63 / 318
無垢と笑えよサイコパス
襲撃者
しおりを挟む
時は過ぎ、夜分。夕食を済ませた視察員は皆、客室でくつろいでいる時間だ。ゼータはただ一人教養棟の2階、講義室の一角に佇んでいた。ゼータの瞳がじっと見つめる物は、棚の上に並べられた色彩豊かな作品だ。それは今日の日中に、視察員の面々が作り出した魔導人形である。作成した魔導人形はドラキス王国に持ち帰ることが認められており、帰国の日まで講義室に飾られることとなったのだ。
ゼータは棚に並ぶ魔導人形を端から順に眺め見る。
一番左に置かれた作品は小さなピアノだ。滑らかに削られた屋根は光沢のある黒に塗られ、側板や4本の脚も同様に黒く塗られている。黒と白の鍵盤は小指の先で辛うじて押せるほどに小さい。ゼータが有名な歌曲を口ずさめば、小さなピアノは少し遅れて歌曲の旋律を見事になぞった。この作品は手先の器用なフランシスカと魔導人形に知のあるデューの合作、数ある作品の中で最も皆の評価を得た逸品である。
ピアノの横に並べられるのはチューリップの鉢植えだ。大きさはやはり手のひらに載るほどで、黄色に染色された円柱の鉢に、赤と白のチューリップが差し込まれている。チューリップの花弁は薄く削られた木片を重ね合わせてできており、どこか不格好で愛嬌がある。これはビットの作品だ。ゼータが「こんばんは」と声をかけると、チューリップは赤と白の花冠をゆらゆらと左右に揺らした。
鉢植えの横に並ぶのは小型のドラゴンの置物だ。これはレイバックとイースの合作で、翼と頭部が自由に動く仕組みになっている。彫刻刀で削り込まれた鱗は大きさがばらばらで、所々に彫刻刀を滑らせた傷跡がある。赤く塗られた眼球は左右で大きさが違い、制作時間が足りなかったためか右足は彫刻がされないままだ。制作途中で終わっているとはいえ見事な出来栄えの一品に、作品お披露目直後、ゼータは「すごいじゃないですか」と素直な感想を漏らしたのである。しかしそれに対するレイバックの答えは「俺はイースの指示通りに削っただけだから…」という何とも情けないものであった。司令塔のイースはと言えば、ドラゴンの出来栄えに満足げな様子であった。
ドラゴンの横にはメレンの作品が置かれ、その横にカシワギとルーメンの作品が並ぶ。
一通りの作品を見終えたゼータは展示用の棚を離れ、講義室の奥側へと向かった。書物の詰められたブリキの書棚の側面に、人がもたれかかっている。いや、それは人ではない。凹凸のない胴体に木製の手足を生やし、目鼻口のない球体だけの頭部。それはゼータとクリスの合作である、等身大の人型魔導人形だ。お披露目の際に「流石ゼータさん、一人だけ桁が違います。マッドサイエンティストの名は伊達じゃない」とビットが大爆笑した代物である。
ゼータは書棚にもたれかかる魔導人形をしばし眺め、それから人形の脇に座り込んだ。ゴム紐で繋がれた楕円柱状の胴体に触れる。人形は辛うじて人の形態を保ってはいるものの、滑らかな動作が可能な状態とは言い難い。5本の指は角柱を繋ぎ合わせただけだし、頭部は起伏に乏しい球体のままだ。
せめて各部品を滑らかに削れば、もう少し人の形態に近付くだろうか。ゼータは手のひらに魔力を集め、人形の胴体をすいとなぞった。細かな木屑が宙に舞い、凹凸のまい胴体に多少のくびれができる。そうして何度かなぞるうちに人形の胸部と腹部には凹凸が生まれ、成人男性の胴体に等しい形状となる。ゼータはにんまりと笑い、人形の真横に座り直した。視察員は教養棟内部に限り、夜間早朝問わず自由な移動が許されている。ゼータが講義室に滞在し、魔導人形の居残り制作を行っていたところで文句を言われる筋合いはない。やる気満々のゼータが、再び人形の胴体に手のひらをかざしたその時である。講義室の扉が音を立てて開き、続けて聞きなれた声色が響いた。
