【BL】齢1200の龍王と精を吸わないオタ淫魔

三崎こはく

文字の大きさ
上 下
221 / 318
安らかに眠れ、恐ろしくも美しい緋色の龍よ

石造りの街ポンペイ

しおりを挟む
 石造りの街ポンペイ、そう呼ばれる土地にゼータが辿り着いたのは、神国ジュリの神殿を出発して3日が経った日のことであった。見渡す限りの森林の中に、突如として現れた石造りの建物。ポトスの街中でよく見かける煉瓦造りの建物とは違う。一抱えもある大きさの丸石を、ぎっしりと隙間なく積み上げた茶灰色の建物だ。同じ色合いの建物が整然と立ち並ぶ様は圧巻。建物自体の高さは精々2階建てというところだが、全ての建物が同系色で統一されているものだから、街全体が一つの作品のように感じられるのだ。5mに及ぼうかという幅広の通りにも、建物と同様の丸石がきっかりと敷き詰められている。深い森の奥にひっそりと佇む石造りの街。いや、石造りの遺跡とでもいうべきか。まるで古の世界へと迷い込んだ心地だ。

 街と森の境界を目前にし、ゼータはアメシスより貰い受けた地図を開いた。神国ジュリを中心として、北側には旧バルトリア王国の国土。神国ジュリの周辺には10の小国。そして南方部と東方部には、アメシスが道楽で訪れた小集落の特徴が書き込まれている。例えば「ニンフの集落」と書き込みのされた赤丸の傍には、「言語△、立入×」との書き込みが付されている。これは「当場所にあるニンフの集落ではアメシスの話す言葉が十分に通じない、さらにこの集落では外部者の立ち入りを拒む傾向がある」という意味合いだ。
 そして今ゼータが目前にしている石造りの街ポンペイ。アメシスの地図上でポンペイの文字を探すと、他の赤丸よりも幾分大きな赤丸の下に、こう書き込みがされている。「言語〇、立入〇」17に及ぶ小集落のうちでただ一つ、言語立入ともに〇の書き込まれた土地だ。アメシスの地図を超え東へ東へと足を伸ばすのならば、ポンペイで情報収集を行わない手はない。

 ゼータは地図を閉じ、革の鞄に仕舞い入れた。グラニの手綱を引き、恐る恐る未知の街へと足を踏み入れる。青空の元に伸びる石畳、通りの左右に建ち並ぶ遺跡のような街並み。そして通りを歩くたくさんの人々。ドワーフだ、とゼータは歓喜する。白緑びゃくろくの肌、銀色の頭髪、尖った耳輪。男女問わず背丈はゼータの肩程で、男性はふさふさとした顎髭を携えた者がほとんどだ。良く鞣された革の衣服を纏い、男性や子どもは半数が上裸である。ドワーフは高度な工芸技能を持つ種族であるとされている。ポトスの街の職人街にも、ドワーフの営む工房は数件ある。特別珍しい種族というわけではないが、ドワーフのみで構成された集落というのはドラキス王国内には存在しない。丸石を積み上げた遺跡のような街並みは、ドワーフの技術を以てして造られたものなのだと、ゼータは感銘すら覚えるのだ。

 人々の視線を集めながら通りを歩き、まず初めに立ち寄った場所はパン屋と思しき場所だ。例のごとく丸石を積み上げた建物は2階建て。1階部分の通り側の壁には、円形の窓が2つと長方形の出入り口が付いている。窓にはガラスが嵌められておらず、窓枠の上部からぶら下がる物は、植物の蔦や葉で作った簡易の窓かけだ。長方形の出入り口には戸板が付けられているが、蝶番の類は無くただ立て掛けてあるだけといった様子だ。不用心ともとれる建物の構造だが、滅多に外部者の立ち入りがないという集落の現状を考えれば、暮らすに困ることはないのだろう。
 その建物の通り側には、大木から切り出した丸太テーブルが3つ横並びに設置されていた。何十層何百層と重なる年輪は、天然樹脂よりてかてかと艶出しがされている。そして丸太テーブルの上に並ぶは、蔓籠に入れられた数種類のパンだ。いや、果たしてそれはパンなのだろうか。ポトスの街中で見かける、ふんわりと柔らかなパンとは大分見目形が違う。平たく焼かれた小麦粉の練り物に、肉や野菜を挟み込んだ総菜パンとでも言うべきか。人の顔の大きさの半分程もあるそれは、一つ食べればかなり腹が膨れそうだ。建物の前面にある円形の窓からは絶えず甘辛い香りが流れ出しているから、屋内で調理した総菜パンを店先で販売しているというところであろう。しかし建物の上部や丸太テーブルの脇に看板の類は設置されておらず、店仕舞いをしてしまえばここが何なのかわからなくなってしまう。

「すみません。これ、一ついくらですか?」

 ゼータは蔓籠の中の総菜パンを指さし、聞いた。丸テーブルの傍に立っていたドワーフの店員が、じろりとゼータを睨み付ける。銀色の頭髪に埋もれた2つの眼からは、目立った感情は読み取れぬ。老人とも若人ともわからぬドワーフはしばらくの間ゼータを睨み、それから小さな声で「銀貨一枚」と呟いた。ゼータは懐の革袋から銀貨を一枚取り出し、店員に渡す。銀貨を受け取った店員はまた、小さな声で呟く。「どれでも好きなパンを選ぶと良い」

「この街に、旅人も使える共同の浴場はありますか?」

 牛肉と玉ねぎがたっぷりと挟み込まれたパンを一つ掴み上げ、ゼータは再び問うた。店員のドワーフはまた鋭い目つきでゼータを睨み付ける。

「…街の東端に共同浴場がある。旅人でも使えるが、浴場の者に一言声を掛けた方が良い」
「わかりました。浴場の傍に、騎獣を繋ぐ場所はありますか?」
「浴場の傍に広場がある。外からやって来た商人が商いに使う広場だ。騎獣は広場内にある木の枝に繋ぐと良い」
「街の東端にある広場、ですね。あと、この街に宿屋は?」
「そんな大層な物はない。泊まりたいのなら、広場で好きに寝たら良い」
「ありがとうございます。助かりました」

 ドワーフの店員に礼を述べ、ゼータはパン屋の店先を離れた。左手でグラニの手綱を引き、右手に掴み込んだ総菜パンを齧りながら通りを歩く。当然であるが、通りを歩く者はドワーフの住人ばかり。頭頂に籠を載せたご婦人が、木の枝を振り回す少年が、散歩中と思われる老爺が、総菜パンを齧るゼータの様子をまるで珍獣でも眺めるかのような面持ちで凝視する。しかし彼らの眼差しに、悪意や差別の感情は感じられない。ただ「珍しい風貌の者が街を歩いている」と、純粋な興味からくる熱視線だ。

 濃い目の味付けの総菜パンをすっかり腹に収めた頃に、ゼータとグラニはポンペイの街の東端へと辿り着いた。端と言われても、街と山林との間で明確な境界があるわけではない。しかしきっかりと敷き詰められていたはずの石畳が次第に疎らになり、森の中へと吸い込まれるようにして消えているから、恐らくはここが街端なのだと感じただけだ。パン屋の周囲にある建物は2階建てが多かったが、今通りの両端に建つ建物はいずれも平屋。それもドワーフの背丈に合わせた天井の低い平屋だ。比較的短身のゼータが暮らすには不都合はないが、長身のクリスやメリオンが暮らすとなれば頭を一つ切り落とさねばならない。
 街の東端に近い場所には、確かに小さな広場があった。芝生も疎らの土の広場だ。広場内には数本の木々が植えられているだけで、花壇やベンチの類は存在しない。ポンペイの街に期待を寄せていたわけではないが、今夜も野宿。手近な木の枝にグラニの手綱を結わえ付けながら、ゼータはひっそりと溜息を零す。神国ジュリを出発して以降3夜野宿が続いている。元より野宿は覚悟の上だが、森で寝るのと街の広場で寝るのはわけが違う。固い土の地面に身を横たえるくらいなら、近くの森で柔らかな茂みを探そうか。冷たい地べたに座り込むグラニの姿を眺めながら、ゼータはそう考えるのだ。

