入道はまたしても男根をそそり立たせることとなる。彼奴の仕置き棒は勝利を確信して、急激に修復されていく。泣きわめく半兎半人の表情がソレをいきり立たせるのを手伝ったとも言えよう。
半兎半人が何かを想う半狼半人を殺し、そして彼女を辱めの極致に至らせようと考えていた。自分のはちきれんばかりの仕置き棒で、麗しき姫をどれほどまでに汚してやろうかと企んでいたのである。しかし、そんな凶悪で醜悪極まりないモノを奮い立たせてはいるが、リリー=フルールからは先ほど感じた恐怖など微塵もなかった。ただ彼女は知り合って日も浅い自分の騎士を信じたのである。
「ロック=イート! あんたはわたくしの騎士になる男なのっ! だから、その一つ目入道を倒しなさいっ!!」
一つ目入道は何をほざいているのかと思わずにはいられなかった。ニンゲンたちの言葉を十分に理解できていなかったが、何を言わんとしていることはわかる。だからこそ、抱え上げている半狼半人の男を殺してしまえば、彼女は絶望の底に堕ちることだけは確信していた。しかしながら、それでは魂の抜けたキレイな人形を辱めるだけになってしまうのではないかとも思ってしまう。男を先に殺してから女を凌辱しようか、女を先に凌辱してから、さらに絶望を味合わせるために男を殺そうかと、そんな邪悪な考えに迷うこととなる一つ目入道であった。
「ははっ……。俺はお前の騎士になるなんて約束をした覚えは……ないぜ」
一つ目入道は左耳のすぐ側から半狼半人の声が聞こえたことにより、チッ! と大きく舌打ちをする。時間をかけ過ぎたと思った一つ目入道は、結局のところ、まずは男から先に殺すことに決める。左手でロック=イートの胴を鷲掴みにし、砂地の地面に向かって叩きつける。
だが、ロック=イートはすでに水の魔術を用いて、体内の血流をコントロールしていた、ダメージからの回復を少なからずも計っており、受け身を取れるだけには体勢を整え終えていた。一つ目入道はギョッとした目つきになり、受け身を取ったロック=イートに追撃を開始する。
「モトカード流拳法 第9条。半鼠半人が半猫半人を噛む……。10連ロケット・パーンチッ!!」
ロック=イートは迫りくる一つ目入道に対して真向から対峙する。左ひざをついたまま、右足を大きく踏み出し、そこから10連続の正拳突きを繰り出す。振り回してくる左腕を3連打で弾き飛ばす。それでも体当たりを敢行してくる一つ目入道を続けての6連打で止める。
そしてロック=イートは最後の一発を一つ目入道のひとつだけの眼に深々と、紅い筋が幾重も走った黒い右腕を深々と突き刺す。一つ目入道の頭の上半分がスイカが内部から破裂したのを連想させるかのように弾け飛び、そこから彼奴の脳漿が宙にばらまかれることとなる。ロック=イートの右腕は最後の一撃をもってして、彼奴の頭部を貫通せしめたのであった……。
一つ目入道はそんなロック=イートを見て、ヴモッヴモッ! と愉悦の笑みを零してしまう。そして、本当の意味でのトドメの一撃を喰らわせるために、彼から距離を空ける。5メートルほど後退し、十分な助走距離を確保した一つ目入道は目標を外さないようにと腰をゆっくりと落とす。彼奴のひとつだけの眼はロック=イートを完璧に捉えていた。そして、ドッスンドッスンと地響きを立てながら、左腕をくの字に曲げつつ、ロック=イートに接近していく。
一つ目入道がロック=イートに到達する1メートルほどのところで、彼は途切れていた意識をようやく取り戻す。未だに意識ははっきりとは覚醒していないが、自分が非常に危険な状態へと陥っていることは確信していた。そして、ロック=イートは出来ることを精いっぱいやろうと心に決める。ガクガクと膝が笑っていたが、足腰に力を入れて、よろめきながら立ち上がる。しかし、その動作は緩慢であり、またしてもロック=イートは一つ目入道のかちあげを喰らってしまうことになる。
ロック=イートは口から盛大に血反吐を吐き、今度は一つ目入道によりかかるように倒れ込むこととなる。ロック=イートの血反吐を一つ目入道はその顔面に受けて、自分の勝利を確信する。全身全霊を込めてのかちあげがキレイに決まったのだ。これを喰らって生きていた生物など、その一つ目入道はお目にかかったことは無い。よりかかってきたロック=イートを左肩辺りで抱え込み、砂地の地面に叩きつけて終わりにしようとした。
