【BL】齢1200の龍王と精を吸わないオタ淫魔

三崎こはく

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無垢と笑えよサイコパス

男の受難

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 男は部屋に吹き込む冷たい風に身体を震わせた。

 男がいるのは魔導大学理学部棟の警備員室だ。さほど広くはない部屋の中には、メインストリートを臨む外窓と、理学部棟の玄関口を監視するための小窓がある。外窓のガラス戸はぴったりと閉じられているにも関わらず、棟の玄関戸が開いているために、小窓の隙間から冷たい夜風が吹き込むのだ。男は使い古された椅子に座り込んで、冷えた指先を擦る。小窓の向こう側に佇む玄関口に頻繁に視線を送るものの、夜も更けた今理学部棟に立ち入る者はほとんどいない。

 男は週に3度、こうして理学部棟の夜の警備にあたっている。警備と大層な名を付けられた仕事ではあるが、こうして椅子に座り込み出入り口を眺める時間が大半を占める。身分証の提示なく棟に立ち入ろうとする不審な輩がいれば、呼び止め事情を聞くのが男の仕事だ。
 出入り口の監視の他に、もう一つ重要な仕事は理学部棟内の巡回と施錠確認だ。理学部棟には男のいる正面玄関を含めいくつかの出入り口が存在する。正面玄関を除く出入り口は日没と同時に閉ざされるのだが、念のための施錠確認を行うのだ。あとは各研究室の扉の施錠確認も男の仕事。論文の盗用や研究室荒らしの被害を防ぐために、研究室を不在にする際には扉を施錠することが規則で定められている。しかし時たま扉の施錠をしないまま帰宅してしまう研究員がいるのだ。そのような研究室を見つけた場合には、合鍵で扉の施錠を行い翌日研究員に一言申す、というのも稀に起こり得る男の仕事の一つである。

 男は椅子の上で大きく伸びをした。物置台の上に置かれた置時計を一瞥する。時刻は23時、とっぷりと世が更けた今、理学部棟の玄関口を通る者はほとんどいない。この時間の警備は眠気との勝負だ。夜間の警備の備え日中の内に睡眠をとってはいるが、暗くなれば眠たくなるのは人の性である。
 男が眠気覚ましのために意味のない起立と着席を繰り返していたときに、玄関口には一人の研究員が現れた。手提げカバンを手にお疲れ顔である。どうやら本日の分の仕事を終え帰路につくようだ。

「お疲れ様です」
「お疲れ。暗いから足元、気を付けて」
「はぁい。また明日」

 短い会話を終え、研究員は研究棟を出て行った。警備員室内の外窓から研究員の背を見送り、男は考える。あの研究員はあまり夜更かしを好む部類ではなかったはずだ。遅くても20時前後には帰路につく日が多いと記憶している。彼が珍しくも研究室に長居をするということは、審査の日が近いのだろうか。
 決められた時間に講義を受ける学生とは異なり、研究員の研究室在籍時間は特段定められていない。朝の9時に研究室にやって来て夕方の5時には帰宅する、という規則正しい生活を送る研究員は稀で、多くは日が暮れた後も長く研究室に滞在するのだ。特に研究員の素質を問う3年に一度の審査前は夜更かしが顕著で、人によっては数日単位帰宅せずに研究室に泊まり込むこともある。だから夜間のみの警備員であるにも関わらず、男は理学部棟内に在籍する研究員の顔と名前の大半を記憶している。警備員室から小窓を覗いていれば帰路につく研究員の顔を見るし、棟内の巡回をするうちに行き会った研究員と短い会話を交わすこともあるのだ。「警備員さぁん。眠気覚ましに何か面白い話をして」「無茶振りは止めろ。眠いのなら警棒で尻を叩いてやろうか」「嫌だぁ」目の下に隈を作った研究員と、そんな会話を交わしたのは前回の勤務日のことだ。

 夜はまだ長い。眠気覚ましにコーヒーでも淹れて来ようか。そう思い立ち、男が席を立ったその時である。小窓の向こう側を通り過ぎる影があった。理学部棟を出て行く学生ではない。黒い服を着た見知らぬ人物が、身分証をかざさずに研究棟内に立ち入ろうとしている。

「おい、あんた!ちょっと待て!」

 叫びながら、男は腰に差した警棒を抜いた。勇み足で警備員室を出る。
 黒服の人物は警備員室前の廊下で足を止めていた。男は警棒を構え、怪しげな黒服と相対する。帽子を目深に被っているため、男の目から黒服の顔は見えない。しかし体格から察するにどうやら男性のようだ。