 ゼータがグラニを繋いだ広場の西側には、周囲の建物に比べ一際大きな建物が鎮座していた。建物の高さは2階建て程度であるが、床面積がべらぼうに広い。一般の家屋の5つ分、いや6つ分はあるだろうか。建物の2階部分に取り付けられたいくつもの丸窓からは、じゃじゃあと賑やかな流水音が途切れることなく聞こえてくる。流水音に混じるは人の声だ。たくさんの人々が建物の内部で、笑い声交じりに語らっている。ここがパン屋の店主が言った共同の浴場だ。
 浴場の出入り口は男女で2つに分けられていた。「男」と看板の下げられたアーチ型の出入り口をくぐると、そこはもう脱衣所だ。出入り口をくぐり左手側の壁は一面の木棚となっており、右手側には丸太造りのベンチ。奥側の壁には小さな戸板が付いており、どうやらどの戸板から浴室へと出入りをするようだ。戸板と壁の隙間からは湯気が漏れ出し、硫黄の匂いがぷんと鼻を突く。嬉しいことに共同浴場の湯は、沸かし湯ではなく温泉なのだ。丁度浴場の店員と思われる人物が棚の拭き掃除をしているところで、ゼータはうきうきとその店員に声を掛ける。

「すみません。旅の者なんですけれど、浴場を利用しても良いですか?」

 振り返る店員はやはりドワーフ。ゼータの胸までしか背丈のない、女性のドワーフだ。滑らかな白緑色の肌に、腰まで伸びた銀色の髪。ドワーフは外見から年齢のわかりにくい種族であるとされているが、目の前の女性ドワーフは若年と見える。艶々とした頬の上に、真っ黒な瞳が二つ瞬いている。

「入場制限は掛けていないから、好きに入ったら良い。脱いだ服は棚に置いて。湯船に浸かる前に身体を洗うこと。石鹸は備え付けの物を使って良い」
「タオルは?貸し出しはあります?」
「貸し出しはない。銅貨一枚で買い取りだ」
「じゃあ一枚ください。あと、浴場の利用料金は?」
「料金は掛からない。公衆の浴場だから」
「そうなんですか。嬉しいですね」

 ゼータは懐の革袋から銅貨を一枚取り出し、女性ドワーフの手のひらに載せた。子どものように小さな手のひらが、銅貨を握り込む。

「タオルは掃除が終わったら持ってくる。荷物の上に被せておくから。わからないことがあったら、中の客に聞くと良い」

 銅貨を握り込んだまま、女性ドワーフは拭き掃除を再開する。木棚のあちこちには入浴客の物と思われる衣服が置かれており、女性はそれらの衣服をひょいと持ち上げては、慣れた手つきで木棚を拭き上げる。木棚の空いた場所に旅行鞄をのせ、革の上着から腕を引き抜いたところでゼータははたと声を上げる。

「すみません。貴重品を預かってもらうことって出来ます?」
「貴重品は自己管理。脱いだ衣服に包んで、鞄の底にでも入れておくと良い」
「そうですか…」

 ゼータは上着の内ポケットに入れた銭袋をそっと握り締める。巨額というほどではないが、銭袋にはかなりの大金が仕舞い込まれている。例え鞄の奥底に仕舞いこんだとしても、有り金を放置するというのはいささか不安だ。だからといって浴室の中に銭袋を持ち込むのも気が引ける。いかんせんと悩むゼータに、女性ドワーフは淡々と声を向ける。

「盗難の心配をしているのなら、不要。この街では銅貨や銀貨はあまり使わない。同時の通貨があるから、皆こっちを使う。銅貨と銀貨での値段設定は、外からくる旅人や商人のため」

 女性は懐に手を差し入れて、指先ほどの大きさの丸石をいくつか取り出した。大理石を思わせる真っ白な石だ。表面は滑らかに磨き上げられていて、事情を知らぬ者が見れば宝飾品の類と勘違いをしそうな代物である。

「ああ、そうなんですね。両替所の類は存在しない?」
「旅人相手の両替を請け負う人物はいる。でも例えば街の者が貴方の銀貨を盗んで、独自通貨に両替しようとすれば、間違いなく出所を問い質されることになる。盗人は村八分。誰も危険を冒そうとはしない。ただ街の中に他の旅人や商人が滞在しているときは、少し気を付けた方が良い」

 確かに、とゼータは頷く。街の者の熱視線から察するに、ゼータの来訪は村中に広がりつつあると考えてよい。そんな中で明らかに異国の物と思われる金銀銅貨を、大量に両替所に持ち込む街の者がいれば、盗人と認定されるのは当然だ。石造りの街ポンペイは、近隣集落の中でも恵まれた土地であるとアメシスは言っていた。恵まれた暮らしを送る者達が、わざわざ村八分の危険を冒して盗みを働くとは考えにくい。

「ありがとうございます。掃除が終わったら、タオル宜しくお願いしますね」
「わかった。ごゆっくり。でもうちの湯はのぼせやすいから、ほどほどに」

 そう言うと、女性ドワーフはゼータからふいと視線を逸らした。掃除は続けるが貴方の脱衣風景は視界に入れない、とでも言うようである。ゼータは懐から取り出した銭袋を鞄の奥底に仕舞い入れ、うきうき気分で脱衣を再開した。
しおりを挟む
感想 12

あなたにおすすめの小説

前世が俺の友人で、いまだに俺のことが好きだって本当ですか

Bee
BL
半年前に別れた元恋人だった男の結婚式で、ユウジはそこではじめて二股をかけられていたことを知る。8年も一緒にいた相手に裏切られていたことを知り、ショックを受けたユウジは式場を飛び出してしまう。 無我夢中で車を走らせて、気がつくとユウジは見知らぬ場所にいることに気がつく。そこはまるで天国のようで、そばには7年前に死んだ友人の黒木が。黒木はユウジのことが好きだったと言い出して―― 最初は主人公が別れた男の結婚式に参加しているところから始まります。 死んだ友人との再会と、その友人の生まれ変わりと思われる青年との出会いへと話が続きます。 生まれ変わり(?)21歳大学生×きれいめな48歳おっさんの話です。 ※軽い性的表現あり 短編から長編に変更しています

悩める文官のひとりごと

きりか
BL
幼い頃から憧れていた騎士団に入りたくても、小柄でひ弱なリュカ・アルマンは、学校を卒業と同時に、文官として騎士団に入団する。方向音痴なリュカは、マルーン副団長の部屋と間違え、イザーク団長の部屋に入り込む。 そこでは、惚れ薬を口にした団長がいて…。 エチシーンが書けなくて、朝チュンとなりました。 ムーンライト様にも掲載しております。 

『これで最後だから』と、抱きしめた腕の中で泣いていた

和泉奏
BL
「…俺も、愛しています」と返した従者の表情は、泣きそうなのに綺麗で。 皇太子×従者

侯爵令息セドリックの憂鬱な日

めちゅう
BL
 第二王子の婚約者候補侯爵令息セドリック・グランツはある日王子の婚約者が決定した事を聞いてしまう。しかし先に王子からお呼びがかかったのはもう一人の候補だった。候補落ちを確信し泣き腫らした次の日は憂鬱な気分で幕を開ける——— ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 初投稿で拙い文章ですが楽しんでいただけますと幸いです。

僕はお別れしたつもりでした

まと
BL
遠距離恋愛中だった恋人との関係が自然消滅した。どこか心にぽっかりと穴が空いたまま毎日を過ごしていた藍(あい)。大晦日の夜、寂しがり屋の親友と二人で年越しを楽しむことになり、ハメを外して酔いつぶれてしまう。目が覚めたら「ここどこ」状態!! 親友と仲良すぎな主人公と、別れたはずの恋人とのお話。 ⚠️趣味で書いておりますので、誤字脱字のご報告や、世界観に対する批判コメントはご遠慮します。そういったコメントにはお返しできませんので宜しくお願いします。 大晦日あたりに出そうと思ったお話です。

【完結】オーロラ魔法士と第3王子

N2O
BL
全16話 ※2022.2.18 完結しました。ありがとうございました。 ※2023.11.18 文章を整えました。 辺境伯爵家次男のリーシュ・ギデオン(16)が、突然第3王子のラファド・ミファエル(18)の専属魔法士に任命された。 「なんで、僕?」 一人狼第3王子×黒髪美人魔法士 設定はふんわりです。 小説を書くのは初めてなので、何卒ご容赦ください。 嫌な人が出てこない、ふわふわハッピーエンドを書きたくて始めました。 感想聞かせていただけると大変嬉しいです。 表紙絵 ⇨ キラクニ 様 X(@kirakunibl)

今夜のご飯も一緒に食べよう~ある日突然やってきたヒゲの熊男はまさかのスパダリでした~

松本尚生
BL
瞬は失恋して職と住み処を失い、小さなワンルームから弁当屋のバイトに通っている。 ある日瞬が帰ると、「誠~~~!」と背後からヒゲの熊男が襲いかかる。「誠って誰!?」上がりこんだ熊は大量の食材を持っていた。瞬は困り果てながら調理する。瞬が「『誠さん』って恋人?」と尋ねると、彼はふふっと笑って瞬を抱きしめ――。 恋なんてコリゴリの瞬と、正体不明のスパダリ熊男=伸幸のお部屋グルメの顛末。 伸幸の持ちこむ謎の食材と、それらをテキパキとさばいていく瞬のかけ合いもお楽しみください。

死に戻り騎士は、今こそ駆け落ち王子を護ります!

時雨
BL
「駆け落ちの供をしてほしい」 すべては真面目な王子エリアスの、この一言から始まった。 王子に”国を捨てても一緒になりたい人がいる”と打ち明けられた、護衛騎士ランベルト。 発表されたばかりの公爵家令嬢との婚約はなんだったのか!?混乱する騎士の気持ちなど関係ない。 国境へ向かう二人を追う影……騎士ランベルトは追手の剣に倒れた。 後悔と共に途切れた騎士の意識は、死亡した時から三年も前の騎士団の寮で目覚める。 ――二人に追手を放った犯人は、一体誰だったのか? 容疑者が浮かんでは消える。そもそも犯人が三年先まで何もしてこない保証はない。 怪しいのは、王位を争う第一王子?裏切られた公爵令嬢?…正体不明の駆け落ち相手? 今度こそ王子エリアスを護るため、過去の記憶よりも積極的に王子に関わるランベルト。 急に距離を縮める騎士を、はじめは警戒するエリアス。ランベルトの昔と変わらぬ態度に、徐々にその警戒も解けていって…? 過去にない行動で変わっていく事象。動き出す影。 ランベルトは今度こそエリアスを護りきれるのか!? 負けず嫌いで頑固で堅実、第二王子(年下) × 面倒見の良い、気の長い一途騎士(年上)のお話です。 ------------------------------------------------------------------- 主人公は頑な、王子も頑固なので、ゆるい気持ちで見守っていただけると幸いです。

処理中です...