リリー=フルールはロック=イートと一つ目入道の闘いを見守り続けていた。腰は未だに抜けていたが、倒れたテーブルを支えにして、ロック=イートがよく見える位置へと身体の向きを整えていた。そして、ロック=イートが一つ目入道に体当たりを喰らう度に、何故だかわからないが眼から涙が溢れそうになっていた。そして、ロック=イートが一つ目入道に抱え上げられたと同時に涙腺は崩壊に至る。
「あんた、何やってるのっ! それでわたくしの騎士になろうなんて、ふざけないでよっ!!」
リリー=フルールは大量の涙を両目から零しながら、ロック=イートに向かって怒鳴りつける。しかし、今のロック=イートは指一本動かせない状態である。そして、リリー=フルールの声が届いているとは到底思えないのであった。だが、それでもリリー=フルールは喉から声を引き絞り、ロック=イートに訴えかけることをやめない。
「わたくしがあんたなんかをわたくしの騎士として認めようとしているのですわっ! なら、あんたはわたくしの期待に沿う働きを見せなくてはならないのですわっ!!」
リリー=フルールは自分で何を言っているのだろうとも思っていた。三日前に知り合っただけの仲なのだ。そんなどこの馬の骨とも知れぬ男を騎士として尽くせと命じている自分が存在する。何故だかわからないが、そうあってほしいと願っているのだ、彼女は。
しかし、そんな彼女を嘲笑うかのように一つ目入道はまたしても男根をそそり立たせることとなる。彼奴の仕置き棒は勝利を確信して、急激に修復されていく。泣きわめく半兎半人の表情がソレをいきり立たせるのを手伝ったとも言えよう。
半兎半人が何かを想う半狼半人を殺し、そして彼女を辱めの極致に至らせようと考えていた。自分のはちきれんばかりの仕置き棒で、麗しき姫をどれほどまでに汚してやろうかと企んでいたのである。しかし、そんな凶悪で醜悪極まりないモノを奮い立たせてはいるが、リリー=フルールからは先ほど感じた恐怖など微塵もなかった。ただ彼女は知り合って日も浅い自分の騎士を信じたのである。
「ロック=イート! あんたはわたくしの騎士になる男なのっ! だから、その一つ目入道を倒しなさいっ!!」
一つ目入道は何をほざいているのかと思わずにはいられなかった。ニンゲンたちの言葉を十分に理解できていなかったが、何を言わんとしていることはわかる。だからこそ、抱え上げている半狼半人の男を殺してしまえば、彼女は絶望の底に堕ちることだけは確信していた。しかしながら、それでは魂の抜けたキレイな人形を辱めるだけになってしまうのではないかとも思ってしまう。男を先に殺してから女を凌辱しようか、女を先に凌辱してから、さらに絶望を味合わせるために男を殺そうかと、そんな邪悪な考えに迷うこととなる一つ目入道であった。
「ははっ……。俺はお前の騎士になるなんて約束をした覚えは……ないぜ」
一つ目入道は左耳のすぐ側から半狼半人の声が聞こえたことにより、チッ! と大きく舌打ちをする。時間をかけ過ぎたと思った一つ目入道は、結局のところ、まずは男から先に殺すことに決める。左手でロック=イートの胴を鷲掴みにし、砂地の地面に向かって叩きつける。
だが、ロック=イートはすでに水の魔術を用いて、体内の血流をコントロールしていた、ダメージからの回復を少なからずも計っており、受け身を取れるだけには体勢を整え終えていた。一つ目入道はギョッとした目つきになり、受け身を取ったロック=イートに追撃を開始する。
「モトカード流拳法 第9条。半鼠半人が半猫半人を噛む……。10連ロケット・パーンチッ!!」
ロック=イートは迫りくる一つ目入道に対して真向から対峙する。左ひざをついたまま、右足を大きく踏み出し、そこから10連続の正拳突きを繰り出す。振り回してくる左腕を3連打で弾き飛ばす。それでも体当たりを敢行してくる一つ目入道を続けての6連打で止める。
そしてロック=イートは最後の一発を一つ目入道のひとつだけの眼に深々と、紅い筋が幾重も走った黒い右腕を深々と突き刺す。一つ目入道の頭の上半分がスイカが内部から破裂したのを連想させるかのように弾け飛び、そこから彼奴の脳漿が宙にばらまかれることとなる。ロック=イートの右腕は最後の一撃をもってして、彼奴の頭部を貫通せしめたのであった……。
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