【BL】齢1200の龍王と精を吸わないオタ淫魔

三崎こはく

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緋糸たぐる御伽姫

6.知者との接触

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 外交使節団がポトス城に到着した翌日、その日はレイバックの言葉通り丸一日が休息日であった。
 外交使節団の面々が客室で身体を休めて過ごす中、ルナは意気揚々とポトス城内にある図書室へと向かっていた。

 ポトス城内の中央付近に位置する王宮から、正面入り口を出て少し歩いた場所に、聖ジルバード教会と呼ばれる国内最古の建築物がある。それはレイバックが国を興す前、この土地を治めていたアダルフィン旧王が国政の場として使用していた建物だ。建築は1500年以上も前、遺跡に等しい建物でありながらも、数度の改築と補強を経て現在までその姿を残す。聖ジルバード教会の大部分は、一般市民の立ち入りが禁じられている。しかしドラキス王国の建国以降、長く大聖堂として使われていた場所が、今は図書室に姿を変え民に広く開放されているのだ。ドラキス王国内古今東西の書物がうず高く積まれた図書室は、本好きにとっては正に夢のような場所。利用者が少ないため掃除が行き届いておらず、立ち入ればもれなく埃まみれになることを除けば、であるが。

 聖ジルバード教会の入り口を目前にしたルナの目の前に、2つの人影が現れる。間もなくルナがくぐるはずであった教会の出入り口から姿を現した者は、先日ドラキス王国に到着したばかりのメアリだ。メアリの横には、旅路の引率者であるマルコーがいる。ルナは思わず身を強張らせた。レイバックとの結婚の顔合わせとして、遥々ドラキス王国を訪れたメアリ。円満の縁談に降って湧いた妃候補のルナ。何をどう足掻いても、良好な関係など築けるはずがない。
 その場を立ち去ることが頭をよぎりながらも、ルナは道の端に避け、無言で礼をするに留めた。今日のルナの出で立ちは、昨日の到着式の装いには程遠い。衣服は白のシャツにキャメルのズボンという王宮の官吏のような装いであるし、髪は結わえず、化粧も薄くしかしていない。余程の洞察力を有した者が相手でなければ、まさか自分がルナであるなどと気が付かれるはずがないのだ。
 高を括っていたルナであるが、悔しくもメアリは非凡な洞察力を有する人物であった。可憐な唇からは驚きの声が上がる。

「もしやルナ様でいらっしゃいますか?」

 面倒な相対は頭を下げてやり過ごそう。ルナの目論見は打ち砕かれた。名を呼ばれれば誤魔化すことは不可能。ルナは密かに唇を嚙みながら、しかし動揺を悟られぬよう顔を上げた。

「…はい。ルナでございます」

 陽の光の元で真正面から見据えたメアリは、昨日に違わず愛らしい姿であった。栗色の髪は頬に垂れ、つぶらな瞳は思わぬ出会いにまん丸と見開かれている。まとう衣服はドレスというよりワンピースといった形状だが、薄水色の絹地に包まれた少女は泉から現れた妖精のようだ。

「ルナ様?これはこれは…まるで王宮の官吏のような装いでいらっしゃいますな」

 黙り込むメアリに代わり、ルナに言葉を投げた者はマルコーであった。休息日にも関わらずかっちりとした燕尾服を纏ったマルコーは、しげしげとルナの全身を眺め回す。無遠慮な視線だ。

「私の本職は研究員です。昨日は皆様のお出迎えのために着飾っていただけ。こちらが本当の姿ですよ」
「そのようですな…。いえ、決してルナ様を貶めるような意味合いではございません。昨日のドレス姿も素晴らしかったが、今日の質素な装いにも好感が持てます」
「…ありがとうございます」

 社交辞令の会話は途切れ、3人は視線を巡らせながら立ち竦む。小鳥さえずる暖かな日向に、言いようのない緊張感が満ちる。「急ぎの用がありますので、これにて失礼」そう告げて場を立ち去るために、ルナが唇を開きかけたその時だ。寸分早く、マルコーの口が開く。

「失礼。直接の自己紹介がまだでした。私ロシャ王国外交使節団の引率を務めておりますマルコーと申します。アポロ王の使節として、ドラキス王国を訪れた経験も幾度となくございます。今日は休息日ですから、メアリ姫を聖ジルバード教会の図書室に案内したところでございました」

 突然の自己紹介を、ルナは不審に思う。自己紹介なら昨日到着式の折に聞いている。なぜ同じ挨拶を繰り返したのだとマルコーの言動を訝しみ、そして気付く。マルコーは、ルナに名を名乗れと言っている。自らの口で、自らの立場を明かしてみよと。絡みつく視線に不快感を覚えながらも、ルナは潔く口を開く。目の前で名乗られたのなら、名乗り返さないのは無作法だ。

「丁寧な自己紹介をありがとうございます。私、ルナと申します。先に述べた通り本職は研究員ですが、現在はレイバック王の命を受けて王宮に滞在しております、ゆくゆくは王妃となりレイバック王の傍らに立つ者として、相応しい教養を積むための教育期間というところでしょうか。明日より2日間、外交使節団の研修にご一緒させていただくこととなりました。どうぞよろしく」

 そう言い切って、ルナは軽く頭を下げる。レイバックの妃候補であると告げたにも関わらず、メアリとマルコーが驚いた様子はない。到着式の時のルナの立ち位置から推測をしていたのか、それとも王宮の官吏や侍女に話を聞いたのか。いずれにせよ彼らは、ルナの存在を正しく把握していた。
 マルコーとルナが名乗ったのだから、次はメアリが名乗る番だ。ルナがふいとメアリを見れば、薄茶色の瞳は射貫くほどにルナを見つめていた。桃色の唇は震え、瞳には次第に涙の膜が張る。そしてまなじりから涙が零れる直前にメアリはルナに背を向け、そのまま走り去って行った。

 メアリの逃走に、呆気に取られたルナはその場に立ち竦んだ。小さな後ろ姿は聖ジルバード教会に併設した孤児院の角を曲がり、やがて見えなくなる。その先には、孤児院の子ども達が庭遊びをするための小さな園庭がある。広場の先は教会の外壁で行き止まりになっているから、涙を零すメアリが迷子になる可能性は低い。
 付添人であるマルコーは、すぐにメアリを追うとルナは予想した。しかし予想外にも、マルコーはルナの前から立ち去らない。それどころかメアリの後ろ姿が見えなくなったことを確認し、ルナに向けて再び視線を送る。

「ルナ様、気を悪くなさらないでください。メアリ姫は父であるアポロ王の命を受けて、この国を訪れました。17を迎えたばかりの少女に、重大な責務が与えられたのです。しかし責務を果たすことは叶わない。父の命に応えることができないことを、メアリ姫は嘆いていらっしゃるのです」
「…マルコー様は、アポロ王の望みをご存じなのですね」
「存じておりますとも。私はアポロ王の命を受けてこの地に赴いたのです。メアリ姫とレイバック様の縁が末長く続くように、2人の仲を取り持つことを命ぜられたのですよ」
「そうですか…」

 マルコーの立場は、外交使節団の引率兼メアリ姫の付き人ということだ。いや、レイバックとメアリの仲人とも言うべきか。メアリがいかに可憐で、聡明で、ドラキス王国の妃として相応しい人物であるかを語ることがマルコーの役目。そしてあの手この手でレイバックをその気にさせ、行くはメアリをドラキス王国王妃の座へと据えるのだ。しかし残念ながら、ルナがいる限りマルコーが任を果たすことは叶わない。

「ルナ様。少々お聞きしたい事がございますが、よろしいでしょうか?」

 溌剌はつらつと言うマルコーの表情は、気味が悪いほどの笑顔であった。しかし口元は笑っても、皺の刻まれた目元は恐ろしいほどに無表情だ。マルコーはルナに対して一匙の好意すら抱いてはいない。「よろしくないです」質問を拒絶したい衝動を抑え、ルナは静かな言葉を返す。

「…何でしょう」
「前述の通り、私はドラキス王国の王宮には何度か足を運んでおりましてね。顔を知る官吏も多いですし、中には多少込み入った話をできる仲の者もいるのですよ。昨晩たまたまその内の一人と話す機会がありまして、真に興味深い話を耳にしたのです。ルナ様、貴女様のことで」
「…はぁ」
「いやいや、その話を聞いて私も驚いたのですがね。どうもルナ様が王宮にいらしたのは、つい2日前のことだと言うではありませんか。さらにレイバック様直々の告知まで、王宮内の誰も貴方の存在を知らなかったと。いえ私は決して、貴女が仮初の妃候補などと疑いを抱いているわけではありませんよ。レイバック様がこの度の縁談話を体よく断るために、偽物の妃候補を用意したなどと、まさかそのようなことは…」

 やはり敵意。ルナは密かに溜息を零す。マルコーは、ルナが偽物の妃候補であるとの疑いを抱いている。そしてアポロの命令の遂行を拒むルナを、敵と見なしているのだ。それは、妃候補の依頼を引き受けた時から憂慮していた事態である。面倒な事この上ないが、報酬を提示されている以上この場をうまく切り抜けるのはルナの仕事だ。

「確かに、仮初の妃候補と疑いを抱かれても致し方はありません。しかし私は、真実レイバック様の妃となるために今この場にいます。王妃教育のために王宮に滞在せよと、レイバック様が直々に―」
「レイバック様に命ぜられたのですか?妃として迎えるから王宮に来いと」

 畳みかけるような質問に、ルナは一瞬言葉を亡くす。

「…そうです」
「レイバック様はメアリ姫との結婚を拒むために、恋人であるルナ様を良いように利用しているだけかも知れませんぞ。妃候補などと持ち上げられるのは今の内だけで、我々が帰国すれば最早不要と家に帰されるかもしれません。その可能性を考えていらっしゃいますかな?」

 かもしれないも何も、その通りなのだ。外交使節団が帰国すれば妃候補であるルナの存在は消え、レイバックとゼータは元の友人同士の関係に戻る。そういう約束の元で、今ルナはここにいるのだ。アポロがメアリの付き人としただけあり、マルコーは中々頭が切れる。口もうまい。表立った悪意を隠しながらも相手の感情を逆撫でし、本音を引き出す術を知っている。いらいらと内に湧き上がる感情を感じながらも、ルナは平静を装う。

「その可能性に思い至らなかったわけではありませんが、私にとっては些細なことです。妃などという地位には興味がありませんし、妃候補を外されても私とレイバック王の仲が変わるわけではありません。頻繁にドラキス王国にいらしているマルコー様は既にご存じのことと思いますが、この国には婚姻に関する法がありません。例え妃になったとしても、それは法に認められた存在ではないのです。ただそうであると口約束がされただけの存在。やはりお前を妃に据えることはできぬとレイバック様に言われたとしても、それを悲観する理由が私にはないのですよ。その口約束を目的に、遥々いらしたメアリ姫とマルコー様には、誠に申し訳ない話ではありましょうが」

 ルナの言葉に、マルコーの表情は悔しそうに歪む。悪意を孕む言動を受け流せるほど温厚ではない、ルナは嫌味と口の端を上げる。

「これが魔族の結婚ですよ。法に守られることのない不確かな繋がりです。一方の愛情が途切れれば、例え王と王妃でも赤の他人に戻ります。法で縛られぬ以上、情のない存在を傍らに置く道理などありませんから。これを冷たいと言うのならば、どうぞメアリ姫を連れて今すぐご帰還くださいませ。愛娘を嫁がせるに魔族の王は相応しくないと、貴方の口からアポロ王に伝えるがよろしい」

 そう吐き捨てると、ルナはマルコーの横を通り過ぎ、聖ジルバード教会の内側へと続く扉を引き開けた。マルコーがルナを引き留めることはない。ならば無益な腹の探り合いは終わりだ。腹の内に残された鬱憤は読書で晴らすことにしようと、ルナは図書室へと続く廊下を歩んだ。

***

 ルナの元から走り去ったメアリが辿り着いた先は、大きな噴水のある教会の園庭だ。色とりどりの花や草木が丁寧に植えられており、噴水の水音が耳に心地よい空間である。メアリは石造りの噴水の縁に腰を掛けて、涙に濡れるまなじりを指先で拭った。
 メアリの脳裏に思い出されるのは、ロシャ王国の王宮を発つ直前に見た父の顔だ。臣下の前では厳格な王の顔を保つアポロは、その時ばかりは穏やかな表情でメアリを抱きしめた。「お前は美しく聡明な娘だ、レイバック王も心を寄せて下さるだろう」力強い言葉と共に。

「メアリ姫、こちらにいらっしゃったのですか」

 茫然自失と佇むメアリの元にマルコーがやってきたのは、メアリがその場所に辿り着いてから少し経った頃のことであった。噴水の縁に腰かけ項垂れるメアリ。そのメアリの足元に屈み込んだマルコーは、水色のワンピースのすそに付いた砂粒を優しく落とす。靴先に載った木の葉を払う。
 メアリの衣服をすっかり綺麗に整えたマルコーは、優しい笑みを浮かべて噴水の縁に腰を下ろした。

「何を嘆いていらっしゃいます」

 穏やかな声色を聞き、メアリの瞳からはまた一粒の涙が零れ落ちた。栗色の眼を離れた涙の粒は、膝の上で組まれた華奢な手の甲に落ちる。

「…何でしょう。何もできないことでしょうか」
「何もできぬ、とは?」
「レイバック様の御心が自由であるならば、私にできることはいくらでもありました。真摯に私の覚悟を伝えることもできましたし、私との結婚によりもたらされる利を並べ、愛はなくとも傍に置いてほしいと訴えることもできたのです。魔導具という切り札を、父は私に持たせてくださいました。情に訴え利を訴え、レイバック様の御心を絆すことができる可能性はあったのです」
「…ええ。私もそのつもりでございました」
「でも駄目でした。レイバック様には既に愛する方がいらっしゃった。千年不在であった妃として迎え入れるほどに、ルナ様を想っていらっしゃる。ならば私にできることなど何もないではありませんか。それが悔しいのです。父の期待を受けてこの地に赴いたのに、ただ一つの想いすら伝えずに私は国に帰らねばなりません」