「あれ、ゼータがいる。何しているの?」
「クリス、こんばんは。居残り制作です」
「居残り制作って魔導人形の?こんな遅くに熱心だねぇ」
「人生初の魔導具制作ですからね。中途半端では終われません」
堂々たるゼータの宣言に、クリスは笑い声を零す。会話の最中にも、ゼータが魔法での研磨作業を止める様子はない。クリスは引き戸を閉め講義室へと歩み入った。2人きりの講義室、窓の外には夜闇が広がっている。
「今日中に完成しそう?」
「今日中は厳しいですね。動作させるだけなら今のままで十分可能だとは思いますが、関節部分の研磨が荒いんですよ。顔だって球体のままだし、着色もしていません。何とか滞在中に完成させられればと思ってはいるんですが」
「そう…」
気が付けば、クリスはゼータの背後に屈みこんでいた。研磨されたばかりの人形の胴体をしげしげと眺め下ろすクリスであるが、その表情はどこか物憂げだ。やはり居残り制作はまずかっただろうか、不安を抱いたゼータは作業の手を止め、背後のクリスを仰ぎ見る。
「クリス、講義室での制作作業はやはりまずかったですか?木屑は全部綺麗に片付けますよ」
「ん?ああ、作業をすること自体は別に構わないんだけどさ。その、大変言いにくいことにゼータの魔導人形を回収しないといけなくなってね」
「え?」
思いも寄らぬ宣告にゼータは目を見開いた。なぜ、と呟く。視察員が制作した魔導人形は、各々ドラキス王国に持ち帰って構わないとデューの口から伝えられている。当然ゼータもそのつもりであった。できる限りの作業は滞在中に行うが、万が一完成に至らずとも帰国後にのんびり仕上げをすればよいのだと、そう考えていたのだ。その言葉を覆しての魔導人形の回収とは一体どういうことなのだ。あまりの衝撃にふらふらと立ち上がるゼータは、クリスと魔導人形の間に身体をねじ込ませた。ひなを守る親鳥のように、突然の襲撃者クリスに牙を向く。
「ちょ、ちょっと待って。落ち着いて話を聞いてよ。回収は僕の判断じゃないからね」
「ならばどこの不届き者が、私から魔導人形を奪い去るなどという判断を下したんです」
「デューの在籍する研究室の教授だよ。さっき話をしてきたんだ。等身大の魔導人形はデューの研究室の最終到達地点の一つ、未だ開発に至らぬ未知の領域なんだ。動力補給の問題から開発が難航しているって話は昼間にしたでしょ」
「それは…聞きました」
「でもこの度レイさんの協力により、特大の魔溜晶に魔力の補給が可能であることが示された。デューの研究室の面々はこの問題解決を受けて、悲願であった等身大魔導人形の制作に着手できるってわけ。だからさ、冷たい言い方になるけど他国の研究員であるゼータに、先に魔導人形を作られてしまうと困るんだ。研究成果を横取りされる結果になってしまう」
「横取りって…。私、別にこの魔導人形を表に出したりしませんよ。魔法研究所の庭でちょっと遊ぶだけ…」
「別にゼータを信頼していないわけではないよ。でもゼータも研究員なら、1番手と2番手が雲泥の差であることは理解できるでしょ?」
クリスの言い分は当然ゼータにも理解ができる。研究開発とは今まで世になかった知識の発見、原理の創造、技術の会得のための活動を指す。いずれにせよ一番手での発見、想像、会得が重要となる。例えわずかの差であっても2番手となればそれは単なる模倣、研究開発成果としての価値は皆無となる。さらに悪いことにゼータは一般人ではなく、クリスやデューと同じ研究員に他ならないのだ。ドラキス王国の研究員であるゼータが、デューの研究室に先駆けて等身大の魔導人形を作り出してしまうことは非常に不味い。つまり今しがたゼータが必死に守る魔導人形は、この世に存在してはいけない代物なのだ。