「あんた、大学の関係者か。身分証は」

 男は再度、黒服に問いかける。黒服のように、身分証を持たず研究棟に立ち入ろうとする輩はたまにいる。一番多い事例は、理学部棟に在籍する研究員が、自宅に身分証を忘れてきたと訴える場合だ。このような場合、研究員は「身分証不携帯届」と呼ばれる書類に一筆を認めることにより研究棟内への立ち入りが認められる。ただしそれは警備員室に在籍している警備員が、研究員の顔を覚えているという場合に限り認められる特例措置だ。研究棟に配属して日が浅く警備員に顔を覚えられていない新米研究員は、身分証を取りに泣く泣く自宅まで引き返すことになるのである。
 その他の事例はといえば、例えば酔っぱらいの侵入だ。リモラ駅の南方にはロシャ王国一と称される繁華街が存在する。魔導大学在籍の研究員が繁華街で酒を飲み、酩酊状態で研究棟に立ち入る場合が時たまあるのだ。意識が混濁するほど酒を飲んだのならばそのまま自宅に帰れば良いものを、なぜか遥々研究棟まで赴くのである。熱心な研究員の中には日常的に研究室に寝泊まりしている者もいるから、帰巣本能が間違って機能したとしても不思議はない。しかし酔っぱらいの相手をしなければならない警備員にとっては迷惑な話である。そのような場合には、夜間割増料金の馬車を手配し自宅にお帰りいただく手筈になっている。

 この他にも急ぎの伝言を届ける者や、散歩をするうちに迷子になった観光客など、身分証を携帯せずに研究棟に立ち入る人物はたまにいるのだ。しかし今男の目の前にいる黒服は、それらのどの事例にも当て嵌まりそうにない。男の2度の問い掛けに、黒服が答えを返さずにいるのが良い証拠だ。研究員であれ観光客であれ酔っぱらいであれ、警備員に話しかけられれば何かしら言葉を返すのが普通である。帽子を目深に被り、衣服の襟を立て口元を隠す身なりが、黒服が異質な存在であることをひしひしと伝えていた。
 研究室荒らしか、それとも強盗の類か。男は警棒を握りしめる。

 刹那、黒服が動いた。短距離走者を思わせる瞬発力で距離を詰め、振り上げた左腕が男の喉元に食い込む。突然の攻撃に男は息を詰まらせ、身体をくの字に折り曲げ呻く。間髪入れずに黒服は男の腹を蹴飛ばした。転がるようにして追い込まれた先は給湯室だ。薄暗闇の中に尻もちをつき、男は恐怖に悲鳴を上げる。

「声を出すな」

 押し殺した声とともに、ひやりと冷たい物体が男の首筋に触れた。再び短い悲鳴が零れそうになるのを堪え、男は僅かに視線を下げる。首元にあてがわれた物体は凶器だ。刃渡りが10㎝ほどのペティナイフ。研ぎ澄まされた刃先が薄暗闇に光る。言い知れぬ恐怖に男は喉を鳴らす。

「お前に許される発言は、俺の質問に対する答えだけだ。嘘偽りは許さない。正直に答えれば危害は加えないと約束する。わかったら2度頷け」

 黒服の声には有無を言わせぬ力強さがある。他人に刃物を突き付けることへの焦り、躊躇い、罪悪感、人であれば当たり前に抱くはずの感情を何一つ感じさせない。そのことが恐ろしい。男は恐怖に震えるまま、首を2度縦に振る。

「警備員歴はどれくらいになる」

 唐突に尋問は始まった。首筋にはペティナイフの刃先が当てられたまま。誰か助けてくれ、と懸命に願いながら、男は質問に対する答えを探す。

「…5年だ」
「勤務の頻度は」
「今は週に3度だ」
「夜の警備ばかりか」
「いや…臨時で日中の警備に入ることもある」

 意図のわからぬ問いに、男は声を震わせながら答える。

「では、理学部棟に在籍する研究の顔と名前は憶えているか」
「最近配属された研究員でなければ、大体はわかる」
「研究室の場所も?」
「正確な場所までは把握していない。しかしどの棟の何階に在籍しているかくらいなら…」

 知っている。そう言えずして口を噤んだのは、男が自らの失言に気が付いたからだ。しかし時はすでに遅し、一度口から零れ落ちた言葉は腹腔には返らない。男の視界の内で、黒服の男が薄く笑う。

