上 下
99 / 223
第5部 赤壁大戦編

第78話 南征!ソウソウ大軍団!

しおりを挟む
 生徒会室・ソウソウ陣営~

 ショートカットの黒髪に、鼻に小さな丸眼鏡をひっかけた小柄な少女、生徒会副会長・ジュンイクは、パソコンの前から立ち上がると、プリントアウトした用紙を手に生徒会長の席に向かった。


「ソウソウ会長、南校舎征伐はこのような陣容でいかがでしょうか?」

 それは南校舎・リュウヒョウ討伐のためのメンバーリストであった。

 それを受け取った、赤黒い長い髪、髪と同じ色の眼に白い肌、スラリとしたモデルの様な体型、胸元を大きく開いた服に、ヘソ出し、ミニスカートの生徒会長・ソウソウは、瞬時に目を通した。

「ふむ、我が軍の主だった者たちがほぼ名を連ねているな。

 これはエンショウ戦の時以上の大軍団になるな」

「はい、圧倒的な力でリュウヒョウ・リュービを屈服させれば、様子見をしている他勢力も自然と降伏してくることでしょう」

「しかし、これだと守りの方の兵力が心許こころもとないが、大丈夫か?」

「東校舎のソンサクが倒れ、代替わりしたばかりで不安定、リュウショウは和平を望んでおり、西涼の生徒はショーヨーやバトウが抑えております。

 他にもゾウハやリツウは残していますから、すぐに領地を取られることは無いでしょう」

 自身が最も頼りにする参謀・ジュンイクの言葉に、ソウソウを納得して言った。

「わかった。留守は任せるぞ、ジュンイク。

 それと、このリストにある前軍の参謀にチョウゲンを加えてくれないか」

「チョウゲンをですか?」

 チョウゲンは前年のエンショウ戦の時、ソウソウの領土を守る後方の武将の一人として、カコウエンやリツウらとともに反乱軍と戦った男子生徒だ。

 その名はジュンイクも把握していたが、前軍のみとはいえ、今回の大軍団の参謀に任命するのは、かなりの大抜擢だいばってきに思えた。

「そうだ。

 前軍の構成には歴戦の将が名を連ねているが、あいつらは自分の意見を曲げたりしないから衝突してしまう。

 チョウゲンは策が次々湧くタイプではないが、そういう我の強い武将たちを仲介するのが上手い。

 前にチョーリョー・ウキン・ガクシンの三将を守備隊として並べて配置したら、互いに意見を譲らず対立したことがあった。

 その時にチョウゲンを監視役に派遣したら、上手く意見をまとめ上げ、対立を抑えることに成功した。

 人材は何も新入生ばかりではなかろう。

 すでにいる人物も取り上げていかんとな」

 ソウソウはニヤリと笑うと、それにジュンイクもクスリと笑って返した。

「なるほど、その通りです。

 それでしたら彼の友人のトシュウも見所があると思います。

 私に預けていただけませんか?」

 トシュウもチョウゲンと同じく、エンショウ戦の時に守将として後方を防衛し、寡兵かへいでもってリュービ相手に善戦した男性生徒であった。

「いいだろう、トシュウはお前が育てろ」

 ソウソウはリュウヒョウ・リュービ征伐のために万全の布陣を整えつつあった。

「ふふ、リュービ、次はお前のとこの人材を見せてもらう番だぞ。」



 南校舎・リュービ陣営~

「なぁ、カン姉、最近のアニキどう思う?」

 小柄なお団子ヘアーの女生徒・チョーヒは少しご機嫌斜めな様子で、義兄・リュービの話題を、長身の美しく長い黒髪の義姉・カンウに振った。

「どうもこうもありません!」

 カンウの怒号が辺りに響く。

 どうも彼女はチョーヒよりご立腹な様子だ。

「最近の兄さんは何かにつけてコウメイコウメイと、まるで恋人の様に一日中二人で話し合ってますし…

 先日だってリュウキさんの相談に二人だけで聞きに行って、まるで私たちが眼中に無いような有り様です」

「と、とりあえず落ち着くんだぜ…」

 自身で振った話題だが、思った以上にカンウが腹を立てていたので、チョーヒも思わずカンウの抑えに回ってしまった。

 最近、彼女らの義兄・リュービは待望の軍師としてコウメイを自陣営に招いた。

 それ自体はいいのだが、以来、リュービはコウメイと話す時間が増え、カンウたちと会う機会が減ってしまっていた。

「えー、というわけで、カン姉が焼きもち焼いてるので、アニキのとこに連れてきたぜ」

「誰が焼きもち焼きですか!」

 俺の元に苦笑いしているチョーヒと、顔を赤らめて激昂げきこうするカンウがやって来た。

「アニキー、最近、コウメイと一緒にいすぎじゃないか?」

「こほん。

 兄さん、コウメイさんと仲良くされるのも結構ですが、特別扱いは困ります。

 皆さん、兄さんを慕ってついてきた方々なのですから」

「すまない。

 みんなを…いや二人をないがしろにしてしまったようだ。

 だが、今、ソウソウの危機が迫っている状況で、どうしてもコウメイと今後の方針を定めておく必要があったんだ。

 そう、例えるなら俺にとって、いや、俺たちにとってコウメイは饅頭につけるタレのような無くてはならないものなんだ!」

 …

 しばしの静寂が流れる

 …

「アニキ…例えヘッッッタクソだぜ!」

「すみません、兄さん。

 ちょっと言ってる意味がわかりません」

「あ、あれ…外したか?

 え、えーと、そうだな、魚と水なんてどうだ?

 魚にとって水は無くてはならない。

 その水がコウメイなんだ」

「その例えが先に出てりゃあなぁー」

「まあ、兄さんの下手な例え話はおいておくとして…

 兄さん!

 兄さんはソウソウとの戦いに備えて、コウメイとあっているのですね?」

「そうだ」

「では…その…

 下心とかはないんですね!」

「な、何を言い出すんだよ、カンウ!

 俺はあくまでも仲間として接しているだけだ」

「わかりました。

 では、もう何も言いません。

 行きますよ、チョーヒ」

「待ってくれだぜカン姉!

