220 / 318
安らかに眠れ、恐ろしくも美しい緋色の龍よ
標の射す方に
しおりを挟む
ゼータは神国ジュリ神殿の正門前に立っていた。傍らには毛並みの一本までもが美しく整えられた愛獣のグラニ。2日間たっぷりと休みをとったグラニは、やる気も元気も十分だ。ゼータの目の前に立つ者は、神殿の主たるアメシスとダイナ、そして門番のタルクだ。少し離れたところでは、5人の神官が雑談を装いながら正門付近の様子を伺っている。「ダイナの個人的な友人ゆえ盛大な見送りは不要」国王直々の命を受けたとしても、風のように現れた客人の旅立ちに皆が興味津々なのだ。ドラキス王国のゼータ、神官の地位を以てすれば、名前を頼りに客人の真実の地位を調べ上げることなど容易いのである。
「ゼータ様、どうぞお気をつけて。貴方の旅路が幸運に守られますよう、心よりお祈り申し上げます」
「ありがとうございます。アメシス様もお元気で」
ゼータが差し出した手のひらを、アメシスは笑顔で握り込んだ。もう1年以上も前に、ダイナとアメシスとは同様の別れを経験した。あれは女王フィビアスの即位式を終え、11の小国地帯の国王らが帰路に着くときの出来事であった。フィビアスとの会談のため黒の城の留まるゼータとレイバックは、去り行くアメシスとダイナの背を見送った。そして今日は、アメシスとダイナがゼータの旅立ちを見送ろうとしている。同様の出来事を思い出しているのだろう、アメシスの表情には懐古の情が見え隠れする。
「近日中に、ドラキス王国の王宮宛に文を認めます。貴方の旅路にお力添えができたことを、代理王であるメリオン殿にお伝えしておきましょう」
「お願いします。皆、きっと心配しているでしょうから」
「それともう一件。ドラキス王国の王宮への、試験的な談話機の設置を打診してみようかと思っています」
「え、本当に?」
まさか本当に許可が下りるとは思わなかったと、ゼータは仰天の表情だ。
「しかしあくまで試験的な設置ですから、使用者や使用方法は限定させていただきたい。国政に関する重要な書類、要望書等は、今まで通り文でのやり取りをお約束願います。許容される使用方法といえば…精々妃同士が気ままな寝間着談話会を開催するくらいのものですね。くれぐれも当件を無暗と言い触らしませんよう。神具持出禁止の法に触れるか否か、ぎりぎりのところでございますから」
「しっかりと心に留めておきます」
どうやら談話機の設置に関して、アメシスはダイナから相当熱心な説得を受けたらしい。「無暗と言い触らすな」そう忠告するアメシスは厳めしい顔つきであるが、隣に立つダイナは満面の笑みだ。ゼータとの寝間着談義が、楽しみで仕方ないといった様子である。にこにこ笑顔のダイナを眺めながら、ゼータは懐に手を差し入れた。手のひらに握り込んだ小さな物体を、ダイナの目の前に差し出す。
「ダイナ。これ、お土産です。上着のポケットに仕舞いこんで、すっかり忘れていました」
ゼータの手のひらには、上品な造りの耳飾りがのっていた。翡翠の玉飾りをぶら下げた、対の耳飾り。あら、とダイナはにこにこ笑顔をさらに深くする。
「素敵な耳飾り。ドラキス王国で作られた物ですか?」
「いえ、小国ブラキストで購入した物です。馬車市という庶民向けのお祭りがあるんですよ。その翡翠は製造過程で割れてしまった屑石なんですって。公の場で付けられる代物ではないですけれど、ダイナの宝石箱の仲間に入れてあげてください。翡翠自体はとても良い物ですから」
「ありがとうございます。頂戴致しますわ」
翡翠の耳飾りを受け取ったダイナは、両手の指先を右側の耳朶に宛がった。白魚の指先が小刻みに揺れる。ダイナが両腕を身体の横に下ろした頃には、形の良い耳朶には2つの耳飾りがぶら下がっていた。年季の入った紫水晶の耳飾りと、真新しい翡翠の耳飾り。銀髪の下で揺れる二つの色は、対照的でありそして美しい。もう一方の耳飾りも耳朶に付けるのかと思いきや、ダイナの手のひらはゼータに向けて差し出された。陶器のように滑らかな手のひらには、翡翠の耳飾りが一つのっている。
「こちら側の耳飾りは、ゼータ様にお貸しいたしますわ。同じ石から削り出された片割れだというのなら、帰り道の標になりましょう。どうぞその片割れを、私の元に返しにいらして」
