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荒城の夜半に龍が啼く
また会う日まで
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まだ寒さの残る早朝、黒の城の正門付近には大勢の人と、その人数に見合うだけの騎獣の姿があった。城壁の一部に設けられた荘厳な門扉は今左右に開かれ、アーチ門の向こうには白霧立ち込める黒の城の城下町を臨む。
ぴたりと閉じられていた鉄製の門扉が開かれたのはおよそ5分前。重厚な鉄門が開かれると同時に、黒の城の敷地内には騎獣を連れた十数人の人々が入城した。彼らは小国地帯の国王らの護衛だ。サキュバスの魔法を警戒し、いざという時の逃道確保のため、城下町に身を置いていたのだ。腰に剣を下げた護衛らは自らの主の無事を心から喜んだ。護衛が主の荷物を騎獣の背に括り付ける間に、国王らは最後の歓談に興じる。準備が出来次第彼らは祖国への旅路に着く。
「ゼータ様、とても楽しい時間でした。貴女との出会いに感謝しております」
「こちらこそ。またどこかで会えると良いですね」
人々の輪からは少し離れた場所で、ゼータはダイナと手を取り合っていた。ダイナの衣服は初日に見た枯草色のワンピースで、騎乗の邪魔にならないよう銀の髪は後頭部で一括りにされている。顔に化粧気はないが、ダイナの素顔は純朴で愛らしい。
「機会があればぜひ神国ジュリにいらしてください。特産のお酒をご馳走しますわ」
「良いですね。一度足を運んでみたいです。ダイナもドラキス王国に来ることがあれば、ポトスの街を案内しますよ。魔獣園という人気の観光地があるんです」
「あら、面白そう。アメシス様を誘って早速伺おうかしら」
和やかな笑い声を零しながらも、ダイナの眦には涙の粒が浮かぶ。この会話は夢物語だ。広大な荒国であるバルトリア王国を超えて、ドラキス王国と神国ジュリの往来は困難だ。不可能ではないが、魔獣の襲来や盗賊に襲われる可能性を考えれば、一国の王と王妃がおいそれと旅路に着く事は難しい。バルトリア王国が平穏となれば、国土の安全な通行が可能になるかとも思われたが、あろうことかフィビアスは国土を国壁で覆うことを国策としている。行く行くは民の自由な出入りすら許されなくなるバルトリア王国。ドラキス王国と神国ジュリの往来のためとはいえ、他国の者が国土を通り抜ける事など許されないだろう。
今でこそ多額の経費をかけ従者を派遣すれば、かろうじて2国の間で文のやり取りは可能だ。しかしバルトリア王国が閉ざされた国となればそれも不可能になる。3日間の時をかけ作り上げた繋がりは、今日この時を持って途絶えるに等しい。
白のハンカチで涙を拭うダイナの背後に、長身の男が立った。アメシスだ。嗚咽を零し始める妃を労わるように、大きな手のひらがダイナの肩を撫でる。紫紺の瞳がゼータに向かう。
「遠い未来の話ですが、バルトリア王国の東部に道を拓こうかと考えています」
「道、ですか?」
「そうです。フィビアス女王は10年後には国壁建設を終え、民の情報統制を開始すると述べていました。その頃にはバルトリア王国国土に立ち入る事は不可能になるでしょうが、同時に彼の国からの難民は途絶え、我が国の国庫には多少の余裕ができます。その分の国費を交易費として計上し、道の敷設に充てようかと考えているのです」
「…簡単な話ではないですよね。バルトリア王国の東部は山岳地帯でしょう。集落もなく凶暴な魔獣の巣窟であると聞きます」
「そう、簡単な話ではない。しかしドラキス王国と小国地帯で、文や人の往来を可能にするためには他に方法がありません。フィビアス女王に掛け合って、バルトリア王国国土の通行を許可してもらうという手もありますが…現実的ではないでしょうね」
バルトリア王国を中心として見ればドラキス王国は北部、神国ジュリを含む小国地帯は南部に位置する。ドラキス王国と小国地帯で人や物資のやり取りをするためには、現在ではバルトリア王国国土を横断するしか方法がない。バルトリア王国の西部は海洋に面し、東部は拓かれることのない山岳地帯に面しているためだ。
アメシスの述べる通り、将来的な人と物資の安全な輸送のためには、海獣の生息する海洋に船を漕ぎ出すより山岳地帯に道を拓く方が現実的ではある。しかし数百kmに及ぶ道を敷設しその周囲の魔獣を一掃するとなれば、どれだけの国費と時間が掛かるのか想像も付かなかった。
「その話は小国地帯の国王方で議論済みか?」
アメシスの横に立つ者はレイバックだ。剣技の友ラガーニャとの別れを終え、ゼータの元へとやってきたのだ。
「いえ、私の頭の中の話です。しかし議論に上げれば賛同する小国は多いと存じます。国壁建設が終われば国費に余裕ができるのはどの国も同様ですから」
「そうか。道の敷設に当たっては俺も協力は惜しまない。具体的な時期や敷設案が決まったら知らせてくれ。1通文が届けば飛んで行く」
飛んで行く、その言葉に他の3人は笑い声を立てた。確かにドラゴンの王がその気になれば、魔獣が蔓延るバルトリア王国の国土を超える事など造作もないのだ。近いうちに再び友に相見える事ができるやもしれぬ。ダイナの眦から涙の粒は消えていた。
「さて、ダイナ。そろそろ出発の時間です。皆に遅れると不味い」
アメシスが見やる先には、騎獣にまたがる国王と護衛らの姿があった。往路は別々であったが、復路は皆がまとまっての移動を選んだようだ。人が集まれば魔獣や盗賊に襲われる危険性は増すが、背を合わせての戦闘が可能になるという利点もある。何よりこの滞在期間で親睦を深めた国王らだ。同方向に向かうのに別々の旅というのも切ないだろう。
「ではゼータ様。またいつの日か」
「ええ、また」
束の間の抱擁を交わし、ダイナは騎獣の元へと向かった。レイバックと握手を交わしたアメシスもダイナの後を追う。ラガーニャを先駆けに騎獣の群れは走り出す。幸い早朝であるこの時間、城下町に人の姿は少ない。不穏な街は一気に走り抜けてしまおうという算段だろう。
30に近い騎獣が走り去った正門の内側には、レイバックとゼータが残された。砂埃の中で段々と小さくなって行く後ろ姿を見送る。しかしその後ろ姿が完全に見えなくなる前に、正門の傍らに控えていた2人の警備兵によって重厚な門は閉じられた。
「…部屋に戻るか」
レイバックの手を引かれ、ゼータはぴたりと閉じられた正門に背を向ける。不気味なほどの静寂を保つ黒の城に残された者は、二人。
***
「暇だな」
客間に戻ったレイバックは、枕を抱えてベッドの上を転げ回っていた。哀愁漂う別れの時を過ごした後で何とも気の抜けた格好だが、彼の言葉通り確かに暇なのである。朝食はすでに終え、他に人のいないサロンに滞在する意味もない。フィビアスとの対談は午後からの予定で、それまでの数時間レイバックとゼータは手持無沙汰となるのだ。官吏や侍女は昨日の即位式典の後片付けのため、黒の城城内を駆け回っている頃だ。下手に散歩に出て片付けの邪魔になるのも宜しくはない。
「サロンに書物がありましたよね。読書でもしますか?」
「んー…」
ゼータの提案は、レイバックの期待には沿えなかったようだ。レイバックは枕を抱えたままベッド上を転げまわる奇行を継続する。しかしやがてよし、と呟いて勢いよく身を起こした。
「何か良い暇つぶしがありました?」
レイバックに手招きをされて、ゼータはいそいそと彼の元に寄る。対談への憂いを忘れるような、面白おかしい物語でも披露してくれるのだろうか。期待に瞳を輝かせるゼータの胸元に2本の腕が伸びる。
「…何ですか」
ゼータは胸元のボタンを外す2本の腕を胡乱げに見下ろした。今日ゼータがまとう衣服はくるぶし丈のボタンワンピースだ。滑らかな絹の布地はからし色、身体の曲線に沿うように縫製されたデザインは、質素ながら女性らしさを演出させる。その優美なワンピースのボタンが次々と外されてゆく。
「初日お預けを食らったきりだからな。一時憂いを忘れるには丁度良い」
混浴で盛り上がりを見せながらも、睡魔に負けた初日の夜。その翌日も翌々日も、気の抜けない滞在生活に疲れは溜まり、布団に潜り込むなり2人は眠りに落ちたのだ。旅路の以前も何かと準備に忙しくご無沙汰だった事もあり、かれこれ1週間は事に及んでいない。途端にやる気になった男の挙動を制止すべく、ゼータはボタンを外す2本の腕を掴み上げる。
「いやいや、しませんよ。折角髪結いも化粧も済ませたのに。服にも皺が付くじゃないですか」
「服は掛けて置けば良いだろう。髪と化粧は…座位にするか?」
「そういう問題じゃない」
ゼータは必死で抵抗と逃亡を試みるものの、1週間溜め込んだレイバックの性欲から逃げおおす事など不可能であった。人の捌けた南棟客室階の一室に切なげなゼータの悲鳴が響く。
ぴたりと閉じられていた鉄製の門扉が開かれたのはおよそ5分前。重厚な鉄門が開かれると同時に、黒の城の敷地内には騎獣を連れた十数人の人々が入城した。彼らは小国地帯の国王らの護衛だ。サキュバスの魔法を警戒し、いざという時の逃道確保のため、城下町に身を置いていたのだ。腰に剣を下げた護衛らは自らの主の無事を心から喜んだ。護衛が主の荷物を騎獣の背に括り付ける間に、国王らは最後の歓談に興じる。準備が出来次第彼らは祖国への旅路に着く。
「ゼータ様、とても楽しい時間でした。貴女との出会いに感謝しております」
「こちらこそ。またどこかで会えると良いですね」
人々の輪からは少し離れた場所で、ゼータはダイナと手を取り合っていた。ダイナの衣服は初日に見た枯草色のワンピースで、騎乗の邪魔にならないよう銀の髪は後頭部で一括りにされている。顔に化粧気はないが、ダイナの素顔は純朴で愛らしい。
「機会があればぜひ神国ジュリにいらしてください。特産のお酒をご馳走しますわ」
「良いですね。一度足を運んでみたいです。ダイナもドラキス王国に来ることがあれば、ポトスの街を案内しますよ。魔獣園という人気の観光地があるんです」
「あら、面白そう。アメシス様を誘って早速伺おうかしら」
和やかな笑い声を零しながらも、ダイナの眦には涙の粒が浮かぶ。この会話は夢物語だ。広大な荒国であるバルトリア王国を超えて、ドラキス王国と神国ジュリの往来は困難だ。不可能ではないが、魔獣の襲来や盗賊に襲われる可能性を考えれば、一国の王と王妃がおいそれと旅路に着く事は難しい。バルトリア王国が平穏となれば、国土の安全な通行が可能になるかとも思われたが、あろうことかフィビアスは国土を国壁で覆うことを国策としている。行く行くは民の自由な出入りすら許されなくなるバルトリア王国。ドラキス王国と神国ジュリの往来のためとはいえ、他国の者が国土を通り抜ける事など許されないだろう。
今でこそ多額の経費をかけ従者を派遣すれば、かろうじて2国の間で文のやり取りは可能だ。しかしバルトリア王国が閉ざされた国となればそれも不可能になる。3日間の時をかけ作り上げた繋がりは、今日この時を持って途絶えるに等しい。
白のハンカチで涙を拭うダイナの背後に、長身の男が立った。アメシスだ。嗚咽を零し始める妃を労わるように、大きな手のひらがダイナの肩を撫でる。紫紺の瞳がゼータに向かう。
「遠い未来の話ですが、バルトリア王国の東部に道を拓こうかと考えています」
「道、ですか?」
「そうです。フィビアス女王は10年後には国壁建設を終え、民の情報統制を開始すると述べていました。その頃にはバルトリア王国国土に立ち入る事は不可能になるでしょうが、同時に彼の国からの難民は途絶え、我が国の国庫には多少の余裕ができます。その分の国費を交易費として計上し、道の敷設に充てようかと考えているのです」
「…簡単な話ではないですよね。バルトリア王国の東部は山岳地帯でしょう。集落もなく凶暴な魔獣の巣窟であると聞きます」
「そう、簡単な話ではない。しかしドラキス王国と小国地帯で、文や人の往来を可能にするためには他に方法がありません。フィビアス女王に掛け合って、バルトリア王国国土の通行を許可してもらうという手もありますが…現実的ではないでしょうね」
バルトリア王国を中心として見ればドラキス王国は北部、神国ジュリを含む小国地帯は南部に位置する。ドラキス王国と小国地帯で人や物資のやり取りをするためには、現在ではバルトリア王国国土を横断するしか方法がない。バルトリア王国の西部は海洋に面し、東部は拓かれることのない山岳地帯に面しているためだ。
アメシスの述べる通り、将来的な人と物資の安全な輸送のためには、海獣の生息する海洋に船を漕ぎ出すより山岳地帯に道を拓く方が現実的ではある。しかし数百kmに及ぶ道を敷設しその周囲の魔獣を一掃するとなれば、どれだけの国費と時間が掛かるのか想像も付かなかった。
「その話は小国地帯の国王方で議論済みか?」
アメシスの横に立つ者はレイバックだ。剣技の友ラガーニャとの別れを終え、ゼータの元へとやってきたのだ。
「いえ、私の頭の中の話です。しかし議論に上げれば賛同する小国は多いと存じます。国壁建設が終われば国費に余裕ができるのはどの国も同様ですから」
「そうか。道の敷設に当たっては俺も協力は惜しまない。具体的な時期や敷設案が決まったら知らせてくれ。1通文が届けば飛んで行く」
飛んで行く、その言葉に他の3人は笑い声を立てた。確かにドラゴンの王がその気になれば、魔獣が蔓延るバルトリア王国の国土を超える事など造作もないのだ。近いうちに再び友に相見える事ができるやもしれぬ。ダイナの眦から涙の粒は消えていた。
「さて、ダイナ。そろそろ出発の時間です。皆に遅れると不味い」
アメシスが見やる先には、騎獣にまたがる国王と護衛らの姿があった。往路は別々であったが、復路は皆がまとまっての移動を選んだようだ。人が集まれば魔獣や盗賊に襲われる危険性は増すが、背を合わせての戦闘が可能になるという利点もある。何よりこの滞在期間で親睦を深めた国王らだ。同方向に向かうのに別々の旅というのも切ないだろう。
「ではゼータ様。またいつの日か」
「ええ、また」
束の間の抱擁を交わし、ダイナは騎獣の元へと向かった。レイバックと握手を交わしたアメシスもダイナの後を追う。ラガーニャを先駆けに騎獣の群れは走り出す。幸い早朝であるこの時間、城下町に人の姿は少ない。不穏な街は一気に走り抜けてしまおうという算段だろう。
30に近い騎獣が走り去った正門の内側には、レイバックとゼータが残された。砂埃の中で段々と小さくなって行く後ろ姿を見送る。しかしその後ろ姿が完全に見えなくなる前に、正門の傍らに控えていた2人の警備兵によって重厚な門は閉じられた。
「…部屋に戻るか」
レイバックの手を引かれ、ゼータはぴたりと閉じられた正門に背を向ける。不気味なほどの静寂を保つ黒の城に残された者は、二人。
***
「暇だな」
客間に戻ったレイバックは、枕を抱えてベッドの上を転げ回っていた。哀愁漂う別れの時を過ごした後で何とも気の抜けた格好だが、彼の言葉通り確かに暇なのである。朝食はすでに終え、他に人のいないサロンに滞在する意味もない。フィビアスとの対談は午後からの予定で、それまでの数時間レイバックとゼータは手持無沙汰となるのだ。官吏や侍女は昨日の即位式典の後片付けのため、黒の城城内を駆け回っている頃だ。下手に散歩に出て片付けの邪魔になるのも宜しくはない。
「サロンに書物がありましたよね。読書でもしますか?」
「んー…」
ゼータの提案は、レイバックの期待には沿えなかったようだ。レイバックは枕を抱えたままベッド上を転げまわる奇行を継続する。しかしやがてよし、と呟いて勢いよく身を起こした。
「何か良い暇つぶしがありました?」
レイバックに手招きをされて、ゼータはいそいそと彼の元に寄る。対談への憂いを忘れるような、面白おかしい物語でも披露してくれるのだろうか。期待に瞳を輝かせるゼータの胸元に2本の腕が伸びる。
「…何ですか」
ゼータは胸元のボタンを外す2本の腕を胡乱げに見下ろした。今日ゼータがまとう衣服はくるぶし丈のボタンワンピースだ。滑らかな絹の布地はからし色、身体の曲線に沿うように縫製されたデザインは、質素ながら女性らしさを演出させる。その優美なワンピースのボタンが次々と外されてゆく。
「初日お預けを食らったきりだからな。一時憂いを忘れるには丁度良い」
混浴で盛り上がりを見せながらも、睡魔に負けた初日の夜。その翌日も翌々日も、気の抜けない滞在生活に疲れは溜まり、布団に潜り込むなり2人は眠りに落ちたのだ。旅路の以前も何かと準備に忙しくご無沙汰だった事もあり、かれこれ1週間は事に及んでいない。途端にやる気になった男の挙動を制止すべく、ゼータはボタンを外す2本の腕を掴み上げる。
「いやいや、しませんよ。折角髪結いも化粧も済ませたのに。服にも皺が付くじゃないですか」
「服は掛けて置けば良いだろう。髪と化粧は…座位にするか?」
「そういう問題じゃない」
ゼータは必死で抵抗と逃亡を試みるものの、1週間溜め込んだレイバックの性欲から逃げおおす事など不可能であった。人の捌けた南棟客室階の一室に切なげなゼータの悲鳴が響く。
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