 …アニキ、今大事な時期なのはわかるけど、たまには皆の事も気にかけてくれよな。

 もうバラバラになるのは嫌だぜ」

「すまない。

 最近、周りがおろそかになってたみたいだ。

 もっと気にかけるようにするよ」



 中央校舎・ソウソウ陣営~

「では、これよりリュウヒョウ・リュービ討伐軍の陣容を発表する」

 陣営の主・ソウソウは、文武百官を集め、こう告げた。

 彼女の前に居並ぶのは、いずれも名を内外に知られたソウソウ軍の逸材いつざいたちだ。

 彼ら彼女らの前に、ソウソウに代わり、参謀・ジュンイクが進み出る。

 今回、発表される編成は、前軍、後軍、別動軍の三軍編成で、かつてのカントの戦い以上の大軍になると予想されていた。

「では、まず前軍のメンバーを発表します」

 ジュンイクの口から次々とソウソウ軍を代表する名将の名が告げられる。

 黒髪ロングに眼鏡、切れ長の目の女生徒、冷徹れいてつなる厳将げんしょう・ウキン


 逆立った青髪、ハチマキに、青い道着姿の屈強な男、怒涛どとう闘将とうしょう・チョーリョー

 後ろに一つ結びにした緑髪、白い学生服、右腕に狼模様のブレスレットをつけた、細身の男子生徒、巧妙こうみょうなる驍将ぎょうしょう・チョーコー

 黄色い短髪、左腕に鷹模様のブレスレットをつけた、大柄な男子生徒、先駆せんくする猛将・コウラン

 青い髪を矢を模したかんざしでまとめた小柄な女生徒、慎重な知将・リテン

 黒のインナーにデニムのズボン、メガネをかけた男子生徒、頑強な奇将きしょう・シュレイ

 日に焼けた肌に、ジャージ姿の男子生徒、剛健ごうけん強将きょうしょう・ロショウ

 そして、最後に前軍の参謀として、パーカーを着た、小柄な童顔の男子生徒、果断かだん柔将じゅうしょう・チョウゲン

 以上の名前が上がった。

 彼ら、彼女らを前にソウソウが指示を出す。

「お前たち前軍はまっすぐ南校舎へ進行し、リュウヒョウ本拠地の教室を目指せ。

 リュウヒョウ本拠地占領が第一目標だ」

 続けてジュンイクは次の部隊の発表を行う。

「続いて別動軍のメンバーを発表します」

 ツインテールのピンク髪、少し幼げな顔つきの女生徒、遊撃ゆうげき姫将きしょう・ソウコウ


 白髪のポニーテール、凛とした顔つきの、小柄な女生徒、迅速じんそく烈将れつしょう・ガクシン


 燃えるような赤髪に、鋭い目付き、緑玉の首飾り、長身の男子生徒、深慮しんりょ壮将そうしょう・ジョコー

 短髪細目の、飾り気のない学ラン姿の、長身の男子生徒、厳格な謀将ぼうしょう・マンチョウ

 以上の面々が別動軍として呼ばれた。

「ソウコウはリュービに占拠された4教室を取り戻せ。

 他の三将は前軍の進行範囲外にある他教室を占拠せよ」

 そして、ジュンイクから後軍が発表された。

「では、最後に後軍のメンバーを発表します」

 ツンツン髪に、アゴヒゲを生やし、左に眼帯を着けた男子生徒、隻眼せきがん鬼将きしょう・カコウトン


 茶色いショートヘアー、黒いジャケットにジーパン、長身の女生徒、疾風しっぷう勇将ゆうしょう・カコウエン


 橙色の髪、細身で中性的な顔立ちの男子生徒、勇略ゆうりゃくなる剛将ごうしょう・ソウジン


 黄色髪をポニーテールにまとめ、小柄な精悍せいかんな顔つきのソウジンの妹、新鋭しんえい威将いしょう・ソウジュン

 そして参謀に

 おさげ髪に、地味めな眼鏡をかけた、おっとりした雰囲気の女生徒、泰然たいぜんたる叡智えいち・ジュンユウ


 セミロングの茶髪に、ツリ目の一際長身の女生徒、剛胆ごうたんなる策士・テイイク


 セミロングの茶髪、黄色のパーカーにショートパンツ姿、首にヘッドフォンをかけた背の低い女生徒、帷幄いあく謀士ぼうし・カク


 そして、後軍総大将には…

「私、ソウソウ自らが務める。

 この後軍は、前軍・別動軍で決着がつかなかった場合の予備戦力であり、南校舎占領後はそのまま司令部として機能させる」

 ソウソウの言葉にジュンイクが続けて述べる。

「その他、ソウソウ会長本隊の副官にシカン・カンコウ、親衛隊長にキョチョ、さらに南校舎占拠後の行政官として数名の者が同行する」

 ジュンイクの補足が終わると、ソウソウは全体に向けて演説をおこなった。

「前回のエンショウとの戦いは天下分け目の戦いであった。

 今回のリュウヒョウとの戦いは天下仕上げの戦いとなる。

 今回の我らはただ勝てばいいというわけではない。

 求められるのは大勝、圧勝だ!

 我らがリュウヒョウに圧勝することで、東のチュー坊、西のリュウショウ、その他、未だ従わない中小勢力の戦意を大きくぐことができる。

 そこで重要になってくるのがリュービの動きだ。

 リュービは戦闘意志を明確にしており、兵力は少ないといえども、奴は戦巧者いくさこうしゃであることに加え、カンウ・チョーヒといった豪傑を従えている。

 リュービがねばればねばるほど、東西その他の群雄たちの戦意が増しかねない。

 第一目標はあくまでリュウヒョウだが、リュービの動向から目を離すな!

 リュービさえ始末すれば、そのまま東西陣営の併合、つまり学園統一もあり得る!」

 学園統一!

 ソウソウの口から発せられたその言葉に、拝聴はいちょうしていた生徒たちに緊張が走る。

 現在、東校舎はソンサクの後を継いだ弟のチュー坊が、西校舎はリュウショウが有力な勢力だが、どちらも独立は保っているものの、ソウソウとの対立は明確に表明していない。

 ソウソウがリュウヒョウ・リュービを圧倒的な差を見せつけて撃ち破れば、東西の勢力は戦わずに白旗しろはたを上げることは充分にあり得ることだ。

 その二勢力が降れば、後に残った中小勢力がいくら逆らおうとも消化試合に過ぎず、事実上の学園統一がなされたと言えるだろう。

 去年のトータクの乱により急遽きゅうきょ始まった群雄割拠の選挙戦。

 その長かった分裂時代が終わり、統一時代到来の予感に、生徒たちの意気はいやが上にも昂揚こうようするのであった。

「ソウソウ会長、お待ち下さい!」

 演説が終わり、ソウソウへ向けた男性の声が飛んできた。

「どうした?チョウシュウ」

 声をあげたのは少し茶色混じりの短髪に、色黒の、背の高い男子生徒、サッカー部部長・チョウシュウであった。

「我らサッカー部は元は南校舎所属。

 俺自身もリュウヒョウと面識があります。

 ぜひ、我らを討伐軍に加えてください」

 チョウシュウはかつてリュウヒョウとは同盟関係にあったが、カントの戦いの直前、参謀・カクの助言に従ってソウソウについた。

 この総仕上げとも言うべき大戦に、その経歴から彼も遅れまいと名乗りをあげたのであった。

「よし、いいだろう。

 チョウシュウは先導せんどうとして前軍に加われ。

 これにて軍議は以上だ!」

 ソウソウの発言で軍議はくくられ、みな慌ただしく動き出した。

 これが最後になるかもしれない大戦を前に、選ばれた武将たちは大いなる責任と名誉を感じていた。



「チョウゲン、参謀への抜擢ばってきおめでとう」

「おめでてぇぜぇ!友よぉ!」

 今回のメンバーに前軍参謀として抜擢されたチョウゲンの前に、彼の友人二人がやってくる。

 一人は小柄でよく痩せた、タレ目で温和な顔つきの男子生徒・トシュウ。

 もう一人は、ソフト帽をかぶり、後ろ髪を一つ結びにした、ジャケットを羽織った男子生徒・リツウ。

「トシュウ、リツウ、わざわざありがとう」

 その二人の祝いの言葉に小柄な男子生徒・チョウゲンも返した。

「ほぼ全軍の出撃なのによぉ、留守番とはついてねぇぜぇ!」

 リツウは独特なくせのあるしゃべり方でこの戦いに参戦できないことをなげいた。

 リツウはセパタクロー部部長であり、自身も剛毅果断ごうきかだんな武臣であるが、今回は防衛組となり、留守番となった。

 続けてトシュウがチョウゲンに語りかけた。

「チョウゲン、友人として警告しておくよ。

 僕は前回の選挙戦の時にリュービの襲撃を受けた。

 あれはかなりの強敵だ。

 少数と思って油断すると痛い目をみるだろう」

 トシュウは去年の選挙戦の終盤、リュービ・リュウヒョウ連合の襲撃を受けた。

 トシュウもよく防いだが、結局敵わず、命からがら逃亡しており、リュービ軍の強さは身に染みていた。

 それに対し、リツウはフッと笑って、チョウゲンの肩に手を置いた。

「まぁよぉ、何かあれば俺が救援に行ってやるからよぉ、安心しろやなぁ」

「ああ、二人ともありがとう。

 気をつけて行ってくるよ」

 ついにソウソウ軍の侵攻が始まった。

 その軍勢はカントの決戦をしのぎ、空前絶後の大軍勢であった。

 ここに一大決戦が始まろうとしていた。
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

百合系サキュバスにモテてしまっていると言う話

釧路太郎
キャラ文芸
名門零楼館高校はもともと女子高であったのだが、様々な要因で共学になって数年が経つ。 文武両道を掲げる零楼館高校はスポーツ分野だけではなく進学実績も全国レベルで見ても上位に食い込んでいるのであった。 そんな零楼館高校の歴史において今まで誰一人として選ばれたことのない“特別指名推薦”に選ばれたのが工藤珠希なのである。 工藤珠希は身長こそ平均を超えていたが、運動や学力はいたって平均クラスであり性格の良さはあるものの特筆すべき才能も無いように見られていた。 むしろ、彼女の幼馴染である工藤太郎は様々な部活の助っ人として活躍し、中学生でありながら様々な競技のプロ団体からスカウトが来るほどであった。更に、学力面においても優秀であり国内のみならず海外への進学も不可能ではないと言われるほどであった。 “特別指名推薦”の話が学校に来た時は誰もが相手を間違えているのではないかと疑ったほどであったが、零楼館高校関係者は工藤珠希で間違いないという。 工藤珠希と工藤太郎は血縁関係はなく、複雑な家庭環境であった工藤太郎が幼いころに両親を亡くしたこともあって彼は工藤家の養子として迎えられていた。 兄妹同然に育った二人ではあったが、お互いが相手の事を守ろうとする良き関係であり、恋人ではないがそれ以上に信頼しあっている。二人の関係性は苗字が同じという事もあって夫婦と揶揄されることも多々あったのだ。 工藤太郎は県外にあるスポーツ名門校からの推薦も来ていてほぼ内定していたのだが、工藤珠希が零楼館高校に入学することを決めたことを受けて彼も零楼館高校を受験することとなった。 スポーツ分野でも名をはせている零楼館高校に工藤太郎が入学すること自体は何の違和感もないのだが、本来入学する予定であった高校関係者は落胆の声をあげていたのだ。だが、彼の出自も相まって彼の意志を否定する者は誰もいなかったのである。 二人が入学する零楼館高校には外に出ていない秘密があるのだ。 零楼館高校に通う生徒のみならず、教員職員運営者の多くがサキュバスでありそのサキュバスも一般的に知られているサキュバスと違い女性を対象とした変異種なのである。 かつては“秘密の花園”と呼ばれた零楼館女子高等学校もそういった意味を持っていたのだった。 ちなみに、工藤珠希は工藤太郎の事を好きなのだが、それは誰にも言えない秘密なのである。 この作品は「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルアッププラス」「ノベルバ」「ノベルピア」にも掲載しております。

男女比世界は大変らしい。(ただしイケメンに限る)

@aozora
ファンタジー
ひろし君は狂喜した。「俺ってこの世界の主役じゃね?」 このお話は、男女比が狂った世界で女性に優しくハーレムを目指して邁進する男の物語…ではなく、そんな彼を端から見ながら「頑張れ~」と気のない声援を送る男の物語である。 「第一章 男女比世界へようこそ」完結しました。 男女比世界での脇役少年の日常が描かれています。 「第二章 中二病には罹りませんー中学校編ー」完結しました。 青年になって行く佐々木君、いろんな人との交流が彼を成長させていきます。 ここから何故かあやかし現代ファンタジーに・・・。どうしてこうなった。 「カクヨム」さんが先行投稿になります。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった

ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます! 僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか? 『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

処理中です...