【BL】齢1200の龍王と精を吸わないオタ淫魔

三崎こはく

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十字架、銀弾、濡羽のはおり

人間族長-1

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 ある暖かな日の午後。ゼータはレイバックの執務室で、ふわふわのソファのど真ん中に座り込んでいた。目の前のテーブルには山積みの決裁書類。木製の決裁板に挟み込まれた分厚い書類に、ゼータは気だるげな表情で視線を走らせる。冒頭の一文に3度目を通し、それから溜息を一つ。

「公的文書って、何度呼んでもいまいち頭に入ってこないんですよねぇ。もう少し解りやすい表現はできないものでしょうか。見出し文字を修飾するとか、挿絵を入れるとか」
「公文書に関する要望は総務部を通してくれ。玄関口に意見箱が置いてある」

 ゼータの独り言に返すは、決裁書類の押印作業に勤しむレイバックだ。例え目安箱にメモ紙を差し入れたところで、決裁書類に挿絵を入れろなどという馬鹿げた要望が通るはずもない。ゼータはまた溜息を一つ零し、決裁書類の目通しを再開する。
 本職研究員のゼータであるが、週に一度はこうしてレイバックの執務室を訪れ、決裁書類の目通し作業に精を出している。王妃の任に就く者として、国家の情勢や最新の国営事業の内容を知識として頭に詰め込むためだ。ザトの要請によりおよそ半年前に開始された目通し作業であるが、正直ゼータにとっては退屈極まりないお仕事だ。魔法書や論文の熟読は得意とするゼータであるが、相手がお堅く書かれた公的文書となれば話は別。ポトスの街の西方に新しい橋ができるだの、法律の一文が変わっただの、小麦の収量が前年比15%増だなどと、興味のない知識は詰め込む傍から朧と消える。1時間に及ぶ目通し作業で記憶に残っている内容といえば、「魔獣園内に魔獣との触れ合いを目的としたふれあい広場の増築を検討」という一文だけだ。
 ゼータは本日10束目となる決裁書類の目通しを終え、確認済みの書類山のてっぺんに載せた。続いて手に取った書類は、今までの決裁書類とは比較にならないほどに薄い。木製の決裁板には、たった1枚の薄紙が挟み込まれているだけだ。書類の見出しはこうだ。
―人間族長辞任通知
 ゼータはあれ、と声を上げる。

「人間族長辞任?何か問題でも起こしたんですか?」
「本人の希望による辞任だ。ザトと仲違いを起こしたと聞いている」
「へぇ、珍しいパターンですね。2人とも、無暗に人と対立する気質じゃないのに。ケイティ…といいましたっけ、人間族長の彼。元々上級官吏として王宮で働いていた人ですよね?温厚で、部下に人気のある官吏だとの噂を耳にした記憶があります」
「確かに上級官吏のうちは部下に人気の官吏であった。だが人間族長の地位に就いた途端、態度が横柄だと各部署から苦情が相次いでな。見かねたザトが諫めに向かったところ、かなり激しい応酬になったらしい」
「ああー…」

 表向きは12人が平等であるとされる十二種族長。しかし在任期間や本人の性格等により、種族長同士の間に一定の優劣関係が生まれることは避けられない。中でも悪魔族長であるザトは、12人の中で抜きんでて強い権力を持つ。ドラキス王国建国時よりレイバックの傍に仕え、国家のナンバー2として確固たる地位を築くザト。彼と対立したのでは、種族長の座は務まるまい。

「この件に関しては、ケイティの側が非を認めている。横暴な振る舞いをしているとの自覚はあったらしいな。国内の人間を纏め上げるだけの威厳を持たねばならぬ。他の種族長に認められるだけの成果を残さねばならぬ。ケイティはケイティなりに重圧を感じていたんだ。人間族長辞任後は本人の希望により、上級官吏として元いた部署に戻された。部下曰く、すっかり温厚な上司に戻っているそうだ」
「そうですか…人には向き不向きがありますもんね」
「そういうことだ」

 ゼータは手にした決裁書類をぱらりと捲る。決裁板に挟み込まれた書類は、辞任通知と見出しの付いた1枚だけ。辞任通知に任命通知が伴われていないということは、ケイティに代わる人間族長が未だ定まっていないということだ。ゼータは脳味噌の片隅から、朧な知識を引っ張り出す。確か十二種族長の地位は、特別な事情無くして空座にすることは認められないはずだ。

「人間族長の後任は、まだ決まっていないんですか?」
「決まっていない。候補となる上級官吏は何人かいるが、今のところ快い返事をもらえずにいる。ケイティの件だけならまだしも、人間族長に関してはダグの1件があるだろう。人間族長は他の族長に比べ、何かと肩身の狭い思いをする機会が多いらしい」
「へぇ…」

 それはゼータが仮初の王妃候補として王宮に滞在していた頃。当時の人間族長であったダグは、ロシャ王国の要人であるマルコーと共謀し王妃候補の殺害を目論んだ。王宮内の侍女官吏には、「王妃ルナ暗殺未遂事件」などと呼称される重大事件である。過去類を見ない重大事件の主犯が歴代在任者にいるとなれば、他の種族長の当たりが強くなるのも致し方はない。罪人ダグが、王であるレイバック自身の手により断罪されたという事実を鑑みれば尚更だ。
 書類を捲る手を止め、レイバックの苦悩語りは続く。

「そうでなくとも人間族長は選任が難しいんだ。種族内での優劣基準が曖昧とでも言うのかな。例えば巨人族は身体の大きな者が力を持つとされるし、竜人族の集落では既定の武道により次期首長が定められる。とある精霊族の集落では、魔法により咲かせた花々の色により集落内での序列が決まるらしい。集落内での有力者に声を掛ければ良いのだから、魔族の種族長は比較的選任が楽なんだよな。一方で人間はなぁ。人間のみで構成される集落というのはドラキス王国内には存在しないし、種族内で序列を定めるための明確な基準も存在しないし…」
「言われてみればそうですねぇ」
「種族長不在の時期が長くなれば、国内に住まう人間の生活に不利益が及ぶ。一刻も早く次期人間族長を選任せねばならない。しかし王宮内の官吏に打診しても快い返事をもらえそうにないし、かといって外部に打診を試みるような知り合いもいないし…」
「魔法研究所にも人間の研究員は何人かいますよ。知り合いを当たってみてもらいましょうか?」
「しかし王宮に全く縁のない人間を突然招き入れるというのも…」
「まぁまぁ、一応ですよ。切羽詰まった状態なら、借りる手は多い方が良いですよ。どんな人物が理想なんですか?」

 一応ねぇ。レイバックは呟き、考え込む。ゼータは人間族長辞任の決裁書類を膝に載せ、テーブル上のメモ束から一枚のメモ紙を拝借した。右手にペンを構え、直に語られるであろう言葉を待つ。たっぷりと30秒は経った頃、レイバックは満を持して語り出す。

「人並み以上の学と常識は必要だ。予算書の作成、決裁書類の審査、要人の接待。この辺りの業務に苦労するようでは、種族長の任は務まらない」

 ゼータはメモ紙にペンを走らせる。
―人並み以上の学と常識を有すること

「人柄は温厚であることが望ましい。ケイティの件があるから、皆人間族長の言動には敏感になっている。悪印象を払拭するくらい、温厚で人当たりの良い人物であると良い。しかしはっきり物を言えない性格では困る。他の種族長に気後れして意見を言わないのでは、国内の人間に不利益が及ぶ」

 ゼータは頷きながら、メモ紙にペンを走らせる。
―温厚、かつはっきり意見を言えること

「他の種族長や侍女官吏らに、一目置かれる特技があるとなお良い。例えば武道に長けているとか、皆の知らぬ知識を備えているとか。メリオンは種族長の在任歴は短い方だが、バルトリア王国出身という特殊な経歴のお陰で、皆から一目を置かれているだろう」

 魔族という種族は総じて強さに敏感であるから、武道に長けた人物というのは皆に一目を置かれやすい。しかし魔法を使えぬ人間に、魔族並の強さを要求するというのも酷な話だ。そうとなれば皆の知らぬ知識を会得した人物、というのが現実的か。具体的な案を上げるとすれば、隣国ロシャ王国からの移住者を狙うのが良いだろう。他国の情勢に通ずる者は、王宮内では重宝される。さらに理想を求めるのなら、ロシャ王国において特殊な地位に就いていた人物で―
ゼータははたとペンを止める。1人の男の顔が脳裏に浮かぶ。

「あまり高齢でも困るな。ただでさえ人間は寿命が短い。20代、30代の若年者であると助かるが…」

 そこで言葉を切り、レイバックは黙り込む。思い当たる節を見つけたとでも言うように、紅の瞳は宙を彷徨う。恐らくはゼータの脳裏を過ったのと同じ人物の顔が、レイバックの頭をも掠めたのだ。ゼータは書き終えたばかりのメモ紙をじっと見下ろす。
―人並み以上の学と常識を有すること
―温厚、かつはっきり意見を言えること
―特殊な知識を備えていること
―20代あるいは30代の若年者であること

「レイ、あの」
「待て。俺は特定の人物を指して話をしていたわけではない」
「まだ何も言っていませんけれど」

 レイバックは重厚な執務椅子から腰を上げ、広い執務室の中をうろうろと歩き回った。今ゼータとレイバックが思いうかべるは、一人の秀麗な若者だ。20代中頃という若い身ながら、物腰落ち着き性格は「超」が付くほどの温厚。無暗と敵を作らない性格ながらもはっきりとした物言いには長けており、一国の国王相手に妃簒奪宣言をするという奇抜な過去を持ち合わせている。難関であるとされる魔導大学の入学試験を難なく突破し、その勤勉さは学長セージにも一目置かれる存在であった。さらには過去外交使節団としてドラキス王国の王宮に滞在しており、王宮内の侍女官吏にも一定の面識を持ち合わせている。王子と呼ばれるに等しい尊顔に、天使と見紛う柔和な笑みを浮かべる金の髪の男。

「打診を試みてみましょうか?クリスに」

 クリス。その名を聞いて、レイバックはうろうろ歩きをぴたりと止めた。腕を組み、頭を左右に揺らして唸る。

「ロシャ王国の密偵だと皆に疑われやしないだろうか」
「対魔族武器開発に関わっていたという事実を明らかにするのであれば、疑われる可能性はありますよ。でもあの件は、レイとアポロ王の間で密々に解決されたんですよね?余計なことを明かさないのであれば、クリスは魔導大学から魔法研究所に移籍した一介の研究員です。疑われることなど何もありませんよ」
「…そうだな」

 レイバックはうろうろ歩きを再開する。悩ましげに唸りながら執務室を3周、そしてまた突如として歩みを止める。

「そうだ。クリスは今魔法研究所で研究に精を出している。十二種族長との兼任は難しいだろう」
「研究所勤務と王妃を兼任している人物が、目の前にいますけれどねぇ。十二種族長の中にも副業を抱えている者は多いでしょう。二足の草鞋を履くことは、不可能ではありませんよ」

 十二種族長は王に次ぐ地位であるが、週に6日朝から晩まで王宮に勤務するほど仕事量は多くない。種族祭前と年度末は例外となるが、業務の大半は単調な決裁作業だ。就任当初こそ連日王宮詰めの毎日になることは間違いないが、作業に慣れさえすれば週に2日程度は空きができる。空いた日には、ゼータ同様馬車に揺られ魔法研究所に赴くことだってできるのだ。現に現在十二種族長の地位に就く大半の者は、種族長の任とは他に副業を抱えている。即ち人間族長の任と魔法研究所の任は、十分に両立可能ということだ。
 銅像のように部屋の中心に立ち尽くしたまま、レイバックはぼそぼそと言葉を紡ぐ。

「十二種族長の地位に就けば、王宮内で暮らすことになる。クリスに監禁された過去を持つ俺の妃が、精神的に不安定に…」
「その件については、もう清算は済んでいます。そもそも魔法研究所にクリスを招き入れたのは私ですよ。今クリスとは一緒に仕事をしているわけですけれど、私の精神が不安定に見えますか?」
「…クリスは、俺の下に付くことに抵抗があるかもしれない。俺は殺意を持って彼に武器を向けた過去が…」
「レイが嫌なら無理にとは言いませんけどね。とりあえず打診だけはしてみてもいいんじゃないですか。切羽詰まった状態なら尚更です」

 煮え切らぬ態度を責め立てるように言えば、レイバックはぐぐぅと獣のような呻き声を漏らす。状況が切羽詰まっていることは事実。しかし過去妃の簒奪を目論んだ男を、大手を振って王宮に迎えることなど出来ようか。理性か感情か。いややはり理性か。歩き始めの幼子のように室内を回り回ったレイバックは、その周数が7を数えたところでようやく歩みを止めた。ゼータに向けられるは、王の名に相応しくきりりと引き締まった表情だ。

「ゼータの言う通り、例の件については清算が済んでいる。適任者を俺の駄々で振り落とすような真似はしない。憂慮点の確認作業も終わったことだし、早速明日にでもクリスに打診を試みてくれるか?種族長の任に関する細々とした説明が必要であれば、すぐにでも人を派遣する。人間族長の任命に関しては、迅速な対応を必要としている」
「わかりました。快い返事をもらえると良いですね」

 レイバックが執務机へと舞い戻ったことを確認し、ゼータは人間族長辞任通知を書類山のてっぺんに載せた。
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