146 / 318
荒城の夜半に龍が啼く
講義の時間-2
しおりを挟む
「それでは次に、バルトリア王国が荒国と呼ばれる所以についてお話致しましょう。ブルタス前国王崩御より早1200年、彼の国は死者蔓延る土地と成り果てました。ゼータ様、なぜこれ程までに国土が荒れたと予想されますか?」
「なぜって…王様がいないからなんじゃないですか。ブルタス前国王の後を継ぐ者がいなかったから」
メリオンの眼差しに一瞬、侮蔑の色が宿る。「質問の意を正確に捉えろ愚図野郎」この場所にレイバックがいなければ、散々な罵倒が吐き出されていたに違いない。しかし配布資料に視線を落とすレイバックが、紳士にあるまじきメリオンの眼差しに気が付くことはない。
「…失敬。質問が不適切でした。なぜブルタス前国王崩御の後、1200年もの間次期国王となる者が現れなかったのか、と質問を変えましょう」
「それは…」
言い掛けてゼータは口を噤む。その先に続く答えに思い至らなかったからだ。黙り込むゼータに代わり口を開く者は、配布資料から顔を上げたレイバックだ。
「そう問われてみれ、確かに奇妙な話だな。愚かな統治者が国を荒らすというのならばまだわかる。かつてこの地を治めたアダルフィン旧王が良い例だ。人を人とも思わぬ奴隷制を採用し、王宮関係者と奴隷商人こそ裕福な生活を送ったが、その他の民の暮らしは酷いものであった。しかし王の統治は王が斃れれば終わる。そしてその後はといえば、通常はすぐに次王が立つはずである」
「仰る通りでございます。不躾な例えで申し訳ありませんが、不慮の事故によりレイバック国王殿がお隠れになったと致しましょう。国家は一時騒然と致しますが、恐らくは3日と経たずにザト殿が次王としてお立ちになる。ともすれば正式に王座には就かずとも、次王が現れるまでの期間滞りなく国家を治めることでしょう。国家とはそうして存続してゆく物なのです。しかしバルトリア王国では、その通常あるべき仕組みが上手く機能しなかった。ブルタス前国王の死後立つべき次王が現われず、王の不在という倒すことのできない敵が国土を支配する至りとなったのです」
「なぜ、そのような奇妙な現象が起こったんだ?」
「…さぁ。正確な理由を私は存じ上げません。ただブルタス前国王の死後、王座を志す猛者は五万といたのです。しかし誰しもが王にはなれなかった。我こそが国土を救うのだと使命感に瞳輝かせる猛者達は、黒の城に脚を踏み入れたきり2度と帰っては来なかったと聞き及びます。民の囁く言葉を借りれば―バルトリア王国の王座は呪われている」
呪い、魔法の存在が一般的であるドラキス王国内においても聞きなれぬ言葉だ。しかしこの世の全ての現象が解明されているわけではないのだから、呪いの存在を否定することなどできやしない。もしもバルトリア王国の王座に呪いが掛かっているのだとすれば、呪いの主は今は亡きブルタス前国王か。それともその他の人物か。皆が呪いの正体に思い巡らせる中、レイバックがぽつりと呟く。
「フィビアス新女王は、王座に掛かる呪いを解いたのだろうか」
「恐らくはそうなのでしょう。超常的な力を以てして呪いを解いたのか、それとも単に呪いから身を守る術を心得ているのか。詳細の程はわかりませんが」
メリオンが言葉を終えた後、場は沈黙に支配された。沈黙を機にクリスは冷めたコーヒーを口に運び、ゼータは華奢なフォークで皿に残る茶菓子をつつく。呑気な茶会を再開する2人とは対照的に、レイバックは講義資料片手に真面目な表情だ。空いた右手は顎に添えられ、身動ぎ一つせず思考に耽る。場の取り仕切り役であるメリオンはと言えば、こちらもまた身動ぎ一つせずにレイバックの言葉を待つ。
「なぁメリオン。忖度なく答えて欲しいんだが…」
レイバックがそう切り出したのは、クリスがコーヒーカップをすっかり空にした頃である。長らく待たされたにも関わらず、メリオンの良姿勢は健在だ。
「何でございましょう」
「俺とゼータは、どの程度の危機感を持って今回の旅路に臨むべきだと思う。王座に掛かる呪いが解かれているのだとしても、呪いの残渣が俺達に降り掛かる可能性はないか?また仮にフィビアス女王が呪いから身を守っているだけだとしたら、黒の城に招かれた国賓が呪いの対象になる可能性も…」
「この世に呪いなどというものは存在致しませんよ。新王を志す者が生きて帰らぬという不可思議な現象を、民が勝手に呪いと呼称しているだけ。呪いの正体は必ずや、実在する物体でございます」
「存在する物体とは?」
「例えば黒の城内部に、新王即位を快く思わぬ輩がいた」
伝える声は艶めかしくも掠れている。呪いの正体は生きた人の所為である。少し考えれば、それは当たり前のこととして腹に落ちた。長く沈黙を貫くゼータとクリスは、息を潜め不穏な会話に耳を澄ませている。
「…なるほどな。新王候補が生きて帰らなかったのは、即位を許さぬ輩に討ち取られたためか。新王フィビアスはその輩を返り討ちにした、もしくは何らかの手段で懐柔した」
「あくまで推測の域でございますよ。しかし呪いの正体が形ある物である以上、王がそれを恐れる謂れはありません。神獣の力を前にすれば、いかなる強大な敵も塵同然にございます」
「そう言われればその通りだ。呪いとやらは恐れるに足らんな」
一時前の不安に満ちた面持ちはどこへやら、レイバックの表情には穏やかな笑みが見え隠れする。呪いなどという得体の知れない現象は恐ろしい。しかしその正体が生きた人の犯行となれば話は別だ。メリオンの言う通り、神獣ドラゴンの力を前にすれば如何なる強大な敵をも恐れるに足らず。新王即位を良しとせず、罪なき民を苦しめる狼藉者など鋼鉄の尻尾で弾き飛ばして終いだ。冷めきったコーヒーを一気に飲み干し、レイバックはさて、と言葉を続ける。
「メリオン。心配事が一つ片付いたところで、俺の旅路最大の憂慮を聞いてくれるか」
「はい」
「黒の城からの文には、即位式の式次第が記されていた。それによれば…即位式の夜にダンスパーティーが企画されている」
「ダンスパーティー…ですか」
「多数の国賓を招いてのダンスパーティーなのだから、度を越して難しい曲はないだろうと予想はできる。しかしその、俺の妃は極度のダンス下手なものだから…」
レイバック、メリオン、クリス。3名の視線は一斉に一方向へと向いた。そこに座るは、皿に残る菓子屑をせっせと浚うゼータ。一瞬して皆の視線を集めたゼータは、フォークを片手にアヒルのような鳴き声を零す。王妃にあるまじき間抜けな悲鳴を披露したゼータを蚊帳の外に、メリオンとレイバックの会話は続く。
「幸いなことにこの度の即位は女王でございます。ゼータ様がフィビアス女王とダンスを共にする可能性は、万が一にもありません。他国の国王方からの誘いに備え、最低限相手の靴を踏まぬ程度の踊り方を身に着ければ、ダンスパーティーを乗り切ることは可能かと存じます。…しかし国舞が流れると少々厄介です」
「国舞とは?バルトリア王国由来の踊りか」
「その通りでございます。国舞とはブルタス前国王が好んだ踊りで、いまだに民の多くが幼少時にこの踊りを覚えます。荒国の時代に残された一つの慣習とでも言いましょうか。国舞の存在は他国の国王方も知るところでしょうから、国賓は皆当然のようにこの踊りを覚えて参ります。会場が一糸乱れぬ踊りを披露する中で我が国の王妃だけが壁の花となれば、外聞が宜しくありません」
「難しい踊りなのか」
「いえ、子供でも踊れる簡単な踊りでございますよ。ダンスに慣れた者であれば、2度3度の練習で踊れるようになることでしょう」
「破滅的にダンスが苦手な人は…?」
会話の最後に、蚊の鳴くような声で尋ねる者はゼータである。この場の3名は、先の精霊族祭において偶然にもゼータとダンスを共にしている。つまりドラキス王国王妃の壊滅的なダンスセンスは、この場の誰もが心得ているということだ。右に動くべきところで左に動き、回転するたびに脚を縺れさせ、仕舞いには相方の胸板に顔面を衝突させる救いようのないダンスセンス。講義開始以降最大級の緊張感が場を支配する。
「近々練習の機会を設けましょう。幸い即位式まではまだ時間がございます。一度の練習で習得は叶わなくとも繰り返し練習を重ねれば、不得手者でも人並み程度のダンスは可能かと」
メリオンの声は得も言われぬ重苦しさに満ちている。憐れみを孕む提案に返すは、国王の名に相応しく表情を引き締めたレイバックだ。
「国舞の他にも、ある程度のダンスの基礎は叩き込まねばならない。多少予定を詰めてでも、早急に練習の機会を設けよう。明日明後日…は少々厳しいな。3日後の午後は時間を空けられるか?」
「空けましょう。今は言わば有事の時。我が国王妃のダンス下手は、皆が団して打ち倒すべき敵でございます」
「ああ。ドラキス王国の王妃は破滅的にダンスがお下手などと、他国の国賓に知れれば国家の恥だ」
練習場として賓客の間を押さえよう。裾の長いドレスではダンスの難易度が上がりますから、初回はワンピースでの練習が無難です。初回の練習予定が着々と固められる中、蚊帳の外のゼータは一人呟く。
「…そんなに酷いですか?私のダンス」
「なぜって…王様がいないからなんじゃないですか。ブルタス前国王の後を継ぐ者がいなかったから」
メリオンの眼差しに一瞬、侮蔑の色が宿る。「質問の意を正確に捉えろ愚図野郎」この場所にレイバックがいなければ、散々な罵倒が吐き出されていたに違いない。しかし配布資料に視線を落とすレイバックが、紳士にあるまじきメリオンの眼差しに気が付くことはない。
「…失敬。質問が不適切でした。なぜブルタス前国王崩御の後、1200年もの間次期国王となる者が現れなかったのか、と質問を変えましょう」
「それは…」
言い掛けてゼータは口を噤む。その先に続く答えに思い至らなかったからだ。黙り込むゼータに代わり口を開く者は、配布資料から顔を上げたレイバックだ。
「そう問われてみれ、確かに奇妙な話だな。愚かな統治者が国を荒らすというのならばまだわかる。かつてこの地を治めたアダルフィン旧王が良い例だ。人を人とも思わぬ奴隷制を採用し、王宮関係者と奴隷商人こそ裕福な生活を送ったが、その他の民の暮らしは酷いものであった。しかし王の統治は王が斃れれば終わる。そしてその後はといえば、通常はすぐに次王が立つはずである」
「仰る通りでございます。不躾な例えで申し訳ありませんが、不慮の事故によりレイバック国王殿がお隠れになったと致しましょう。国家は一時騒然と致しますが、恐らくは3日と経たずにザト殿が次王としてお立ちになる。ともすれば正式に王座には就かずとも、次王が現れるまでの期間滞りなく国家を治めることでしょう。国家とはそうして存続してゆく物なのです。しかしバルトリア王国では、その通常あるべき仕組みが上手く機能しなかった。ブルタス前国王の死後立つべき次王が現われず、王の不在という倒すことのできない敵が国土を支配する至りとなったのです」
「なぜ、そのような奇妙な現象が起こったんだ?」
「…さぁ。正確な理由を私は存じ上げません。ただブルタス前国王の死後、王座を志す猛者は五万といたのです。しかし誰しもが王にはなれなかった。我こそが国土を救うのだと使命感に瞳輝かせる猛者達は、黒の城に脚を踏み入れたきり2度と帰っては来なかったと聞き及びます。民の囁く言葉を借りれば―バルトリア王国の王座は呪われている」
呪い、魔法の存在が一般的であるドラキス王国内においても聞きなれぬ言葉だ。しかしこの世の全ての現象が解明されているわけではないのだから、呪いの存在を否定することなどできやしない。もしもバルトリア王国の王座に呪いが掛かっているのだとすれば、呪いの主は今は亡きブルタス前国王か。それともその他の人物か。皆が呪いの正体に思い巡らせる中、レイバックがぽつりと呟く。
「フィビアス新女王は、王座に掛かる呪いを解いたのだろうか」
「恐らくはそうなのでしょう。超常的な力を以てして呪いを解いたのか、それとも単に呪いから身を守る術を心得ているのか。詳細の程はわかりませんが」
メリオンが言葉を終えた後、場は沈黙に支配された。沈黙を機にクリスは冷めたコーヒーを口に運び、ゼータは華奢なフォークで皿に残る茶菓子をつつく。呑気な茶会を再開する2人とは対照的に、レイバックは講義資料片手に真面目な表情だ。空いた右手は顎に添えられ、身動ぎ一つせず思考に耽る。場の取り仕切り役であるメリオンはと言えば、こちらもまた身動ぎ一つせずにレイバックの言葉を待つ。
「なぁメリオン。忖度なく答えて欲しいんだが…」
レイバックがそう切り出したのは、クリスがコーヒーカップをすっかり空にした頃である。長らく待たされたにも関わらず、メリオンの良姿勢は健在だ。
「何でございましょう」
「俺とゼータは、どの程度の危機感を持って今回の旅路に臨むべきだと思う。王座に掛かる呪いが解かれているのだとしても、呪いの残渣が俺達に降り掛かる可能性はないか?また仮にフィビアス女王が呪いから身を守っているだけだとしたら、黒の城に招かれた国賓が呪いの対象になる可能性も…」
「この世に呪いなどというものは存在致しませんよ。新王を志す者が生きて帰らぬという不可思議な現象を、民が勝手に呪いと呼称しているだけ。呪いの正体は必ずや、実在する物体でございます」
「存在する物体とは?」
「例えば黒の城内部に、新王即位を快く思わぬ輩がいた」
伝える声は艶めかしくも掠れている。呪いの正体は生きた人の所為である。少し考えれば、それは当たり前のこととして腹に落ちた。長く沈黙を貫くゼータとクリスは、息を潜め不穏な会話に耳を澄ませている。
「…なるほどな。新王候補が生きて帰らなかったのは、即位を許さぬ輩に討ち取られたためか。新王フィビアスはその輩を返り討ちにした、もしくは何らかの手段で懐柔した」
「あくまで推測の域でございますよ。しかし呪いの正体が形ある物である以上、王がそれを恐れる謂れはありません。神獣の力を前にすれば、いかなる強大な敵も塵同然にございます」
「そう言われればその通りだ。呪いとやらは恐れるに足らんな」
一時前の不安に満ちた面持ちはどこへやら、レイバックの表情には穏やかな笑みが見え隠れする。呪いなどという得体の知れない現象は恐ろしい。しかしその正体が生きた人の犯行となれば話は別だ。メリオンの言う通り、神獣ドラゴンの力を前にすれば如何なる強大な敵をも恐れるに足らず。新王即位を良しとせず、罪なき民を苦しめる狼藉者など鋼鉄の尻尾で弾き飛ばして終いだ。冷めきったコーヒーを一気に飲み干し、レイバックはさて、と言葉を続ける。
「メリオン。心配事が一つ片付いたところで、俺の旅路最大の憂慮を聞いてくれるか」
「はい」
「黒の城からの文には、即位式の式次第が記されていた。それによれば…即位式の夜にダンスパーティーが企画されている」
「ダンスパーティー…ですか」
「多数の国賓を招いてのダンスパーティーなのだから、度を越して難しい曲はないだろうと予想はできる。しかしその、俺の妃は極度のダンス下手なものだから…」
レイバック、メリオン、クリス。3名の視線は一斉に一方向へと向いた。そこに座るは、皿に残る菓子屑をせっせと浚うゼータ。一瞬して皆の視線を集めたゼータは、フォークを片手にアヒルのような鳴き声を零す。王妃にあるまじき間抜けな悲鳴を披露したゼータを蚊帳の外に、メリオンとレイバックの会話は続く。
「幸いなことにこの度の即位は女王でございます。ゼータ様がフィビアス女王とダンスを共にする可能性は、万が一にもありません。他国の国王方からの誘いに備え、最低限相手の靴を踏まぬ程度の踊り方を身に着ければ、ダンスパーティーを乗り切ることは可能かと存じます。…しかし国舞が流れると少々厄介です」
「国舞とは?バルトリア王国由来の踊りか」
「その通りでございます。国舞とはブルタス前国王が好んだ踊りで、いまだに民の多くが幼少時にこの踊りを覚えます。荒国の時代に残された一つの慣習とでも言いましょうか。国舞の存在は他国の国王方も知るところでしょうから、国賓は皆当然のようにこの踊りを覚えて参ります。会場が一糸乱れぬ踊りを披露する中で我が国の王妃だけが壁の花となれば、外聞が宜しくありません」
「難しい踊りなのか」
「いえ、子供でも踊れる簡単な踊りでございますよ。ダンスに慣れた者であれば、2度3度の練習で踊れるようになることでしょう」
「破滅的にダンスが苦手な人は…?」
会話の最後に、蚊の鳴くような声で尋ねる者はゼータである。この場の3名は、先の精霊族祭において偶然にもゼータとダンスを共にしている。つまりドラキス王国王妃の壊滅的なダンスセンスは、この場の誰もが心得ているということだ。右に動くべきところで左に動き、回転するたびに脚を縺れさせ、仕舞いには相方の胸板に顔面を衝突させる救いようのないダンスセンス。講義開始以降最大級の緊張感が場を支配する。
「近々練習の機会を設けましょう。幸い即位式まではまだ時間がございます。一度の練習で習得は叶わなくとも繰り返し練習を重ねれば、不得手者でも人並み程度のダンスは可能かと」
メリオンの声は得も言われぬ重苦しさに満ちている。憐れみを孕む提案に返すは、国王の名に相応しく表情を引き締めたレイバックだ。
「国舞の他にも、ある程度のダンスの基礎は叩き込まねばならない。多少予定を詰めてでも、早急に練習の機会を設けよう。明日明後日…は少々厳しいな。3日後の午後は時間を空けられるか?」
「空けましょう。今は言わば有事の時。我が国王妃のダンス下手は、皆が団して打ち倒すべき敵でございます」
「ああ。ドラキス王国の王妃は破滅的にダンスがお下手などと、他国の国賓に知れれば国家の恥だ」
練習場として賓客の間を押さえよう。裾の長いドレスではダンスの難易度が上がりますから、初回はワンピースでの練習が無難です。初回の練習予定が着々と固められる中、蚊帳の外のゼータは一人呟く。
「…そんなに酷いですか?私のダンス」
10
お気に入りに追加
252
あなたにおすすめの小説

前世が俺の友人で、いまだに俺のことが好きだって本当ですか
Bee
BL
半年前に別れた元恋人だった男の結婚式で、ユウジはそこではじめて二股をかけられていたことを知る。8年も一緒にいた相手に裏切られていたことを知り、ショックを受けたユウジは式場を飛び出してしまう。