「クリスの言い分はわかりますけど…わかりますけど…でも折角作ったのに…」
虚ろに呟くゼータは、人形の腰回りにひしとしがみ付く。無機物の人形と熱い抱擁を交わすゼータの姿は、傍目に見れば何とも滑稽だ。クリスの喉の奥からせり上がる笑い声を押し込めるべく、何度も咳払いをする。
「申し訳ないけど諦めて。今夜くらいは存分に作業をさせてあげたいところだけど、僕まだ研究室でやらなきゃいけない仕事が残っているんだ。すぐ引き上げさせてもらうよ」
「そんなぁ…せめてあと30分…別れを惜しむ時間を…」
ゼータの必死の懇願虚しく、魔導人形はクリスの肩に担ぎ上げられた。人形にしがみついていたゼータはクリスの尻に弾き飛ばされ、切ない悲鳴と共に床へ転がる。冷たい床に背を付け、無機質な天井を茫然と見つめるゼータ。クリスはそんなゼータを一瞥すると、軽い足取りで講義室の扉へと向かう。担ぎ上げられた魔導人形の手足が揺れ、からからと小気味よい音を立てる。
「ごめんね。じゃあまた明日。おやすみ」
悲しみに沈むゼータを残し、襲撃者クリスは講義室を後にした。
ゼータは棚に並ぶ魔導人形を端から順に眺め見る。
一番左に置かれた作品は小さなピアノだ。滑らかに削られた屋根は光沢のある黒に塗られ、側板や4本の脚も同様に黒く塗られている。黒と白の鍵盤は小指の先で辛うじて押せるほどに小さい。ゼータが有名な歌曲を口ずさめば、小さなピアノは少し遅れて歌曲の旋律を見事になぞった。この作品は手先の器用なフランシスカと魔導人形に知のあるデューの合作、数ある作品の中で最も皆の評価を得た逸品である。
ピアノの横に並べられるのはチューリップの鉢植えだ。大きさはやはり手のひらに載るほどで、黄色に染色された円柱の鉢に、赤と白のチューリップが差し込まれている。チューリップの花弁は薄く削られた木片を重ね合わせてできており、どこか不格好で愛嬌がある。これはビットの作品だ。ゼータが「こんばんは」と声をかけると、チューリップは赤と白の花冠をゆらゆらと左右に揺らした。
鉢植えの横に並ぶのは小型のドラゴンの置物だ。これはレイバックとイースの合作で、翼と頭部が自由に動く仕組みになっている。彫刻刀で削り込まれた鱗は大きさがばらばらで、所々に彫刻刀を滑らせた傷跡がある。赤く塗られた眼球は左右で大きさが違い、制作時間が足りなかったためか右足は彫刻がされないままだ。制作途中で終わっているとはいえ見事な出来栄えの一品に、作品お披露目直後、ゼータは「すごいじゃないですか」と素直な感想を漏らしたのである。しかしそれに対するレイバックの答えは「俺はイースの指示通りに削っただけだから…」という何とも情けないものであった。司令塔のイースはと言えば、ドラゴンの出来栄えに満足げな様子であった。
ドラゴンの横にはメレンの作品が置かれ、その横にカシワギとルーメンの作品が並ぶ。
一通りの作品を見終えたゼータは展示用の棚を離れ、講義室の奥側へと向かった。書物の詰められたブリキの書棚の側面に、人がもたれかかっている。いや、それは人ではない。凹凸のない胴体に木製の手足を生やし、目鼻口のない球体だけの頭部。それはゼータとクリスの合作である、等身大の人型魔導人形だ。お披露目の際に「流石ゼータさん、一人だけ桁が違います。マッドサイエンティストの名は伊達じゃない」とビットが大爆笑した代物である。
ゼータは書棚にもたれかかる魔導人形をしばし眺め、それから人形の脇に座り込んだ。ゴム紐で繋がれた楕円柱状の胴体に触れる。人形は辛うじて人の形態を保ってはいるものの、滑らかな動作が可能な状態とは言い難い。5本の指は角柱を繋ぎ合わせただけだし、頭部は起伏に乏しい球体のままだ。