 ぽろぽろと零れ落ちる涙は手の甲を伝い、妖精を思わせるワンピースの布地に吸い込まれては消えた。マルコーが懐から取り出した白のハンカチを渡すものの、メアリがそれを目元に宛がうことはない。悲しみを誘う嗚咽を聴きながら、マルコーは腕組みをする。そしてその内にぽつりと呟きを零した。

「ルナ様は、妃という地位には興味がないと仰っておりました」

 白と黒の斑模様の鳥が青空を横切った。マルコーの呟きを聞き、メアリは俯けていた顔を上げる。

「…そうなのですか?」
「ええ。更にこうも仰っておりましたよ。やはりお前を妃に据えることはできぬとレイバック様に言われたとしても、それを悲観する理由が私にはない、と」
「どういう意味でしょう。ルナ様は、レイバック様を想ってはいらっしゃらないのでしょうか」
「ルナ様の心情は、私には推し量りかねます。しかし魔族の恋心という物は、人間のそれとは少しばかり形が違うのかもしれません。メアリ姫もご存じの通り、ドラキス王国には婚姻に関する法がありません。それは結婚という形が魔族の性分に合わないゆえであると聞いております。元来奔放な性格の魔族は、自らの情を法律で縛られることを嫌うのだ、と」

 数羽の斑模様の鳥がマルコーの足元へと下り、磨かれた靴のつま先をくちばしでつつく。それが餌でないと知った鳥は次にメアリの足元へと寄り、丸まった靴のつま先を同じようにつついた。なぜ食べられぬのだと小首を傾げる数羽の鳥を眺めながら、マルコーは遠慮がちに言葉を紡ぐ。

「これは私の推測ですが…ルナ様は妃になる覚悟がないようにも思われます。『魔族の結婚は法に守られることのない不確かな繋がりである。一方の愛情が途切れれば、例え王と王妃とて赤の他人に戻る。法で縛られぬ以上、情の無い存在を傍らに置く道理などない』これらは全てルナ様の言葉でございます。ルナ様が憂いていらっしゃるのは自らの心か、それともレイバック様の心か。それは私にはわかりませんが」
「ルナ様には、妃になる覚悟がない」
「いえ私がそう感じたというだけでございます。人の心の内はわかりません。しかし確かな心の内もあります。メアリ姫。貴方は生涯レイバック様に添い遂げる覚悟で、この国にいらっしゃったのでしょう」
「ええ、その通りです。レイバック様に受け入れていただけるのなら、生涯お傍にいる覚悟であります」

 メアリの声から嗚咽は消えていた。華奢な指先は拳を作り、涙で濡れた水色の布地に皺を作る。

「ならばメアリ姫。貴女が身を引く必要がありましょうか。妃になる覚悟ができずにいるルナ様と、祖国をも離れレイバック様に添い遂げる覚悟をしたメアリ姫。どちらが妃として相応しいかは言わずとも分かるでしょう」
「…ですが、レイバック様はルナ様を愛していらっしゃいます」
「何も私は、ルナ様からレイバック様を奪い取れとけしかけるわけではございません。ただメアリ姫が何もせずして身を引く必要はないと言っているのです。ルナ様が未だ迷いの中にいるのならば、当に覚悟を決めたメアリ姫がレイバック様に真摯な想いを伝えて、何を責められることがありましょうか。私は貴女の力になるようにとアポロ王に命を受けました。できる限りの協力は致します。メアリ姫がいかに大国の妃として相応しいかと、レイバック様に伝えるため尽力致します。迷いや遠慮は捨てるがよろしい。私と共に、アポロ王に与えられた責務を果たして帰還致しましょう」

 迷いも遠慮も捨てろ。マルコーの言葉に、メアリの瞳には焚きつけられた炎を影が揺らめいた。力強さを取り戻した栗色の瞳に涙はなく、引き結ばれた唇は少女の想いの強さを物語っていた。

「客室に戻って考えます」

 そう言ったメアリは噴水の縁から腰を上げ、先ほどルナと相対した、聖ジルバード教会の入口へと続く道を駆けていった。
 残されたマルコーはしつこく脚先に纏わりつく斑模様の鳥を蹴り飛ばし、一人声を上げて笑う。
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