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第2章:東の果ての囚人
第2話:裏なりの祝い方
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ミーナ=バーナンがそう言うと、次に右手の親指と人差し指を用いて、パチンッ! という音を奏でる。するとだ、何か見えない糸に絡まれて、身体の自由を奪われていたロック=イート、サラ=ローランが動けるようになる。ロック=イートはグゥゥゥ……という声を喉から絞り出し、まるで烈火に焼かれた如くに痛む右腕を左手で抑える。そして、あまりの痛みに彼は意識朦朧となり、さらには片膝をついて倒れこむことになる。
そんなロック=イートに寄り添うかのように、サラ=ローランが彼の下に駆けつけて、治療魔術を唱え始める。すでに仇であるミーナ=バーナンは空気に溶け込むように存在感を失くし、彼女たちには認識できなくなっていた。
「ぼ、僕は悪くないんだウキーーー!」
コタロー=サルガミがそう言いながらも、後悔の念に襲われてか、崩れ落ちるかのように両膝を地面に打ち付けて、さらには頭を両手で抱え込む。彼が額を石畳にこすりつけるその様は、まるでロック=イートたちに土下座をするような格好でもあった。コタロー=サルガミの思い描いていた絵は、確かにこうではなかった。
彼は彼の実力を持ってして、ロック=イートを地べたに這いつくばらせたかったのだ。だが、結果はどうだ? コタロー=サルガミは『裏』の誘惑に一部なりとも心を揺さぶられ、『裏』の思うところを実行させてしまったのだ。もちろん、『裏』がこんな計画を行うことなど、一言もコタロー=サルガミには告げていない。『裏』の独断専行であり、コタロー=サルガミは結局のところ、利用されてしまったのだ。
「くっくっく……。キョーコ=モトカード様よお……。『表』は所詮、『表』だなあ? 俺様がちょいと甘い言葉を吐いたら、コタロー=サルガミは俺たちの計画に乗ってくれたぜ?」
「嘘八百を言うんじゃないんだウキーーー! お前たちは僕を拳聖の後継者としてバックアップするとは言っていたが、あくまでもそれは票集めとしての役割であって、ロックを再起不能にすることじゃなかったはずだウキーーー!!」
コタロー=サルガミは崩れ落ちた姿勢のままに、怨嗟に満ちた顔だけをアルカード=カラミティの背中に向ける。だが、その恨みがましいコタロー=サルガミの表情すら見ずにアルカード=カラミティはペッと唾を吐く。そして、アイギスの盾の裏に仕込まれていた短剣数本をキョーコ=モトカードに向かって全力で投げつける。キョーコ=モトカードは右腕でガンッ! と音を立てながら、自分の身に向かってくる短剣の群れを殴り飛ばしてしまう。
アルカード=カラミティは、ハッ! という掛け声と共に後ろへ飛び下がり、ついでに四つん這いになっているコタロー=サルガミの腹を思いっ切り蹴っ飛ばす。コタロー=サルガミはオゴォ! というまるで豚が鳴くような声をあげるが、次にはブヘェという何とも情けない声をあげてしまう。
そうなったのも、アルカード=カラミティがコタロー=サルガミを踏み台にすべく、彼の背中に全体重を乗せたからだ。そしてアルカード=カラミティは彼の背中で大ジャンプを行い、近くにある大木の枝に乗ってしまう。
「くっくっく! 拳聖:キョーコ=モトカード様よ……。お楽しみはこれからなんだぜ……」
木の枝の上で片膝ついた状態でアルカード=カラミティが不敵な笑みを浮かべる。拳聖:キョーコ=モトカードが彼を追撃しようとするが、その前に彼女の鼻に何か焦げ臭い匂いが漂ってくることとなる。その匂いは決闘場の周りにいた皆も感知していた。
「なんだ、この焦げ臭い匂いは……」
「火だーーー! 森に火をつけられたぞーーー!」
決闘場に集まっていたタイガー・ホールの付近の村々に住む村民たちが恐慌状態に陥るのは当然と言えば当然であった。森の近くに住む者たちが一番恐れるのは森林火災である。森林火災は膨大な熱を産み出す。そして、森から少しばかりしか離れていない村落に火の手が回るのは当たり前のことなのだ。拳聖は『裏』の者たちが自分に対して、本格的に反旗を翻したことに切歯扼腕となる。
自分が後継者として指名したロック=イートに対して危害を加えるであろうことは、前々から危惧していた。しかしながら、『裏』は予想外に拳聖:キョーコ=モトカードに対して従順であった。だがそれは擬態にすぎなかった。まずは自分の高弟であるコタロー=サルガミをそそのかし、搦め手を用いることによって、拳聖:キョーコ=モトカードの眼をあざむくこととなる。
タイガー・ホールを囲む森に火を着けられた以上、アルカード=カラミティを追うよりも、自分の弟子たちを消火活動に当たらすことが先決であった。
「では、拳聖:キョーコ=モトカード様。俺様が用意したロック=イート殿への後継者指名の祝いを存分に楽しんでほしいんだぜ……。ちなみに、この後、キョーコ=モトカード様を捕らえに剣聖:プッチィ=ブッディ様がここにやってくるんだがな? はーははっ!!」
アルカード=カラミティは言いたいことを全て言ったが如くに高笑いをし、木々の枝を飛び回りながら、その場から去っていく。拳聖:キョーコ=モトカードは彼を追いたい気持ちを必死に抑える。彼女は激しく歯ぎしりし、両腕を胸の前で抱え込む。両手の爪が怒りにより二の腕に食い込み、彼女の腕は血まみれと化していた。
「お師匠様! ロックの血が止まらないんですっ! このままじゃ、ロックがっ!!」
サラ=ローランはロック=イートに治療魔術をかけ続けていた。止血だけでもと、彼の二の腕部分に両手を当てていた。彼女の手のひらには直径20センチメートルの水の玉が生み出されていて、その水の玉がロック=イートの肩先を包み込んでいた。しかし、止血が上手くいかずに、その水の玉は血の玉へと変貌していたのである。
「用意周到だねえ……。簡単に止血できないようにと手刀に薬を仕込んでいたというわけかい?」
拳聖:キョーコ=モトカードは事ここに至り、『裏』が何を企んでいるのかの一端を知る。ロック=イートを再起不能にしたり、落命させることが奴らの目的では無いことを。そして、わざわざ止血を難しくしていることから、暗にアレを使えとアルカード=カラミティに言われている気がしてならないのであった。
「チッ!! あいつらの思惑通りに動かされているのは癪に障るが……。今は迷っている暇はないようだわい。サラよ。わしゃが戻ってくるまで、出来る限りロック=イートの止血を続けておくのじゃ。わしゃが特効薬をもってきてやるわい……」
そんなロック=イートに寄り添うかのように、サラ=ローランが彼の下に駆けつけて、治療魔術を唱え始める。すでに仇であるミーナ=バーナンは空気に溶け込むように存在感を失くし、彼女たちには認識できなくなっていた。
「ぼ、僕は悪くないんだウキーーー!」
コタロー=サルガミがそう言いながらも、後悔の念に襲われてか、崩れ落ちるかのように両膝を地面に打ち付けて、さらには頭を両手で抱え込む。彼が額を石畳にこすりつけるその様は、まるでロック=イートたちに土下座をするような格好でもあった。コタロー=サルガミの思い描いていた絵は、確かにこうではなかった。
彼は彼の実力を持ってして、ロック=イートを地べたに這いつくばらせたかったのだ。だが、結果はどうだ? コタロー=サルガミは『裏』の誘惑に一部なりとも心を揺さぶられ、『裏』の思うところを実行させてしまったのだ。もちろん、『裏』がこんな計画を行うことなど、一言もコタロー=サルガミには告げていない。『裏』の独断専行であり、コタロー=サルガミは結局のところ、利用されてしまったのだ。
「くっくっく……。キョーコ=モトカード様よお……。『表』は所詮、『表』だなあ? 俺様がちょいと甘い言葉を吐いたら、コタロー=サルガミは俺たちの計画に乗ってくれたぜ?」
「嘘八百を言うんじゃないんだウキーーー! お前たちは僕を拳聖の後継者としてバックアップするとは言っていたが、あくまでもそれは票集めとしての役割であって、ロックを再起不能にすることじゃなかったはずだウキーーー!!」
コタロー=サルガミは崩れ落ちた姿勢のままに、怨嗟に満ちた顔だけをアルカード=カラミティの背中に向ける。だが、その恨みがましいコタロー=サルガミの表情すら見ずにアルカード=カラミティはペッと唾を吐く。そして、アイギスの盾の裏に仕込まれていた短剣数本をキョーコ=モトカードに向かって全力で投げつける。キョーコ=モトカードは右腕でガンッ! と音を立てながら、自分の身に向かってくる短剣の群れを殴り飛ばしてしまう。
アルカード=カラミティは、ハッ! という掛け声と共に後ろへ飛び下がり、ついでに四つん這いになっているコタロー=サルガミの腹を思いっ切り蹴っ飛ばす。コタロー=サルガミはオゴォ! というまるで豚が鳴くような声をあげるが、次にはブヘェという何とも情けない声をあげてしまう。
そうなったのも、アルカード=カラミティがコタロー=サルガミを踏み台にすべく、彼の背中に全体重を乗せたからだ。そしてアルカード=カラミティは彼の背中で大ジャンプを行い、近くにある大木の枝に乗ってしまう。
「くっくっく! 拳聖:キョーコ=モトカード様よ……。お楽しみはこれからなんだぜ……」
木の枝の上で片膝ついた状態でアルカード=カラミティが不敵な笑みを浮かべる。拳聖:キョーコ=モトカードが彼を追撃しようとするが、その前に彼女の鼻に何か焦げ臭い匂いが漂ってくることとなる。その匂いは決闘場の周りにいた皆も感知していた。
「なんだ、この焦げ臭い匂いは……」
「火だーーー! 森に火をつけられたぞーーー!」
決闘場に集まっていたタイガー・ホールの付近の村々に住む村民たちが恐慌状態に陥るのは当然と言えば当然であった。森の近くに住む者たちが一番恐れるのは森林火災である。森林火災は膨大な熱を産み出す。そして、森から少しばかりしか離れていない村落に火の手が回るのは当たり前のことなのだ。拳聖は『裏』の者たちが自分に対して、本格的に反旗を翻したことに切歯扼腕となる。
自分が後継者として指名したロック=イートに対して危害を加えるであろうことは、前々から危惧していた。しかしながら、『裏』は予想外に拳聖:キョーコ=モトカードに対して従順であった。だがそれは擬態にすぎなかった。まずは自分の高弟であるコタロー=サルガミをそそのかし、搦め手を用いることによって、拳聖:キョーコ=モトカードの眼をあざむくこととなる。
タイガー・ホールを囲む森に火を着けられた以上、アルカード=カラミティを追うよりも、自分の弟子たちを消火活動に当たらすことが先決であった。
「では、拳聖:キョーコ=モトカード様。俺様が用意したロック=イート殿への後継者指名の祝いを存分に楽しんでほしいんだぜ……。ちなみに、この後、キョーコ=モトカード様を捕らえに剣聖:プッチィ=ブッディ様がここにやってくるんだがな? はーははっ!!」
アルカード=カラミティは言いたいことを全て言ったが如くに高笑いをし、木々の枝を飛び回りながら、その場から去っていく。拳聖:キョーコ=モトカードは彼を追いたい気持ちを必死に抑える。彼女は激しく歯ぎしりし、両腕を胸の前で抱え込む。両手の爪が怒りにより二の腕に食い込み、彼女の腕は血まみれと化していた。
「お師匠様! ロックの血が止まらないんですっ! このままじゃ、ロックがっ!!」
サラ=ローランはロック=イートに治療魔術をかけ続けていた。止血だけでもと、彼の二の腕部分に両手を当てていた。彼女の手のひらには直径20センチメートルの水の玉が生み出されていて、その水の玉がロック=イートの肩先を包み込んでいた。しかし、止血が上手くいかずに、その水の玉は血の玉へと変貌していたのである。
「用意周到だねえ……。簡単に止血できないようにと手刀に薬を仕込んでいたというわけかい?」
拳聖:キョーコ=モトカードは事ここに至り、『裏』が何を企んでいるのかの一端を知る。ロック=イートを再起不能にしたり、落命させることが奴らの目的では無いことを。そして、わざわざ止血を難しくしていることから、暗にアレを使えとアルカード=カラミティに言われている気がしてならないのであった。
「チッ!! あいつらの思惑通りに動かされているのは癪に障るが……。今は迷っている暇はないようだわい。サラよ。わしゃが戻ってくるまで、出来る限りロック=イートの止血を続けておくのじゃ。わしゃが特効薬をもってきてやるわい……」
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