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9.ありふれたハッピーエンド(終)
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青空に舞い散る色とりどりの花びら。
「おめでとう」「おめでとう」と絶え間ない祝いの声。
ここは王都の中心部、緑豊かな王宮の園庭。
普段一般人の立ち入りが許されないその場所に、今日ばかりは大勢の人々が集まっている。ストージニア王国騎士団団長レドモンド・テイラー卿の結婚を祝するために。
純白のウェディングドレスを見にまとった花嫁と、その隣に立つレドモンド卿に、人々は惜しみない拍手を送っている。
そしてその園庭の一角で――ナメクジのように地面にへばりつくあたし。
「いやいやいや……全然無理だったじゃん! 結婚どころか、レドモンド様に名前すら覚えられてないよあたし!」
「所詮ハンカチの貸し借りをしただけの仲だしね、そんなもんでしょ」
と例のごとく辛辣なコメントくれる者はギル。園庭のナメクジと化したあたしに、憐れむような眼差しを向けている。
ストージニア王国騎士団団長レドモンド・テイラー卿の結婚相手は、以前から婚約関係にあったフィオナ・クラーク嬢。
プルプルと震えるあたしに、焼き菓子を恵んでくれた例のお嬢様である。
巷で囁かれる噂によれば、フィオナは王家の関係者であるのだとか。正確なところはわからないけれど、現国王の姪だとか従姪だとか、そのあたりの人物にあたるらしい。
つまりこの度の結婚は、王家の関係者と、栄えある騎士団長の結婚だ。現国王たっての希望もあり、こうして一般の民へのお披露目の機会が設けられたのだとか。
あたしとギルがそのお披露目に行き会ったのは偶然だ。次はどんなイベントが起こるのだろうとルンルン気分のあたしは、週に2度王都へと足を運んでいた。そのときに、たまたま偶然、レドモンドとフィオナの結婚お披露目会に出くわしてしまったのである。
園庭の入り口で「参列者の方はこれをどうぞ」と手のひらいっぱいの花びらを渡されたあたしは、その花びらを握りしめたまま園庭のナメクジとなった。
「さっき向こうで聞いた話によるとね。レドモンド卿とフィオナ嬢は10年以上も婚約関係にあったらしいよ。ケルベロスに襲われていた幼いフィオナ嬢を、当時騎士団の新人隊員であったレドモンド卿が助けたんだって。それが恋の始まり」
「ド王道の恋物語じゃん……こんなポンコツ・シンデレラの出る幕ないよ……」
今思えば、フィオナは普通に良い子だったもんね。婚約者であるレドモンドのところにお菓子を持ってきたり、そのお菓子を門番にわけてあげたり。
不審者感満載のあたしにも、貴重なお菓子をわけてくれるという女神っぷり。
悪役令嬢なんて言ってごめんよ……通行人Bの戯言だと思って聞き流しておくれ……
塩をかけられたナメクジ状態のあたし。傍らにギルがしゃがみ込んだ。
「アリアンナ、結構落ち込んでる?」
「今のあたしが元気いっぱいに見えるかい……」
「もしかして、本気でレドモンド卿のこと好きだった?」
そう生真面目に尋ねられて、あたしはそろりと顔を上げた。
園庭の真ん中には人だかりがある。人だかりの中心は、騎士団の制服を着たレドモンドと、ウェディングドレス姿のフィオナ。2人仲良く寄り添いながら、集まった人々に微笑みを送っている。
「……本気で好きだったかと訊かれると、別に。だって1回しか話したことないもん」
「そうなの? じゃあなぜそんなに落ち込んでるの」
「あたしが何も手に入れられなかったから、かな。ずっと大切にしてきた宝石をドラゴンに食べられちゃったからさ。宝石の代わりに何かが欲しかったんだよ。地位とか、名誉とか、素敵な旦那様とか、『これだ!』って名前のつくものがさ」
ふーん、とギルは相槌を打つ。
「じゃあ俺と結婚する?」
一瞬、時が止まった気がした。
あたしは握りしめた花びらをしばし眺め、それから改めてギルの顔を見上げた。
「……ほぇ?」