せめて各部品を滑らかに削れば、もう少し人の形態に近付くだろうか。ゼータは手のひらに魔力を集め、人形の胴体をすいとなぞった。細かな木屑が宙に舞い、凹凸のまい胴体に多少のくびれができる。そうして何度かなぞるうちに人形の胸部と腹部には凹凸が生まれ、成人男性の胴体に等しい形状となる。ゼータはにんまりと笑い、人形の真横に座り直した。視察員は教養棟内部に限り、夜間早朝問わず自由な移動が許されている。ゼータが講義室に滞在し、魔導人形の居残り制作を行っていたところで文句を言われる筋合いはない。やる気満々のゼータが、再び人形の胴体に手のひらをかざしたその時である。講義室の扉が音を立てて開き、続けて聞きなれた声色が響いた。
「あれ、ゼータがいる。何しているの?」
「クリス、こんばんは。居残り制作です」
「居残り制作って魔導人形の?こんな遅くに熱心だねぇ」
「人生初の魔導具制作ですからね。中途半端では終われません」
堂々たるゼータの宣言に、クリスは笑い声を零す。会話の最中にも、ゼータが魔法での研磨作業を止める様子はない。クリスは引き戸を閉め講義室へと歩み入った。2人きりの講義室、窓の外には夜闇が広がっている。
「今日中に完成しそう?」
「今日中は厳しいですね。動作させるだけなら今のままで十分可能だとは思いますが、関節部分の研磨が荒いんですよ。顔だって球体のままだし、着色もしていません。何とか滞在中に完成させられればと思ってはいるんですが」
「そう…」
気が付けば、クリスはゼータの背後に屈みこんでいた。研磨されたばかりの人形の胴体をしげしげと眺め下ろすクリスであるが、その表情はどこか物憂げだ。やはり居残り制作はまずかっただろうか、不安を抱いたゼータは作業の手を止め、背後のクリスを仰ぎ見る。
「クリス、講義室での制作作業はやはりまずかったですか?木屑は全部綺麗に片付けますよ」
「ん?ああ、作業をすること自体は別に構わないんだけどさ。その、大変言いにくいことにゼータの魔導人形を回収しないといけなくなってね」
「え?」
思いも寄らぬ宣告にゼータは目を見開いた。なぜ、と呟く。視察員が制作した魔導人形は、各々ドラキス王国に持ち帰って構わないとデューの口から伝えられている。当然ゼータもそのつもりであった。できる限りの作業は滞在中に行うが、万が一完成に至らずとも帰国後にのんびり仕上げをすればよいのだと、そう考えていたのだ。その言葉を覆しての魔導人形の回収とは一体どういうことなのだ。あまりの衝撃にふらふらと立ち上がるゼータは、クリスと魔導人形の間に身体をねじ込ませた。ひなを守る親鳥のように、突然の襲撃者クリスに牙を向く。
「ちょ、ちょっと待って。落ち着いて話を聞いてよ。回収は僕の判断じゃないからね」
「ならばどこの不届き者が、私から魔導人形を奪い去るなどという判断を下したんです」
「デューの在籍する研究室の教授だよ。さっき話をしてきたんだ。等身大の魔導人形はデューの研究室の最終到達地点の一つ、未だ開発に至らぬ未知の領域なんだ。動力補給の問題から開発が難航しているって話は昼間にしたでしょ」
「それは…聞きました」
「でもこの度レイさんの協力により、特大の魔溜晶に魔力の補給が可能であることが示された。デューの研究室の面々はこの問題解決を受けて、悲願であった等身大魔導人形の制作に着手できるってわけ。だからさ、冷たい言い方になるけど他国の研究員であるゼータに、先に魔導人形を作られてしまうと困るんだ。研究成果を横取りされる結果になってしまう」
「横取りって…。私、別にこの魔導人形を表に出したりしませんよ。魔法研究所の庭でちょっと遊ぶだけ…」
「別にゼータを信頼していないわけではないよ。でもゼータも研究員なら、1番手と2番手が雲泥の差であることは理解できるでしょ?」
クリスの言い分は当然ゼータにも理解ができる。研究開発とは今まで世になかった知識の発見、原理の創造、技術の会得のための活動を指す。いずれにせよ一番手での発見、想像、会得が重要となる。例えわずかの差であっても2番手となればそれは単なる模倣、研究開発成果としての価値は皆無となる。さらに悪いことにゼータは一般人ではなく、クリスやデューと同じ研究員に他ならないのだ。ドラキス王国の研究員であるゼータが、デューの研究室に先駆けて等身大の魔導人形を作り出してしまうことは非常に不味い。つまり今しがたゼータが必死に守る魔導人形は、この世に存在してはいけない代物なのだ。
「クリスの言い分はわかりますけど…わかりますけど…でも折角作ったのに…」
虚ろに呟くゼータは、人形の腰回りにひしとしがみ付く。無機物の人形と熱い抱擁を交わすゼータの姿は、傍目に見れば何とも滑稽だ。クリスの喉の奥からせり上がる笑い声を押し込めるべく、何度も咳払いをする。
「申し訳ないけど諦めて。今夜くらいは存分に作業をさせてあげたいところだけど、僕まだ研究室でやらなきゃいけない仕事が残っているんだ。すぐ引き上げさせてもらうよ」
「そんなぁ…せめてあと30分…別れを惜しむ時間を…」
ゼータの必死の懇願虚しく、魔導人形はクリスの肩に担ぎ上げられた。人形にしがみついていたゼータはクリスの尻に弾き飛ばされ、切ない悲鳴と共に床へ転がる。冷たい床に背を付け、無機質な天井を茫然と見つめるゼータ。クリスはそんなゼータを一瞥すると、軽い足取りで講義室の扉へと向かう。担ぎ上げられた魔導人形の手足が揺れ、からからと小気味よい音を立てる。
「ごめんね。じゃあまた明日。おやすみ」
悲しみに沈むゼータを残し、襲撃者クリスは講義室を後にした。
10
お気に入りに追加
252
あなたにおすすめの小説

前世が俺の友人で、いまだに俺のことが好きだって本当ですか
Bee
BL
半年前に別れた元恋人だった男の結婚式で、ユウジはそこではじめて二股をかけられていたことを知る。8年も一緒にいた相手に裏切られていたことを知り、ショックを受けたユウジは式場を飛び出してしまう。
無我夢中で車を走らせて、気がつくとユウジは見知らぬ場所にいることに気がつく。そこはまるで天国のようで、そばには7年前に死んだ友人の黒木が。黒木はユウジのことが好きだったと言い出して――
最初は主人公が別れた男の結婚式に参加しているところから始まります。
死んだ友人との再会と、その友人の生まれ変わりと思われる青年との出会いへと話が続きます。
生まれ変わり(?)21歳大学生×きれいめな48歳おっさんの話です。
※軽い性的表現あり
短編から長編に変更しています
悩める文官のひとりごと
きりか
BL
幼い頃から憧れていた騎士団に入りたくても、小柄でひ弱なリュカ・アルマンは、学校を卒業と同時に、文官として騎士団に入団する。方向音痴なリュカは、マルーン副団長の部屋と間違え、イザーク団長の部屋に入り込む。
そこでは、惚れ薬を口にした団長がいて…。
エチシーンが書けなくて、朝チュンとなりました。
ムーンライト様にも掲載しております。


僕はお別れしたつもりでした
まと
BL
遠距離恋愛中だった恋人との関係が自然消滅した。どこか心にぽっかりと穴が空いたまま毎日を過ごしていた藍(あい)。大晦日の夜、寂しがり屋の親友と二人で年越しを楽しむことになり、ハメを外して酔いつぶれてしまう。目が覚めたら「ここどこ」状態!!
親友と仲良すぎな主人公と、別れたはずの恋人とのお話。
⚠️趣味で書いておりますので、誤字脱字のご報告や、世界観に対する批判コメントはご遠慮します。そういったコメントにはお返しできませんので宜しくお願いします。
大晦日あたりに出そうと思ったお話です。
【完結】オーロラ魔法士と第3王子
N2O
BL
全16話
※2022.2.18 完結しました。ありがとうございました。
※2023.11.18 文章を整えました。
辺境伯爵家次男のリーシュ・ギデオン(16)が、突然第3王子のラファド・ミファエル(18)の専属魔法士に任命された。
「なんで、僕?」
一人狼第3王子×黒髪美人魔法士
設定はふんわりです。
小説を書くのは初めてなので、何卒ご容赦ください。
嫌な人が出てこない、ふわふわハッピーエンドを書きたくて始めました。
感想聞かせていただけると大変嬉しいです。
表紙絵
⇨ キラクニ 様 X(@kirakunibl)

今夜のご飯も一緒に食べよう~ある日突然やってきたヒゲの熊男はまさかのスパダリでした~
松本尚生
BL
瞬は失恋して職と住み処を失い、小さなワンルームから弁当屋のバイトに通っている。
ある日瞬が帰ると、「誠~~~!」と背後からヒゲの熊男が襲いかかる。「誠って誰!?」上がりこんだ熊は大量の食材を持っていた。瞬は困り果てながら調理する。瞬が「『誠さん』って恋人?」と尋ねると、彼はふふっと笑って瞬を抱きしめ――。
恋なんてコリゴリの瞬と、正体不明のスパダリ熊男=伸幸のお部屋グルメの顛末。
伸幸の持ちこむ謎の食材と、それらをテキパキとさばいていく瞬のかけ合いもお楽しみください。
死に戻り騎士は、今こそ駆け落ち王子を護ります!
時雨
BL
「駆け落ちの供をしてほしい」
すべては真面目な王子エリアスの、この一言から始まった。
王子に”国を捨てても一緒になりたい人がいる”と打ち明けられた、護衛騎士ランベルト。
発表されたばかりの公爵家令嬢との婚約はなんだったのか!?混乱する騎士の気持ちなど関係ない。
国境へ向かう二人を追う影……騎士ランベルトは追手の剣に倒れた。
後悔と共に途切れた騎士の意識は、死亡した時から三年も前の騎士団の寮で目覚める。
――二人に追手を放った犯人は、一体誰だったのか?
容疑者が浮かんでは消える。そもそも犯人が三年先まで何もしてこない保証はない。
怪しいのは、王位を争う第一王子?裏切られた公爵令嬢?…正体不明の駆け落ち相手?
今度こそ王子エリアスを護るため、過去の記憶よりも積極的に王子に関わるランベルト。
急に距離を縮める騎士を、はじめは警戒するエリアス。ランベルトの昔と変わらぬ態度に、徐々にその警戒も解けていって…?
過去にない行動で変わっていく事象。動き出す影。
ランベルトは今度こそエリアスを護りきれるのか!?
負けず嫌いで頑固で堅実、第二王子(年下) × 面倒見の良い、気の長い一途騎士(年上)のお話です。
-------------------------------------------------------------------
主人公は頑な、王子も頑固なので、ゆるい気持ちで見守っていただけると幸いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる