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第1章:ロック=イートの夢
第4話:3人の高弟
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麦酒を飲みながら、肴に竜の骨付き肉。これは庶民にとっては最高の酒の飲み方だ。上流階級ともなれば、極上のワインとレアで焼いた竜・ステーキとなるが、そんな上品な喰い方など、拳聖:キョーコ=モトカードが好むはずも無い。別にキョーコ=モトカードが野蛮人と言っているわけではない。フォークとナイフを使うのがただただ面倒だと思ってしまう人種なだけである。
「まあ、詮索したところで本人がいないんじゃ、解決するわけもないし……。とりあえず、言いつけ通りに2人に話をしにいくか。いつものあそこだろうし」
ロック=イートはキョーコ=モトカードの住処である茅葺き屋根の庵から出て、とある場所に向かう。そこはタイガー・ホールにある滝つぼ付近であった。タイガー・ホールは深き森に包まれており、そこを横断するように川が流れている。そして、その川にはちょっとした滝があり、その滝つぼ付近は膝まで浸かるほどの深さがある。
今日もそこでコタロー=サルガミとサラ=ローランの2人が修行をしているだろうと予想し、ロック=イートはそこに向かうのであった。ロック=イートも拳聖:キョーコ=モトカードと同じく、木々の枝から枝へと飛び移り、2人が居そうな場所へと一直線に向かっていく。
なにしろ、タイガー・ホールは木々だけでなく、丈の高い草に地面が覆われている。まともに地上を歩いていくよりかは、木々を伝っていったほうがよっぽど移動は楽なのだ。タイガー・ホールにおいて、自然はほぼそのままに残されており、この地で生活するだけで身体能力は向上するように出来上がっている。整地をしないのは、キョーコ=モトカードの方針ゆえにとも言える環境であった。
ロック=イートは両腕と両手を器用に使い、体操種目のオリンピック選手顔負けの身のこなしで、次々と木から木へと移動していく。右手で木の枝を掴んだまま、振り子の如くに身体を後ろから前へと振り上げる。そして、右手を離して、前方に持ってきていた左手で次の太い枝をがっしりと掴む。そして、先ほどと同様に振り子の要領で、また次の枝へと右手で掴む。そんなことの繰り返しを行い、あっという間に目的地へとたどり着いてしまうのであった。
ロック=イートの予想通り、コタロー=サルガミとサラ=ローランが滝つぼ付近の川の中に居た。何故、彼らがそんなところで修行しているかと問われれば、それには十分な理由が存在する。
「疾風三連脚っ!!」
コタロー=サルガミが川の水を跳ね上げながら、風のように速い三連続の回し蹴りを眼の前のサラ=ローランに繰り出す。サラ=ローランは水しぶきと共に迫りくる彼の一撃目を上体をそらすことで回避する。続けてくる二撃目を態勢が崩れた状態のままに左手で下からかち上げる。
三連脚の二段目を下からかち上げられたことで、今度はコタロー=サルガミのほうが態勢を崩しそうになる。好機と見たサラ=ローランが一気に彼の懐に飛び込もうとする。だが、如何せん、彼女の足は膝まで水が浸かっている。いつもの速度で懐に飛び込めるわけではなかった。
それゆえにコタロー=サルガミにも反撃のチャンスが生まれることとなる。左足を下からかち上げられたことで、コタロー=サルガミの身体は横へと一回転するのだが、それを勢いとして、軸足であった右足をわざと滑らせる。身体が一回転することを利用し、そのままかかとからの横薙ぎの後ろ回し蹴りとして成立させたのである。コタロー=サルガミの左足は接近してくるサラ=ローランの右わき腹を横殴りに蹴り飛ばす。
しかし、コタロー=サルガミの攻撃は苦し紛れの一撃である。サラ=ローランは右わき腹をかかとで蹴られたモノの、踏ん張りを利かせ、逆に蹴ってきたコタロー=サルガミの左足を右腕で抱え込むように掴んでしまう。
「覚悟は良い? コタロー?」
「ちょっと待った! 勝負ありだろ!!」
「あら、残念。あたしは一発蹴りをお見舞いされたんだから、そのお返しをしないとね?」