嬉しい申し出である。片割れの指輪のおかげで、ゼータの行く道は定まった。しかし辿り着く場所がどのような地であるかはとんと見当が付かぬ。人がいる場所なのか、それとも未開の地なのか。灼熱の大地かもしれぬし、はたまた極寒の地やもしれぬ。山脈を超えることもあれば、海洋を超える可能性だってある。どのような道であろうとも、片割れを探す神具がある限りレイバックの元を目指すことはできる。しかし帰りが困るのだ。世界の果てからドラキス王国の地へ帰り着くとなれば、何らかの標が必要となる。
ゼータは右手を伸ばし、先ほど自分が差し出したばかりの耳飾りを受け取った。
「ありがたくお借りします。片割れ探しの神具と一緒に、必ず返しに来ますから」
「必ずよ。返しに来なかったら私、ゼータ様のことを許しませんからね」
強い語調で伝うるダイナの目許には、小さな涙の粒が光る。笑顔を取り繕いながらも、ダイナはゼータの旅路を真に心配しているのだ。苦楽を共にした友は、壮大な旅路の果てに生きて帰らないかもしれない。
必ず、帰ります。そう言い残し、ゼータはグラニの背に手を掛けた。別れの時を惜しみたいところではあるが、そう長居もしていられない。ゼータに許されたレイバック捜索の時は、残り3か月半。刻限までには必ずや、レイバックの生死の報告を持ってしてドラキス王国の王宮に帰らねばならない。
軽やかな動作でグラニの背に跨るゼータであるが、鐙に足を掛けるよりも早く、左脚の靴が脱げて落ちた。地面に落ちた革靴を、ダイナが拾い上げる。女性であるゼータの脚には、不釣り合いに大きな革靴だ。革靴を掲げ、ダイナは不可思議な面持ちである。
「ゼータ様、こちらのお靴は借り物ですか?大きさが合っていないように思われます。もし宜しければ、程良い大きさの靴を見繕いましょうか?」
「いえ、私は…」
言いかけて、ゼータは口を噤む。ゼータがサキュバスであるという事実を知る者は多くない。黒の城で数日を共にした11の小国地帯の国王らにも、あえて種族名を告げることはしなかったのだ。秘匿を貫いた理由の一つは、サキュバスという種族が元来他から厭われる種族であるからだ。他者から精気を奪い、使役する。多種族を下僕のように操るサキュバスが、多種族から好かれるはずもない。もう一つの理由はサキュバスであるという事実がゼータの切り札であったからだ。サキュバスの技をサキュバスに掛けることはできない。独裁者フィビアスの治める黒の城内部で最大限の安全を確保するために、ゼータはサキュバスであるという事実をひた隠しにしていたのである。
その後アメシスとダイナを含む11の小国地帯の国王らとは、顔を合わせる機会は何度かあった。しかしいずれの時にも、ゼータは彼らに対し自らの種族を明かすことはしなかった。特別な理由があったわけではない。ただ忙しない会話の応酬の中で、伝える機会を逃してしまったというだけ。
今アメシスとダイナの目の前で、男性の姿に変身してしまおうか。ゼータはふとそう考える。例えゼータがサキュバスであるという事実を知ったとしても、ダイナは今まで通り良い友でいてくれるだろう。アメシスも種族を理由にゼータを避けることなどしないはずだ。真の姿を隠し通すことに罪悪感もないが、この機を逃せば次なる機会はいつになるのか見当も付かない。
「…ダイナ。実は私、変身できるんですよ」
「あら、そうなのですか?靴の大きさが合わないのは、変身に備えているため?そういえばシャツの袖も随分と長いですわね」
「そうそう。変身したときに、不都合のない大きさの衣服を着ているんです」
「何に変身なさるのです。変身が得意な種族といえば…獣人族かしら?それとも幻獣族?ふさふさのお耳を生やしたゼータ様の姿は、想像するだけで心が滾ります」
ダイナの瞳は、期待に満ち溢れきらきらと輝いている。女神の微笑みを目の前にし、ゼータはにやりと口の端を上げた。暴露の時は今ではない。最高の舞台はすでに用意されているのだ。
「全てが片付いたら、きちんとお伝えします。だってほら、ダイナとはいつでも気ままなお喋りができるんですからね。記念すべき第一回寝間着談話会での、最優先報告事項といたしましょう」
素敵、とダイナは笑う。
そうして和やかな一時を過ごし、ゼータは神国ジュリの神殿を後にした。2人の友に見送られながら。
「ゼータ様、どうぞお気をつけて。貴方の旅路が幸運に守られますよう、心よりお祈り申し上げます」
「ありがとうございます。アメシス様もお元気で」
ゼータが差し出した手のひらを、アメシスは笑顔で握り込んだ。もう1年以上も前に、ダイナとアメシスとは同様の別れを経験した。あれは女王フィビアスの即位式を終え、11の小国地帯の国王らが帰路に着くときの出来事であった。フィビアスとの会談のため黒の城の留まるゼータとレイバックは、去り行くアメシスとダイナの背を見送った。そして今日は、アメシスとダイナがゼータの旅立ちを見送ろうとしている。同様の出来事を思い出しているのだろう、アメシスの表情には懐古の情が見え隠れする。
