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緋糸たぐる御伽姫
28.王子様
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使節団員の街歩きの翌日、時刻は20時を回った所であった。王宮の4階、客室階の談話室にルナとクリスの姿があった。布張りのソファに横並びに腰かけた2人は魔法語りに精を出している。今日の話題はクリスの配属された魔法管理部と魔獣管理部に関する物であった。王宮内の部署に関してはルナも知らぬ事が多く、自然と話は弾む。
「今日は魔獣管理部の官吏と一緒に、訓練場の近くにある魔獣舎に行ったんです。騎乗用の魔獣と、客車を引くための魔獣が飼育されているんですよ。数は多くないですけれどね。王宮の官吏とは言え、余程の急ぎではない限り馬での移動が主と言っていました。餌やりを手伝ったり、爪研ぎをやらせてもらったり、結構楽しかったですよ」
「ロシャ王国の魔導大学では、魔獣は飼育していないんですか?」
「小型の魔獣は飼育していますよ。魔獣学部という学部があって、魔獣の生態研究を行っているんです。知り合いがいるから、時々魔獣を見せてもらいます。数はそれなりに飼育していますけれど、人が乗れるような大きな物はいないですね。精々子豚程度でしょうか」
「魔獣学部ではどのような研究をしているんですか?」
「残念ながらそれはお話しできません。研究に関する事項は、学外の人に漏らしてはいけないことになっているんです。例え魔導具とは関係ない研究であってもね」
「へぇ…厳しいんですね」
ルナとクリスがこうして談話室で歓談するのは、今日で3度目の事だ。初回こそ別の使節団員2人が歓談に参加していたものの、ルナの口から滾々と語られる魔法論議に根を上げすぐに退席した。その後も専門的を通り過ぎ暴力的とも評される魔法語りを聞きたい物好きは現れず、2度目3度目の歓談はルナとクリスの2人きりでの開催となったのだ。王宮内の侍女官吏に密かに「王子様」と呼ばれる輝かしい容姿のクリスは、そんなルナの異常とも言える魔法語りに苦言を呈すこともなく、時たまルナの興味を引く話題を提供しては歓談の場を盛り上げる。髪も結わず化粧もせず、夜着のままのルナの装いを気に掛けた様子もない。
「厳しい、という意味で言えば魔法管理部も相当の物ですよ。僕、当初の予定では魔獣管理部と魔法管理部を半々で見学する事になっていたんです。でも今の所9割方が魔獣管理部のお手伝いですよ。魔法管理部には客人に任せられるような仕事がないみたいで」
「そうなんですか。何をしている部署なんでしょう」
「それもよく分からなくて。一昨日2時間くらい魔法管理部にお邪魔して、文の開封作業をお手伝いしたんですよ。でも文の内容は読ませてもらえませんでした。使節団員を受け入れるくらいだから国家レベルの機密事項を扱っている訳ではないと思うんですけれどね。客人にどこまで明かして良いか判断できずにいる、という所でしょうか」
「明かされない、となると暴きたくなりますねぇ。研究員の性です」
「分かります。ああ、文の開封作業の後に一束だけ書類を見せてもらったんです。ドラキス王国内に居住する種族一覧表という書類です。種族名に加えて得意とする魔法の種類や容姿の特徴まで書いてあって、結構面白かったですよ。1時間くらい読み込んじゃいました。転写の打診をしたんですけれど、流石にそれは断られました」
ドラキス王国内に居住する種族は、便宜的に12種族に分類される。その中には人間族、吸血族、竜族のように一つの種から構成される種族もいれば、妖精族や精霊族、獣人族のように多種から構成される種族もいるのだ。例えば妖精族にはエルフやコロポックル、ドワーフなどの種が分類される。ドラキス王国内に居住する全ての種となればどれほどの数になるのかは、魔法オタクのルナであっても見当が付かなかった。魔族と一口に言っても、それほどに多種の種族が存在するのだ。
「クリス様が実際に会ってみたい、と思うような種族はいましたか?」
「うーん…。正直種族名と容姿的特徴を見ても、人間の僕にとってはいまいちピンと来ないんですよね。でも幻獣族に分類されるフェニックスという種には是非会ってみたいですね。ロシャ王国で人気の御伽話にも名前が出てくる有名な幻獣です。不死の鳥、と言われると夢がありますよね。ルナ様は会った事はありますか?」