「まだ役所から採用通知を貰ったばかりの身だから、金も地位も持ってないけどさ。愛だけはたくさんあげられるんだけどな。俺と結婚して、愛に溢れた幸せな人生を送るというのはどう?」
そう話す間のギルといったら。
瞬きひとつせずに、唇を微かに震わせて、じっとあたしの顔を見つめるのである。
だからあたしは気付く。ギルの言葉は、この場を和ませるための冗談じゃないんだって。
「あたし、3度の飯より金銀財宝が好きな現金者だよ? 騎士団長と聞けばすり寄る尻軽だよ?」
「そういうところも全部ひっくるめて、愛してあげるって言ってるんだけど」
園庭に集まった人の声が、どこか遠くに聞こえる。
ギルと結婚。今まで考えもしなかったその未来は、不思議とあたしの胸にすとんと落ちた。
「いいよ」
「え、本当に――」
「そうと決まれば早くおうちへ帰ろ。皆に結婚するって伝えないと。あたしのパパン……『可愛い娘を嫁には出さん!』とか言わないかな? 美味しそうなワインでもお土産に買って帰る?」
「……そうだね。ワインとケーキを買って帰ろうか」
ギルがあたしに向けて手を伸ばす。あたしはその手を借りて、ようやくナメクジ状態から復帰した。
2本の足でしっかりと芝生を踏みしめ、ワンピースについた草の葉をポンポンと払い落とす。ギルがそれを手伝ってくれる。
「ギルと結婚かぁ……なんかワクワクしちゃうね。子どもは何人欲しい? 実はあたし、たくさんきょうだいがいる家庭に憧れてたんだぁ。1人っ子だから」
「1人っ子? アリアンナにはお兄さんが……」
「前世の話だよ」
前世? とギルは首を傾げた。
あたしとギルは並んで歩きだす。どちらともなく手を繋ぐ。
思えばまだヨチヨチ歩きの小さな頃から、こうしてギルと手を繋いで歩いていた。傍にいることが当たり前すぎて、その尊さを忘れちゃってたな。
あたしはギルの手を握りしめたまま、もう一方の手を勢いよく振り上げた。握りしめていた花びらが宙を舞う。赤、黄、オレンジ、紫、ピンク。風に吹かれて青空にふわり舞い上がる。
100万粒の金銀財宝よりも綺麗。
最後はお金より愛だって。
幼馴染とくっつくんだって。
そんなの、まるで定番のラブストーリー。
――でもそんなありふれた結末が、あたしにとって1番幸せ。
Fin.
「おめでとう」「おめでとう」と絶え間ない祝いの声。
ここは王都の中心部、緑豊かな王宮の園庭。
普段一般人の立ち入りが許されないその場所に、今日ばかりは大勢の人々が集まっている。ストージニア王国騎士団団長レドモンド・テイラー卿の結婚を祝するために。
純白のウェディングドレスを見にまとった花嫁と、その隣に立つレドモンド卿に、人々は惜しみない拍手を送っている。
そしてその園庭の一角で――ナメクジのように地面にへばりつくあたし。
「いやいやいや……全然無理だったじゃん! 結婚どころか、レドモンド様に名前すら覚えられてないよあたし!」
「所詮ハンカチの貸し借りをしただけの仲だしね、そんなもんでしょ」
と例のごとく辛辣なコメントくれる者はギル。園庭のナメクジと化したあたしに、憐れむような眼差しを向けている。
ストージニア王国騎士団団長レドモンド・テイラー卿の結婚相手は、以前から婚約関係にあったフィオナ・クラーク嬢。
プルプルと震えるあたしに、焼き菓子を恵んでくれた例のお嬢様である。
巷で囁かれる噂によれば、フィオナは王家の関係者であるのだとか。正確なところはわからないけれど、現国王の姪だとか従姪だとか、そのあたりの人物にあたるらしい。
つまりこの度の結婚は、王家の関係者と、栄えある騎士団長の結婚だ。現国王たっての希望もあり、こうして一般の民へのお披露目の機会が設けられたのだとか。
あたしとギルがそのお披露目に行き会ったのは偶然だ。次はどんなイベントが起こるのだろうとルンルン気分のあたしは、週に2度王都へと足を運んでいた。そのときに、たまたま偶然、レドモンドとフィオナの結婚お披露目会に出くわしてしまったのである。
園庭の入り口で「参列者の方はこれをどうぞ」と手のひらいっぱいの花びらを渡されたあたしは、その花びらを握りしめたまま園庭のナメクジとなった。
