65 / 83
第六十五話 王女と王女
しおりを挟む
地下一階も地下二階も非常に盛り上がっているようだ。
明日はもっと賑やかになるだろう。
なんせ格闘場でCランク以上の戦いが見られるようになるんだからな。
今日来た中級以上の冒険者たちはガチャを回さずに様子見といった感じだ。
新ガチャの金箱以上の商品がいくら一点物といってもすぐになくなるわけがないと思ってるんだろう。
「金貨一枚はキツイよなぁ」
「もっと金貯めとけば良かった……」
「ドワーフラビット狩りでもする?」
「酒場で依頼探すか~」
……金がないだけだったか。
安いと言ってたのは商品価値に対してのことか。
まぁ金貨一枚は高いからな。
「本当に本物なんでしょうね!?」
「もちろんです」
「なら見せてみなさいよ!?」
「申し訳ありませんが既に商品としてセット済みですので」
「ほらっ! どうせ嘘か偽物に決まってるのよ!」
ガチャ周りがうるさいな。
態度の悪い冒険者もいたもんだ。
可哀想だが即刻お引き取り願おうか。
「あれは……プリン王女です!」
「プリン王女?」
「はい! ババロア王国……この国の王女ですね!」
ババロア王国のプリン王女……。
名前が気になって仕方ない。
それよりついに来たか。
でもわざわざ王女が来るようなことか?
「私はあの方苦手です。傲慢なんですよ」
「……」
俺の目の前にはガナッシュ王国のティラミス王女がいる。
あんなことがあったにも関わらず、あの夜から毎日来てるんだ。
しかも決まって俺の前のカウンターに陣取るようになった。
ここはカウンター席の予定じゃなかったんだが……。
見兼ねたドーラが王女専用の椅子まで作ってしまったしな。
カウンター内にある大量のモニターがいつバレてもおかしくない。
だからスイッチ一つで全モニターを収納できるように改良してもらった。
これはこれでなかなかのスリルがあって楽しいかもしれない。
さらに王女だけじゃなくトルテばあさんまで通ってるんだ。
今ではクレアばあさんの横に座ってランク付けまでいっしょにしてる。
二人とも酒を飲みながらな。
もちろんドーラにより専用の椅子も作成済みだ。
二日目に酒を注意したらなぜか逆ギレをされた。
だからもうこの二人のことは知らん。
と、そんなことよりプリン王女だ。
俺が住んでるババロア王国の。
ジャスミンにいちゃもんをつけてるようだな。
さすがに王女を追い出すわけにはいかないし。
さて、どうしたもんか。
「私が行ってきます!」
「え……いや、ちょっと……」
俺がとめる前に勝手に行ってしまった……。
任せてみるしかないか……。
「誰に許可取って営業してんのよ!?」
「……」
「こんなギャンブル中毒の冒険者ばかり集めてさ!」
「……」
「仲間モンスターだかなんだか知らないけど町に入れないで!」
「……」
「それに格闘場ってのはどこに作ったのよ!?」
「……」
「モンスターを集めてなにを企んでるの!?」
「……」
「今日限りこの店は潰すからね!」
なんだこの王女は。
こんなのがこの世界で一番大きい国の王女なのか?
罵声を浴びせられてるジャスミンが可哀想だ。
「なんとか言いなさいよ!?」
「プリン王女様。お久しぶりです」
「…………ティラミスね。なんでこんなところにいるのかしら?」
「覚えていていただけて光栄です。私も一応王女ですからね」
「ふ~ん。あなたもギャンブルにハマってるのかしら?」
「私はみなさんに万が一の危険がないように注視してるだけです」
「わざわざ人の国に来てまですることじゃないわよね?」
「普段なにもされてないプリン様にここのなにがおわかりになると?」
……バッチバチだな。
俺からしたら二人とも敵みたいなもんだが、今はティラミス王女を応援したくなる。
「あなた……自分がなに言ってるかわかってるの?」
「もちろんです。私これでも一応魔道士なんですよ?」
「……ふんっ! だからなんだって言うのよ!」
「冒険者のこともモンスターのことも私のほうがわかるってことです」
「あなたねぇ~!? 調子に乗ってると国がどうなっても知らないわよ!?」
「宣戦布告ですか? ここにいるみなさんが今の発言聞きましたよ?」
「……もういい! そこのエルフ! 次はオーナーを呼んでおきなさい!」
プリン王女と護衛らしき騎士たちはそそくさと店から出ていった。
さすがにさっきの発言はマズいだろう。
本当に戦争が起こったりしないよな?
「みなさん! お騒がせして申し訳ありません! 夜はまだこれからですよ! 楽しみましょう!」
「うおぉ~!」
ティラミス王女の声に冒険者たちは沸き立つ。
「うん? なにかあったのかい? アイリちゃん、ビール二つ」
「遠くてよく聞こえん。アイリちゃん、唐揚げもね」
こいつら……。
ランク付けはちゃんとできてるんだろうな?
明日からもこの調子だとジャスミンと配置を入れ替えようか。
トルテばあさんなんかタダで飲み食いしてるのにそのうち給料寄こせとか言ってきそうな勢いだ。
「どうでしたか!?」
王女が俺に向かって嬉しそうに言ってくる。
だが俺の代わりにアイリが答えてくれる。
「面倒なことにならないといいですけど……」
「えっ……」
プリン王女は冒険者や仲間モンスター、さらにエルフのことまで見下してるように思えた。
それに対しティラミス王女は自分は冒険者側であると言った。
モンスターが敵であり格闘場関連はどうにかしないといけないということは共通してるはずなんだけどな。
トルテばあさんがあんな調子じゃ矛盾しまくってるし、この店の味方だと思われても仕方ない。
まぁ今日のところは追い返してくれたお礼としてプリンでも作ってあげようか。
明日はもっと賑やかになるだろう。
なんせ格闘場でCランク以上の戦いが見られるようになるんだからな。
今日来た中級以上の冒険者たちはガチャを回さずに様子見といった感じだ。
新ガチャの金箱以上の商品がいくら一点物といってもすぐになくなるわけがないと思ってるんだろう。
「金貨一枚はキツイよなぁ」
「もっと金貯めとけば良かった……」
「ドワーフラビット狩りでもする?」
「酒場で依頼探すか~」
……金がないだけだったか。
安いと言ってたのは商品価値に対してのことか。
まぁ金貨一枚は高いからな。
「本当に本物なんでしょうね!?」
「もちろんです」
「なら見せてみなさいよ!?」
「申し訳ありませんが既に商品としてセット済みですので」
「ほらっ! どうせ嘘か偽物に決まってるのよ!」
ガチャ周りがうるさいな。
態度の悪い冒険者もいたもんだ。
可哀想だが即刻お引き取り願おうか。
「あれは……プリン王女です!」
「プリン王女?」
「はい! ババロア王国……この国の王女ですね!」
ババロア王国のプリン王女……。
名前が気になって仕方ない。
それよりついに来たか。
でもわざわざ王女が来るようなことか?
「私はあの方苦手です。傲慢なんですよ」
「……」
俺の目の前にはガナッシュ王国のティラミス王女がいる。
あんなことがあったにも関わらず、あの夜から毎日来てるんだ。
しかも決まって俺の前のカウンターに陣取るようになった。
ここはカウンター席の予定じゃなかったんだが……。
見兼ねたドーラが王女専用の椅子まで作ってしまったしな。
カウンター内にある大量のモニターがいつバレてもおかしくない。
だからスイッチ一つで全モニターを収納できるように改良してもらった。
これはこれでなかなかのスリルがあって楽しいかもしれない。
さらに王女だけじゃなくトルテばあさんまで通ってるんだ。
今ではクレアばあさんの横に座ってランク付けまでいっしょにしてる。
二人とも酒を飲みながらな。
もちろんドーラにより専用の椅子も作成済みだ。
二日目に酒を注意したらなぜか逆ギレをされた。
だからもうこの二人のことは知らん。
と、そんなことよりプリン王女だ。
俺が住んでるババロア王国の。
ジャスミンにいちゃもんをつけてるようだな。
さすがに王女を追い出すわけにはいかないし。
さて、どうしたもんか。
「私が行ってきます!」
「え……いや、ちょっと……」
俺がとめる前に勝手に行ってしまった……。
任せてみるしかないか……。
「誰に許可取って営業してんのよ!?」
「……」
「こんなギャンブル中毒の冒険者ばかり集めてさ!」
「……」
「仲間モンスターだかなんだか知らないけど町に入れないで!」
「……」
「それに格闘場ってのはどこに作ったのよ!?」
「……」
「モンスターを集めてなにを企んでるの!?」
「……」
「今日限りこの店は潰すからね!」
なんだこの王女は。
こんなのがこの世界で一番大きい国の王女なのか?