「フェニックスはお目に掛かった事がないですね。ドラゴン以上に希少な生物だと思いますよ。本当に存在するのかどうかも定かではないです。でもその割に有名な種族なんですよね。フェニックスを象った置物やアクセサリーは昔から人気と聞きます。購入する者は専ら人間みたいですけれど」
「職人街の工房にも幾つかありました。不死は人間の夢ですからね。永遠の命を求めて遥か異国に旅をする、という内容は御伽話の定番です。不死を夢見て道を踏み外した悪者、というのも定番です」
そんなものか、とルナが思う。魔族は短くても数百年、長ければ数千年という時を生きる。70年程度の寿命しか持たぬ人間にとっては、魔族自体が不死の存在だろう。当然魔族の中に永遠の命を望む者などいない。本好きのゼータが今まで、クリスの話すような不死をテーマにする書物に触れた経験がないのもそう言った理由だろう。人口の9割が不死を夢見ぬ魔族であるドラキス王国で、不死を望む人間を書いた書物など売れるわけもない。理解の及ばぬ不可思議な物語だ、と本棚の隅に押し込まれて終わりだ。
ルナは一度席を立ち、クリスに断りを入れて談話室の一角に向かった。そこには茶やコーヒーを入れるための茶器が置いてある。陶磁器の茶器に茶葉を入れ、ポットに入った湯を注ぐ。茶器の注ぎ口からは紅茶の香りが立ち昇り、ルナは思わず深く息を吸い込んだ。
2人分の紅茶を持ってルナがソファに戻ると、クリスは険しい表情を浮かべていた。ルナがソファの全部にあるローテーブルに2つのカップを並べると、端正な顔は険しさを増す。
「…紅茶は苦手でした?」
「いえ、そうではありません。大国の妃候補に茶の給仕をさせてしまった失態を悔いている所です。てっきりルナ様は自分の分だけ持ってくるものと思っていたから…。すみません」
「別に良いですよ。本性は只のしがない研究員ですからね。妃候補としての気構えもプライドも皆無です。研究員としてのプライドはありますけれど」
そして妃候補と持てはやされるのも、あと3日のことかもしれない。レイバックがメアリを妃に迎え入れるというのならば、仮初の妃候補であるルナはいらない。早ければ精霊族祭を終えた次の日の朝には、王宮からルナの姿は消える。どうやって消えるのが良いだろう。旅に出るとでも言って颯爽と王宮を後にするのが良いか、それとも何の痕跡も残さず忽然と客室から消え失せるのが良いか。どちらにせよ甲斐甲斐しく世話をしてくれたカミラとは辛い別れになりそうだ。こうして何度も歓談を重ねたクリスとも。
ルナの手の中で、満杯の紅茶の水面が小刻みに揺れた。
「あの、ルナ様」
「…はい?」
ルナが顔を上げれば、そこにはかつてなく生真面目な表情となったクリスがいた。ルナのいれた紅茶には手を付けることなく、一心にルナを見つめている。
「失態ついでに、もう一つ失態を重ねさせてください。週末の精霊族祭に僕と一緒に行ってはいただけませんか?」
「精霊族祭…ですか?」
「昨日の街歩きの帰り道で、レイバック様とメアリ姫の会話を聞いてしまったんです。2人は一緒に精霊族祭に行くと言っていました。ルナ様もお聞きになっていますよね?」
「はい。昨晩レイバック様から断りを入れられました」
クリスの両眼はまじまじとルナの顔面を見つめる。ルナの表情に悲しみの欠片がないか伺っているのだ。しかしやがてルナの顔から視線を外したクリスは、俯いて一息を付く。よし、と自らを奮い立たせる小さな声がルナの耳に届く。端正な顔は再びルナに向く。
「レイバック様がメアリ姫と精霊族祭に行くというのなら、ルナ様が僕と一緒に精霊族祭に行って咎められることはないと思うんです。折角のお祭りの日に、ルナ様のような美しい女性が一人きりというのも居たたまれません。…いや、違うな。一人きりであることを憐れんでいるとかじゃなくて…」
クリスは言葉を探し、湯上りの金髪を掻いた。いつも柔和な笑みを絶やさず大人びた印象を与えるクリスが、初めて見せる幼げな仕草だ。ルナは黙って続く言葉を待つ。
「僕がルナ様と精霊族祭に行きたいので、お付き合いいただけませんか?」
震えを帯びた声が、人気のない談話室に響き渡る。ルナはじっとクリスの顔を見つめ返した。王子様と称される男前の顔に目も眩むような金の髪。異常とも言えるルナの魔法語りにですら和やかな表情で応じていたクリスが、ルナの答えを待ち唇を震わせている。否、と返すことは容易い。しかしそうする理由が、今のルナにはない。
「良いですよ。一緒に行きましょう」
待ち侘びたルナの答えに、クリスは満面の笑みとなった。ありがとうございます、そう叫んで立ち上がったクリスの脛がローテーブルの角に当たり、2つのカップから茶が零れ出る。慌てたクリスは雑巾を求め談話室を飛び出して行った。「すみません、そこの侍女のお方。雑巾ください!」弾む叫びがルナの耳に遠く聞こえてくる。
花が咲いたようなクリスの笑顔を思い出し、ルナは思う。レイバックもこうしてメアリの笑顔に絆されてしまったのか、と。
「今日は魔獣管理部の官吏と一緒に、訓練場の近くにある魔獣舎に行ったんです。騎乗用の魔獣と、客車を引くための魔獣が飼育されているんですよ。数は多くないですけれどね。王宮の官吏とは言え、余程の急ぎではない限り馬での移動が主と言っていました。餌やりを手伝ったり、爪研ぎをやらせてもらったり、結構楽しかったですよ」
「ロシャ王国の魔導大学では、魔獣は飼育していないんですか?」
「小型の魔獣は飼育していますよ。魔獣学部という学部があって、魔獣の生態研究を行っているんです。知り合いがいるから、時々魔獣を見せてもらいます。数はそれなりに飼育していますけれど、人が乗れるような大きな物はいないですね。精々子豚程度でしょうか」
「魔獣学部ではどのような研究をしているんですか?」
「残念ながらそれはお話しできません。研究に関する事項は、学外の人に漏らしてはいけないことになっているんです。例え魔導具とは関係ない研究であってもね」
「へぇ…厳しいんですね」
ルナとクリスがこうして談話室で歓談するのは、今日で3度目の事だ。初回こそ別の使節団員2人が歓談に参加していたものの、ルナの口から滾々と語られる魔法論議に根を上げすぐに退席した。その後も専門的を通り過ぎ暴力的とも評される魔法語りを聞きたい物好きは現れず、2度目3度目の歓談はルナとクリスの2人きりでの開催となったのだ。王宮内の侍女官吏に密かに「王子様」と呼ばれる輝かしい容姿のクリスは、そんなルナの異常とも言える魔法語りに苦言を呈すこともなく、時たまルナの興味を引く話題を提供しては歓談の場を盛り上げる。髪も結わず化粧もせず、夜着のままのルナの装いを気に掛けた様子もない。
「厳しい、という意味で言えば魔法管理部も相当の物ですよ。僕、当初の予定では魔獣管理部と魔法管理部を半々で見学する事になっていたんです。でも今の所9割方が魔獣管理部のお手伝いですよ。魔法管理部には客人に任せられるような仕事がないみたいで」
「そうなんですか。何をしている部署なんでしょう」
「それもよく分からなくて。一昨日2時間くらい魔法管理部にお邪魔して、文の開封作業をお手伝いしたんですよ。でも文の内容は読ませてもらえませんでした。使節団員を受け入れるくらいだから国家レベルの機密事項を扱っている訳ではないと思うんですけれどね。客人にどこまで明かして良いか判断できずにいる、という所でしょうか」
「明かされない、となると暴きたくなりますねぇ。研究員の性です」
「分かります。ああ、文の開封作業の後に一束だけ書類を見せてもらったんです。ドラキス王国内に居住する種族一覧表という書類です。種族名に加えて得意とする魔法の種類や容姿の特徴まで書いてあって、結構面白かったですよ。1時間くらい読み込んじゃいました。転写の打診をしたんですけれど、流石にそれは断られました」
ドラキス王国内に居住する種族は、便宜的に12種族に分類される。その中には人間族、吸血族、竜族のように一つの種から構成される種族もいれば、妖精族や精霊族、獣人族のように多種から構成される種族もいるのだ。例えば妖精族にはエルフやコロポックル、ドワーフなどの種が分類される。ドラキス王国内に居住する全ての種となればどれほどの数になるのかは、魔法オタクのルナであっても見当が付かなかった。魔族と一口に言っても、それほどに多種の種族が存在するのだ。
「クリス様が実際に会ってみたい、と思うような種族はいましたか?」
「うーん…。正直種族名と容姿的特徴を見ても、人間の僕にとってはいまいちピンと来ないんですよね。でも幻獣族に分類されるフェニックスという種には是非会ってみたいですね。ロシャ王国で人気の御伽話にも名前が出てくる有名な幻獣です。不死の鳥、と言われると夢がありますよね。ルナ様は会った事はありますか?」
「フェニックスはお目に掛かった事がないですね。ドラゴン以上に希少な生物だと思いますよ。本当に存在するのかどうかも定かではないです。でもその割に有名な種族なんですよね。フェニックスを象った置物やアクセサリーは昔から人気と聞きます。購入する者は専ら人間みたいですけれど」
「職人街の工房にも幾つかありました。不死は人間の夢ですからね。永遠の命を求めて遥か異国に旅をする、という内容は御伽話の定番です。不死を夢見て道を踏み外した悪者、というのも定番です」
そんなものか、とルナが思う。魔族は短くても数百年、長ければ数千年という時を生きる。70年程度の寿命しか持たぬ人間にとっては、魔族自体が不死の存在だろう。当然魔族の中に永遠の命を望む者などいない。本好きのゼータが今まで、クリスの話すような不死をテーマにする書物に触れた経験がないのもそう言った理由だろう。人口の9割が不死を夢見ぬ魔族であるドラキス王国で、不死を望む人間を書いた書物など売れるわけもない。理解の及ばぬ不可思議な物語だ、と本棚の隅に押し込まれて終わりだ。
ルナは一度席を立ち、クリスに断りを入れて談話室の一角に向かった。そこには茶やコーヒーを入れるための茶器が置いてある。陶磁器の茶器に茶葉を入れ、ポットに入った湯を注ぐ。茶器の注ぎ口からは紅茶の香りが立ち昇り、ルナは思わず深く息を吸い込んだ。
2人分の紅茶を持ってルナがソファに戻ると、クリスは険しい表情を浮かべていた。ルナがソファの全部にあるローテーブルに2つのカップを並べると、端正な顔は険しさを増す。
「…紅茶は苦手でした?」
「いえ、そうではありません。大国の妃候補に茶の給仕をさせてしまった失態を悔いている所です。てっきりルナ様は自分の分だけ持ってくるものと思っていたから…。すみません」
「別に良いですよ。本性は只のしがない研究員ですからね。妃候補としての気構えもプライドも皆無です。研究員としてのプライドはありますけれど」
そして妃候補と持てはやされるのも、あと3日のことかもしれない。レイバックがメアリを妃に迎え入れるというのならば、仮初の妃候補であるルナはいらない。早ければ精霊族祭を終えた次の日の朝には、王宮からルナの姿は消える。どうやって消えるのが良いだろう。旅に出るとでも言って颯爽と王宮を後にするのが良いか、それとも何の痕跡も残さず忽然と客室から消え失せるのが良いか。どちらにせよ甲斐甲斐しく世話をしてくれたカミラとは辛い別れになりそうだ。こうして何度も歓談を重ねたクリスとも。
ルナの手の中で、満杯の紅茶の水面が小刻みに揺れた。
「あの、ルナ様」
「…はい?」
ルナが顔を上げれば、そこにはかつてなく生真面目な表情となったクリスがいた。ルナのいれた紅茶には手を付けることなく、一心にルナを見つめている。
「失態ついでに、もう一つ失態を重ねさせてください。週末の精霊族祭に僕と一緒に行ってはいただけませんか?」
「精霊族祭…ですか?」
「昨日の街歩きの帰り道で、レイバック様とメアリ姫の会話を聞いてしまったんです。2人は一緒に精霊族祭に行くと言っていました。ルナ様もお聞きになっていますよね?」
「はい。昨晩レイバック様から断りを入れられました」
クリスの両眼はまじまじとルナの顔面を見つめる。ルナの表情に悲しみの欠片がないか伺っているのだ。しかしやがてルナの顔から視線を外したクリスは、俯いて一息を付く。よし、と自らを奮い立たせる小さな声がルナの耳に届く。端正な顔は再びルナに向く。
「レイバック様がメアリ姫と精霊族祭に行くというのなら、ルナ様が僕と一緒に精霊族祭に行って咎められることはないと思うんです。折角のお祭りの日に、ルナ様のような美しい女性が一人きりというのも居たたまれません。…いや、違うな。一人きりであることを憐れんでいるとかじゃなくて…」
クリスは言葉を探し、湯上りの金髪を掻いた。いつも柔和な笑みを絶やさず大人びた印象を与えるクリスが、初めて見せる幼げな仕草だ。ルナは黙って続く言葉を待つ。
「僕がルナ様と精霊族祭に行きたいので、お付き合いいただけませんか?」
震えを帯びた声が、人気のない談話室に響き渡る。ルナはじっとクリスの顔を見つめ返した。王子様と称される男前の顔に目も眩むような金の髪。異常とも言えるルナの魔法語りにですら和やかな表情で応じていたクリスが、ルナの答えを待ち唇を震わせている。否、と返すことは容易い。しかしそうする理由が、今のルナにはない。
「良いですよ。一緒に行きましょう」
待ち侘びたルナの答えに、クリスは満面の笑みとなった。ありがとうございます、そう叫んで立ち上がったクリスの脛がローテーブルの角に当たり、2つのカップから茶が零れ出る。慌てたクリスは雑巾を求め談話室を飛び出して行った。「すみません、そこの侍女のお方。雑巾ください!」弾む叫びがルナの耳に遠く聞こえてくる。
花が咲いたようなクリスの笑顔を思い出し、ルナは思う。レイバックもこうしてメアリの笑顔に絆されてしまったのか、と。
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