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第3章:星皇の重い愛
第3話:コカトリス
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だが、コカトリスは足を止めただけであった。頭には鶏のようなトサカがあるくせに、まるで牛のようにブモーブモー! と口から怒りの雄叫びと緑色の毒をまき散らし始める。その毒の量が多すぎて、コカトリスの身体全体を覆い尽くすほどであった。
「いっそ、自分の毒で石化してくれないかしら!?」
「自分のおしっこを飲んだら死ぬくらいに、可能性は低いのデス。どちらかと言うと、より元気になるんじゃないんデスカ?」
「そんな冷静なツッコミは要らないわよっ! てか、あんた、飲んでるわけ!?」
「もちろんデス。星皇様がいつでも美味しい美味しいと言ってくれるように、ボク自身で味見を行ってイマス。星皇様に失礼なモノを出せないデショウ?」
疑問形で答えられるこっちのほうが返答に困るわよっ! とツッコミを入れざるをえないベル=ラプソティであった。しかしながら、アリス=ロンドのボケかツッコミか判断しづらい発言に構っている時間的猶予はベル=ラプソティに無かった。戦乙女・天使装束はアリス=ロンドが着こんでいる超一級天使装束よりかは性能が劣るが、それでも瞬時に石化してしまうわないほどには、防御面はたいしたモノを持っている。
しかし、瞬時でないだけであり、確実にコカトリスの吐く緑色の毒で、自分の動きを鈍らされることは自明の理だ。暴れ回る大型魔物を眼の前にして、動きを鈍らされることは、すなわち、命に係わる事態に容易に陥ることと同義であった。それゆえに、ベル=ラプソティは躊躇した。出足が鈍り、コカトリスへ接近することが出来ない。
そんなベル=ラプソティを差し置いて、コカトリスに肉薄したのが他でもないアリス=ロンドであった。緑色の毒で身体を纏っているコカトリス相手に一切の躊躇なく、アリス=ロンドは肉薄し、竜すらも真っ二つに出来そうな巨大な光刃を上から下へと振り下ろす。
しかし、アリス=ロンドが両手で持つ巨大すぎる光刃が奏でた音は肉を切り裂く音では無く、巨大な岩をハンマーで叩いた時の音であった。しかも、アリス=ロンドが両手に持っている巨大すぎる光刃のあちこちが瞬く間に石化し、さらには縦横無尽にヒビが走ることになる。
だが、光刃がそのような状態になっても、アリス=ロンドは斜め上から光刃を振り下ろす。しかし、いくら光刃でブッ叩こうが、岩を殴る音しか聞こえてこず、ついにはアリス=ロンドが握る光刃は大小さまざまな石片となり、粉々に砕け散る。
「アリス、下がりなさいよっ! あんたが下がらないと、わたくしが攻撃できなくてよっ!?」
ベル=ラプソティは次の光槍を創り出し、コカトリスの腹を食い破らんと投げの体勢に入っていた。しかし、アリス=ロンドがコカトリスと肉薄しすぎているために、右手に持つ光槍を投げ放つことが出来ない。
「ボクの存在意義はベル様を護ることデス。そして、ボクはまだ戦えマス」
アリス=ロンドの身を包んでいる超一級天使装束は蒼と白を基調とした色をしていたが、コカトリスの吐く緑の毒を受けることによって、見る見る内に灰色へと変貌していった。ベル=ラプソティはいくらなんでも超一級天使装束がそんな勢いで彩りを失くしていくのは不自然だと思わざるをえなかった。
「あんたっ! まさかっ! 天使装束の神力が枯渇したんでしょっ!」
「それは秘密デス。ストライクダガー・エンジェルモード発動デス!」
アリス=ロンドはそう叫ぶや否や、スカート部分に手を当てて、そこから銀筒を取り出す。逆手の状態で光刃が創り出され、アリス=ロンドは手の中でその光の短剣をクルリと回す。上手に持ち変えた光の短剣をアリス=ロンドは硬質化しているコカトリスの表皮に突き刺す。ギャリギャリギャリ! という岩を金属鋸で削るような音が辺りへと響き渡る。
「取りマシタ。コカトリスは鶏だと思ってはいけナイ。牛だと思えデス」
アリス=ロンドはコカトリスの解体を2本の光の短剣で行い始める。解体包丁のように大きくなった光の短剣を縦横無尽に振り回し、アリス=ロンドはコカトリスの腹から内蔵と血と肉を削ぎ落していく。アリス=ロンドが着こむ灰色の超一級天使装束はコカトリスが腹から噴き出す血で汚れに汚れる。
しかし、それでもアリス=ロンドのコカトリス解体作業の手は止まることはなかった。アリス=ロンドは右手をさらにコカトリスの体内へと押し込み、太い血管の束をぶつ切りにする。そして、左手を突っ込み、あるモノをコカトリスの体内から引き抜くことに成功する。