罵声を浴びせられてるジャスミンが可哀想だ。
「なんとか言いなさいよ!?」
「プリン王女様。お久しぶりです」
「…………ティラミスね。なんでこんなところにいるのかしら?」
「覚えていていただけて光栄です。私も一応王女ですからね」
「ふ~ん。あなたもギャンブルにハマってるのかしら?」
「私はみなさんに万が一の危険がないように注視してるだけです」
「わざわざ人の国に来てまですることじゃないわよね?」
「普段なにもされてないプリン様にここのなにがおわかりになると?」
……バッチバチだな。
俺からしたら二人とも敵みたいなもんだが、今はティラミス王女を応援したくなる。
「あなた……自分がなに言ってるかわかってるの?」
「もちろんです。私これでも一応魔道士なんですよ?」
「……ふんっ! だからなんだって言うのよ!」
「冒険者のこともモンスターのことも私のほうがわかるってことです」
「あなたねぇ~!? 調子に乗ってると国がどうなっても知らないわよ!?」
「宣戦布告ですか? ここにいるみなさんが今の発言聞きましたよ?」
「……もういい! そこのエルフ! 次はオーナーを呼んでおきなさい!」
プリン王女と護衛らしき騎士たちはそそくさと店から出ていった。
さすがにさっきの発言はマズいだろう。
本当に戦争が起こったりしないよな?
「みなさん! お騒がせして申し訳ありません! 夜はまだこれからですよ! 楽しみましょう!」
「うおぉ~!」
ティラミス王女の声に冒険者たちは沸き立つ。
「うん? なにかあったのかい? アイリちゃん、ビール二つ」
「遠くてよく聞こえん。アイリちゃん、唐揚げもね」
こいつら……。
ランク付けはちゃんとできてるんだろうな?
明日からもこの調子だとジャスミンと配置を入れ替えようか。
トルテばあさんなんかタダで飲み食いしてるのにそのうち給料寄こせとか言ってきそうな勢いだ。
「どうでしたか!?」
王女が俺に向かって嬉しそうに言ってくる。
だが俺の代わりにアイリが答えてくれる。
「面倒なことにならないといいですけど……」
「えっ……」
プリン王女は冒険者や仲間モンスター、さらにエルフのことまで見下してるように思えた。
それに対しティラミス王女は自分は冒険者側であると言った。
モンスターが敵であり格闘場関連はどうにかしないといけないということは共通してるはずなんだけどな。
トルテばあさんがあんな調子じゃ矛盾しまくってるし、この店の味方だと思われても仕方ない。
まぁ今日のところは追い返してくれたお礼としてプリンでも作ってあげようか。
0
お気に入りに追加
33
あなたにおすすめの小説
異世界で穴掘ってます!
KeyBow
ファンタジー
修学旅行中のバスにいた筈が、異世界召喚にバスの全員が突如されてしまう。主人公の聡太が得たスキルは穴掘り。外れスキルとされ、屑の外れ者として抹殺されそうになるもしぶとく生き残り、救ってくれた少女と成り上がって行く。不遇といわれるギフトを駆使して日の目を見ようとする物語
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした
服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜
大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。
目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!
そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。
まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!
魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
異世界転生はどん底人生の始まり~一時停止とステータス強奪で快適な人生を掴み取る!
夢・風魔
ファンタジー
若くして死んだ男は、異世界に転生した。恵まれた環境とは程遠い、ダンジョンの上層部に作られた居住区画で孤児として暮らしていた。
ある日、ダンジョンモンスターが暴走するスタンピードが発生し、彼──リヴァは死の縁に立たされていた。
そこで前世の記憶を思い出し、同時に転生特典のスキルに目覚める。
視界に映る者全ての動きを停止させる『一時停止』。任意のステータスを一日に1だけ奪い取れる『ステータス強奪』。
二つのスキルを駆使し、リヴァは地上での暮らしを夢見て今日もダンジョンへと潜る。
*カクヨムでも先行更新しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる