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青の洞窟の探検7

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他のメンバーにも聞こえてたみたいで、副船長とクレックさんが、確認しに奥に向かう。
俺はスイッチから手を離して、光らなくなった「押」スイッチを眺める。


何で、家の中に隠しスイッチみたいなの作ったんだろう?
チート確認するのに夢中で作ったにしては、変だよな?


あの替え歌の歌詞からすると、次はモンスターか?
いや、いきなりは無いか。


クレックさんが戻ってきて、右手の親指を納戸の奥へと指す。
俺とオルは頷きあって静かに奥に向かった。


クレックさんについて納戸の中に入ると、緩く風が吹く。
奥に棚はなく、ポッカリと暗い空間が出来ていた。


隠し扉かよ。何で自分の家に?


「ここから、下に降りるみたいよぉ。」


バクス副船長が小声で下を指差す。
真っ暗な空間だと思ってたら、床に石造りの階段があった。


下に空間が広がってるのか?
しかも階段が薄く光ってるし。ダンジョンかよ?



「下に空間があるんだね。階段が光ってるなんて、アサイー帝の初期の実験場かも。」


「じゃあ、降りてもとりあえず大丈夫かしらぁ。」


「たぶん。歌の通りだと、まだ奥に広がってると思うし。」


「下から生き物の気配はしない。」


副船長にオルが答え、クレックさんが追加情報を出す。
下からの気配なんてわかるもんなのか?


何でだか、空気は下から流れてるけどさ。
これもアサイー帝の仕掛けか?


「じゃあ、下に降りましょう。クレック、よろしくね。」


副船長の決定に皆頷き、クレックさん、俺、オル、副船長の順番で降りることになった。
滑り止めなのか、軽く溝が掘ってある階段は、淡く光っていて、目に痛くない。


壁は良く見ると、手すりみたいな棒が引っ付いていた。
掴むとかなり降りやすい。


その時、俺はこの階段をアサイー帝は日常的に使っていたんじゃないかと思った。
慎重に降りていくと、上の部屋と同じくらいの大きさの空間にでた。


あー。オルの言ってたみたいに実験場かもな。
あちこちが凹んだり飛び出して花の形にしてあったり、天井に蛍光灯っぽい光る棒がくっついてるし。


何より、アサイー帝国のシンボルのひまわりが壁にデッカく刻まれてる。


「これは…。」


「間違いない!アサイー帝の実験場だ!それも初期の!」


広がった空間に見入っていると、オルが興奮したように早口で言う。
響かないように声量を抑えてるのは流石だけど、このキラキラした目はホントみたいだな。


とりあえず安全そうで良かった。
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