無我夢中で車を走らせて、気がつくとユウジは見知らぬ場所にいることに気がつく。そこはまるで天国のようで、そばには7年前に死んだ友人の黒木が。黒木はユウジのことが好きだったと言い出して――
最初は主人公が別れた男の結婚式に参加しているところから始まります。
死んだ友人との再会と、その友人の生まれ変わりと思われる青年との出会いへと話が続きます。
生まれ変わり(?)21歳大学生×きれいめな48歳おっさんの話です。
※軽い性的表現あり
短編から長編に変更しています
悩める文官のひとりごと
きりか
BL
幼い頃から憧れていた騎士団に入りたくても、小柄でひ弱なリュカ・アルマンは、学校を卒業と同時に、文官として騎士団に入団する。方向音痴なリュカは、マルーン副団長の部屋と間違え、イザーク団長の部屋に入り込む。
そこでは、惚れ薬を口にした団長がいて…。
エチシーンが書けなくて、朝チュンとなりました。
ムーンライト様にも掲載しております。

侯爵令息セドリックの憂鬱な日
めちゅう
BL
第二王子の婚約者候補侯爵令息セドリック・グランツはある日王子の婚約者が決定した事を聞いてしまう。しかし先に王子からお呼びがかかったのはもう一人の候補だった。候補落ちを確信し泣き腫らした次の日は憂鬱な気分で幕を開ける———
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
初投稿で拙い文章ですが楽しんでいただけますと幸いです。


僕はお別れしたつもりでした
まと
BL
遠距離恋愛中だった恋人との関係が自然消滅した。どこか心にぽっかりと穴が空いたまま毎日を過ごしていた藍(あい)。大晦日の夜、寂しがり屋の親友と二人で年越しを楽しむことになり、ハメを外して酔いつぶれてしまう。目が覚めたら「ここどこ」状態!!
親友と仲良すぎな主人公と、別れたはずの恋人とのお話。
⚠️趣味で書いておりますので、誤字脱字のご報告や、世界観に対する批判コメントはご遠慮します。そういったコメントにはお返しできませんので宜しくお願いします。
大晦日あたりに出そうと思ったお話です。
【完結】オーロラ魔法士と第3王子
N2O
BL
全16話
※2022.2.18 完結しました。ありがとうございました。
※2023.11.18 文章を整えました。
辺境伯爵家次男のリーシュ・ギデオン(16)が、突然第3王子のラファド・ミファエル(18)の専属魔法士に任命された。
「なんで、僕?」
一人狼第3王子×黒髪美人魔法士
設定はふんわりです。
小説を書くのは初めてなので、何卒ご容赦ください。
嫌な人が出てこない、ふわふわハッピーエンドを書きたくて始めました。
感想聞かせていただけると大変嬉しいです。
表紙絵
⇨ キラクニ 様 X(@kirakunibl)

今夜のご飯も一緒に食べよう~ある日突然やってきたヒゲの熊男はまさかのスパダリでした~
松本尚生
BL
瞬は失恋して職と住み処を失い、小さなワンルームから弁当屋のバイトに通っている。
ある日瞬が帰ると、「誠~~~!」と背後からヒゲの熊男が襲いかかる。「誠って誰!?」上がりこんだ熊は大量の食材を持っていた。瞬は困り果てながら調理する。瞬が「『誠さん』って恋人?」と尋ねると、彼はふふっと笑って瞬を抱きしめ――。
恋なんてコリゴリの瞬と、正体不明のスパダリ熊男=伸幸のお部屋グルメの顛末。
伸幸の持ちこむ謎の食材と、それらをテキパキとさばいていく瞬のかけ合いもお楽しみください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる