【BL】齢1200の龍王と精を吸わないオタ淫魔

三崎こはく

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安らかに眠れ、恐ろしくも美しい緋色の龍よ

赤銅色の男

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 赤銅色の男はリジンと名乗った。齢は千を少し超えたばかりの純血の魔族で、生まれてこの方ハクジャの地を出たことはないのだと言う。当然ドラキス王国などという国名は知らず、ロマを超えた遥か西方に人が住む場所があるという事実さえ知らない。
 無難な自己紹介を交わしながら、ゼータとリジンは街中を歩く。ごつごつとした石畳は右へ左へとうねり、時折坂道をも交えながら先へと続いて行く。道の両端に立ち並ぶ建物が茶の色合いで統一されているものだから、本当に歩みが先に進んでいるのかと不安を覚えるのだ。しかし街の遠方に佇む巨大建造物の屋根が、歩むたびに少しずつ場所を変える。確かに自身の脚は前へ進んでいるのだと、ゼータは建造物の屋根を見上げては安堵する。
 歩くうちに驚くことがいくつかある。遺跡を思わせる街並みの美しさ、通りを行き交う人の多さ、商店の店先に並ぶ見たことのない果実の数々。最たるは先ほどまでゼータの顔を見るたびに「脱走奴隷だ」と声を上げていた街の人々が、今は何事もなかったかのようにゼータの真横を通り過ぎて行くことだ。鎖帷子を身につけた巡回兵とすれ違っても、彼らは刀を掲げるどころかゼータに視線を送りもしない。「俺が一緒にいれば追い回されることはない」とのリジンの言葉は本当であったのだ。

「さっきまでの騒動が嘘みたいです。誰も私に注目しないのは、リジンさんが傍にいるからなんですよね?」
「そうだ。奴隷は原則的に単身での行動を許されない。街を歩く際には、主である魔族の付き添いが必要になる」

 つまり今のゼータは、リジンの奴隷であると人々に認識されているのである。奴隷と間違えられることは屈辱的であるが、背に腹は代えられぬ。空腹が空腹を呼び、今ゼータの背と腹は一心同体の有様なのだ。きゅるきゅるとなる腹を手のひらで押さえ、ゼータは言葉を重ねる。

「夕食の買い出しにも主の付き添いが必要ということですか?結構不便なんですね」
「付き添いが必要なのは原則だ。もちろん例外もある。今通りの向こうから歩いて来る黒髪の女、あれは奴隷だ。傍に主の姿はないが、自由に街中を歩くことができている。なぜだかわかるか?」

 なぜと問われ、ゼータはリジンの指さす通りの先を眺めた。藍色のワンピースを纏った小柄な女性が、両手いっぱいの荷物を抱え通りを歩いている。黒髪黒目の女性の容姿は、アリッサを含むロマの人々の容姿に相違ない。ただ一つ異なる点と言えば、ワンピースから覗く右ふくらはぎに手のひら大の模様があることか。赤く輝く円形状の模様には、崩し文字で「従」と刻まれている。

「脚に変わった模様がありますね。ひょっとしてあれは、奴隷の刻印?」
「その通り。単身街を出歩く奴隷は、奴隷の刻印を人の目にさらける必要がある。刻印を持たない脱走奴隷を炙り出すための規則だ」
「結構いるんですか?脱走奴隷って」
「あんたのように奴隷船や奴隷市場から逃げ出す奴隷は滅多にいない。脱走奴隷と言えば、大概が主の死亡を機に逃亡を試みる奴隷を指す。主が死ぬと奴隷の刻印は消える。奴隷市場に連れ戻されるのは御免と、命懸けの逃亡を試みる奴隷が度々いるんだ」
「へぇ…」
「刻印に関する規則は、奴隷市場に並べられる前に説明があるはずだ。穏便に街に入り込むのなら、規則の説明を受けたあとに逃げ出すべきだったな」

 話すうちに2人の足は、小綺麗な広場の一角にある洒落た飯屋へと辿り着いた。薄茶色の外壁に囲まれた4階建ての建物だ。建物の上階は家屋として使用がされているようで、ガラス窓の内側にはタンスや本棚が見え隠れする。飯屋である1階部分は戸口が大きく開け放たれて、店先を囲うようにして沢山のテーブルが並べられていた。昼時である今、屋外のテーブルの8割程は客人で埋まっている。辺りに漂う香ばしい香りに、ゼータの腹は絶えずきゅきゅると鳴く。
 屋外席の一席に腰かけたリジンは、すかさず店員を呼び寄せ料理の注文を行った。「日替わりと冷茶」端的な注文を聞き、ゼータはメニュー表に伸ばしかけた右手を止める。ここは遠い異国の地。しげしげとメニュー表を眺めたところで、料理の内容を想像できるはずもない。「私も同じ物をお願いします」2人分の注文を取り終えた店員は、足早に店内へと戻って行く。
 料理を待つ間にも、ゼータはリジンを相手にせっせと情報収集を行った。片割れ探しの神具が破損した今、残されたドラゴン探しの手段は地道な聞き込みだけ。街で聞き込みを行うのならば先ずは土地の情報を知らねばならぬと、ゼータは必死の形相だ。特に問題とされるは奴隷の存在だ。人魔平等のドラキス王国の民には想像も及ばぬ、異質とも言うべき人間と魔族の関係。こればかりは、土地の者の説明なくしての理解は不可能だ。

「ハクジャの人々は、一目見て私を奴隷だと判断しました。それは私が黒髪黒目だからですか?」
「そうだ。黒髪黒目は人間の象徴。つまり奴隷の象徴でもある」
「でも魔族の中にも、黒髪や黒目を持つ人はいますよね。どうやって見分けるんですか?」
「ハクジャには黒髪黒目の魔族は存在しない。だから黒髪黒目は人間という認識で事足りる」
「ああ…そうか。奴隷船に乗せられていた人間が皆黒髪であったのは…」
「その通りだ。狩人は黒髪黒目の人間ばかりを狙う。茶髪や白髪の人間は、ハクジャに連れて来られることはない。黒は人間、黒以外は魔族。この認識を覆されては、ハクジャの奴隷制は崩壊してしまう」

 所変われば品変わる。ドラキス王国では、魔族が容姿に黒の色を持つことは珍しくない。現に吸血族であるメリオンは黒髪の持ち主であるし、魔法研究所在籍のフランシスカも艶やかな黒髪を持っている。悪魔族長であるザトはゼータと同じ黒目であるし、若かりし頃は黒鬼を思わせる見事な黒髪であったとの本人の証言だ。黒が人間の色であるなどと何と安直な、今日一日の受難を思い出せば沸々とした怒りが湧き上がる。しかし黒髪黒目が幸いし、ハクジャの地に辿り着くことができたのもまた事実。もしゼータが燃えるような緋色の目を有していたとなれば、人間を装い奴隷船に乗り込むことなどできなかったのだ。不幸中の幸いと言うべきか、それとも幸い中の不幸と言うべきか。

「ハクジャの民は、目髪の色を変えることは許されない?」
「目と髪の色を変えることは禁忌だ。例外はあるがな。稀にではあるが、魔族の間でも黒の色を持つ赤子が生まれてくる。そういった赤子は、生まれてすぐに容姿の色を変えてしまうんだ。申請手続きに時間は掛かるが、役所の許可が下りれば容姿転換魔法の施術を受けることができる。俺の知り合いにも一人いたな。生まれて間もない娘の髪色を、黒から灰色に変えた奴が」
「ははぁ…」

 つまりゼータがハクジャの地に滞在するためには、目髪の色を変えねばならぬということだ。人と顔を合わせる度に「脱走奴隷だ」と追い回されていたのでは、情報収集もままならない。しかし染髪が禁忌とされるハクジャの地で、そう簡単に魔法の施術が受けられるはずもなし。草木の汁を使って髪を染めるという方法もあるが、生憎ゼータには染料植物の知識などまるで無い。染料を求め野山に立ち入ったところで、どの植物の葉を摘めば良いか見当もつかぬのだ。
 どうしたものかと思い悩むゼータの目の前に、白色の皿が滑り込んでくる。続いて「お待たせしました」の声。白皿に並ぶ異国の料理に、ゼータの腹は思い出したようにぐぅぐぅと鳴る。考えるべきことは山のようにある。しかしまずは空っぽの胃袋を満たすが最優先と、ゼータは銀のフォークを手に取った。

***

「一口に奴隷と言っても、全ての奴隷が等しい立場にあるわけではない。身体に押した刻印の色により、外出可能時間帯や立入可能施設が異なる。例えばほら、向こうの座席に赤色の刻印を持つ男が座っているだろう」

 そう語るリジンの皿は、もう半分程が空になっている。対するゼータの白皿ももう八割方が食べ尽くされていて、食事の終了を名残惜しむゼータは皿に残る麺をちびちびと啜る。朝飯を食べ損ねているだけに、一人前の料理を平らげてもまだ腹六分目。お代わりを所望したいところではあるが、この場はリジンの手持ちであると事前に約束がなされている。餓鬼のごとく腹を空かせたゼータであるが、人様の金でたらふく食うというのは気が引けるのだ。
 残り少ない麺を楽しみながら、ゼータはリジンの指さす先を見やる。そこには確かに、上腕に赤色の刻印を刻まれた若い男が腰かけていた。短く切り揃えられた黒髪に、対の黒目。それは人間の証であり、このハクジャの地においては奴隷の証である。

「あいつは従者と呼ばれる奴隷だ。ハクジャにいる奴隷の7割が従者だ。娯楽施設や酒類提供店への立ち入りには主の許可が必要となるが、公的機関や商店への立ち入りには自由が許されている。余程酷い主に買われなければ、比較的自由な生活を送ることが可能だ」
「結構いるんですか?奴隷を人とも思わない、冷酷な主」
「少なくとも俺の知り合いにはいない。商店の下働きや、家政婦として奴隷を抱えている奴は何人かいるがな。奴隷は高額なんだ。奴隷市場に立ち入るためにも入場料が必要になる。大金を叩いて買った奴隷を、簡単に使い潰したいとは思わないだろう」
「…それもそうですね」

 ロマの海岸にて、ゼータを打ち倒した狒々の男。奴隷の片目を潰したのだと声高に語った愚劣な魔族。彼のように卑劣な主は、ハクジャでは異質な存在であるようだ。リジンの口から真実を聞き、ゼータは少し安堵する。

「話を戻そう。赤い刻印を持つ従者の他に、縁者と呼ばれる奴隷がいる。この店には…ああ、いるな。2つ先の席にいる白いワンピースの女。奴は縁者だ」

 口内の麺を飲み下し、ゼータは再びリジンの指さす先を見やる。飯屋の出入り口付近に設置された屋外テーブルの一席に、2人の男女が腰かけていた。額に黒灰色の角を生やした魔族の男に、純白のワンピースを纏った若い女。女は長い黒髪を頭頂に結い上げていて、黒の瞳は丁寧な化粧で縁どられている。踵の高い革のブーツを履き、爪先までもを艶々に磨き上げた女は、奴隷の装いとは到底思えない。しかしテーブルの上で組まれた左手の甲には、奴隷であることを示す刻印がしっかりと押されている。刻印の文字は「縁」、色は白だ。耳を澄ませていれば、笑い声交じりの男女の会話が耳に届く。あたし食後に甘味も食べたいな、一緒に食べない?余ったら俺が食べるから、好きな物を頼むと良いよ。和やかな会話は、主と奴隷のそれとは思えない。

「何だかあの2人、普通の恋人同士みたいですね」
「主と縁者との間に主従関係はない。縁者となった奴隷は主の命令に従う必要がないんだ。国内各施設への立ち入りに制限はなし、飯屋の利用や酒類の購入も自由自在だ。単身街を出歩く際には刻印をさらける必要があるがな」
「主の命令に従う必要がないって、それ奴隷なんですか?命令に従わない奴隷なんて、家に置いておく必要があるんでしょうか」
「もっともな感想だ。だがハクジャにいる奴隷の2割はこの縁者なんだ。ロマに赴く狩人も、縁者としての販売を目的に人間を攫ってくることが多い。なぜだと思う」

 深く考えずとも、その問いの答えは想像が付く。今目の前にいる2人の男女が、主と縁者との関係を物語っている。

「愛人にするためですか?」
「正解だ。見目の良い奴隷を、愛人として家の中に置く。奴隷市場で買い受けた子どもの奴隷を、実子のように育てる奴もいる。いずれにしても奴隷とは友好的な関係を築きたいだろう。だから縁者という枠組みがある。主による強制的な服従を不可能にし、互いに対等な関係を築くためにな」
「へぇ…」
「俺の知り合いにも縁者の奴隷を持つ奴がいる。奴隷市場に並ぶ女の奴隷に一目惚れして、有り金叩いて買い受けたんだと。同居生活は…もう7年近くになるが、中々仲良くやっている。今度3人目の子どもが生まれるはずだ」
「へ、へぇ…」