サラ=ローランはニヤリと笑みを零す。彼女に左足を掴まれたコタロー=サルガミはマジで!? と言った感じに驚きの表情を浮かべる。サラ=ローランはコタロー=サルガミの左足を掴んだまま、そこを支点として、身体全体を横へ倒れ込むように時計回りへと回転させる。いくら女性の体重と言えども、左足のみに全体重を乗せられて回転されては、コタロー=サルガミはなすすべもなく、彼女とともに回転せざるをえない。
コタロー=サルガミは勢いよく川の中に引きずり込まれ、川底に顔面を打ち付けられてしまう。
「ぶぼはっ! ウキーーーっ!! 僕の蹴りをわき腹に喰らった時点で勝負ありだろうがっ!」
投げ技を喰らって、川底に沈んでしまったコタロー=サルガミであったが、次の瞬間には勢いよく川面から頭を出し、飲み込んでしまった水を吐き出しながら、今の勝負について、異議ありとサラ=ローランに訴える。しかしながら、サラ=ローランはケラケラと可笑しそうに笑っている。
「あんな苦し紛れの蹴りで1本取ったって言われてもねえ?」
サラ=ローランは捨て身の投げ技を放ったことで、ショートボブの髪の毛を水で濡らしてしまい、頭の形がはっきりとわかるくらいにべったりとなっていた。そして、ボタボタと髪の毛の先端から水を零しながらも、反論してくるコタロー=サルガミに不敵な笑みを送ることは止めないのでいた。
(俺から見たら、どっちもどっちって感じだけどなあ……)
2人の戦いを黙って見守っていたロック=イートがそう感想を抱く。わざわざ自分が不利になるような場所で、さらには足技でなんとかしようとするコタロー=サルガミは論外として、一撃をもらいながらも負けを認めずに、投げ技を放つサラ=ローランなのだ。
戦いとはどれほどまでに自分の利に働くように地形を利用することが肝要だと、師匠であるキョーコ=モトカードが常々、口酸っぱく説いている。しかし、この2人はわざと膝まで水が浸かるような場所で修練を積んでいた。
彼ら曰く、戦いにおいて、常に自分たちが有利に戦える状況があることは少ないと主張する。だからこそ、不利な場所でも十分に戦える力を身に着けておくことも必要だと。その論は正しくもあるが間違っている気がするロック=イートであった。
しかし、頭から2人のこの考えを否定することはしないロック=イートである。彼もまた、彼らと同様にこの滝つぼ付近の川の中で修練を積んでいる身であるからだ。
「ウキッ。さっきから見てたんだろ、ロック。今の勝負、俺の勝ちだよな?」
「ねえ、ロック。姉弟子思いのあなたなら、当然、あたしの勝ちよね?」
「まあ、詮索したところで本人がいないんじゃ、解決するわけもないし……。とりあえず、言いつけ通りに2人に話をしにいくか。いつものあそこだろうし」
ロック=イートはキョーコ=モトカードの住処である茅葺き屋根の庵から出て、とある場所に向かう。そこはタイガー・ホールにある滝つぼ付近であった。タイガー・ホールは深き森に包まれており、そこを横断するように川が流れている。そして、その川にはちょっとした滝があり、その滝つぼ付近は膝まで浸かるほどの深さがある。
今日もそこでコタロー=サルガミとサラ=ローランの2人が修行をしているだろうと予想し、ロック=イートはそこに向かうのであった。ロック=イートも拳聖:キョーコ=モトカードと同じく、木々の枝から枝へと飛び移り、2人が居そうな場所へと一直線に向かっていく。
なにしろ、タイガー・ホールは木々だけでなく、丈の高い草に地面が覆われている。まともに地上を歩いていくよりかは、木々を伝っていったほうがよっぽど移動は楽なのだ。タイガー・ホールにおいて、自然はほぼそのままに残されており、この地で生活するだけで身体能力は向上するように出来上がっている。整地をしないのは、キョーコ=モトカードの方針ゆえにとも言える環境であった。
ロック=イートは両腕と両手を器用に使い、体操種目のオリンピック選手顔負けの身のこなしで、次々と木から木へと移動していく。右手で木の枝を掴んだまま、振り子の如くに身体を後ろから前へと振り上げる。そして、右手を離して、前方に持ってきていた左手で次の太い枝をがっしりと掴む。そして、先ほどと同様に振り子の要領で、また次の枝へと右手で掴む。そんなことの繰り返しを行い、あっという間に目的地へとたどり着いてしまうのであった。
ロック=イートの予想通り、コタロー=サルガミとサラ=ローランが滝つぼ付近の川の中に居た。何故、彼らがそんなところで修行しているかと問われれば、それには十分な理由が存在する。