「近日中に、ドラキス王国の王宮宛に文を認めます。貴方の旅路にお力添えができたことを、代理王であるメリオン殿にお伝えしておきましょう」
「お願いします。皆、きっと心配しているでしょうから」
「それともう一件。ドラキス王国の王宮への、試験的な談話機の設置を打診してみようかと思っています」
「え、本当に?」
まさか本当に許可が下りるとは思わなかったと、ゼータは仰天の表情だ。
「しかしあくまで試験的な設置ですから、使用者や使用方法は限定させていただきたい。国政に関する重要な書類、要望書等は、今まで通り文でのやり取りをお約束願います。許容される使用方法といえば…精々妃同士が気ままな寝間着談話会を開催するくらいのものですね。くれぐれも当件を無暗と言い触らしませんよう。神具持出禁止の法に触れるか否か、ぎりぎりのところでございますから」
「しっかりと心に留めておきます」
どうやら談話機の設置に関して、アメシスはダイナから相当熱心な説得を受けたらしい。「無暗と言い触らすな」そう忠告するアメシスは厳めしい顔つきであるが、隣に立つダイナは満面の笑みだ。ゼータとの寝間着談義が、楽しみで仕方ないといった様子である。にこにこ笑顔のダイナを眺めながら、ゼータは懐に手を差し入れた。手のひらに握り込んだ小さな物体を、ダイナの目の前に差し出す。
「ダイナ。これ、お土産です。上着のポケットに仕舞いこんで、すっかり忘れていました」
ゼータの手のひらには、上品な造りの耳飾りがのっていた。翡翠の玉飾りをぶら下げた、対の耳飾り。あら、とダイナはにこにこ笑顔をさらに深くする。
「素敵な耳飾り。ドラキス王国で作られた物ですか?」
「いえ、小国ブラキストで購入した物です。馬車市という庶民向けのお祭りがあるんですよ。その翡翠は製造過程で割れてしまった屑石なんですって。公の場で付けられる代物ではないですけれど、ダイナの宝石箱の仲間に入れてあげてください。翡翠自体はとても良い物ですから」
「ありがとうございます。頂戴致しますわ」
翡翠の耳飾りを受け取ったダイナは、両手の指先を右側の耳朶に宛がった。白魚の指先が小刻みに揺れる。ダイナが両腕を身体の横に下ろした頃には、形の良い耳朶には2つの耳飾りがぶら下がっていた。年季の入った紫水晶の耳飾りと、真新しい翡翠の耳飾り。銀髪の下で揺れる二つの色は、対照的でありそして美しい。もう一方の耳飾りも耳朶に付けるのかと思いきや、ダイナの手のひらはゼータに向けて差し出された。陶器のように滑らかな手のひらには、翡翠の耳飾りが一つのっている。
「こちら側の耳飾りは、ゼータ様にお貸しいたしますわ。同じ石から削り出された片割れだというのなら、帰り道の標になりましょう。どうぞその片割れを、私の元に返しにいらして」
嬉しい申し出である。片割れの指輪のおかげで、ゼータの行く道は定まった。しかし辿り着く場所がどのような地であるかはとんと見当が付かぬ。人がいる場所なのか、それとも未開の地なのか。灼熱の大地かもしれぬし、はたまた極寒の地やもしれぬ。山脈を超えることもあれば、海洋を超える可能性だってある。どのような道であろうとも、片割れを探す神具がある限りレイバックの元を目指すことはできる。しかし帰りが困るのだ。世界の果てからドラキス王国の地へ帰り着くとなれば、何らかの標が必要となる。
ゼータは右手を伸ばし、先ほど自分が差し出したばかりの耳飾りを受け取った。
「ありがたくお借りします。片割れ探しの神具と一緒に、必ず返しに来ますから」
「必ずよ。返しに来なかったら私、ゼータ様のことを許しませんからね」
強い語調で伝うるダイナの目許には、小さな涙の粒が光る。笑顔を取り繕いながらも、ダイナはゼータの旅路を真に心配しているのだ。苦楽を共にした友は、壮大な旅路の果てに生きて帰らないかもしれない。
必ず、帰ります。そう言い残し、ゼータはグラニの背に手を掛けた。別れの時を惜しみたいところではあるが、そう長居もしていられない。ゼータに許されたレイバック捜索の時は、残り3か月半。刻限までには必ずや、レイバックの生死の報告を持ってしてドラキス王国の王宮に帰らねばならない。