 大層仲睦まじいご様子である。奴隷制と聞けば酷く陰鬱な印象を受けるが、実態はそこまで酷いものではないらしい。ゼータは目から数枚の鱗を落としながら、さらに質問を重ねる。

「魔族と奴隷の間に生まれた子は、どういう扱いになるんですか?場合によっては、人間の血が濃く現れることもありますよね」
「さぁ、その辺の事情を俺は知らない。奴隷との間に子を儲けたいなどと考えたことが無いからな」
「リジンさんも奴隷を所有しているんですか?」
「今はいない。従者として私宅に奴隷を住まわせていた時期もあるが、性格が合わなくてな。相手が奴隷であろうとも、共同生活であることに違いはない。家事を任せているはずなのに逆に心労が溜まって、2週間と経たずに売り飛ばしてしまった」

 そう言うと、リジンはグラスに残った冷茶をぐいと飲み干した。溶け残った氷が、透明なグラスの底でからころと涼しげな音を立てる。白皿に残った最後の麺を啜り終えたゼータは、大勢の人で埋め尽くされた飯屋の屋外席を眺めた。赤の刻印が刻まれた従者が4人、白の刻印を刻まれた縁者が2人。飯屋の屋外席だけでも、それだけの数の奴隷がいる。さらに飯屋の前方に広がる石畳の広場へと視線を送れば、数え切れないほどの奴隷の姿があるのだ。広場を行き交う黒と、黒以外。人間を奴隷とする忌まわしき風習は、ハクジャの地に深く根付いている。
 赤い刻印を持つ従者と、白い刻印を持つ縁者。知り得たばかりの情報を、ゼータは小さく繰り返す。ゼータの呟きを聞き、リジンは口を開く。

「従者と縁者の他には、隷者と呼ばれる奴隷がいる。今この店に姿は見えないが、黒色の刻印を押されている奴隷だ。隷者となる奴隷は、多くが脱走奴隷や犯罪奴隷だ。一度罪を犯しているからこそ、主の命令には絶対服従。如何なる理不尽な命令であっても、逆らうことは許されない」

 黒色の刻印を持つ隷者、ゼータはまた繰り返す。次から次へと与えられる情報を、頭の中で反芻する。ハクジャの地に連れて来られた人間は、奴隷として売買される。買い取られた奴隷には奴隷であることを示す刻印が押され、単身街を出歩く際には刻印を人目にさらける必要がある。奴隷の区分は3つ。街中での行動に制限がなく、主の命令に従う必要がない「縁者」。行動に一定の制限が掛けられる「従者」。主の命令に絶対服従を強いられる「隷者」。そこまで考えて、ゼータははてと首を傾げる。

「従者と主の関係性は?娯楽施設等への立ち入りは制限されるとの話でしたけれど、主の命令に従う必要はあるんでしょうか」
「従者と隷者は、基本的には主の命令に絶対服従だ。差が出るのは、奴隷の命に関わる命令を下されたとき。例えば金輪際飯を食うなとの命令が下されたとする。従者はこれに従う必要がない。従えば、奴隷自信の命に関わるからな。方や隷者は命令に逆らうことができない。命令通りに飲食を絶ち、いずれ訪れる死を待つのみ」
「…それ、酷くないですか。生き死にすらも主に支配されるということですよね」
「だから隷者となる者は、犯罪奴隷や脱走奴隷に限られるんだ。奴隷市場で買い受けた奴隷に、即座に隷者の刻印を押すことは通常認められない。ハクジャの街中にも隷者はあまり見掛けないな。隷者の刻印を押された奴隷は、大概が北の鉱山送りにされるから」

 即ち犯罪行為さえ働かなければ、隷者の刻印を押される可能性はほぼないに等しいということだ。人間を奴隷に落とすハクジャの奴隷制、しかしその仕組みの全てが非人道的というわけではない。中々良くできた仕組みだと唸るゼータの真正面では、リジンが紙ナプキンでテーブルを拭きあげていた。穏便とは言い難い初対面であったが、リジンのお陰でゼータは無事食にありつくことができた。惜しみなく与えられた知識の数々にも、ただただ感謝の念を覚えるばかりだ。

「リジンさん、ありがとうございました。地獄で仏に会った心地です」
「大袈裟だな。同胞が困っていれば、手を差し伸べるのは普通だろ」

 そう言って笑うリジンの顔は、ゼータに愛しい番を思い起こさせた。
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