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第八章
5 *R18
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「あはは。あおもびしょびしょだ」
急にハイ状態になる。
「お前も脱いじゃえ」
そう言ってソウのTシャツを脱がしにかかる。
「何言って」
止めようとしたが、ここまでびしょ濡れになってしまっては着たままでは部屋に戻れない。ソウは自ら全てを脱ぎ捨てた。
「あお……」
欲に濡れた響き。
欲に濡れた瞳。
「……ねぇ、キスして」
欲に濡れた、紅い唇。
「ゆい……」
乞われるままに口づけた。
二人して熱い飛沫を浴びながら。
バスタオルで包んでユエを姫抱きにしてベッドに運んだ。
自分は軽く拭いたものの髪なんかはびっしょりだ。
しかし、そんなことも気にならない程もう既に二人は熱く昂っていた。
ベッドの上にユエを放り、タオルを開く。
白い肢体と紅く色づく二つの小さな突起。今にも滴りそうな程熟した昂り。
両の腕には紅い引っ掻き傷のようなものがある。
(ましろが……)
そして、手首には……。
(トワたちには気づかれなかったか……)
濡れた身体を重ね合わせる。
口づけは最初から激しい。片手はユエの胸を這い回っている。既につんと立ち上がっている果実をぴんっと指で弾き、ぎゅうと捻り上げる。
「んっ」
と喉が鳴り、繋がれたままの唇が震える。身体がぴくぴくっと波打った。
(……ゆいは痛くされるほうがイイんだ)
唇を離すとソウは首筋に唇を寄せるーー寄せようとして、動きを止めた。
白く細い首には自分のではない噛み痕があった。
(あの時の……)
嫉妬と、トワに対する憐れみがない混ぜになる。
自分のではない噛み痕を上書きするように、同じ場所に思い切り歯を立てた。
「あぁぁ……っ」
大きくユエの身体が跳ねる。
自分の行為でそうなることに愉悦を感じながら、次々と噛みついていく。
「ね……待って、あお……」
艶を帯びた声がする。
白い手がソウの目の前でひらひらと舞い、彼の動きを止めた。
「ねぇ……縛って」
そう言って両手を突き出した。
(ゆい……っっ)
ソウは唇を噛み締め、それでも、ユエの言葉に従った。
ーーこれが初めてではない。
ユエの細い手首には帯状の鬱血痕があった。それはよく見れば縄目のようにも見える。
ソウは彼から離れるとベッドの下を探った。
それはすぐにソウの手に触れた。
二本の細身の縄。庭仕事などに使われているものだ。
鬱血痕を覆うように縄を巻き、ベッドの手摺りに縛りつける。
「もっときつく縛って」
にぃっと紅い唇が笑う。
そう言われればその通りに、両腕を目一杯広げるようにしてベッドに縛りつけた。
ソウのほうは、いつもの如くやや萎え気味になってくる。
もう一度奮い立たせる為に、愛撫の続きを始める。
「いいよ、そんなことしなくて。今すぐちょうだい」
急にハイ状態になる。
「お前も脱いじゃえ」
そう言ってソウのTシャツを脱がしにかかる。
「何言って」
止めようとしたが、ここまでびしょ濡れになってしまっては着たままでは部屋に戻れない。ソウは自ら全てを脱ぎ捨てた。
「あお……」
欲に濡れた響き。
欲に濡れた瞳。
「……ねぇ、キスして」
欲に濡れた、紅い唇。
「ゆい……」
乞われるままに口づけた。
二人して熱い飛沫を浴びながら。
バスタオルで包んでユエを姫抱きにしてベッドに運んだ。
自分は軽く拭いたものの髪なんかはびっしょりだ。
しかし、そんなことも気にならない程もう既に二人は熱く昂っていた。
ベッドの上にユエを放り、タオルを開く。
白い肢体と紅く色づく二つの小さな突起。今にも滴りそうな程熟した昂り。
両の腕には紅い引っ掻き傷のようなものがある。
(ましろが……)
そして、手首には……。
(トワたちには気づかれなかったか……)
濡れた身体を重ね合わせる。
口づけは最初から激しい。片手はユエの胸を這い回っている。既につんと立ち上がっている果実をぴんっと指で弾き、ぎゅうと捻り上げる。
「んっ」
と喉が鳴り、繋がれたままの唇が震える。身体がぴくぴくっと波打った。
(……ゆいは痛くされるほうがイイんだ)
唇を離すとソウは首筋に唇を寄せるーー寄せようとして、動きを止めた。
白く細い首には自分のではない噛み痕があった。
(あの時の……)
嫉妬と、トワに対する憐れみがない混ぜになる。
自分のではない噛み痕を上書きするように、同じ場所に思い切り歯を立てた。
「あぁぁ……っ」
大きくユエの身体が跳ねる。
自分の行為でそうなることに愉悦を感じながら、次々と噛みついていく。
「ね……待って、あお……」
艶を帯びた声がする。
白い手がソウの目の前でひらひらと舞い、彼の動きを止めた。
「ねぇ……縛って」
そう言って両手を突き出した。
(ゆい……っっ)
ソウは唇を噛み締め、それでも、ユエの言葉に従った。
ーーこれが初めてではない。
ユエの細い手首には帯状の鬱血痕があった。それはよく見れば縄目のようにも見える。
ソウは彼から離れるとベッドの下を探った。
それはすぐにソウの手に触れた。
二本の細身の縄。庭仕事などに使われているものだ。
鬱血痕を覆うように縄を巻き、ベッドの手摺りに縛りつける。
「もっときつく縛って」
にぃっと紅い唇が笑う。
そう言われればその通りに、両腕を目一杯広げるようにしてベッドに縛りつけた。
ソウのほうは、いつもの如くやや萎え気味になってくる。
もう一度奮い立たせる為に、愛撫の続きを始める。
「いいよ、そんなことしなくて。今すぐちょうだい」
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