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4章 心惑わす魔女の妙薬
40話 クロエに報告
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――アリスから聞いたハート家の情報は、即刻グレンに伝えなければなるまい
決意の元でモーガン家を後にしたアンであるが、実際にグレンに会うことができたのは、モーガン家訪問から4日が過ぎた日のことであった。
その日アンは、アンドレの姿で馴染みの酒場を訪れていた。そこにクロエの姿に変身したグレンがやって来たのである。
「クロエ、久しぶり」
「あらアンドレ様、お久ぶりね」
今日のクロエは膝丈のタイトスカートを履いていた。髪はすっきりと高く結い上げられていて、惜しげもなく晒されるうなじが目にまぶしい。
まだ人気の少ない店内を見回し、アンドレは声を潜めた。
「ちょっと色々と話したいことがあるんだ。クロエのお仕事の話だけど、ここでしても構わないかな?」
クロエもまた声を潜め、答えた。
「仕事の話ならどこか別のところで――と言いたいところだけど、今日はあまり長居できないのよね。所要のついでに繁華街へ立ち寄っただけだから」
「あ、そうなんだ。最近忙しいの?」
「少し遠出をしていたものだから、雑用が溜まっているのよ」
「遠出? それは素性調査の関係かな」
クロエは黒髪を揺らして答えた。
「そう。調査対象となる令嬢の1人が、ティルミナ王国の辺境で暮らしていてね。ずっと調査を先延ばしにしていたのだけれど、このたび重い腰を上げて領地まで足を運んだの。往路と復路を合わせて3日、調査に4日。死ぬほどしんどかった。あんな辺境、2度と行かねぇ」
「クロエクロエ、素が出ちゃってるよ。しまってしまって」
本音だだ漏れのクロエを前にして、アンドレは大慌てである。
少々長めの挨拶が済んだところで、2人はカウンターテーブルに身を寄せた。そこにいる店主シェリーに注文を済ませ、ひそひそ声で会話を再開した。
「それで、調査の結果はどうだったの? その辺境に住んでいるというご令嬢は、クロエの主と縁が繋がりそうかな?」
調査対象となる令嬢が誰であるかをアンドレは知らない。けれども何となくミルヴァ・コリンズという名前が頭に浮かんだ。以前アーサー邸を訪れたときに、グレンが「現在までのところ目立った問題点は見つかっていない令嬢」の1人としてその名前を挙げたからだ。
もしもミルヴァ・コリンズに何らかの問題点が見つかれば、残された調査対象者はドリー・メイソンとシャルロット・ハート、ただ2人となる。
アンドレの考えを先読みしたかのようにクロエは言った。
「縁は……できれば繋げたくないタイプのご令嬢ね。家柄にも家業にも交友関係にも問題はなさそうだけれど、とてつもなく自己愛の強い子でね。その性格が原因で、何度か縁談を不意にしているらしいのよ」
「そ、そっかぁ。わがままな子ってことかな?」
アンドレがわかりやすく言い換えれば、クロエは不機嫌に鼻を鳴らした。
「わがままで、高飛車で、自己中よ。あんな子どもじみた発言ばかりのご令嬢が、王家の一員になるのかと思うとぞっとするわ。主のお世話を任せようとも思えない。何より私が一緒に暮らしたくないもの」
「……結婚って大変だね。心の底からそう思うよ」
苦笑いを浮かべるアンドレの前に、2つのグラスが滑り込んできた。先ほど注文を済ませたばかりの品だ。
アンドレがグラスに口をつけたところで、耳元でクロエの声がした。
「それで、アンドレ様。あなたのお話はなぁに?」
アンドレはためらいがちにクロエを見た。
「……ここで話しちゃってもいいの?」
「幸いまだ店内は混みあっていないしね。人が増える前にさっさと話してちょうだい」
「そう? それなら遠慮なく――」
その後、アンドレはアリスから入手したシャルロット・ハートに関する情報を語った。
愛らしい容姿の女性で、男性からの人気も高いこと。
良縁とは言い難いアーサーとの結婚を望むことは不自然であること。
ハート家の当主は代々野心的であること。
汚い手段を使ってでも野望を成し遂げようとする一族であること。
ハート家の飛躍のためにアーサーの名を利用しようとしている可能性があること。
全てを語り終えたとき、クロエは悩ましげに頬杖をついた。
「なるほどね……ハート家の人間はそういう気質なわけね」
アンドレは強い口調で言い添えた。
「あくまでもアリス姉さんの主観だからね。鵜呑みにはしないでほしいかな。野心的といっても犯罪行為を働いているわけじゃないんだからさ。何らかの野望を持って娘を他家に嫁がせるというのは、貴族界ではありふれた話でしょう。現にあのドレスフィード候だって、リーウのワインを売り込みたいがために娘を差し出そうとしているんだ」
クロエは頬杖をついたまま含み笑いを零した。
「そうね、貴族の結婚は政略的であることが当たり前だわ。ドレスフィード候なんていっそ清々しいわよ。ご挨拶に見えられた数日後に、リーウ特産のオレンジワインが送られてきたわ。『ぜひ他の王族の皆様にも勧めて欲しい』との手紙は添えられていたけれど、娘の結婚については一言も触れていなかったわよ」
アンドレは苦笑いを浮かべた。
「ドレスフィード候の一番の目的は、王族相手にリーウのワインを売り込むことだからね。目的の大半は達成したんだから、娘の結婚はもうどうでもいいと思っているんじゃないかな……」
――目的は達成したんだから、いさぎよく結婚申込みを取り下げてくれればよかったのに
アンドレは心の中で、もう何度目になるかわからない文句を吐きつらねた。
「それに引き換えハート候は嫌な感じね。何を考えているのかがまるでわからないんだもの。腹の内が読めない人間を身内に招き入れるのは不安よ。何を警戒すればいいのかわからないし、ハート家にとっての利益が主にとっての不利益になる可能性もあるのだから」
「んん、そりゃそーだ」
気がつけば酒場は賑わいに溢れていた。アンドレの背中にちらちらと視線を送る令嬢らの姿も目立ち始めたから、貴重な情報交換の時間はそろそろおしまいだ。
汗をかいたカクテルグラスを一気に空にして、クロエは話をまとめにかかった。
「シャルロット嬢については、ハート家の家業の方から調査を進めてみることにするわ。手始めにアリス・モーガンと顔を繋いでもらえるかしら? 少し話を聞いてみたいのだけれど」
クロエの要望に、アンドレは渋い表情を返した。
「……アリス姉さん? できなくはないけど、今は止めて欲しいな。つわりが酷いんだよ。聞きたいことがあれば僕が行って聞いてくるから、ストレスになるような接触はしないであげて」
「ああ……そうなの。それは仕方ないわね。お腹の子に何かあったら困るもの……」
クロエはそれきり黙り込んでしまった。アリスの妊娠に関し何か気になることがあっただろうかと、アンドレは不安になった。
「クロエ、どうしたの?」
「アンドレ様。あなた、子どもは欲しいの?」
全く予想外の質問だった。アンドレは一瞬戸惑ったが、次の瞬間には何事もなかったかのようにクロエの腰を抱き寄せた。
「欲しいと言ったらクロエが産んでくれるの?」
痛いほどの沈黙が落ちた。
冷ややかな睥睨の後、クロエの唇からは低い声が返された。
「本っ当……お前はアンドレだと強気だな。その減らず口をふさいでやろうか?」
アンドレは唇を尖らせた。
「……やれるもんならやってみりゃいーじゃん。言っておくけど僕、女の子とのキスは慣れてるからね」
クロエはアンドレの抱擁を押しのけ、酒場の出口へと向かっていく。途中で思い出したように引き返して、カウンターテーブルに数枚の銀貨をのせると、アンドレに向けて嫌味たらしく舌を出した。
そしてまた出口へと向かう。
遠ざかる背中を見つめていたアンドレは、途端に寂しさを覚えた。
残された調査対象者はあと2人。
あと何度、こうしてクロエの背中を見送れるのだろう。
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その日アンは、アンドレの姿で馴染みの酒場を訪れていた。そこにクロエの姿に変身したグレンがやって来たのである。
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「あらアンドレ様、お久ぶりね」
今日のクロエは膝丈のタイトスカートを履いていた。髪はすっきりと高く結い上げられていて、惜しげもなく晒されるうなじが目にまぶしい。
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「あ、そうなんだ。最近忙しいの?」
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「遠出? それは素性調査の関係かな」
クロエは黒髪を揺らして答えた。
「そう。調査対象となる令嬢の1人が、ティルミナ王国の辺境で暮らしていてね。ずっと調査を先延ばしにしていたのだけれど、このたび重い腰を上げて領地まで足を運んだの。往路と復路を合わせて3日、調査に4日。死ぬほどしんどかった。あんな辺境、2度と行かねぇ」
「クロエクロエ、素が出ちゃってるよ。しまってしまって」
本音だだ漏れのクロエを前にして、アンドレは大慌てである。
少々長めの挨拶が済んだところで、2人はカウンターテーブルに身を寄せた。そこにいる店主シェリーに注文を済ませ、ひそひそ声で会話を再開した。
「それで、調査の結果はどうだったの? その辺境に住んでいるというご令嬢は、クロエの主と縁が繋がりそうかな?」
調査対象となる令嬢が誰であるかをアンドレは知らない。けれども何となくミルヴァ・コリンズという名前が頭に浮かんだ。以前アーサー邸を訪れたときに、グレンが「現在までのところ目立った問題点は見つかっていない令嬢」の1人としてその名前を挙げたからだ。
もしもミルヴァ・コリンズに何らかの問題点が見つかれば、残された調査対象者はドリー・メイソンとシャルロット・ハート、ただ2人となる。
アンドレの考えを先読みしたかのようにクロエは言った。
「縁は……できれば繋げたくないタイプのご令嬢ね。家柄にも家業にも交友関係にも問題はなさそうだけれど、とてつもなく自己愛の強い子でね。その性格が原因で、何度か縁談を不意にしているらしいのよ」
「そ、そっかぁ。わがままな子ってことかな?」
アンドレがわかりやすく言い換えれば、クロエは不機嫌に鼻を鳴らした。
「わがままで、高飛車で、自己中よ。あんな子どもじみた発言ばかりのご令嬢が、王家の一員になるのかと思うとぞっとするわ。主のお世話を任せようとも思えない。何より私が一緒に暮らしたくないもの」
「……結婚って大変だね。心の底からそう思うよ」
苦笑いを浮かべるアンドレの前に、2つのグラスが滑り込んできた。先ほど注文を済ませたばかりの品だ。
アンドレがグラスに口をつけたところで、耳元でクロエの声がした。
「それで、アンドレ様。あなたのお話はなぁに?」
アンドレはためらいがちにクロエを見た。
「……ここで話しちゃってもいいの?」
「幸いまだ店内は混みあっていないしね。人が増える前にさっさと話してちょうだい」
「そう? それなら遠慮なく――」
その後、アンドレはアリスから入手したシャルロット・ハートに関する情報を語った。
愛らしい容姿の女性で、男性からの人気も高いこと。
良縁とは言い難いアーサーとの結婚を望むことは不自然であること。
ハート家の当主は代々野心的であること。
汚い手段を使ってでも野望を成し遂げようとする一族であること。
ハート家の飛躍のためにアーサーの名を利用しようとしている可能性があること。
全てを語り終えたとき、クロエは悩ましげに頬杖をついた。
「なるほどね……ハート家の人間はそういう気質なわけね」
アンドレは強い口調で言い添えた。
「あくまでもアリス姉さんの主観だからね。鵜呑みにはしないでほしいかな。野心的といっても犯罪行為を働いているわけじゃないんだからさ。何らかの野望を持って娘を他家に嫁がせるというのは、貴族界ではありふれた話でしょう。現にあのドレスフィード候だって、リーウのワインを売り込みたいがために娘を差し出そうとしているんだ」
クロエは頬杖をついたまま含み笑いを零した。
「そうね、貴族の結婚は政略的であることが当たり前だわ。ドレスフィード候なんていっそ清々しいわよ。ご挨拶に見えられた数日後に、リーウ特産のオレンジワインが送られてきたわ。『ぜひ他の王族の皆様にも勧めて欲しい』との手紙は添えられていたけれど、娘の結婚については一言も触れていなかったわよ」
アンドレは苦笑いを浮かべた。
「ドレスフィード候の一番の目的は、王族相手にリーウのワインを売り込むことだからね。目的の大半は達成したんだから、娘の結婚はもうどうでもいいと思っているんじゃないかな……」
――目的は達成したんだから、いさぎよく結婚申込みを取り下げてくれればよかったのに
アンドレは心の中で、もう何度目になるかわからない文句を吐きつらねた。
「それに引き換えハート候は嫌な感じね。何を考えているのかがまるでわからないんだもの。腹の内が読めない人間を身内に招き入れるのは不安よ。何を警戒すればいいのかわからないし、ハート家にとっての利益が主にとっての不利益になる可能性もあるのだから」
「んん、そりゃそーだ」
気がつけば酒場は賑わいに溢れていた。アンドレの背中にちらちらと視線を送る令嬢らの姿も目立ち始めたから、貴重な情報交換の時間はそろそろおしまいだ。
汗をかいたカクテルグラスを一気に空にして、クロエは話をまとめにかかった。
「シャルロット嬢については、ハート家の家業の方から調査を進めてみることにするわ。手始めにアリス・モーガンと顔を繋いでもらえるかしら? 少し話を聞いてみたいのだけれど」
クロエの要望に、アンドレは渋い表情を返した。
「……アリス姉さん? できなくはないけど、今は止めて欲しいな。つわりが酷いんだよ。聞きたいことがあれば僕が行って聞いてくるから、ストレスになるような接触はしないであげて」
「ああ……そうなの。それは仕方ないわね。お腹の子に何かあったら困るもの……」
クロエはそれきり黙り込んでしまった。アリスの妊娠に関し何か気になることがあっただろうかと、アンドレは不安になった。
「クロエ、どうしたの?」
「アンドレ様。あなた、子どもは欲しいの?」
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「本っ当……お前はアンドレだと強気だな。その減らず口をふさいでやろうか?」
アンドレは唇を尖らせた。
「……やれるもんならやってみりゃいーじゃん。言っておくけど僕、女の子とのキスは慣れてるからね」
クロエはアンドレの抱擁を押しのけ、酒場の出口へと向かっていく。途中で思い出したように引き返して、カウンターテーブルに数枚の銀貨をのせると、アンドレに向けて嫌味たらしく舌を出した。
そしてまた出口へと向かう。
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