「さっき向こうで聞いた話によるとね。レドモンド卿とフィオナ嬢は10年以上も婚約関係にあったらしいよ。ケルベロスに襲われていた幼いフィオナ嬢を、当時騎士団の新人隊員であったレドモンド卿が助けたんだって。それが恋の始まり」
「ド王道の恋物語じゃん……こんなポンコツ・シンデレラの出る幕ないよ……」
今思えば、フィオナは普通に良い子だったもんね。婚約者であるレドモンドのところにお菓子を持ってきたり、そのお菓子を門番にわけてあげたり。
不審者感満載のあたしにも、貴重なお菓子をわけてくれるという女神っぷり。
悪役令嬢なんて言ってごめんよ……通行人Bの戯言だと思って聞き流しておくれ……
塩をかけられたナメクジ状態のあたし。傍らにギルがしゃがみ込んだ。
「アリアンナ、結構落ち込んでる?」
「今のあたしが元気いっぱいに見えるかい……」
「もしかして、本気でレドモンド卿のこと好きだった?」
そう生真面目に尋ねられて、あたしはそろりと顔を上げた。
園庭の真ん中には人だかりがある。人だかりの中心は、騎士団の制服を着たレドモンドと、ウェディングドレス姿のフィオナ。2人仲良く寄り添いながら、集まった人々に微笑みを送っている。
「……本気で好きだったかと訊かれると、別に。だって1回しか話したことないもん」
「そうなの? じゃあなぜそんなに落ち込んでるの」
「あたしが何も手に入れられなかったから、かな。ずっと大切にしてきた宝石をドラゴンに食べられちゃったからさ。宝石の代わりに何かが欲しかったんだよ。地位とか、名誉とか、素敵な旦那様とか、『これだ!』って名前のつくものがさ」
ふーん、とギルは相槌を打つ。
「じゃあ俺と結婚する?」
一瞬、時が止まった気がした。
あたしは握りしめた花びらをしばし眺め、それから改めてギルの顔を見上げた。
「……ほぇ?」
「まだ役所から採用通知を貰ったばかりの身だから、金も地位も持ってないけどさ。愛だけはたくさんあげられるんだけどな。俺と結婚して、愛に溢れた幸せな人生を送るというのはどう?」
そう話す間のギルといったら。
瞬きひとつせずに、唇を微かに震わせて、じっとあたしの顔を見つめるのである。
だからあたしは気付く。ギルの言葉は、この場を和ませるための冗談じゃないんだって。
「あたし、3度の飯より金銀財宝が好きな現金者だよ? 騎士団長と聞けばすり寄る尻軽だよ?」
「そういうところも全部ひっくるめて、愛してあげるって言ってるんだけど」
園庭に集まった人の声が、どこか遠くに聞こえる。
ギルと結婚。今まで考えもしなかったその未来は、不思議とあたしの胸にすとんと落ちた。
「いいよ」
「え、本当に――」
「そうと決まれば早くおうちへ帰ろ。皆に結婚するって伝えないと。あたしのパパン……『可愛い娘を嫁には出さん!』とか言わないかな? 美味しそうなワインでもお土産に買って帰る?」
「……そうだね。ワインとケーキを買って帰ろうか」
ギルがあたしに向けて手を伸ばす。あたしはその手を借りて、ようやくナメクジ状態から復帰した。
2本の足でしっかりと芝生を踏みしめ、ワンピースについた草の葉をポンポンと払い落とす。ギルがそれを手伝ってくれる。
「ギルと結婚かぁ……なんかワクワクしちゃうね。子どもは何人欲しい? 実はあたし、たくさんきょうだいがいる家庭に憧れてたんだぁ。1人っ子だから」
「1人っ子? アリアンナにはお兄さんが……」
「前世の話だよ」
前世? とギルは首を傾げた。
あたしとギルは並んで歩きだす。どちらともなく手を繋ぐ。
思えばまだヨチヨチ歩きの小さな頃から、こうしてギルと手を繋いで歩いていた。傍にいることが当たり前すぎて、その尊さを忘れちゃってたな。
あたしはギルの手を握りしめたまま、もう一方の手を勢いよく振り上げた。握りしめていた花びらが宙を舞う。赤、黄、オレンジ、紫、ピンク。風に吹かれて青空にふわり舞い上がる。
100万粒の金銀財宝よりも綺麗。
最後はお金より愛だって。
幼馴染とくっつくんだって。
そんなの、まるで定番のラブストーリー。
――でもそんなありふれた結末が、あたしにとって1番幸せ。
Fin.
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