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無垢と笑えよサイコパス
覚醒
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ここは、どこ。
目覚めてまずそう思った。暗闇の中にいる。右も左もわからぬ暗闇の中で、柔らかなベッドの上に寝ている。ゼータは視線を動かし、自らのいる場所を探った。途端に頭の芯が激しく痛む。今までに経験したことのない痛みだ。突然の覚醒を拒むように、頭蓋の内側がずきずきと痛む。
頭を抱え痛みに悶えるうちに、視覚器官は暗闇に慣れてきた。慣れてしまえばそこは完全なる暗闇というわけではない。日が暮れた直後の夕闇のように、外界を認識するだけの最低限の明るさはあるのだ。痛む頭部をゆっくりと動かせば、明るさの元は隣室の部屋灯りであることが分かる。ゼータのいる空間にはただ一つ扉が設けられており、壁と扉の隙間からは僅かな部屋灯りが漏れ出しているのだ。
ああ、ここは地下室だ。クリスの地下研究室に隣接する休憩用の小部屋。クリスの手により地下室に閉じ込められてからの数日間、ゼータは毎夜この小部屋で寝起きをしていた。
ここが見知った場所であることに安堵し、ゼータは身を起こそうと身体を捻る。しかし枕から頭部をもたげた途端に再び激しい頭痛に襲われ、布団から身を起こすことは叶わなかった。なぜ、と思う。脂汗が滲み出るほどの、激しい頭痛の原因が分からない。さらに不可思議なことに、不調を感じるのは頭部だけではないのだ。倦怠感があり手足は鉛のように重い。身体中の関節が凝り固まって、身動ぎをするのも一苦労だ。目は乾き、口の中もからから。魔封じの首輪による不調とは違う。極限まで疲れ果てぐっすりと眠り込んだ後のように、全身が活動を拒むのだ。
そんなに長い時間寝てしまったのだろうかと、ゼータは布団の中で首を傾げる。そしてあれこれと考えるうちに、どうにも腑に落ちない点があることに気付く。眠り込んだ記憶がないのだ。自身の脚でベッドに入った記憶なない。さらに言えばシャワーを浴びた記憶もないし、寝間着に着替えた記憶もない。鉛の右腕を動かし腹回りを擦れば、やはり衣服は固い麻のシャツのままであった。
ゼータは懸命に記憶を辿りながら、ベッドの上に身を起こす。頭痛は治まらず倦怠感も健在だ。しかし疑問を抱えたままでいるのも気持ちが悪い。隣室の部屋灯りが付いているということは、地下研究室にはクリスが滞在しているはずだ。彼に聞けば、全ての疑問が解決する。そう思いベッドから両脚を下ろしたゼータであるが、悔しくも立ち上がることは叶わなかった。力を込めたはずの両脚が萎えて、床に倒れ込んだのだ。あわや固い床に打ち付けるところであった顔面を寸での所で守り抜き、しかし代わりに打ち付けた肘の痛みに呻く。干潟に打ちあがった大魚のように身悶えするゼータは、小部屋の扉が開いたことに気が付かなかった。
「嘘でしょ。何で起きているの?」
驚きに満ちた声とともに、小部屋には灯りがともされた。ゼータは床に付したままで、突然の眩しさに目を瞑る。何とも無様な格好のまま数秒の時が過ぎ、再び目を開けたときには間近に2本の脚があった。顔を上げる。クリスが立っていた。小部屋の中央に仁王立ちしたクリスは、酷く驚いた表情でゼータを見下ろしている。
その瞬間に、ゼータの脳裏には鮮やかな記憶が蘇った。眠りに落ちる前の記憶だ。そう、クリスとの交渉を目前にしていたのだ。「先に食事を」と促され、言われるがまま昼食をとった。配膳台を押し地下研究室から出て行くクリスの背を見送り、退屈しのぎに書物を開いた。数ページ書物を捲ったことは覚えている。しかしある瞬間に急激な眠気を催し、間もなく眠りに落ちた。食事後に感じる穏やかな眠気ではない。脳の活動を強制的に停止されられたような、抗うことのできない眠気であった。
食事に薬を盛られたのだ、と悟る。恐らくは給仕されたカボチャのスープに睡眠薬の類が混入されていた。スープを飲み干したときに感じたほろ苦さは、スープの底部に溶け残っていた薬剤の粒だ。
「クリス…何で」