軽やかな動作でグラニの背に跨るゼータであるが、鐙に足を掛けるよりも早く、左脚の靴が脱げて落ちた。地面に落ちた革靴を、ダイナが拾い上げる。女性であるゼータの脚には、不釣り合いに大きな革靴だ。革靴を掲げ、ダイナは不可思議な面持ちである。
「ゼータ様、こちらのお靴は借り物ですか?大きさが合っていないように思われます。もし宜しければ、程良い大きさの靴を見繕いましょうか?」
「いえ、私は…」
言いかけて、ゼータは口を噤む。ゼータがサキュバスであるという事実を知る者は多くない。黒の城で数日を共にした11の小国地帯の国王らにも、あえて種族名を告げることはしなかったのだ。秘匿を貫いた理由の一つは、サキュバスという種族が元来他から厭われる種族であるからだ。他者から精気を奪い、使役する。多種族を下僕のように操るサキュバスが、多種族から好かれるはずもない。もう一つの理由はサキュバスであるという事実がゼータの切り札であったからだ。サキュバスの技をサキュバスに掛けることはできない。独裁者フィビアスの治める黒の城内部で最大限の安全を確保するために、ゼータはサキュバスであるという事実をひた隠しにしていたのである。
その後アメシスとダイナを含む11の小国地帯の国王らとは、顔を合わせる機会は何度かあった。しかしいずれの時にも、ゼータは彼らに対し自らの種族を明かすことはしなかった。特別な理由があったわけではない。ただ忙しない会話の応酬の中で、伝える機会を逃してしまったというだけ。
今アメシスとダイナの目の前で、男性の姿に変身してしまおうか。ゼータはふとそう考える。例えゼータがサキュバスであるという事実を知ったとしても、ダイナは今まで通り良い友でいてくれるだろう。アメシスも種族を理由にゼータを避けることなどしないはずだ。真の姿を隠し通すことに罪悪感もないが、この機を逃せば次なる機会はいつになるのか見当も付かない。
「…ダイナ。実は私、変身できるんですよ」
「あら、そうなのですか?靴の大きさが合わないのは、変身に備えているため?そういえばシャツの袖も随分と長いですわね」
「そうそう。変身したときに、不都合のない大きさの衣服を着ているんです」
「何に変身なさるのです。変身が得意な種族といえば…獣人族かしら?それとも幻獣族?ふさふさのお耳を生やしたゼータ様の姿は、想像するだけで心が滾ります」
ダイナの瞳は、期待に満ち溢れきらきらと輝いている。女神の微笑みを目の前にし、ゼータはにやりと口の端を上げた。暴露の時は今ではない。最高の舞台はすでに用意されているのだ。
「全てが片付いたら、きちんとお伝えします。だってほら、ダイナとはいつでも気ままなお喋りができるんですからね。記念すべき第一回寝間着談話会での、最優先報告事項といたしましょう」
素敵、とダイナは笑う。
そうして和やかな一時を過ごし、ゼータは神国ジュリの神殿を後にした。2人の友に見送られながら。
10
お気に入りに追加
252
あなたにおすすめの小説

前世が俺の友人で、いまだに俺のことが好きだって本当ですか
Bee
BL
半年前に別れた元恋人だった男の結婚式で、ユウジはそこではじめて二股をかけられていたことを知る。8年も一緒にいた相手に裏切られていたことを知り、ショックを受けたユウジは式場を飛び出してしまう。
無我夢中で車を走らせて、気がつくとユウジは見知らぬ場所にいることに気がつく。そこはまるで天国のようで、そばには7年前に死んだ友人の黒木が。黒木はユウジのことが好きだったと言い出して――
最初は主人公が別れた男の結婚式に参加しているところから始まります。
死んだ友人との再会と、その友人の生まれ変わりと思われる青年との出会いへと話が続きます。
生まれ変わり(?)21歳大学生×きれいめな48歳おっさんの話です。
※軽い性的表現あり
短編から長編に変更しています
悩める文官のひとりごと
きりか
BL
幼い頃から憧れていた騎士団に入りたくても、小柄でひ弱なリュカ・アルマンは、学校を卒業と同時に、文官として騎士団に入団する。方向音痴なリュカは、マルーン副団長の部屋と間違え、イザーク団長の部屋に入り込む。
そこでは、惚れ薬を口にした団長がいて…。
エチシーンが書けなくて、朝チュンとなりました。
ムーンライト様にも掲載しております。


僕はお別れしたつもりでした
まと
BL
遠距離恋愛中だった恋人との関係が自然消滅した。どこか心にぽっかりと穴が空いたまま毎日を過ごしていた藍(あい)。大晦日の夜、寂しがり屋の親友と二人で年越しを楽しむことになり、ハメを外して酔いつぶれてしまう。目が覚めたら「ここどこ」状態!!
親友と仲良すぎな主人公と、別れたはずの恋人とのお話。
⚠️趣味で書いておりますので、誤字脱字のご報告や、世界観に対する批判コメントはご遠慮します。そういったコメントにはお返しできませんので宜しくお願いします。
大晦日あたりに出そうと思ったお話です。
【完結】オーロラ魔法士と第3王子
N2O
BL
全16話
※2022.2.18 完結しました。ありがとうございました。
※2023.11.18 文章を整えました。
辺境伯爵家次男のリーシュ・ギデオン(16)が、突然第3王子のラファド・ミファエル(18)の専属魔法士に任命された。
「なんで、僕?」
一人狼第3王子×黒髪美人魔法士
設定はふんわりです。
小説を書くのは初めてなので、何卒ご容赦ください。
嫌な人が出てこない、ふわふわハッピーエンドを書きたくて始めました。
感想聞かせていただけると大変嬉しいです。
表紙絵
⇨ キラクニ 様 X(@kirakunibl)

今夜のご飯も一緒に食べよう~ある日突然やってきたヒゲの熊男はまさかのスパダリでした~
松本尚生
BL
瞬は失恋して職と住み処を失い、小さなワンルームから弁当屋のバイトに通っている。
ある日瞬が帰ると、「誠~~~!」と背後からヒゲの熊男が襲いかかる。「誠って誰!?」上がりこんだ熊は大量の食材を持っていた。瞬は困り果てながら調理する。瞬が「『誠さん』って恋人?」と尋ねると、彼はふふっと笑って瞬を抱きしめ――。
恋なんてコリゴリの瞬と、正体不明のスパダリ熊男=伸幸のお部屋グルメの顛末。
伸幸の持ちこむ謎の食材と、それらをテキパキとさばいていく瞬のかけ合いもお楽しみください。
死に戻り騎士は、今こそ駆け落ち王子を護ります!
時雨
BL
「駆け落ちの供をしてほしい」
すべては真面目な王子エリアスの、この一言から始まった。
王子に”国を捨てても一緒になりたい人がいる”と打ち明けられた、護衛騎士ランベルト。
発表されたばかりの公爵家令嬢との婚約はなんだったのか!?混乱する騎士の気持ちなど関係ない。
国境へ向かう二人を追う影……騎士ランベルトは追手の剣に倒れた。
後悔と共に途切れた騎士の意識は、死亡した時から三年も前の騎士団の寮で目覚める。
――二人に追手を放った犯人は、一体誰だったのか?
容疑者が浮かんでは消える。そもそも犯人が三年先まで何もしてこない保証はない。
怪しいのは、王位を争う第一王子?裏切られた公爵令嬢?…正体不明の駆け落ち相手?
今度こそ王子エリアスを護るため、過去の記憶よりも積極的に王子に関わるランベルト。
急に距離を縮める騎士を、はじめは警戒するエリアス。ランベルトの昔と変わらぬ態度に、徐々にその警戒も解けていって…?
過去にない行動で変わっていく事象。動き出す影。
ランベルトは今度こそエリアスを護りきれるのか!?
負けず嫌いで頑固で堅実、第二王子(年下) × 面倒見の良い、気の長い一途騎士(年上)のお話です。
-------------------------------------------------------------------
主人公は頑な、王子も頑固なので、ゆるい気持ちで見守っていただけると幸いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる