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青の洞窟の探検3
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日の出前に起きだすと、果物で簡単に朝食を済ませて洞窟に向かう。
カンテラの灯りだけを頼りに、鍵を見つけた穴を見つけると、ヤジスさんに小声で報告する。
「ヤジスさん。見つけました。」
「お。さっすがサイ。早いな。」
ヤジスさんと場所を交代し、俺は後ろに下がる。
ヤジスさんが窪みを確認し、オルと交代して鍵穴に違いないと断定する。
「うん。間違いないね。これが鍵穴だ。ヤジス。」
「はいよ。離れてろよ。」
言われた通り俺たちは少し離れて、身の軽いヤジスさんが手探りで窪みに勾玉をはめ込んだ。
カチ
何か音がしたけど、何処にも入口らしき場所は見当たらない。
床でもないし、え?不発?
「ん~?手答えはあったんだがなあ?」
「初期の遺跡でも、自動で入口が開くはずなんだけど…。」
ヤジスさんもオルも首を傾げている。
音はしたよな?何でだ?
「サイちゃん。ちょっと見てくれない?もしかしたらサイちゃんの手の届く範囲で何かあるかもしれないから。」
「あ、そうだね。サイ、お願い。」
副船長とオルに言われて、鍵穴に近寄ってみる。
ん~。他に何かスイッチっぽいものはないしなあ。
大体、この鍵穴もちょっと下にあるんだよな。
俺の腰くらいの高さだ。鍵穴に触ってみると、鍵は無くなって、凹みになっていた。
あれ?鍵をはめ込んだなら、勾玉のツルツルした感じがあるはずなのに、穴になってる。
指を入れると、指の真ん中くらいまで入るな。この感じ、実家の引き戸がこんな感じだったなあ。
「もしかして。」
力を入れて、右から左に腕を動かす。
すると、腕にあわせて壁が動いた。
「え。壁が動いた?」
「何これ。」
「うそ。こんな仕掛け初めてみた。」
「まったく音がしなかった。」
振り返ると、ヤジスさん、バクス副船長、オル、クレックさんがこちらを見て驚いている。
こっちに引き戸ってないのか?
「引き戸でした。実家のドアが横に動かすタイプなんで、そうかなって思ってやったら、開きました。」
開けた理由を伝えると今度は「ドア!?」と驚かれる。
この感じだと、こっちの世界に引き戸は無さそうだな。
アサイー帝の家にはあったんだろうな。
だから、馴染みのあるドアにしてしまったんだろう。
カンテラの灯りだけを頼りに、鍵を見つけた穴を見つけると、ヤジスさんに小声で報告する。
「ヤジスさん。見つけました。」
「お。さっすがサイ。早いな。」
ヤジスさんと場所を交代し、俺は後ろに下がる。
ヤジスさんが窪みを確認し、オルと交代して鍵穴に違いないと断定する。
「うん。間違いないね。これが鍵穴だ。ヤジス。」
「はいよ。離れてろよ。」
言われた通り俺たちは少し離れて、身の軽いヤジスさんが手探りで窪みに勾玉をはめ込んだ。
カチ
何か音がしたけど、何処にも入口らしき場所は見当たらない。
床でもないし、え?不発?
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ヤジスさんもオルも首を傾げている。
音はしたよな?何でだ?
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「あ、そうだね。サイ、お願い。」
副船長とオルに言われて、鍵穴に近寄ってみる。
ん~。他に何かスイッチっぽいものはないしなあ。
大体、この鍵穴もちょっと下にあるんだよな。
俺の腰くらいの高さだ。鍵穴に触ってみると、鍵は無くなって、凹みになっていた。
あれ?鍵をはめ込んだなら、勾玉のツルツルした感じがあるはずなのに、穴になってる。
指を入れると、指の真ん中くらいまで入るな。この感じ、実家の引き戸がこんな感じだったなあ。
「もしかして。」
力を入れて、右から左に腕を動かす。
すると、腕にあわせて壁が動いた。
「え。壁が動いた?」
「何これ。」
「うそ。こんな仕掛け初めてみた。」
「まったく音がしなかった。」
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こっちに引き戸ってないのか?
「引き戸でした。実家のドアが横に動かすタイプなんで、そうかなって思ってやったら、開きました。」
開けた理由を伝えると今度は「ドア!?」と驚かれる。
この感じだと、こっちの世界に引き戸は無さそうだな。
アサイー帝の家にはあったんだろうな。
だから、馴染みのあるドアにしてしまったんだろう。
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