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終章
Shall we battle?-2
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――人間族長クリスの場合――
戦いの狼煙が上がるとき、クリスは私室に一人佇んでいた。手には鞘に収められた長剣。剣などまともに使えないが、戦いの最中に丸腰というのは不安なのだ。
クリスは部屋の中を見渡す。部屋にある扉は2つ。寝室へ続く扉と、廊下へと続く扉だ。敵に押し入られた場合この部屋にいたのでは逃げ場がない。ただの人間でしかないクリスは、王宮の5階にあたる部屋の窓から飛び降りることなどできやしない。部屋にいるのはまずい、そう判断したクリスは私室を出るため扉に向かう。
しかしクリスの手が扉の取っ手にかかるよりも早く、目前の扉は鈍い音を立てて開いた。扉の向こう側に立っていた者はメリオンだ。手には抜き身の短剣を握っている。「メリオンさん」と呼びかける暇もなく、クリスの長剣は弾き飛ばされる。反動で床へと倒れ込むクリスの腹に、メリオンは悠々と馬乗りになる。短剣でクリスのシャツを裂き、裸の胸を撫でて妖艶と笑う――
「え、嘘。待って待って。僕、まさかの腹上死?」
「身体を合わせたよしみだ。最後に良い思いをさせてやろう」
顎を上げ、クリスを見下すメリオン。メリオンの横ではレイバックが大爆笑中だ。クリスは「メリオンさんに殺されるなら本望か…」などと呟きながら、紙に書かれた自らの名に大きな×を付けるのである。
――妖精族長シルフィーの場合――
シルフィーは机の陰に身を潜め、小さな身体を震わせていた。薄い毛布を頭からかぶり、膝を抱えてうずくまる。少女が怯えるものは耳に届く悲鳴だ。戦いが始まってから30分が経つ。その30分の間に聞こえた悲鳴の数は、すでに片手の指では足りなくなった。誰かが命を刈られている。刈られる命が自身の物になるまでに、そう長い時間はかからないだろう。
目を閉じただ恐ろしい時が過ぎるのを待っていたシルフィーに、声を掛ける者があった。少女は涙に濡れた顔を上げる。耳を塞いでいた間に、バリケードを設置したはずの私室の扉が開け放たれている。バリケードをいとも容易く突破したその人物は、床にうずくまるシルフィーに向けて優しげな笑みを向けていた。安堵の息を吐いたシルフィーは、その人物の名を呼ぼうと口を開く。しかし小さな唇がその人物の名を呼ぶことはない。人の血肉の絡みついた短剣が、幼気な少女の頭上に振りかざされたから――
「ああ…シルフィーが…。幼気な少女に容赦ない…」
「戦いに情けは無用だ」
クリスの手により×が付けられたシルフィーの名を見て、ゼータは悲痛の叫びをあげた。片や幼気な少女を一切の情けなく切り捨てたメリオンはご機嫌だ。クリスの手元にある紙には、24人の参戦者の名が書き連ねられている。そしてそのうちの8人にはすでに「死亡」を意味する×が付けられている。8人は皆十二種族長からの犠牲者で、メリオンの手によって切り捨てられた者達だ。この犠牲者の中にはクリス、シルフィー、そしてザトも含まれている。
「ザトはずいぶんあっさりと倒されたな。良かったのか?」
×のついたザトの名を指でつつき、レイバックが問う。ザトは、戦いの火蓋が切って落とされたその数十秒後に、メリオンの短剣に切り捨てられた。メリオンは戦いの開始と同時にザトの私室へと向かい、ザトの喉元を一太刀で切り裂いた後、クリスの私室へと向かったのだ。
ザトは今でこそ一線を退いているものの、最盛期はそれこそ悪魔のように強かったことをレイバックは知っている。現在も魔獣討伐の最前線で戦うメリオン相手に、善戦程度はできたのではないか。レイバックの問いにザトは渋い表情だ。
「時間があれば多少の善戦はできたでしょう。部屋の中に仕掛けを作り、敵の攻撃に対処するつもりでした。しかしこの悪魔はそれをわかった上で、早急に私を狩りに来ました」
「頭を使う奴は残すと厄介だからな」
8人の命を刈り取った悪魔はご満悦である。メリオンがまず先にザトを討ちに向かったのはそういう理由だったのかと、みな納得の表情だ。
メリオンの独壇場ともいえる戦況予測に不満の声が上がらないのは、その予測がおよそ正しいものであると皆が理解しているからだ。戦いに慣れた者であっても、見知った顔を前にすれば剣を振りかざすことを躊躇する。人の心を有していれば当然だ。しかしメリオンは迷わない。恩師ともいえるザトに相対したとしても、「世話になった礼に痛みなく送ってやろう」と言い放ち、一切の躊躇なくその首を切り裂くことだろう。ザトは妄想の中で切り裂かれた首元を労しげにさすっていた。
「十二種族長の残りは獣人族長、巨人族長、竜族長か。この3人は戦闘要員だからな。一筋縄ではいかないだろう」
レイバックの言葉にメリオンは頷く。
レイバックが名を挙げた兵士兼任の十二種族長3人は、戦闘開始と同時に白の街に向かうと仮定している。兵士の訓練は屋外での戦闘を想定したものが多い。訓練を受ける者であれば、武器を振りにくい王宮内を戦場として選ぶことはまずあり得ない。遮蔽物のない王宮前の広場では弓で狙われる可能性もあり、ならば向かう場所は身を隠す場所の多い白の街だろう、というレイバックとメリオンの予測である。そして同様の理由から、レイバックも戦闘開始と同時に白の街へと向かっている。
――王宮軍剣隊ソウジの場合――
ソウジは白の街の東部、白塗りの建物の陰に身を隠していた。戦いが始まって早3時間。今まで遭遇した敵は同じ剣隊に属する兵士と、魔法隊の兵士。前者は苛烈な打ち合いの末に勝利を治め、後者とは戦うことなく逃げ出した。ソウジの剣は魔法と相性が悪い。魔法は遠距離での攻撃が可能だが、ソウジの剣は間合いに入らねば攻撃に移ることができないからだ。遠距離魔法の攻撃は近接系に比べて威力が落ちるため、被弾者が魔族であればさほどの損傷はないと聞く。しかしソウジは人間だ。威力の弱い魔法であっても、直撃をくらえばひとたまりもない。
物陰から顔を覗かせ辺りの様子を伺うソウジの耳に、数人の雄叫びと武器のぶつかり合う音が届く。どこかで誰かが戦っている。恐怖におののく心を抑え、ソウジは音のする方に向かう。
辿り着いた先は白の街の中心部。美しい街並みの至るところには、兵士の遺体が転がっている。ある者は首を切られ、ある者は魔法に全身を焼かれている。大勢の兵士がこの場で混戦したのだろう。混戦の覇者は、緋色の髪をなびかせ血だまりの中に立っていた。血に濡れた刃の切っ先がソウジに向かう。さぁ、来い――
「ああ…俺の可愛い弟子が…」
ソウジの名に×を付け、レイバックは項垂れた。
白の街を戦地として選んだ者はレイバック、竜族長、獣人族長、巨人族長、団長デューゴ、そしてその他の兵士9名の計14人だ。城の街の各所で戦闘が巻き起こり、そのたびに戦況予測は白熱し、生き残った者はレイバックと団長デューゴの2人のみである。
レイバックとザトは顎に手を当て、×の並んだ紙を眺め下ろす。
「やはり一兵士では、王とデューゴには太刀打ちできませんか…」
「兵士は個々の力よりも連携力が重視されることが多いからな。共闘も有りとなれば、多少状況は違ったかもしれんが」
兵士は数人がかりで敵を打ち倒すことが普通だ。他者との連携を前提として日々の訓練を行っている。今回の戦いが共闘OKとのルールであれば、レイバックとデューゴ相手に多少の抵抗はできただろう。しかし残念なことにこの戦いは個人の力を試す場だ。鍛えられた兵士といえ、たった1人では化物級の敵は討ち取れない。
「王とデューゴの対戦はすぐに行いますか。両名とも『多少の負傷有り』との予測になっておりますが」
「この状況下であれば俺は一旦身を引くだろう。身体を休め、朝がくるのを待つ。デューゴ相手の戦闘であれば万全の状態で臨みたい。デューゴも同じ判断をするはずだ」
巨人族のデューゴは、3mに届く屈強な身体を持つ。兵士随一の実力者だ。身体が大きいゆえにその装備も厚く、レイバックの剣もそう簡単には通らない。最強と称されるレイバックであるが、デューゴとの戦闘で常に白旗を上げられる自信はない。少しでも勝率を上げるのならば、体調を万全にする必要がある。
「でしたら白の街は一時休戦ということですな」
そうして(妄想の中の)戦場に夜が訪れる。
戦いの狼煙が上がるとき、クリスは私室に一人佇んでいた。手には鞘に収められた長剣。剣などまともに使えないが、戦いの最中に丸腰というのは不安なのだ。
クリスは部屋の中を見渡す。部屋にある扉は2つ。寝室へ続く扉と、廊下へと続く扉だ。敵に押し入られた場合この部屋にいたのでは逃げ場がない。ただの人間でしかないクリスは、王宮の5階にあたる部屋の窓から飛び降りることなどできやしない。部屋にいるのはまずい、そう判断したクリスは私室を出るため扉に向かう。
しかしクリスの手が扉の取っ手にかかるよりも早く、目前の扉は鈍い音を立てて開いた。扉の向こう側に立っていた者はメリオンだ。手には抜き身の短剣を握っている。「メリオンさん」と呼びかける暇もなく、クリスの長剣は弾き飛ばされる。反動で床へと倒れ込むクリスの腹に、メリオンは悠々と馬乗りになる。短剣でクリスのシャツを裂き、裸の胸を撫でて妖艶と笑う――
「え、嘘。待って待って。僕、まさかの腹上死?」
「身体を合わせたよしみだ。最後に良い思いをさせてやろう」
顎を上げ、クリスを見下すメリオン。メリオンの横ではレイバックが大爆笑中だ。クリスは「メリオンさんに殺されるなら本望か…」などと呟きながら、紙に書かれた自らの名に大きな×を付けるのである。
――妖精族長シルフィーの場合――
シルフィーは机の陰に身を潜め、小さな身体を震わせていた。薄い毛布を頭からかぶり、膝を抱えてうずくまる。少女が怯えるものは耳に届く悲鳴だ。戦いが始まってから30分が経つ。その30分の間に聞こえた悲鳴の数は、すでに片手の指では足りなくなった。誰かが命を刈られている。刈られる命が自身の物になるまでに、そう長い時間はかからないだろう。
目を閉じただ恐ろしい時が過ぎるのを待っていたシルフィーに、声を掛ける者があった。少女は涙に濡れた顔を上げる。耳を塞いでいた間に、バリケードを設置したはずの私室の扉が開け放たれている。バリケードをいとも容易く突破したその人物は、床にうずくまるシルフィーに向けて優しげな笑みを向けていた。安堵の息を吐いたシルフィーは、その人物の名を呼ぼうと口を開く。しかし小さな唇がその人物の名を呼ぶことはない。人の血肉の絡みついた短剣が、幼気な少女の頭上に振りかざされたから――
「ああ…シルフィーが…。幼気な少女に容赦ない…」
「戦いに情けは無用だ」
クリスの手により×が付けられたシルフィーの名を見て、ゼータは悲痛の叫びをあげた。片や幼気な少女を一切の情けなく切り捨てたメリオンはご機嫌だ。クリスの手元にある紙には、24人の参戦者の名が書き連ねられている。そしてそのうちの8人にはすでに「死亡」を意味する×が付けられている。8人は皆十二種族長からの犠牲者で、メリオンの手によって切り捨てられた者達だ。この犠牲者の中にはクリス、シルフィー、そしてザトも含まれている。
「ザトはずいぶんあっさりと倒されたな。良かったのか?」
×のついたザトの名を指でつつき、レイバックが問う。ザトは、戦いの火蓋が切って落とされたその数十秒後に、メリオンの短剣に切り捨てられた。メリオンは戦いの開始と同時にザトの私室へと向かい、ザトの喉元を一太刀で切り裂いた後、クリスの私室へと向かったのだ。
ザトは今でこそ一線を退いているものの、最盛期はそれこそ悪魔のように強かったことをレイバックは知っている。現在も魔獣討伐の最前線で戦うメリオン相手に、善戦程度はできたのではないか。レイバックの問いにザトは渋い表情だ。
「時間があれば多少の善戦はできたでしょう。部屋の中に仕掛けを作り、敵の攻撃に対処するつもりでした。しかしこの悪魔はそれをわかった上で、早急に私を狩りに来ました」
「頭を使う奴は残すと厄介だからな」
8人の命を刈り取った悪魔はご満悦である。メリオンがまず先にザトを討ちに向かったのはそういう理由だったのかと、みな納得の表情だ。
メリオンの独壇場ともいえる戦況予測に不満の声が上がらないのは、その予測がおよそ正しいものであると皆が理解しているからだ。戦いに慣れた者であっても、見知った顔を前にすれば剣を振りかざすことを躊躇する。人の心を有していれば当然だ。しかしメリオンは迷わない。恩師ともいえるザトに相対したとしても、「世話になった礼に痛みなく送ってやろう」と言い放ち、一切の躊躇なくその首を切り裂くことだろう。ザトは妄想の中で切り裂かれた首元を労しげにさすっていた。
「十二種族長の残りは獣人族長、巨人族長、竜族長か。この3人は戦闘要員だからな。一筋縄ではいかないだろう」
レイバックの言葉にメリオンは頷く。
レイバックが名を挙げた兵士兼任の十二種族長3人は、戦闘開始と同時に白の街に向かうと仮定している。兵士の訓練は屋外での戦闘を想定したものが多い。訓練を受ける者であれば、武器を振りにくい王宮内を戦場として選ぶことはまずあり得ない。遮蔽物のない王宮前の広場では弓で狙われる可能性もあり、ならば向かう場所は身を隠す場所の多い白の街だろう、というレイバックとメリオンの予測である。そして同様の理由から、レイバックも戦闘開始と同時に白の街へと向かっている。
――王宮軍剣隊ソウジの場合――
ソウジは白の街の東部、白塗りの建物の陰に身を隠していた。戦いが始まって早3時間。今まで遭遇した敵は同じ剣隊に属する兵士と、魔法隊の兵士。前者は苛烈な打ち合いの末に勝利を治め、後者とは戦うことなく逃げ出した。ソウジの剣は魔法と相性が悪い。魔法は遠距離での攻撃が可能だが、ソウジの剣は間合いに入らねば攻撃に移ることができないからだ。遠距離魔法の攻撃は近接系に比べて威力が落ちるため、被弾者が魔族であればさほどの損傷はないと聞く。しかしソウジは人間だ。威力の弱い魔法であっても、直撃をくらえばひとたまりもない。
物陰から顔を覗かせ辺りの様子を伺うソウジの耳に、数人の雄叫びと武器のぶつかり合う音が届く。どこかで誰かが戦っている。恐怖におののく心を抑え、ソウジは音のする方に向かう。
辿り着いた先は白の街の中心部。美しい街並みの至るところには、兵士の遺体が転がっている。ある者は首を切られ、ある者は魔法に全身を焼かれている。大勢の兵士がこの場で混戦したのだろう。混戦の覇者は、緋色の髪をなびかせ血だまりの中に立っていた。血に濡れた刃の切っ先がソウジに向かう。さぁ、来い――
「ああ…俺の可愛い弟子が…」
ソウジの名に×を付け、レイバックは項垂れた。
白の街を戦地として選んだ者はレイバック、竜族長、獣人族長、巨人族長、団長デューゴ、そしてその他の兵士9名の計14人だ。城の街の各所で戦闘が巻き起こり、そのたびに戦況予測は白熱し、生き残った者はレイバックと団長デューゴの2人のみである。
レイバックとザトは顎に手を当て、×の並んだ紙を眺め下ろす。
「やはり一兵士では、王とデューゴには太刀打ちできませんか…」
「兵士は個々の力よりも連携力が重視されることが多いからな。共闘も有りとなれば、多少状況は違ったかもしれんが」
兵士は数人がかりで敵を打ち倒すことが普通だ。他者との連携を前提として日々の訓練を行っている。今回の戦いが共闘OKとのルールであれば、レイバックとデューゴ相手に多少の抵抗はできただろう。しかし残念なことにこの戦いは個人の力を試す場だ。鍛えられた兵士といえ、たった1人では化物級の敵は討ち取れない。
「王とデューゴの対戦はすぐに行いますか。両名とも『多少の負傷有り』との予測になっておりますが」
「この状況下であれば俺は一旦身を引くだろう。身体を休め、朝がくるのを待つ。デューゴ相手の戦闘であれば万全の状態で臨みたい。デューゴも同じ判断をするはずだ」
巨人族のデューゴは、3mに届く屈強な身体を持つ。兵士随一の実力者だ。身体が大きいゆえにその装備も厚く、レイバックの剣もそう簡単には通らない。最強と称されるレイバックであるが、デューゴとの戦闘で常に白旗を上げられる自信はない。少しでも勝率を上げるのならば、体調を万全にする必要がある。
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