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第五十九話 レア武器
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ガチャ屋の新商品登場は冒険者たちにとって嬉しいことだろう。
そしていい商品はより多くの冒険者を呼んでくれることにもなる。
店としても嬉しいが客が増えすぎると困ることもある。
俺とアイリは地下一階作業部屋で悩んでいた。
「一試合五分、入れ替え一分で計算しても最大三十戦しかできないからな」
「う~ん。やっぱり初級と中級で曜日を分けるしかないんじゃない?」
実際には二十五戦もできればいいほうだ。
試合時間はこれ以上短くしたくない。
エンジェルスライムによる回復を格闘場外でやればという意見もある。
だがそれだけでは少しの短縮にしかならない。
それにジェルはこちら側でもあるからモンスターに囲まれるのは危険だ。
でもモンスターたちを癒してやってほしい。
可愛いすぎてつい過保護になってしまうのは仕方ないよな。
明後日からは中級冒険者が来ることになる。
格闘場が今より混雑することは確実だ。
飲食エリアも混雑する可能性があるな。
ガチャレーンは分けるから問題ない。
「そうだな。やっぱり分けよう」
「なら水曜、金曜、日曜はDランク以下の初級者向けにする?」
「あぁ、それでいいと思う」
木曜と土曜はCランク以上の中級者向けだ。
ガチャは曜日関係なくいつでも引ける。
「そういや商品見たか?」
「うん! 目玉商品がいっぱいみたいだね!」
だがここでまた悩みが発生する。
ガチャの料金や格闘場の報酬についてだ。
今度の虹箱は銀貨百五十枚相当の価値と見ている。
今までと同じ確率で行くなら十連で銀貨三十枚が妥当だろう。
だが高すぎやしないか?
それだけあればここではなんでも食べまくれるぞ?
それとも中級者になるとそれくらいポンと出せるものなのだろうか。
それに金箱になにを入れるのかも検討する必要がある。
今まではそれぞれ格下げで良かったが今度は別ガチャになるからな。
隣のガチャでは虹箱なのにこっちでは金箱だとちょっとな。
おそらく隣のガチャが回らなくなるだろうし。
「なぁ……料金が上がることってあるのか?」
「え? ……そうね、あまりないのかも」
誰に聞かれていてもいいように言葉を選びながら話している。
「そうだよな。内容が変わっても料金が変わることなんかないよな」
「うん。それをしちゃうとすぐにお客さんが離れるだろうね」
「でもこの場合はどうなんだろう?」
「う~ん。原価も高くなってるしね。上げるしかないとは思うんだけど」
「一部被るのはありかな?」
「期待値が同じならいいとは思うよ」
それがまた難しいんだよな。
仮に隣の虹箱を新しいほうの金箱に入れるとして、単ガチャ銀貨三枚だとしたら……三%ちょいか?
さすがに金箱が三%は闇って言われてもおかしくない。
となるとこちらの金箱率を上げるには隣の虹箱率を上げるしかない。
そうなると当然利益が減ることになる。
ただのデータを売ってるわけじゃないんだからな。
考え込んでいると、交換所の裏と繋がってるドアが勢いよく開いた。
「旦那! 旦那!」
ドーラが凄い勢いで駆け寄ってくる。
「どうしんたんだよそんなに慌てて?」
「ヤバいぜ! とんでもないものが見つかった!」
「とんでもないもの?」
「とにかく来てくれ!」
ドーラに腕を引っ張られ、俺とアイリは地下二階の鍜治作業場に連れてこられた。
「あっ、ヤマトさん! これ見てください!」
珍しくサーラまで声を張ってどうした?
そんなにヤバいものなのか?
「……剣だよな?」
「……」
「ん? なんか変わった剣だな」
ガチャ商品では見たことがないな。
なんというかオシャレな剣だ。
特注で作られた剣なのかな?
「これは?」
「……まけんです」
「まけん?」
「はい」
まけん……ま・けん……ま・剣…………魔……
「魔剣なのか!?」
「そうなんだよ!」
「そうです!」
「まけんってなに!?」
それはヤバい!
魔剣って強そうだもんな!
「で、どう凄いんだ?」
「そりゃ魔剣て言ったらこの世に数本しかないと言われてるんだぜ!?」
「魔族で最上位クラスの方しか装備できないとも言われています!」
「超レアってことでいいのか?」
「レア中のレアだぜ!」
「とても値段なんかつけられません!」
そんな剣がここにあるなんて凄いじゃないか!
でもそんな貴重なものをガチャの商品にしてもいいのか?
それに魔族の装備って言ったか?
「なんでここにあるんだ?」
「買取所に持ち込まれたんです」
「中級ボスが持ってたっていうのか?」
「はい。かなり汚れていたのでそのときは私も気付かずに……」
「いくらで買い取った?」
「え…………タダです」
「タダ!? 魔剣がタダ!?」
「はい……処分するつもりでしたし……」
それほど汚れてたんなら仕方ないな、うん。
「でも処分するつもりだったんならなんで気付いたんだ?」
「ジェルちゃんが教えてくれたんです」
「ジェルが?」
「はい。パタパタ飛んできてなんか凄い魔力を感じるって」
ジェルのやつこんなところに出入りしちゃ危ないじゃないか。
刃物がいっぱい転がってるし、空気もよくないし。
ケガでもしたらどうするんだよ。
あとでよく言い聞かせよう。
「それと……」
「なんだ? ジェルがケガしそうになったのか?」
「いえ……実はもう一本」
「もう一本!? 魔剣が!?」
「……これです」
……ん?
汚れて真っ黒じゃないか。
土の中にでも埋まってたのか?
「これは?」
「おそらくですが……聖剣です」
「聖剣!?」
「聖剣なんだよ!」
「聖剣なんです!」
「せいけんってなに!?」
聖剣なんてものまで存在してるのか!?
魔剣があるのなら聖剣もあって当然なのかもしれないが。
「なんでここに?」
「魔剣と同じです」
「……タダなのか?」
「はい」
魔剣と聖剣をタダで買い取る店がどこにあるんだよ。
売るほうも売るほうだが。
「売りに来たのは中級ボスなんだよな?」
「はい。可愛い子でした。タヌキみたいな」
「タヌキだと!?」
「ひっ!? ……はい。毎日たくさん売ってくれましたのでその中に」
あのタヌキ……パンダか、なぜこんなものを持ってるんだ?
まさか今まで魔族や勇者を倒したりしてきたのか?
いや、魔族とは戦わないか。
それに中級ボスが勇者に勝てるのか?
……勇者も弱い時期があるもんな。
でもそんな時期に聖剣なんてまだ手に入れてないだろうし。
となるとどこかから盗んできたのか?
いや、これだけ汚れてるんだから拾ってきたんだろうな。
これじゃ聖剣や魔剣と気付かなくても仕方ない。
サーラですら気付かないんだからな。
「まだ持ち込んできそうな感じだったか?」
「はい。ボスたちが持ってる袋はそんなに入りませんので」
普通ボスたちは魔法袋なんて持ってないからな。
マドラーナが声をかけたときに売る物があるかを確認して配ってるだけだ。
収納量が少なくてもボスたちは魔法袋が持てただけで嬉しいらしい。
金を入れとけるからな。
そんなことよりパンダだ。
マドラーナに詳しく聞いてみようか。
そしていい商品はより多くの冒険者を呼んでくれることにもなる。
店としても嬉しいが客が増えすぎると困ることもある。
俺とアイリは地下一階作業部屋で悩んでいた。
「一試合五分、入れ替え一分で計算しても最大三十戦しかできないからな」
「う~ん。やっぱり初級と中級で曜日を分けるしかないんじゃない?」
実際には二十五戦もできればいいほうだ。
試合時間はこれ以上短くしたくない。
エンジェルスライムによる回復を格闘場外でやればという意見もある。
だがそれだけでは少しの短縮にしかならない。
それにジェルはこちら側でもあるからモンスターに囲まれるのは危険だ。
でもモンスターたちを癒してやってほしい。
可愛いすぎてつい過保護になってしまうのは仕方ないよな。
明後日からは中級冒険者が来ることになる。
格闘場が今より混雑することは確実だ。
飲食エリアも混雑する可能性があるな。
ガチャレーンは分けるから問題ない。
「そうだな。やっぱり分けよう」
「なら水曜、金曜、日曜はDランク以下の初級者向けにする?」
「あぁ、それでいいと思う」
木曜と土曜はCランク以上の中級者向けだ。
ガチャは曜日関係なくいつでも引ける。
「そういや商品見たか?」
「うん! 目玉商品がいっぱいみたいだね!」
だがここでまた悩みが発生する。
ガチャの料金や格闘場の報酬についてだ。
今度の虹箱は銀貨百五十枚相当の価値と見ている。
今までと同じ確率で行くなら十連で銀貨三十枚が妥当だろう。
だが高すぎやしないか?
それだけあればここではなんでも食べまくれるぞ?
それとも中級者になるとそれくらいポンと出せるものなのだろうか。
それに金箱になにを入れるのかも検討する必要がある。
今まではそれぞれ格下げで良かったが今度は別ガチャになるからな。
隣のガチャでは虹箱なのにこっちでは金箱だとちょっとな。
おそらく隣のガチャが回らなくなるだろうし。
「なぁ……料金が上がることってあるのか?」
「え? ……そうね、あまりないのかも」
誰に聞かれていてもいいように言葉を選びながら話している。
「そうだよな。内容が変わっても料金が変わることなんかないよな」
「うん。それをしちゃうとすぐにお客さんが離れるだろうね」
「でもこの場合はどうなんだろう?」
「う~ん。原価も高くなってるしね。上げるしかないとは思うんだけど」
「一部被るのはありかな?」
「期待値が同じならいいとは思うよ」
それがまた難しいんだよな。
仮に隣の虹箱を新しいほうの金箱に入れるとして、単ガチャ銀貨三枚だとしたら……三%ちょいか?
さすがに金箱が三%は闇って言われてもおかしくない。
となるとこちらの金箱率を上げるには隣の虹箱率を上げるしかない。
そうなると当然利益が減ることになる。
ただのデータを売ってるわけじゃないんだからな。
考え込んでいると、交換所の裏と繋がってるドアが勢いよく開いた。
「旦那! 旦那!」
ドーラが凄い勢いで駆け寄ってくる。
「どうしんたんだよそんなに慌てて?」
「ヤバいぜ! とんでもないものが見つかった!」
「とんでもないもの?」
「とにかく来てくれ!」
ドーラに腕を引っ張られ、俺とアイリは地下二階の鍜治作業場に連れてこられた。
「あっ、ヤマトさん! これ見てください!」
珍しくサーラまで声を張ってどうした?
そんなにヤバいものなのか?
「……剣だよな?」
「……」
「ん? なんか変わった剣だな」
ガチャ商品では見たことがないな。
なんというかオシャレな剣だ。
特注で作られた剣なのかな?
「これは?」
「……まけんです」
「まけん?」
「はい」
まけん……ま・けん……ま・剣…………魔……
「魔剣なのか!?」
「そうなんだよ!」
「そうです!」
「まけんってなに!?」
それはヤバい!
魔剣って強そうだもんな!
「で、どう凄いんだ?」
「そりゃ魔剣て言ったらこの世に数本しかないと言われてるんだぜ!?」
「魔族で最上位クラスの方しか装備できないとも言われています!」
「超レアってことでいいのか?」
「レア中のレアだぜ!」
「とても値段なんかつけられません!」
そんな剣がここにあるなんて凄いじゃないか!
でもそんな貴重なものをガチャの商品にしてもいいのか?
それに魔族の装備って言ったか?
「なんでここにあるんだ?」
「買取所に持ち込まれたんです」
「中級ボスが持ってたっていうのか?」
「はい。かなり汚れていたのでそのときは私も気付かずに……」
「いくらで買い取った?」
「え…………タダです」
「タダ!? 魔剣がタダ!?」
「はい……処分するつもりでしたし……」
それほど汚れてたんなら仕方ないな、うん。
「でも処分するつもりだったんならなんで気付いたんだ?」
「ジェルちゃんが教えてくれたんです」
「ジェルが?」
「はい。パタパタ飛んできてなんか凄い魔力を感じるって」
ジェルのやつこんなところに出入りしちゃ危ないじゃないか。
刃物がいっぱい転がってるし、空気もよくないし。
ケガでもしたらどうするんだよ。
あとでよく言い聞かせよう。
「それと……」
「なんだ? ジェルがケガしそうになったのか?」
「いえ……実はもう一本」
「もう一本!? 魔剣が!?」
「……これです」
……ん?
汚れて真っ黒じゃないか。
土の中にでも埋まってたのか?
「これは?」
「おそらくですが……聖剣です」
「聖剣!?」
「聖剣なんだよ!」
「聖剣なんです!」
「せいけんってなに!?」
聖剣なんてものまで存在してるのか!?
魔剣があるのなら聖剣もあって当然なのかもしれないが。
「なんでここに?」
「魔剣と同じです」
「……タダなのか?」
「はい」
魔剣と聖剣をタダで買い取る店がどこにあるんだよ。
売るほうも売るほうだが。
「売りに来たのは中級ボスなんだよな?」
「はい。可愛い子でした。タヌキみたいな」
「タヌキだと!?」
「ひっ!? ……はい。毎日たくさん売ってくれましたのでその中に」
あのタヌキ……パンダか、なぜこんなものを持ってるんだ?
まさか今まで魔族や勇者を倒したりしてきたのか?
いや、魔族とは戦わないか。
それに中級ボスが勇者に勝てるのか?
……勇者も弱い時期があるもんな。
でもそんな時期に聖剣なんてまだ手に入れてないだろうし。
となるとどこかから盗んできたのか?
いや、これだけ汚れてるんだから拾ってきたんだろうな。
これじゃ聖剣や魔剣と気付かなくても仕方ない。
サーラですら気付かないんだからな。
「まだ持ち込んできそうな感じだったか?」
「はい。ボスたちが持ってる袋はそんなに入りませんので」
普通ボスたちは魔法袋なんて持ってないからな。
マドラーナが声をかけたときに売る物があるかを確認して配ってるだけだ。
収納量が少なくてもボスたちは魔法袋が持てただけで嬉しいらしい。
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