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2章 捨てられた王子様と見放された令嬢
20話 お泊まり決定
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「待て待て、どうしてこうなったのかな」
他に人のいない客間で、アンは落ち着きなくつぶやいた。
時計の針は午後8時を回り、窓の外には夜闇が広がっていた。丘の上にはこの邸宅を除き人の住む建物はない。当然窓の外に人工的な灯りは見えず、紺青の空に金色の月がぽっかりと浮かんでいるだけだ。
しかしそんな美しい夜景を目の前にしても、アンの心は晴れない。
なぜかと問われれば、アンがまだこの場所にいるからだ。
炎天下の中、枝豆の種まき作業に勤しんだアンは、その後レオナルドと一緒に遅めの昼食をいただいた。
食後は客間で腹を休め、さて自宅へ送り届けてもらえるかと思いきや、今度は邸宅の女性使用人――リナから窓掃除の誘いを受けた。どうやら畑仕事を手伝ったことにより、アンは『客人だけど仕事を頼んでいい人』として認知されたようだ。
結局リナの頼みを断りきることはできず、アンはリナとともに邸宅中の窓ガラスをぴかぴかに拭き上げたのだ。
窓掃除が終わる頃にはちょうどおやつ時で、アンはリナとともにティータイムを楽しんだ。
ではそろそろお暇の時間かと思えば、今度は別の女性使用人――バーバラから物置整理の誘い。アンは目を白黒させながらも、またもや誘いを断ることができなかった。
アンが仕事の誘いを断れなかったのには理由がある。
それはこの邸宅が圧倒的な人手不足だからだ。邸宅に努める使用人はレオナルドとグレン、リナとバーバラ、それに専属医兼御者を務めるジェフという名の老爺、それだけだ。
グレンは書類を手に終始邸宅内を歩き回っているし、レオナルドは客人訪問の日程調整に忙しそうだ。リナとバーバラは掃除や食事の支度に加え、アーサーの生活介助も受け持っている。専属医兼御者であるはずのジェフが、なぜか玄関口の掃除を行っているという多忙ぶりだ。
皆が忙しく働いている姿を見ていれば、アンだって「ちょっとくらい手伝ってもいいかな」と感じてしまう。壮絶なアーサーの過去を知らされた後ではなおさらだ。
そうしてバーバラと一緒に物置内の不用品を全て庭に運び出したとき、空はすっかり夕焼け模様だった。加えてアンはすっかり埃まみれだった。
バーバラの好意によりのんびりとお風呂に浸かったアンは、その後リナのすすめで夕食もごちそうになった。他の面々はまだ仕事が終わらないらしく、大きなダイニングテーブルでリナと2人での夕食だ。
女2人雑談に花を咲かせ、満足気な表情のアンが客間に戻ったときには、時刻は午後8時をとうに回っていた。
そして現在に至る――
「浮かれている場合じゃないぞ、あたし。本当に今日、自宅まで送ってもらえるんだよね?」
アンは口をへの字に折り曲げてつぶやいた。
元々シフォンワンピースが乾けばすぐにお暇するつもりだったのに、あれこれと雑用をこなすうちにずいぶんと長居をしてしまった。「あたし、今日何時頃に送ってもらえるのかな」との疑問は何度も口にしようと思った。しかし忙しく働く使用人らを見ていたら、急かすような質問をするのはためらわれたのだ。
客間の中をうろうろと歩き回っていたアンは、ふと姿見に目を留めた。大きな姿見には、紺色のネグリジェワンピースを着たアンの姿が映っている。そのネグリジェワンピースは、湯上がりにバーバラから渡された物で、誰がどう見ても完全な寝間着である。
「だ、駄目だこれ。完全にお泊まりコースだ。ちょっと待ってよ、どうしてこうなったの。レオナルドぉ!」
アンが叫びながら客間を飛び出せば、扉の外側にはひどく驚いた様子のレオナルドがいた。特に深い意味もなく呼んだレオナルドの名であるが、ちょうど客間の前を通りかかったところらしい。
「アン様。どうされました、私に何か用事が?」
不思議顔のレオナルドに向かって、アンは必死の形相で詰め寄った。
「用事だよ。あの、あたしさ。今日のうちに自宅へ送ってもらえるんだよね?」
不思議顔から一変し、レオナルドは神妙な顔つきとなった。
「アン様……今日、お帰りになられるのですか?」
「か、帰るよ帰るよ。だって初めからそういう話だったよね? ワンピースが乾いたら帰るってさ。夕食までいただいた身でこんなことを言うのも変だけど」
レオナルドは言いにくそうに口元をもごつかせた。
「失礼ですがその……私どもはみな、アン様はお泊まりになるものだと認識しておりました。馬は馬具を外してしまいましたし、御者のジェフは夕食時に酒を飲んでおります。今日のうちに自宅へお送りすることは難しいかと」
「そ、そんなぁ!」
アンの悲痛な叫び声が、他に人のいない廊下にこだました。
元々ローマンとともにドレスフィード邸へ帰るつもりでいたアンは、今日繁華街の自宅に戻らなくても不都合はない。アンドレとしての仕事はお休みの予定でいるし、戸締まりもしっかりとしてきた。
自宅へ戻らないことに不都合はない、が不満はある。なぜアンの知らないところでアンのお泊まりが決定してしまったのか、と。
「レオナルド、何でこんなことになっちゃったのかな。別に責めているわけじゃないんだよ。泊まることに何も問題はないの。でも……あたし『今夜はここに泊まる』なんて一言も言ってないよね? 何で勝手にお泊まりが決まっちゃったの?」
アンが必死に問いただすと、レオナルドは記憶をたどるように視線を泳がせた。左、右、左、右、また左。
レオナルドの瞳が再びアンを見据えたのは、問いかけからたっぷりと10秒が経った頃だった。
「私は……グレンとバーバラが話すのを聞きました。あれはアン様が、リナとともに窓掃除に勤しんでいたときだったと思います。グレンがバーバラに『客間の寝具を整えておいて』と話しておりまして、私はアン様がお泊まりになるのだと判断したのです。アン様も楽しそうな様子でしたし、そういう事もあるものかと……」
「……グレンが?」
なぜここでグレンの名が出てくるのだ、とアンは眉をひそめた。
レオナルドの話だけを聞くと、まるで「アンがこの邸宅への宿泊を望み、そのことをグレンが皆に伝えて回っている」との印象を受ける。しかし茶会で冷水を浴びせられて以降、アンはグレンと顔を合わせていない。
困惑顔のアンを前にして、レオナルドの証言は続く。
「そうそう、グレンですよ。アン様がバーバラと物置にこもっているときに、グレンはリナにもこう話しておりました。『夕食と朝食は多めに用意して』と」
「……リナにも?」
「そういえばさっきアン様がダイニングを立ち去った後、ジェフ相手に熱心に酒を勧めていたのもグレンです。『珍しい酒が手に入ったから一緒に飲もうぜ』と。ジェフは、普段はあまり酒を飲まないのですけれどね。夜間、急に馬車を走らせる場面もございますから。ですが今日はグレンがあまりに熱心だったので、根負けをしたらしく……」
レオナルドはそこではたと口をつぐんだ。グレンの言動の不自然さに気がついたからだ。
アンはアーサー邸への宿泊を望んではいなかったのに、なぜか皆がアンは泊まるものだと勘違いしていた。その理由は、グレンが皆にそう吹聴して回ったからだ。果ては御者であるジェフに酒を飲ませ、馬車を使えなくするという徹底ぶりである。
グレンの悪巧みが明らかとなり、アン顔面からは表情が消えた。
