春を拒む【完結】

 日本有数の財閥三男でΩの北條院環(ほうじょういん たまき)の目の前には見るからに可憐で儚げなΩの女子大生、桜雛子(さくら ひなこ)が座っていた。
「ケイト君を解放してあげてください!」
 大きなおめめをうるうるさせながらそう訴えかけてきた。
 ケイト君────諏訪恵都(すわ けいと)は環の婚約者であるαだった。
 環とはひとまわり歳の差がある。この女はそんな環の負い目を突いてきたつもりだろうが、『こちとらお前等より人生経験それなりに積んどんねん────!』
 そう簡単に譲って堪るか、と大人げない反撃を開始するのであった。


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