「本題だ。クリスという名の研究員がわかるか。金髪で長身の男だ」
「ああ…わかる」
「彼の研究室の場所は」

 答えられず、男は黙り込む。今しがた名の上がった研究員の居場所を、確かに男は知っている。しかし外部者に研究員の情報を漏らすことは立派な規則違反だ。例え「家族だ」と名乗る者がやって来たとしても、研究室の場所、研究内容、研究室への滞在時間等いかなる情報を渡すことも禁じられている。厳し過ぎる、と批判の声も多い規則であるが、その規則が設けられた理由は研究員を守るために他ならない。目立った功績を残せなければ除籍、という厳しい評価基準のために、魔導大学内の研究員は常日頃厳しい精神的重圧に晒される。3年に一度の審査日前は重圧も著しく、除籍を逃れんとする研究員が他者の研究成果を横取りしようとする事案が数年に一度は発生するのだ。
 10年ほど前には論文の盗用による傷害事件が発生した。審査前の重圧に耐えかね他者の論文を盗み出した研究員が、被害者の援護をする数人の研究員に囲まれ殴る蹴るの手痛い報復を受けたのである。元々の非は盗用を働いた側にあるということで、報復を行った研究員の側に厳しい処罰は下らなかった。しかし魔導大学の上層部はこの事件を深刻に受け止め、大学内の情報保護意識の改革に踏み切ったのだ。各人に配布されていた研究室一覧表は回収され、研究棟の出入り口に設けられた案内板は取り外された。夜間や外出時には研究室に施錠をすることが義務付けられ、研究内容を無暗と他者に漏らさぬようにと大学内全域に告知がされた。ただの飾りであった夜間警備の仕事に、棟内の巡回や施錠確認の業務が加えられたのも同時期である。

 規則に則るならば、男がクリスという研究員の居場所を漏らすことは許されない。同じ大学に在籍する研究員にですら許されない行為であるのに、得体の知れない外部者相手なら尚更だ。さらに悪いことに黒服は凶器を持っている。ナイフを手に人探しをする理由が、まさか食事の誘いをするためであるはずもない。男の躊躇いを黒服は機敏に感じ取ったようだ。

「念のため言っておくが、俺は盗人の類ではない。クリスには大切なものを預けていてな。返してもらいたいだけなんだ」

 大切なもの、と男は頭の中で呟く。物のやり取りをしたいだけなら、何もこんな夜更けでなくても良いだろう。ナイフを手に、暴漢のような方法で男を脅す必要などないであろうに。様々な思いが脳内を巡るが、ナイフを突きつけられた男に許される行為はただ与えられた質問に答えることだけ。

「彼の研究室は…第3研究棟の1階にある」
「それは本館とは別の建物だよな?」
「そうだ」
「人の出入りは多い建物か」
「いや…彼の他に使用者はいないはずだ」

 大層なご身分だな、と黒服は笑う。

「どうやって行けば良い」
「廊下があるだろう。本館の玄関口を入ってすぐの廊下だ。それを右手に真っ直ぐ進む。すると突き当りに勝手口がある。勝手口を出ると理学部棟の裏庭だ。裏庭にはいくつかの建物が建っているから…」
「待て。勝手口は自由に出入りが可能なのか?」
「内から外に出る分には自由だ。しかし一度出れば外からは入れない。扉が閉まれば勝手に施錠される仕組みになっている」

 あれこれと話すうちに、男の心中は少し穏やかになる。黒服に対する畏怖の念が消えたわけでない。しかし黒服の胸の内にある人の心を感じ取ったのだ。黒服は他者を傷つけたいがためだけの暴漢ではない。私利私欲のために盗みを働こうとする利己主義者でもない。黒服は己の内にある信念のもとに動いている。その信念が世にとっての善であるか、悪であるのか。それは男にはわからない。

「裏庭には物置を含め全部で7つの建物がある。勝手口を出てすぐ、左手に見える2階建ての建物が第3研究棟だ。似た建物は多いが、玄関口に掛札が掛かっているから間違えることはない」

 男が言葉を終えると同時に、黒服は立ち上がった。研ぎ澄まされたペティナイフが首筋から離れる。恐怖からの解放に男は表情を緩め、ここに来てようやく真っ向から黒服の姿を見据えた。給湯室の薄暗闇に、ゆらりと立つ黒服の体躯は強靭だ。衣服越しにでも彼の腕脚がよく鍛えられていることがわかる。着ている衣服に特徴はない。袖の長い黒のパーカーに、黒のズボン。そして頭部には黒の帽子。首都リモラの若者の間では、こうして全身の服飾品を単一色でまとめることが流行っているのだ。
 至近距離で話をしたにも関わらず、黒服の顔の様相は全くと言って良いほどわからない。大きめに作られた衣服の襟が黒服の口元を覆い隠し、目深に被る帽子が眼部に暗い影を落としているのだ。目に映る物と言えば形の良い鼻梁と、日に焼けた両頬だけだ。黒服の年頃も、目眉の形も、髪の色も、男には何一つ分からない。

