【BL】齢1200の龍王と精を吸わないオタ淫魔

三崎こはく

文字の大きさ
上 下
229 / 318
安らかに眠れ、恐ろしくも美しい緋色の龍よ

金貨の価値-2

しおりを挟む
 換金所を出てしばらくは、ゼータとアリッサは人の流れに乗ってのんびりと街中を歩いた。さほど広くはない通りは緩やかな上り坂で、通りの両端には服飾店や土産物店が立ち並んでいる。大通りと呼べるほどの人通りはない。だが急勾配の斜面の中腹地点に位置するこの通りは、ロマの街の中心部であると人々に認識されているのだ。海辺からは離れた地域であるために、夜間であっても比較的人通りの多い通りである。頻繁に通りすがる麦藁帽を見送りながら、ゼータはポケットから巻貝を一つ取り出した。キリカの換金所で貰い受けた、金塗りの巻貝だ。素材は海辺で見かける普通の巻貝と見えるが、手のひらにのせるとずしりと重みがある。金色の外見も相俟って、一見すれば豪華な宝飾品のようだ。

「アリッサ。このおまけの巻貝はどうすれば良いんですか?たくさん溜めたら景品と交換してもらえたりはします?」

 ゼータは金色の巻貝を、手のひらの上でころころと転がす。時折空中へと放られる巻貝を見て、アリッサは盛大に顔を顰める。

「何惚けたこと言っているの?その巻貝も貝通貨の一つだよ。金貝という名が一般的だけど、資産家のうちでは宝貝とも呼ばれている」
「宝貝?ひょっとして赤貝より高額な通貨なんですか?」
「そうだよ。無知人のゼータさんに一から解りやすく説明するとさ。白貝が1枚あれば、あそこの八百屋で林檎が一つ買える。蜜柑なら2つ。すももなら…3つか4つ買えるかな」

 アリッサが指さす先には、「八百屋」の看板を掲げた小さな商店があった。庇に覆われた店先には、瑞々しさ放つ果実と野菜がずらりと並ぶ。小ぶりの木箱に詰め込まれた林檎には「白貝1枚」の掛札。同様にして大根、白菜、南瓜といった野菜は白貝1枚でのお買い求めが可能なようだ。八百屋の店先を通り過ぎ、アリッサの指南は続く。

「白貝7枚が、桃貝1枚と等価。桃貝が1枚あれば、街の食堂で定食に飲み物が付けられる。桃貝7枚が赤貝1枚と等価で、赤貝14枚が金貝1個と等価」
「…えっと」
「つまりだね。今ゼータさんのポケットには、あたしの給料3か月分の貝通貨が入っている」

 ゼータの手持ちの貝通貨は、白貝が2枚と桃貝が6枚、赤貝が3枚。そして宝貝の異名を持つ金貝が6個だ。それがアリッサの給料3か月分に相当する、即ち金貝1個が半月分の給料に相当するということである。今明らかになる破格の換金価格に、ゼータは阿鼻叫喚だ。

「嘘ぉ!?何で?何でたった金貨1枚の両替が、そんな恐ろしい金額に跳ね上がるんですか!?」
「その反応に、あたしの方が嘘ぉと言いたいよ。金貨だよ、金貨。純金の塊。小指の先くらいの金粒でも金貝1個分の値が付くんだからさ。金貨一枚分ともなれば、破格の値が付くに決まっているじゃん。ついでに言うと、金貝は日常的に取引される貝通貨ではないんだよ。宝貝の名のごとく、宝物みたいに金庫の中に仕舞っておくの。それで、家や土地みたいな大きな買い物をするときにどん、とまとめて支払うんだ。服や靴を買いたいのなら一度両替所に立ち寄ると良い。金貝から赤貝への両替には、手数料は掛からないからさ」

 ゼータは震える指先で、金貝をポケットへと仕舞いこんだ。所変われば価値変わる。ドラキス王国の平均日当とも言われている金貨一枚が、ロマの地では100倍近い価格へと高騰したのだ。ゼータの手持ちはもちろん金貨一枚ではない。懐に仕舞いこんだ銭袋には、まだ20枚近い金貨が仕舞い込まれている。今のゼータは歩く金庫、いや足の生えた金塊とでも言うべきか。