「レオナルド、あたしグレンと話がしたい」
レオナルドは菩薩のような微笑みを浮かべ答えた。
「グレンの私室は3階の最南です。お手柔らかに頼みます」
他に人のいない客間で、アンは落ち着きなくつぶやいた。
時計の針は午後8時を回り、窓の外には夜闇が広がっていた。丘の上にはこの邸宅を除き人の住む建物はない。当然窓の外に人工的な灯りは見えず、紺青の空に金色の月がぽっかりと浮かんでいるだけだ。
しかしそんな美しい夜景を目の前にしても、アンの心は晴れない。
なぜかと問われれば、アンがまだこの場所にいるからだ。
炎天下の中、枝豆の種まき作業に勤しんだアンは、その後レオナルドと一緒に遅めの昼食をいただいた。
食後は客間で腹を休め、さて自宅へ送り届けてもらえるかと思いきや、今度は邸宅の女性使用人――リナから窓掃除の誘いを受けた。どうやら畑仕事を手伝ったことにより、アンは『客人だけど仕事を頼んでいい人』として認知されたようだ。
結局リナの頼みを断りきることはできず、アンはリナとともに邸宅中の窓ガラスをぴかぴかに拭き上げたのだ。
窓掃除が終わる頃にはちょうどおやつ時で、アンはリナとともにティータイムを楽しんだ。
ではそろそろお暇の時間かと思えば、今度は別の女性使用人――バーバラから物置整理の誘い。アンは目を白黒させながらも、またもや誘いを断ることができなかった。
アンが仕事の誘いを断れなかったのには理由がある。
それはこの邸宅が圧倒的な人手不足だからだ。邸宅に努める使用人はレオナルドとグレン、リナとバーバラ、それに専属医兼御者を務めるジェフという名の老爺、それだけだ。
グレンは書類を手に終始邸宅内を歩き回っているし、レオナルドは客人訪問の日程調整に忙しそうだ。リナとバーバラは掃除や食事の支度に加え、アーサーの生活介助も受け持っている。専属医兼御者であるはずのジェフが、なぜか玄関口の掃除を行っているという多忙ぶりだ。
皆が忙しく働いている姿を見ていれば、アンだって「ちょっとくらい手伝ってもいいかな」と感じてしまう。壮絶なアーサーの過去を知らされた後ではなおさらだ。
そうしてバーバラと一緒に物置内の不用品を全て庭に運び出したとき、空はすっかり夕焼け模様だった。加えてアンはすっかり埃まみれだった。
バーバラの好意によりのんびりとお風呂に浸かったアンは、その後リナのすすめで夕食もごちそうになった。他の面々はまだ仕事が終わらないらしく、大きなダイニングテーブルでリナと2人での夕食だ。
女2人雑談に花を咲かせ、満足気な表情のアンが客間に戻ったときには、時刻は午後8時をとうに回っていた。
そして現在に至る――
「浮かれている場合じゃないぞ、あたし。本当に今日、自宅まで送ってもらえるんだよね?」
アンは口をへの字に折り曲げてつぶやいた。
元々シフォンワンピースが乾けばすぐにお暇するつもりだったのに、あれこれと雑用をこなすうちにずいぶんと長居をしてしまった。「あたし、今日何時頃に送ってもらえるのかな」との疑問は何度も口にしようと思った。しかし忙しく働く使用人らを見ていたら、急かすような質問をするのはためらわれたのだ。
客間の中をうろうろと歩き回っていたアンは、ふと姿見に目を留めた。大きな姿見には、紺色のネグリジェワンピースを着たアンの姿が映っている。そのネグリジェワンピースは、湯上がりにバーバラから渡された物で、誰がどう見ても完全な寝間着である。
「だ、駄目だこれ。完全にお泊まりコースだ。ちょっと待ってよ、どうしてこうなったの。レオナルドぉ!」
アンが叫びながら客間を飛び出せば、扉の外側にはひどく驚いた様子のレオナルドがいた。特に深い意味もなく呼んだレオナルドの名であるが、ちょうど客間の前を通りかかったところらしい。
「アン様。どうされました、私に何か用事が?」
不思議顔のレオナルドに向かって、アンは必死の形相で詰め寄った。
「用事だよ。あの、あたしさ。今日のうちに自宅へ送ってもらえるんだよね?」
不思議顔から一変し、レオナルドは神妙な顔つきとなった。
「アン様……今日、お帰りになられるのですか?」
「か、帰るよ帰るよ。だって初めからそういう話だったよね? ワンピースが乾いたら帰るってさ。夕食までいただいた身でこんなことを言うのも変だけど」
レオナルドは言いにくそうに口元をもごつかせた。
「失礼ですがその……私どもはみな、アン様はお泊まりになるものだと認識しておりました。馬は馬具を外してしまいましたし、御者のジェフは夕食時に酒を飲んでおります。今日のうちに自宅へお送りすることは難しいかと」
「そ、そんなぁ!」
アンの悲痛な叫び声が、他に人のいない廊下にこだました。
元々ローマンとともにドレスフィード邸へ帰るつもりでいたアンは、今日繁華街の自宅に戻らなくても不都合はない。アンドレとしての仕事はお休みの予定でいるし、戸締まりもしっかりとしてきた。
自宅へ戻らないことに不都合はない、が不満はある。なぜアンの知らないところでアンのお泊まりが決定してしまったのか、と。
「レオナルド、何でこんなことになっちゃったのかな。別に責めているわけじゃないんだよ。泊まることに何も問題はないの。でも……あたし『今夜はここに泊まる』なんて一言も言ってないよね? 何で勝手にお泊まりが決まっちゃったの?」
アンが必死に問いただすと、レオナルドは記憶をたどるように視線を泳がせた。左、右、左、右、また左。
レオナルドの瞳が再びアンを見据えたのは、問いかけからたっぷりと10秒が経った頃だった。
「私は……グレンとバーバラが話すのを聞きました。あれはアン様が、リナとともに窓掃除に勤しんでいたときだったと思います。グレンがバーバラに『客間の寝具を整えておいて』と話しておりまして、私はアン様がお泊まりになるのだと判断したのです。アン様も楽しそうな様子でしたし、そういう事もあるものかと……」
「……グレンが?」
なぜここでグレンの名が出てくるのだ、とアンは眉をひそめた。
レオナルドの話だけを聞くと、まるで「アンがこの邸宅への宿泊を望み、そのことをグレンが皆に伝えて回っている」との印象を受ける。しかし茶会で冷水を浴びせられて以降、アンはグレンと顔を合わせていない。
困惑顔のアンを前にして、レオナルドの証言は続く。
「そうそう、グレンですよ。アン様がバーバラと物置にこもっているときに、グレンはリナにもこう話しておりました。『夕食と朝食は多めに用意して』と」
「……リナにも?」
「そういえばさっきアン様がダイニングを立ち去った後、ジェフ相手に熱心に酒を勧めていたのもグレンです。『珍しい酒が手に入ったから一緒に飲もうぜ』と。ジェフは、普段はあまり酒を飲まないのですけれどね。夜間、急に馬車を走らせる場面もございますから。ですが今日はグレンがあまりに熱心だったので、根負けをしたらしく……」
レオナルドはそこではたと口をつぐんだ。グレンの言動の不自然さに気がついたからだ。
アンはアーサー邸への宿泊を望んではいなかったのに、なぜか皆がアンは泊まるものだと勘違いしていた。その理由は、グレンが皆にそう吹聴して回ったからだ。果ては御者であるジェフに酒を飲ませ、馬車を使えなくするという徹底ぶりである。
グレンの悪巧みが明らかとなり、アン顔面からは表情が消えた。
「レオナルド、あたしグレンと話がしたい」
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