「疾風三連脚っ!!」
コタロー=サルガミが川の水を跳ね上げながら、風のように速い三連続の回し蹴りを眼の前のサラ=ローランに繰り出す。サラ=ローランは水しぶきと共に迫りくる彼の一撃目を上体をそらすことで回避する。続けてくる二撃目を態勢が崩れた状態のままに左手で下からかち上げる。
三連脚の二段目を下からかち上げられたことで、今度はコタロー=サルガミのほうが態勢を崩しそうになる。好機と見たサラ=ローランが一気に彼の懐に飛び込もうとする。だが、如何せん、彼女の足は膝まで水が浸かっている。いつもの速度で懐に飛び込めるわけではなかった。
それゆえにコタロー=サルガミにも反撃のチャンスが生まれることとなる。左足を下からかち上げられたことで、コタロー=サルガミの身体は横へと一回転するのだが、それを勢いとして、軸足であった右足をわざと滑らせる。身体が一回転することを利用し、そのままかかとからの横薙ぎの後ろ回し蹴りとして成立させたのである。コタロー=サルガミの左足は接近してくるサラ=ローランの右わき腹を横殴りに蹴り飛ばす。
しかし、コタロー=サルガミの攻撃は苦し紛れの一撃である。サラ=ローランは右わき腹をかかとで蹴られたモノの、踏ん張りを利かせ、逆に蹴ってきたコタロー=サルガミの左足を右腕で抱え込むように掴んでしまう。
「覚悟は良い? コタロー?」
「ちょっと待った! 勝負ありだろ!!」
「あら、残念。あたしは一発蹴りをお見舞いされたんだから、そのお返しをしないとね?」
サラ=ローランはニヤリと笑みを零す。彼女に左足を掴まれたコタロー=サルガミはマジで!? と言った感じに驚きの表情を浮かべる。サラ=ローランはコタロー=サルガミの左足を掴んだまま、そこを支点として、身体全体を横へ倒れ込むように時計回りへと回転させる。いくら女性の体重と言えども、左足のみに全体重を乗せられて回転されては、コタロー=サルガミはなすすべもなく、彼女とともに回転せざるをえない。
コタロー=サルガミは勢いよく川の中に引きずり込まれ、川底に顔面を打ち付けられてしまう。
「ぶぼはっ! ウキーーーっ!! 僕の蹴りをわき腹に喰らった時点で勝負ありだろうがっ!」
投げ技を喰らって、川底に沈んでしまったコタロー=サルガミであったが、次の瞬間には勢いよく川面から頭を出し、飲み込んでしまった水を吐き出しながら、今の勝負について、異議ありとサラ=ローランに訴える。しかしながら、サラ=ローランはケラケラと可笑しそうに笑っている。
「あんな苦し紛れの蹴りで1本取ったって言われてもねえ?」
サラ=ローランは捨て身の投げ技を放ったことで、ショートボブの髪の毛を水で濡らしてしまい、頭の形がはっきりとわかるくらいにべったりとなっていた。そして、ボタボタと髪の毛の先端から水を零しながらも、反論してくるコタロー=サルガミに不敵な笑みを送ることは止めないのでいた。
(俺から見たら、どっちもどっちって感じだけどなあ……)
2人の戦いを黙って見守っていたロック=イートがそう感想を抱く。わざわざ自分が不利になるような場所で、さらには足技でなんとかしようとするコタロー=サルガミは論外として、一撃をもらいながらも負けを認めずに、投げ技を放つサラ=ローランなのだ。
戦いとはどれほどまでに自分の利に働くように地形を利用することが肝要だと、師匠であるキョーコ=モトカードが常々、口酸っぱく説いている。しかし、この2人はわざと膝まで水が浸かるような場所で修練を積んでいた。
彼ら曰く、戦いにおいて、常に自分たちが有利に戦える状況があることは少ないと主張する。だからこそ、不利な場所でも十分に戦える力を身に着けておくことも必要だと。その論は正しくもあるが間違っている気がするロック=イートであった。
しかし、頭から2人のこの考えを否定することはしないロック=イートである。彼もまた、彼らと同様にこの滝つぼ付近の川の中で修練を積んでいる身であるからだ。
「ウキッ。さっきから見てたんだろ、ロック。今の勝負、俺の勝ちだよな?」
「ねえ、ロック。姉弟子思いのあなたなら、当然、あたしの勝ちよね?」
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