 食い入るような視線に気が付いたのか、黒服はナイフを持たない手で顔面を覆い隠した。顔を見られるわけにはいかないという強い意志を感じさせる動作だ。黒服は第3研究棟の場所を知らなかったのだから、恐らくは理学部棟の関係者ではない。面識がないはずの男を相手にこれほど警戒するということは、顔部に余程の特徴があるのか、それとも顔を見られれば素性が明らかになるほどの地位の人物であるのか。男の視線から逃げるように黒服はじりじりと後退る。

「有益な情報に感謝する。繰り返すが俺はクリスと話がしたいだけ。不必要に事を荒立てるつもりはない。今後俺があんたの行動に干渉することはないが、通報はしないことをお勧めする。情報漏洩の罪で、折角の職を失いたくはないだろう?」

 そう忠告を残し、黒服は給湯室の壁の向こう側へと消えた。足音は遠ざかり、やがて聞こえなくなる。

 深夜に相応しく静まり返った給湯室内で、男は喉につかえていた空気の塊が取れた心地だ。果てしない時間であった。気が遠くなるほどの長い時間、黒服と会話を交わしていたような錯覚に襲われる。しかし玄関口にかかる時計の針を見るに、実際に会話に要した時間は2分やそこらだ。男は黒服との会話を一つずつ丁寧に思い出しながら、重たい身体を引き摺り警備員室へと戻る。

 椅子に座り玄関口を臨む小窓を覗き込んだその時に、俄かに辺りは騒がしくなった。賑やかな話し声が、夜風とともに玄関口へと飛び込んでくる。

「警備員さん、ちょっと助けて。こいつ吐きそうなんだって」
「袋を持っていませんか?それか洗面器」

 嵐のように飛び込んできた者は、魔導大学に在籍する3人の研究員だ。顔が赤らみ呂律が回っていないところを見るに、リモラ駅南方の繁華街でしこたま酒を飲んできた後なのだろう。今しがた男に助けを求めた2人の研究員は比較的まともな様子であるのだが、最後の一人は見事に酩酊状態だ。2人の研究員に両肩を支えられ、目も口も半開き。半ば引き摺られるようにしてここまでの道のりを歩んできたのであろう。
 男は物置棚の中から手桶を取り出し、警備員室を出た。酔っぱらいの襲来に備え、各研究棟の警備員室には漏れなく嘔吐用の手桶が備えられているのである。繁華街と研究員寮のおよそ中間地点にある理学部棟は酔っぱらいの立ち寄り率が他所よりも高く、手桶の活用頻度は多い時で月に3度だ。大活躍である。

「ほら、手桶。頼むから床にぶちまけるなよ」

 男が手桶を差し出すと、酩酊状態の研究員は糸が切れたように床に崩れ落ちた。手桶を口元にあてがい、亀のように丸まって動かなくなる。傍らに座り込んだ研究員の一人が、亀の背中を労しげに擦る。男は苦しげに呻く亀を眺め下ろしながら、3人分の荷物を抱えた研究員に苦言を呈するのだ。

「なぜわざわざ研究棟に立ち寄るんだ?吐くほど飲んだのなら真っ直ぐ自宅に帰れよ」
「俺ら皆寮生だよ。ここからだとまだ20分は掛かる。道中で催したら不味いでしょ」
「道端にでも吐き散らかしておけ」
「うわぁ。魔導大学の治安を守る警備員の言葉とは思えない」

 男の身に日常が戻ってきた。突如現れた黒服に尋問を受けたことなどとうに夢のよう。
いや、あれは穏当に夢であったのかもしれない、と男は思い始める。男は何も見なかったし誰とも喋らなかった。首元にナイフを突きつけられたことは、夜風が持ち込んだ悪夢だ。
 全て夢、そう思う方が男にとって都合が良かった。今魔導大学上層部は、情報漏洩には極端と言えるほど気を使っている。例え脅されたのだと言い募ったところで、男が不審者相手に情報を漏らしたことに違いはない。男の処分は減給か、悪ければ免職か。老齢に近い男の年齢を考えれば、優秀な人材の集まる首都リモラでの再就職は容易ではない。一定の期間職を得られずにいれば、首都リモラの居住権は無慈悲に剥奪される。同い年の妻は何不自由ない首都リモラでの生活を誇りと感じているし、間もなく成年となる長女はリモラの街中で義塾の講師をするのだと日々勉学に励んでいるところだ。男が職を失えば、家族の夢全てが閉ざされる。

 男はナイフを突きつけられた首筋を撫でる。全ては夢であった。男は何も見なかったし誰とも喋らなかった。男に罪はない。たまに会話を交わすだけの研究員が一人、どうなろうと知ったことではない。男には何に変えても守らねばならない家族があるのだ。
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