それを引き抜かれたコカトリスは口から緑色の毒を吐くのではなく、魔物を象徴する紫色の血を吐き出すことになる。アリス=ロンドがコカトリスの体内から抜き出したのは、彼奴の心臓であった。いくら、ハラワタを引き裂かれようが、コカトリスは暴れることを疎かにしなかった。しかし、生命活動の源である心臓を失った今、コカトリスは横倒れになるしか他無かったのである。
「あんた、本当に馬鹿ねっ! わたくしがトドメを取ると言っているんだから、下がりなさいよっ!」
コカトリスが横倒れになり絶命している眼の前で、地面に両膝をついた状態で動かなくなってしまっていたアリス=ロンドに走って近づくベル=ラプソティであった。魔物の群れはコカトリスの死体を迂回するように流れて行き、一団に自らぶつかっていこうとするモノたちは見受けられなかった。それを為したアリス=ロンドを褒めるべきなのか、無茶をするなと言っているのに、それを無視したことをさらに叱るべきなのかと、戸惑ってしまうベル=ラプソティである。
それゆえに、ベル=ラプソティはアリス=ロンドを背中側から抱きしめるべきなのか、アリス=ロンドが被っているオープン型フルフェイス・ヘルメットの頂点部分へと拳を振り下ろすべきなのか、どちらを選ぶべきなのかと数秒ほど考え込むことになる。
だが、アリス=ロンドはそんなベル=ラプソティの心情を察することもせずに、地面に両膝をついた状態で顔を大空へと向けるのであった。そして、こちらの顔を覗き込んでいるベル=ラプソティに向かって、こう一言、告げる。
「ベル様。ボクの計算では、ここまで被害が及ぶことは無いと思いますが、一応、背をかがめておいたほうが良さそうデス」
「え? 何を言っているの? 大空に何か見えるの?」
ベル=ラプソティはアリス=ロンドが自分の顔の向こう側へと視線を向けているために、そちらに何かが見えるのだろうかと、アリス=ロンドの見つめる先へと、自分も顔を向ける。そして、大空から降ってくるモノが視界に入り、ベル=ラプソティは開いた口が塞がらなくなってしまう。
アリス=ロンドとベル=ラプソティが見たモノとは、星皇がアリス=ロンドのためを思って、地上へと贈ってくれたプレゼントであった。それは煌々とした炎に包まれており、ベル=ラプソティたちがそれを視認してから、数分も経たずにベル=ラプソティたちの居る地点からかなり離れた場所へ堕ちる。もちろん、それが地表へと激突した際には、爆音と爆風、そして熱風がベル=ラプソティたちの下にまで届いたことは言わずもがなであった……。
「いっそ、自分の毒で石化してくれないかしら!?」
「自分のおしっこを飲んだら死ぬくらいに、可能性は低いのデス。どちらかと言うと、より元気になるんじゃないんデスカ?」
「そんな冷静なツッコミは要らないわよっ! てか、あんた、飲んでるわけ!?」
「もちろんデス。星皇様がいつでも美味しい美味しいと言ってくれるように、ボク自身で味見を行ってイマス。星皇様に失礼なモノを出せないデショウ?」
疑問形で答えられるこっちのほうが返答に困るわよっ! とツッコミを入れざるをえないベル=ラプソティであった。しかしながら、アリス=ロンドのボケかツッコミか判断しづらい発言に構っている時間的猶予はベル=ラプソティに無かった。戦乙女・天使装束はアリス=ロンドが着こんでいる超一級天使装束よりかは性能が劣るが、それでも瞬時に石化してしまうわないほどには、防御面はたいしたモノを持っている。
しかし、瞬時でないだけであり、確実にコカトリスの吐く緑色の毒で、自分の動きを鈍らされることは自明の理だ。暴れ回る大型魔物を眼の前にして、動きを鈍らされることは、すなわち、命に係わる事態に容易に陥ることと同義であった。それゆえに、ベル=ラプソティは躊躇した。出足が鈍り、コカトリスへ接近することが出来ない。
そんなベル=ラプソティを差し置いて、コカトリスに肉薄したのが他でもないアリス=ロンドであった。緑色の毒で身体を纏っているコカトリス相手に一切の躊躇なく、アリス=ロンドは肉薄し、竜すらも真っ二つに出来そうな巨大な光刃を上から下へと振り下ろす。
しかし、アリス=ロンドが両手で持つ巨大すぎる光刃が奏でた音は肉を切り裂く音では無く、巨大な岩をハンマーで叩いた時の音であった。しかも、アリス=ロンドが両手に持っている巨大すぎる光刃のあちこちが瞬く間に石化し、さらには縦横無尽にヒビが走ることになる。
だが、光刃がそのような状態になっても、アリス=ロンドは斜め上から光刃を振り下ろす。しかし、いくら光刃でブッ叩こうが、岩を殴る音しか聞こえてこず、ついにはアリス=ロンドが握る光刃は大小さまざまな石片となり、粉々に砕け散る。
「アリス、下がりなさいよっ! あんたが下がらないと、わたくしが攻撃できなくてよっ!?」
ベル=ラプソティは次の光槍を創り出し、コカトリスの腹を食い破らんと投げの体勢に入っていた。しかし、アリス=ロンドがコカトリスと肉薄しすぎているために、右手に持つ光槍を投げ放つことが出来ない。
「ボクの存在意義はベル様を護ることデス。そして、ボクはまだ戦えマス」
アリス=ロンドの身を包んでいる超一級天使装束は蒼と白を基調とした色をしていたが、コカトリスの吐く緑の毒を受けることによって、見る見る内に灰色へと変貌していった。ベル=ラプソティはいくらなんでも超一級天使装束がそんな勢いで彩りを失くしていくのは不自然だと思わざるをえなかった。
「あんたっ! まさかっ! 天使装束の神力が枯渇したんでしょっ!」
「それは秘密デス。ストライクダガー・エンジェルモード発動デス!」
アリス=ロンドはそう叫ぶや否や、スカート部分に手を当てて、そこから銀筒を取り出す。逆手の状態で光刃が創り出され、アリス=ロンドは手の中でその光の短剣をクルリと回す。上手に持ち変えた光の短剣をアリス=ロンドは硬質化しているコカトリスの表皮に突き刺す。ギャリギャリギャリ! という岩を金属鋸で削るような音が辺りへと響き渡る。
「取りマシタ。コカトリスは鶏だと思ってはいけナイ。牛だと思えデス」
アリス=ロンドはコカトリスの解体を2本の光の短剣で行い始める。解体包丁のように大きくなった光の短剣を縦横無尽に振り回し、アリス=ロンドはコカトリスの腹から内蔵と血と肉を削ぎ落していく。アリス=ロンドが着こむ灰色の超一級天使装束はコカトリスが腹から噴き出す血で汚れに汚れる。
しかし、それでもアリス=ロンドのコカトリス解体作業の手は止まることはなかった。アリス=ロンドは右手をさらにコカトリスの体内へと押し込み、太い血管の束をぶつ切りにする。そして、左手を突っ込み、あるモノをコカトリスの体内から引き抜くことに成功する。
それを引き抜かれたコカトリスは口から緑色の毒を吐くのではなく、魔物を象徴する紫色の血を吐き出すことになる。アリス=ロンドがコカトリスの体内から抜き出したのは、彼奴の心臓であった。いくら、ハラワタを引き裂かれようが、コカトリスは暴れることを疎かにしなかった。しかし、生命活動の源である心臓を失った今、コカトリスは横倒れになるしか他無かったのである。
「あんた、本当に馬鹿ねっ! わたくしがトドメを取ると言っているんだから、下がりなさいよっ!」
コカトリスが横倒れになり絶命している眼の前で、地面に両膝をついた状態で動かなくなってしまっていたアリス=ロンドに走って近づくベル=ラプソティであった。魔物の群れはコカトリスの死体を迂回するように流れて行き、一団に自らぶつかっていこうとするモノたちは見受けられなかった。それを為したアリス=ロンドを褒めるべきなのか、無茶をするなと言っているのに、それを無視したことをさらに叱るべきなのかと、戸惑ってしまうベル=ラプソティである。
それゆえに、ベル=ラプソティはアリス=ロンドを背中側から抱きしめるべきなのか、アリス=ロンドが被っているオープン型フルフェイス・ヘルメットの頂点部分へと拳を振り下ろすべきなのか、どちらを選ぶべきなのかと数秒ほど考え込むことになる。
だが、アリス=ロンドはそんなベル=ラプソティの心情を察することもせずに、地面に両膝をついた状態で顔を大空へと向けるのであった。そして、こちらの顔を覗き込んでいるベル=ラプソティに向かって、こう一言、告げる。
「ベル様。ボクの計算では、ここまで被害が及ぶことは無いと思いますが、一応、背をかがめておいたほうが良さそうデス」
「え? 何を言っているの? 大空に何か見えるの?」
ベル=ラプソティはアリス=ロンドが自分の顔の向こう側へと視線を向けているために、そちらに何かが見えるのだろうかと、アリス=ロンドの見つめる先へと、自分も顔を向ける。そして、大空から降ってくるモノが視界に入り、ベル=ラプソティは開いた口が塞がらなくなってしまう。
アリス=ロンドとベル=ラプソティが見たモノとは、星皇がアリス=ロンドのためを思って、地上へと贈ってくれたプレゼントであった。それは煌々とした炎に包まれており、ベル=ラプソティたちがそれを視認してから、数分も経たずにベル=ラプソティたちの居る地点からかなり離れた場所へ堕ちる。もちろん、それが地表へと激突した際には、爆音と爆風、そして熱風がベル=ラプソティたちの下にまで届いたことは言わずもがなであった……。
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