絞り出した声は掠れていた。呂律も回っていない。今身体にある不調は、全て薬剤の副作用だ。激しい頭痛も眩暈も倦怠感も、全て食事に混入された睡眠薬のせい。しかし鈍る頭であっても、今ここでなぜと問うことが愚かであるとは分かる。クリスの目的など端から知れていた。ゼータを強引に地下研究室に留め置くつもりなのだ。薬で眠らせ地下研究室に閉じ込め、クリスは明朝一人教養棟へと向かう。そして午前9時の発帰国便に乗り込もうとする視察員を相手にこう告げるのだ。
―ゼータは魔導大学に移籍することを希望しています。今は自らの意志で僕の研究室に残っています
そこに「別れが辛くなるから見送りには来ないそうです」とでも付け加えれば完璧だ。レイバックを含む4名の視察員にクリスの言葉の真偽を確認する術はない。ただの官吏として視察に同行しているレイバックが、権力を笠に帰国を遅らせることもできない。
そして一度帰国してしまえば、魔族であるレイバックがロシャ王国に立ち入る事は不可能になる。今回の視察は魔導具の共同開発のために特例的に許可が下りただけで、ロシャ王国は原則魔族立ち入り禁止のお国柄なのだ。千年の統治を誇る賢王の地位を以てしても、他国の法を覆すことなどできやしない。ロシャ王国に単身置き去りにされたゼータはと言えば、最早クリスの要望を受け入れる他にない。外部からの救出を期待できなくなった以上、ゼータの頼るべき存在はクリスしかいないのだ。クリスの要望を受け入れ魔導大学在籍の研究員とならずしては、再び陽の光の下を歩くこともできない。
自らの行く末を悟り顔面を蒼白にするゼータの前で、クリスは上着のポケットに手を入れた。取り出した物は親指サイズの小瓶だ。透明なガラス瓶の中には、ラムネ菓子を思わせる白い粒がいくつも入っている。クリスは蓋を開けたガラス瓶を手のひらの上に傾げた。ラムネ粒もどきの一粒が、ころりと手のひらに転がり落ちる。
警鐘が鳴る。あれは睡眠薬の錠剤だ。先ほど「何で起きているの?」と問うたところを見るに、ゼータが起きたことはクリスにとって予想外だったのだ。だから今一度睡眠薬を飲ませ、目的を完遂しようとしている。ゼータは身を捩り、間近にあったベッドの端に手を掛けた。萎える膝を立てどうにかクリスの元から逃げようとする。クリスが意外そうに声を上げる。
「ちょっと何で逃げるのさ。別にいかがわしいことなんてしないよ。ただ大人しく眠っていてもらうだけ」
言うが早いか、クリスの右手は逃げようとするゼータの二の腕を掴んだ。そのまま力任せにベッドの上に押し倒す。華奢なパイプベッドが大きな軋みを上げる。
「心配しなくてもレイさんには僕が上手く説明しておくよ。起きた頃には全て済んでいるからさ。ゼータは僕の言う通りに数枚書類を書いてくれれば良いんだよ」
馬鹿を言うな、悪態は口内に滑り込んできた2本の指に遮られた。喉の奥、えずくような場所に触れられて、ゼータは咄嗟に歯列を噛み締める。しかしゼータの前歯がクリスの指先を噛み切るより早く、2本の指は引き抜かれた。喉の奥に異物がある。睡眠薬の錠剤を、強引に口内に捻じ込まれたのだ。
ゼータは錠剤を吐き出さんと口を開ける。だがクリスの行動の方が早い。大きな二つの手のひらが、今まさに錠剤を吐き出そうとするゼータの口元を覆いつくした。
「んーっ!」
ゼータは暴れる。クリスの手のひらを振り払うべく頭を振り、手足をばたつかせて必死に抵抗する。しかしただでさえまともに力が入らない身体に馬乗りになられてしまえば為す術もない。温かな口内で薬が溶けてゆく。苦みととおにざらりとした食感が広がり、薬の混ざった唾液が喉の奥に溜まる。口元を覆われた苦しさに生理的な涙が零れ、真っ新なシーツに点々と染みを作る。
もう、限界。溶けた薬が喉の奥に流れ落ちていこうとする、そのときであった。不意にクリスの手のひらがゼータの口元を離れた。
ゼータは咳き込み、溶けた薬を吐き出した。半分ほど形を残した白い錠剤が、唾液とともに床の上に落ちる。新鮮な酸素が脳内に巡る。
激しく咳き込むゼータを組み敷いたまま、クリスは小部屋の天井を見上げていた。どこからか聞こえる物音にじっと耳を澄ませている。
「ああ、もう。やっぱり来ちゃったか」
忌々しげに呟き、クリスは金の髪を掻き乱した。名残惜し気にゼータの腹から下りて、目指す先は壁際に置かれたタンスの元。最上段の引き出しを開け、両腕を突っ込んで内部を漁る。乱雑と入れられていた道具の一つを掴み上げ、ゼータへと向き直る。
「作戦変更。できれば手荒な真似はしたくなかったんだけど。悪いけど、多少の不自由は我慢してよ」
そう言うクリスの右手には、荷造りに使う麻紐の束が握られていた。
目覚めてまずそう思った。暗闇の中にいる。右も左もわからぬ暗闇の中で、柔らかなベッドの上に寝ている。ゼータは視線を動かし、自らのいる場所を探った。途端に頭の芯が激しく痛む。今までに経験したことのない痛みだ。突然の覚醒を拒むように、頭蓋の内側がずきずきと痛む。
頭を抱え痛みに悶えるうちに、視覚器官は暗闇に慣れてきた。慣れてしまえばそこは完全なる暗闇というわけではない。日が暮れた直後の夕闇のように、外界を認識するだけの最低限の明るさはあるのだ。痛む頭部をゆっくりと動かせば、明るさの元は隣室の部屋灯りであることが分かる。ゼータのいる空間にはただ一つ扉が設けられており、壁と扉の隙間からは僅かな部屋灯りが漏れ出しているのだ。
ああ、ここは地下室だ。クリスの地下研究室に隣接する休憩用の小部屋。クリスの手により地下室に閉じ込められてからの数日間、ゼータは毎夜この小部屋で寝起きをしていた。
ここが見知った場所であることに安堵し、ゼータは身を起こそうと身体を捻る。しかし枕から頭部をもたげた途端に再び激しい頭痛に襲われ、布団から身を起こすことは叶わなかった。なぜ、と思う。脂汗が滲み出るほどの、激しい頭痛の原因が分からない。さらに不可思議なことに、不調を感じるのは頭部だけではないのだ。倦怠感があり手足は鉛のように重い。身体中の関節が凝り固まって、身動ぎをするのも一苦労だ。目は乾き、口の中もからから。魔封じの首輪による不調とは違う。極限まで疲れ果てぐっすりと眠り込んだ後のように、全身が活動を拒むのだ。
そんなに長い時間寝てしまったのだろうかと、ゼータは布団の中で首を傾げる。そしてあれこれと考えるうちに、どうにも腑に落ちない点があることに気付く。眠り込んだ記憶がないのだ。自身の脚でベッドに入った記憶なない。さらに言えばシャワーを浴びた記憶もないし、寝間着に着替えた記憶もない。鉛の右腕を動かし腹回りを擦れば、やはり衣服は固い麻のシャツのままであった。
ゼータは懸命に記憶を辿りながら、ベッドの上に身を起こす。頭痛は治まらず倦怠感も健在だ。しかし疑問を抱えたままでいるのも気持ちが悪い。隣室の部屋灯りが付いているということは、地下研究室にはクリスが滞在しているはずだ。彼に聞けば、全ての疑問が解決する。そう思いベッドから両脚を下ろしたゼータであるが、悔しくも立ち上がることは叶わなかった。力を込めたはずの両脚が萎えて、床に倒れ込んだのだ。あわや固い床に打ち付けるところであった顔面を寸での所で守り抜き、しかし代わりに打ち付けた肘の痛みに呻く。干潟に打ちあがった大魚のように身悶えするゼータは、小部屋の扉が開いたことに気が付かなかった。
「嘘でしょ。何で起きているの?」
驚きに満ちた声とともに、小部屋には灯りがともされた。ゼータは床に付したままで、突然の眩しさに目を瞑る。何とも無様な格好のまま数秒の時が過ぎ、再び目を開けたときには間近に2本の脚があった。顔を上げる。クリスが立っていた。小部屋の中央に仁王立ちしたクリスは、酷く驚いた表情でゼータを見下ろしている。
その瞬間に、ゼータの脳裏には鮮やかな記憶が蘇った。眠りに落ちる前の記憶だ。そう、クリスとの交渉を目前にしていたのだ。「先に食事を」と促され、言われるがまま昼食をとった。配膳台を押し地下研究室から出て行くクリスの背を見送り、退屈しのぎに書物を開いた。数ページ書物を捲ったことは覚えている。しかしある瞬間に急激な眠気を催し、間もなく眠りに落ちた。食事後に感じる穏やかな眠気ではない。脳の活動を強制的に停止されられたような、抗うことのできない眠気であった。
食事に薬を盛られたのだ、と悟る。恐らくは給仕されたカボチャのスープに睡眠薬の類が混入されていた。スープを飲み干したときに感じたほろ苦さは、スープの底部に溶け残っていた薬剤の粒だ。
「クリス…何で」
絞り出した声は掠れていた。呂律も回っていない。今身体にある不調は、全て薬剤の副作用だ。激しい頭痛も眩暈も倦怠感も、全て食事に混入された睡眠薬のせい。しかし鈍る頭であっても、今ここでなぜと問うことが愚かであるとは分かる。クリスの目的など端から知れていた。ゼータを強引に地下研究室に留め置くつもりなのだ。薬で眠らせ地下研究室に閉じ込め、クリスは明朝一人教養棟へと向かう。そして午前9時の発帰国便に乗り込もうとする視察員を相手にこう告げるのだ。
―ゼータは魔導大学に移籍することを希望しています。今は自らの意志で僕の研究室に残っています
そこに「別れが辛くなるから見送りには来ないそうです」とでも付け加えれば完璧だ。レイバックを含む4名の視察員にクリスの言葉の真偽を確認する術はない。ただの官吏として視察に同行しているレイバックが、権力を笠に帰国を遅らせることもできない。
そして一度帰国してしまえば、魔族であるレイバックがロシャ王国に立ち入る事は不可能になる。今回の視察は魔導具の共同開発のために特例的に許可が下りただけで、ロシャ王国は原則魔族立ち入り禁止のお国柄なのだ。千年の統治を誇る賢王の地位を以てしても、他国の法を覆すことなどできやしない。ロシャ王国に単身置き去りにされたゼータはと言えば、最早クリスの要望を受け入れる他にない。外部からの救出を期待できなくなった以上、ゼータの頼るべき存在はクリスしかいないのだ。クリスの要望を受け入れ魔導大学在籍の研究員とならずしては、再び陽の光の下を歩くこともできない。
自らの行く末を悟り顔面を蒼白にするゼータの前で、クリスは上着のポケットに手を入れた。取り出した物は親指サイズの小瓶だ。透明なガラス瓶の中には、ラムネ菓子を思わせる白い粒がいくつも入っている。クリスは蓋を開けたガラス瓶を手のひらの上に傾げた。ラムネ粒もどきの一粒が、ころりと手のひらに転がり落ちる。
警鐘が鳴る。あれは睡眠薬の錠剤だ。先ほど「何で起きているの?」と問うたところを見るに、ゼータが起きたことはクリスにとって予想外だったのだ。だから今一度睡眠薬を飲ませ、目的を完遂しようとしている。ゼータは身を捩り、間近にあったベッドの端に手を掛けた。萎える膝を立てどうにかクリスの元から逃げようとする。クリスが意外そうに声を上げる。
「ちょっと何で逃げるのさ。別にいかがわしいことなんてしないよ。ただ大人しく眠っていてもらうだけ」
言うが早いか、クリスの右手は逃げようとするゼータの二の腕を掴んだ。そのまま力任せにベッドの上に押し倒す。華奢なパイプベッドが大きな軋みを上げる。
「心配しなくてもレイさんには僕が上手く説明しておくよ。起きた頃には全て済んでいるからさ。ゼータは僕の言う通りに数枚書類を書いてくれれば良いんだよ」
馬鹿を言うな、悪態は口内に滑り込んできた2本の指に遮られた。喉の奥、えずくような場所に触れられて、ゼータは咄嗟に歯列を噛み締める。しかしゼータの前歯がクリスの指先を噛み切るより早く、2本の指は引き抜かれた。喉の奥に異物がある。睡眠薬の錠剤を、強引に口内に捻じ込まれたのだ。
ゼータは錠剤を吐き出さんと口を開ける。だがクリスの行動の方が早い。大きな二つの手のひらが、今まさに錠剤を吐き出そうとするゼータの口元を覆いつくした。
「んーっ!」
ゼータは暴れる。クリスの手のひらを振り払うべく頭を振り、手足をばたつかせて必死に抵抗する。しかしただでさえまともに力が入らない身体に馬乗りになられてしまえば為す術もない。温かな口内で薬が溶けてゆく。苦みととおにざらりとした食感が広がり、薬の混ざった唾液が喉の奥に溜まる。口元を覆われた苦しさに生理的な涙が零れ、真っ新なシーツに点々と染みを作る。
もう、限界。溶けた薬が喉の奥に流れ落ちていこうとする、そのときであった。不意にクリスの手のひらがゼータの口元を離れた。
ゼータは咳き込み、溶けた薬を吐き出した。半分ほど形を残した白い錠剤が、唾液とともに床の上に落ちる。新鮮な酸素が脳内に巡る。
激しく咳き込むゼータを組み敷いたまま、クリスは小部屋の天井を見上げていた。どこからか聞こえる物音にじっと耳を澄ませている。
「ああ、もう。やっぱり来ちゃったか」
忌々しげに呟き、クリスは金の髪を掻き乱した。名残惜し気にゼータの腹から下りて、目指す先は壁際に置かれたタンスの元。最上段の引き出しを開け、両腕を突っ込んで内部を漁る。乱雑と入れられていた道具の一つを掴み上げ、ゼータへと向き直る。
「作戦変更。できれば手荒な真似はしたくなかったんだけど。悪いけど、多少の不自由は我慢してよ」
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