「アリッサ。今日のお昼ご飯は豪勢にいきましょう。代金は私が持ちますから、この国一番の高級レストランを紹介してください」

 節約の旅路はどこへやら、途端に気の大きくなるゼータである。

「そう来なくっちゃ。何にせよまずは両替と買い物だね。そのよれよれのシャツじゃあ、高級レストランは門前払いだ。今日は暑くなるみたいだから、麦藁帽子も買った方が良いよ」
「わかりました」
「あとは女将に土産だ。本当はさ、御宿の女の子は御宿の外でお客様と会っちゃいけないんだよ。女将の知らないところで好き勝手に逢瀬を重ねられると、御宿の売り上げが落ちちゃうでしょ。だからあたしが換金所に付き添うことは異例なの。ゼータが金貨持ちだと知ったから、女将は規則を曲げてまであたしを付き添わせたんだよ。女将の側に小狡い思惑があるのは確かだけど、融通利かせてもらったんだから何かしらお礼はした方が良いよ」
「どんな土産がいいと思います?」
「ロマ特産の檸檬クッキーだね。女将の好物。それで、菓子箱の中に赤貝を一枚忍ばせるんだ。もう完璧。女将の機嫌はうなぎ上りで、今夜の夕餉には真鯛の刺身が出るよ」

 ゼータとアリッサは、顔を見合わせにやりと笑う。
 巨額の資金を得た2人は、その後の予定を順調に消化した。まずは最寄りの両替所で金貝の両替。ポケットに溢れんばかりの赤貝を詰め込んだゼータは、アリッサの案内で数点の服飾店を回る。目当ての品は男性用の長袖シャツが3着と、動きやすさ重視のズボンが2枚だ。それに丈夫な革靴が1足、靴下に肌着、タオルが数枚。金に糸目を付ける必要がないのだから、当然買い物は早い。目当ての品を次々と買い上げたゼータは、最後に訪れた服飾店でお買い得の麦藁帽を購入し、照り付ける日射しを避けるべく自らの頭にのせた。さらに通りすがりの菓子店で女将の土産を購入し、無事全ての買い物を終えたのである。
 片手に一つずつの買い物袋を提げたゼータとアリッサは、その後斜面なぞえの最上部に位置する高級レストランへと赴いた。新品のシャツを纏ったゼータは無事レストランの敷居をまたぎ、アリッサの勧めによりロマ特産の海産物フルコースに舌鼓を打つ。フルコースでは量が多いからと1品料理を頼んだアリッサは、店一番の高級ワインにデザートまで付けるというちゃっかり者だ。贅の限りを尽くしても、お支払いは赤貝7枚。アリッサの給与額から見れば相当な浪費だが、歩く金庫との異名を得たゼータにとればはした金も同然だ。そうして全ての任務を完遂したゼータとアリッサは、ほくほく気分でレストランを後にしたのである。

 目の前に広がるは広大な海原。薄雲を撒き散らした青空の真下に、澄んだ藍緑色の海洋が広がっている。真っ白な砂浜にはさざ波が押し寄せ、心和ませる波音が耳に届く。時刻は14時を回ったところ。夜間は無人となるロマの海辺であるが、太陽の照り付ける今、砂浜には日光浴を楽しむ人の姿が多く見受けられる。波打ち際で貝集めに精を出す子ども、穏やかに語らう恋人達、手網で魚を掬い上げる青年。灼熱の太陽光を避けるため、人々の頭には漏れなく麦藁帽がのっている。小さな麦藁帽が風にさらわれ、「わたしの帽子」と少女が叫ぶ。
 ゼータは人々の声に耳澄ませながら、波打ち際を歩いていた。澄んだ海水が押し寄せては引き、押し寄せては引き。新品の革靴に水飛沫が飛び、爪先に点々と濡れ跡を残す。ゼータの目の前には、アリッサの華奢な背中があった。若草色のワンピースに身を包んだアリッサは、押し寄せるさざ波を華麗に躱しながら歩みを進める。海辺に暮らすロマの民にとれば、浜辺の散歩など慣れたものなのだ。アリッサに後れを取らぬようにと必死に歩を進めながら、ゼータは遥か遠くの水平線を臨む。薄霧に覆われた水平線に、船や陸地を見つけることはできない。

「アリッサ。あの海の向こうには陸地があるんですよね」

 ゼータが問えば、若草色の背中からはすぐに返事が返って来る。

「あるよ。大雨の後なんかには、空気が澄んで海の果てが見える。大陸か島かはわからないけれど、確かに海の向こう側には陸地がある」
「そこには魔族が住んでいる?」
「そう。海を越えてロマの地にやって来ては、人々を攫って行く」
「魔族がロマの人々を攫う、というのは真実ですか?例えば家出人や、不慮の事故で行方不明になった人を、魔族に攫われたという体にしているわけではない?」

 アリッサの歩みが止まる。射貫くようなまなざしがゼータへと向けられる。

「ゼータさんは、あたしの姉が家族を捨てて逃げ出したと言いたいの」
「…アリッサのお姉さんは」
「魔族に攫われたよ。もう7年も前のことだ」

 アリッサは再びゼータに背を向け、語る。感情を押し殺した声で語られるそれは、とある家族の物語だ。

 海岸国家ロマ、そう呼ばれる土地に一つの家族があった。父と母と3人の子ども達。裕福でもなく貧乏でもなく、「平凡」との言葉がよく似あう家族であった。ただ彼らが他よりも少し恵まれていたのは、魔族による誘拐事件が頻発するロマの地で、誰一人欠けることなく日々を過ごせていたこと。そしてベルという名の長女が、一際恵まれた容姿をしていたこと。
 海岸国家ロマは、またの名を要塞都市ロマという。そそり立つ断崖に築かれた街並み、迷宮のように入り組んだ小路は、魔族の襲来から人々を守るためにある。そしてロマの街が守る者はロマの民だけではない。大陸の内側に位置する小集落を、ロマの民を犠牲にして守り抜いているのだ。「生贄国家ロマ」小集落の人々の間では密かにそう囁かれている。そうであるからこそ、ロマの民はロマの地から抜け出すことができない。ロマの民が他国へと移り住む場合には、莫大な「脱国税」を支払う必要があるのだ。子どもでも減額はされず、家族の人数が増えれば当然脱国税の額は膨れ上がる。独り身の若人ならば数年を掛けて溜めることのできる金額ではあるが、子どもを養いながら家族全員分の脱国税を溜めるのは簡単なことではない。だから魔族の襲来を恐れながらも、ロマの民はロマから抜け出すことができない。

 家族思いの父親は考えた。何とか家族全員がロマの地を逃げ出す手はないかと。そしてとある考えに行き着く。家族らの収入で脱国税を賄えぬのなら、別の者に負担してもらえば良い。子どもの一人を他国の資産家の元へと嫁がせ、家族全員分の脱国税を負担してもらえば良いのだ。名案を閃いたと父母は喜び、嫁ぎ手としてきょうだいの中で最も恵まれた容姿をしていた長女ベルに白羽の矢が立った。
 父の作戦が家族全員に伝えられてから、ベルの存在は家族の希望となった。父母は生活費を切り詰めベルの教育費用を捻出し、名家の息女に引けを取らぬ才女へと育て上げた。礼節を教え、容姿を磨き、男を虜にする術を余すことなく叩き込んだ。そしてベルが婚姻可能年齢である16歳を迎えると、父はベルを頻繁に国外へと連れ出した。立てば芍薬座れば牡丹、歩けば皆が振り返る美貌の持ち主ベルを、資産家の子息と引き合わせるために。

 父母の努力が功を奏したのはベルが17歳を迎えて間もなくのこと。ベルは小国トリノラの名家子息に見初められ、両家の合意の元婚約が結ばれる。ベルの夫となる男性は名をイアンと言った。ベルよりも10も年上であるが温厚で慈愛に溢れ、名家の次期当主として資産の相続を目前にしていた。イアンは約束した。ベルが正式に我が家へと嫁いだ暁には、ベルを含む家族5人分の脱国税を負担しよう。広大な領土の一角に離れ屋を建て家族の住まいとするとともに、家族全員を屋敷の使用人としての雇用しよう。ベルの若さと美貌には、イアンにそう言わせるだけの価値があった。
 父母は浮かれ調子でベルの婚姻の時を待った。しかし運命とは残酷なものだ。結婚式を1か月後に控えたその日、満月の夜。ベルは寝室から忽然と姿を消した。後に残された物は開け放たれた窓と、幾人もの人の足跡。魔族に攫われたのだと父母は悟る。家族の希望であった美しい娘は、救いの時を目前にして海の向こうへと連れ去られたのだ。ベルを奪われた家族の希望はことごとく潰える。嫁ぎ手が不在となった婚姻は当然白紙、脱国税の肩代わりも離れ屋への移住も全ての話が泡と消える。愛娘を失った母は病に伏せ、失意の中で命を落とす。父は生きる気力をなくし、廃人同様の生活を送る日々。ただ一つ幸いであったのは、名家の子息イアンに溢れんばかりの恩情があったこと。武道に優れた長男が、当初の予定通り使用人として名家に迎え入れられたのだ。莫大な脱国税は名家の側で肩代わりをし、長男の身柄は安全な小国トリノラへと移された。だが、それだけだ。ロマの地には老いた父と、哀れな末娘が残された。

「その哀れな末娘というのが、アリッサ?」
「そうだよ。名家に奉公しようにも、当時のあたしはまだ12歳。体格に恵まれ武道に長けた兄とは違い、何の取り得もなかったしね。両親は姉の教育に心血を注いでいたから、年の離れたあたしは放ったらかしだったのさ。運良く職にはありつけたけど、家賃と生活費を引けば給料はいくらも残らない。脱国税分の貝金貨を溜めるなんて夢のまた夢さ。あたしは一生、ロマの地から離れることはできない。魔族の恐怖から逃れることはできない」

 語るうちにかなりの距離を歩いた。どこまでも続くと見えた砂浜はもう終わりが近く、目の前には絶壁がそそり立つ。高さが20mにも及ぶ絶壁の真上に佇むは白塗りの建物だ。煉瓦色の平屋根を載せた建物は、ニシキギの御宿の象徴である。アリッサが仕事場としてニシキギの御宿を選んだのは、この地形に理由があるのだとゼータは思う。海洋にせり出した岬に位置するニシキギ地区。立ち入るためには、手前のハナミズキ地区から続く長い坂道を上る他にない。獣の血を引く魔族であっても、海洋に聳える絶壁を上ることなど困難であるし、長い坂道を好き好んで駆け上がろうとは思わない。海岸沿いに位置する地区という括りで見れば、ニシキギは比較的安全な地区であるとの想像がつく。
 そしてその想像は、アリッサの恐怖へと結びつく。姉を魔族に攫われたアリッサは、自らもが魔族に攫われることを酷く恐れている。アリッサだけではない。ロマの地に住む人々は皆例外なく、得体の知れない魔族という存在を心から恐れ、厭うている。

「魔族に攫われた者はどうなるんでしょう」
「さぁね。冷血無情の魔族が考えることなんて知らないよ」
「攫われるのは若い娘ばかりですか?」
「そんなことはない。男だって老人だって攫われる。でも確かに、若い女性は特に注意が必要とは言われている。娘が生まれた家では、娘の成長に合わせて男物の服を1着用意するんだ。やむを得ない理由で娘が夜間に出歩く場合には、男物の服を着用させる。魔族相手にどれだけの効果があるのかはわからないけれど、まじないみたいな物かな」

 魔族の中には、人型でありながら獣のように鼻が利く者もいる。衣服を着せ替えただけで性別を誤魔化すことは不可能であろう。そう考えながらも、ゼータはアリッサの語るまじないを否定はしない。まじないは無意味と伝えたところで、人々の恐怖を助長させる他に意味はない。

「魔族の襲来は不定期ですか?」
「不定期だよ。いつやって来るかわからないから、皆夜の海には近づかないんだ。特に注意が必要なのは満月の夜。理由はわからないけれど、満月の日の夜にはかなりの確率で魔族がやってくる。あたしの姉が攫われたのも満月の夜だった。だから満月の夜には、ロマの人々は戸口を締め切り家に籠る。窓を木板や鉄板で塞ぐ家も多い。そんなことをしても無駄なんだけどさ。魔族は魔法という不可思議な技を使う。魔法の前には、人間の作るどんな防護壁も紙切れ同然なんだ」
「満月の夜…」

 ゼータは呟く。アリッサの背から目を背け、薄切りに覆われた水平線を臨む。ドラゴンを追う旅を続けるためには、海を越え水平線の果てを目指さねばならぬ。しかしゼータは船を持たない。ロマの海の桟橋にも、手漕ぎの木船以外に船は泊まっていない。魔族を恐れるロマの民は、自ら船を漕ぎ遠洋に乗り出すことなどしないのだ。

 ゼータは澄み渡る東の空を見上げる。今その場所に月はない。しかし昨晩客室の窓から臨んだ月は、正円を目前にした十三夜月であった。
 明日は、満月。
しおりを挟む
感想 12

あなたにおすすめの小説

前世が俺の友人で、いまだに俺のことが好きだって本当ですか

Bee
BL
半年前に別れた元恋人だった男の結婚式で、ユウジはそこではじめて二股をかけられていたことを知る。8年も一緒にいた相手に裏切られていたことを知り、ショックを受けたユウジは式場を飛び出してしまう。 無我夢中で車を走らせて、気がつくとユウジは見知らぬ場所にいることに気がつく。そこはまるで天国のようで、そばには7年前に死んだ友人の黒木が。黒木はユウジのことが好きだったと言い出して―― 最初は主人公が別れた男の結婚式に参加しているところから始まります。 死んだ友人との再会と、その友人の生まれ変わりと思われる青年との出会いへと話が続きます。 生まれ変わり(?)21歳大学生×きれいめな48歳おっさんの話です。 ※軽い性的表現あり 短編から長編に変更しています

悩める文官のひとりごと

きりか
BL
幼い頃から憧れていた騎士団に入りたくても、小柄でひ弱なリュカ・アルマンは、学校を卒業と同時に、文官として騎士団に入団する。方向音痴なリュカは、マルーン副団長の部屋と間違え、イザーク団長の部屋に入り込む。 そこでは、惚れ薬を口にした団長がいて…。 エチシーンが書けなくて、朝チュンとなりました。 ムーンライト様にも掲載しております。 

【完結】悪役令息の役目は終わりました

谷絵 ちぐり
BL
悪役令息の役目は終わりました。 断罪された令息のその後のお話。 ※全四話+後日談

『これで最後だから』と、抱きしめた腕の中で泣いていた

和泉奏
BL
「…俺も、愛しています」と返した従者の表情は、泣きそうなのに綺麗で。 皇太子×従者

侯爵令息セドリックの憂鬱な日

めちゅう
BL
 第二王子の婚約者候補侯爵令息セドリック・グランツはある日王子の婚約者が決定した事を聞いてしまう。しかし先に王子からお呼びがかかったのはもう一人の候補だった。候補落ちを確信し泣き腫らした次の日は憂鬱な気分で幕を開ける——— ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 初投稿で拙い文章ですが楽しんでいただけますと幸いです。

僕はお別れしたつもりでした

まと
BL
遠距離恋愛中だった恋人との関係が自然消滅した。どこか心にぽっかりと穴が空いたまま毎日を過ごしていた藍(あい)。大晦日の夜、寂しがり屋の親友と二人で年越しを楽しむことになり、ハメを外して酔いつぶれてしまう。目が覚めたら「ここどこ」状態!! 親友と仲良すぎな主人公と、別れたはずの恋人とのお話。 ⚠️趣味で書いておりますので、誤字脱字のご報告や、世界観に対する批判コメントはご遠慮します。そういったコメントにはお返しできませんので宜しくお願いします。 大晦日あたりに出そうと思ったお話です。

婚約破棄を望みます

みけねこ
BL
幼い頃出会った彼の『婚約者』には姉上がなるはずだったのに。もう諸々と隠せません。

【完結】オーロラ魔法士と第3王子

N2O
BL
全16話 ※2022.2.18 完結しました。ありがとうございました。 ※2023.11.18 文章を整えました。 辺境伯爵家次男のリーシュ・ギデオン(16)が、突然第3王子のラファド・ミファエル(18)の専属魔法士に任命された。 「なんで、僕?」 一人狼第3王子×黒髪美人魔法士 設定はふんわりです。 小説を書くのは初めてなので、何卒ご容赦ください。 嫌な人が出てこない、ふわふわハッピーエンドを書きたくて始めました。 感想聞かせていただけると大変嬉しいです。 表紙絵 ⇨ キラクニ 様 X(@kirakunibl)

処理中です...