上 下
86 / 223
第5部 赤壁大戦編

第69話 北征!烏丸進軍!

しおりを挟む
 ソウソウ陣営・生徒会室~

 選挙戦が始まり、今はもう仮の生徒会長となったソウソウを中心に、他の生徒会の面々との議論が白熱していた。

 ショートカットの黒髪に、鼻に小さな丸眼鏡をひっかけた小柄な女生徒、生徒会副会長・ジュンイクは強い口調でソウソウに詰め寄った。

「私は反対です。

 選挙戦開始早々に会長自ら烏丸うがん高校におもむくなんて。

 会長空席の間に何かあったらどうするのですか!」

 今、議論されているのは、後漢ごかん学園改め三国さんごく学園と、お隣の烏丸うがん高校とのいざこざについてであった。

 この問題にソウソウは、自ら烏丸うがん高校に乗り込んで解決すると言ったが、選挙戦開始を宣言して直後のこの提案に、ジュンイクをはじめとするソウソウの参謀たちからは強く反対されることとなった。

 セミロングの茶髪に、ツリ目の、メンバーの中でも一際ひときわ長身の女生徒、生徒会会計・テイイクも同じようにソウソウに詰め寄った。


「私も反対です。

 我らが最大勢力ということはそれだけ皆から狙われるということ。

 ソウソウ会長の空席時に複数勢力から同時攻撃を受ければ我が勢力もどうなるかわかりませんよ」

 続けて、髪をおさげに結い、地味めな眼鏡をかけた、おっとりした雰囲気の女生徒、生徒会書記・ジュンユウもソウソウに詰め寄る。


「それに烏丸うがん高校はあまり治安のよろしくないと噂のあるところ。

 ソウソウ会長の身に何かあっては困ります。

 ただでさえ会長は露出の多い格好をされていることですし…」

 その隣にいる、セミロングの茶髪に、Tシャツに黄色のパーカー、ショートパンツ姿に、首にヘッドフォンをかけた細身で背の低い少女、生徒会執行部の一員・カクは落ち着いた口調で話し始める。

「まあ、ソウソウ不在となれば真っ先に動くのはリュービでしょうね。

 リュービをどう防ぐかが鍵となるでしょう」

 カクは反対こそ言わないが、どこかオススメはしないといった口調であった。

 彼女たちの中央に陣取る、赤黒い髪と瞳、胸元を大きく開いた服に、ヘソ出し、ミニスカート姿の生徒会長・ソウソウは予想以上の大反対に少し考えてから口を開いた。

「ふーむ、カクカ、君はどう思う?」

 ソウソウが話を振ったのは、詰め寄る面々の後ろで、一人静かに椅子いすに腰かける、茶髪をポニーテールにまとめ、男子の制服を着用した、モデルのようなスラリとした体型の女生徒、生徒会広報・カクカであった。


「私はソウソウ会長の烏丸うがん高校遠征に賛成です。

 リュウヒョウではリュービを使いこなせないでしょうから、ソウソウ会長が留守の間に我が陣営が滅ぼされることはないでしょう」

 そのカクカの発言に、テイイクが噛みつく。

「しかし、ソンサクたち、他の勢力まで同時に攻めてきたらどうする気なの?」

「落ち着きたまえ、テイイク君、せっかくの綺麗な顔が台無しだよ」

「気安く触らないでもらえますか、カクカ」

「まあ、聞きたまえよ。

 まず、東校舎のソンサクは長らく南校舎のリュウヒョウと対立してきた歴史がある。

 この二人が選挙戦の開始早々に同盟を結ぶというのは考えにくいでしょう。

 それはリュウヒョウにも言えることで、互いに牽制けんせいし合い、全力で我が勢力へ侵攻することは難しいでしょう。

 また、西校舎のリュウショウと私たちとは長らく友好関係にあり、 いきなり戦争をしかけはしないでしょう。

 それにリュウショウはそこまできもわった人物ではありませんし、もし戦争をするにしても、我らとリュウショウの間にはチョウロ勢力が横たわり、これを突破しなければなりません。

 そのチョウロは勢力が小さく、全力で攻めてきたとしても我らとって脅威とは言い難い。

 後は新しく入ってきた西涼せいりょう勢力がいますが、あの学校も長らく群雄割拠ぐんゆうかっきょ状態で、バトウがこちらについた今、一つにまとまるまでは時間がかかります。

 つまり、今なら四方に敵が少ない状態であり、烏丸うがんへの遠征を後に引き延ばす方がかえって危険といえます」

 そのカクカの意見に、ソウソウはうなずき、答える。

「よし、決まりだ。

 これより烏丸うがん高校遠征に行く」

 そのソウソウの回答になおもジュンイクは反論する。

「お待ちください。

 カクカの話はあくまでも選挙期間中にソウソウ会長自ら烏丸うがん高校に行くのが前提の話。

 烏丸うがん高校には選挙期間終了後に行くこともできますし、ソウソウ会長以外の方が行くことだって…」

烏丸うがん高校とのいざこざはすぐにでも解決した方がよい問題だ。

 それには私自らがおもむいた方が話が早い。

 そして、私はもう行くと決めたのだ」

「ソウソウ会長…わかりました」

「では烏丸うがん高校に行くメンバーだが、私とその護衛にキョチョ、そして参謀にカクカ、それと武将としてチョーリョー・ジョコー・チョーコー、そして新入生よりソウジュンを加える」

 その名にかたわらで待機していた橙色の髪の、中性的な顔立ちの男子生徒・ソウジンが聞き返す。

「ソウソウ、妹を連れていくのか?」

「ああ、私はソウジュンの力量をまだあまり知らないからな。

 いい機会だからその腕を見させてもらうとしよう」

 黄色髪をポニーテールにまとめ、小柄な凛とした顔つきの女生徒が立ち上がった。

 彼女は宗純和そう・すみな、通称、ソウジュン。

 ソウソウの親戚で、ソウジンの妹にあたり、今年新たにソウソウ軍に加わった新入生の一人である。

「ソウソウ会長、よろしくお願いします」

 ソウソウはかねてより対立関係にあった烏丸うがん高校への遠征を開始した。

 名目は話し合いであったが、軍を率いての出陣であり、その行動は内外から批判を受けることとなる。

「おうおう、カンコウ、ようやく見つけたぜ」

「なんですか、シカン。

 私は遠征の準備で忙しいのですが」

 先に声をかけた、頭にハチマキをつけ、黒い法被はっぴを羽織り、腰にベルトの代わりに帯を巻いた男子生徒の名はシカン。

 彼はトータクとの戦いの頃からソウソウに仕える古参の武将で、多くの戦いで功績を上げ、今ではソウソウ本隊の指揮官を務めている。

 一方、声をかけられた坊主頭に細目の、同じく黒い法被はっぴを羽織った男子生徒の名はカンコウ。

 彼も古参の武将で、元はカコウトンの部下だったが、ソウソウから評価され、今はソウソウ本隊の監督を務めている。

 ソウソウ自ら率いる本隊は兵士の数が多く、ソウソウ一人ではそのすべてを管理できない。

 ソウソウの指示が末端の兵士にまで行き渡るように補佐し、ソウソウ不在時の代理や別動隊の指揮を務めるのが本隊指揮官・シカン。

 本隊の兵士を管理し、規則を守っているか監視するのが本隊監督・カンコウの仕事である。

 シカン・カンコウの二人は、ソウソウから忠義と武勇を見込まれ、この仕事を任せられた。

 先ほど、ソウソウが上げたメンバーに名前は上がっていないが、ソウソウが本隊を率いるなら必然的に彼らが同行することになる。

「カンコウよ、今回の烏丸うがん遠征は遠く他校まで行かねばならん上に、勝ったところで選挙戦に直接影響があるわけじゃねぇ。

 この遠征は俺たちで止めるべきじゃないのか」

「落ち着きなさい、シカン。

 今、烏丸うがん高校は、我が校のわずらい、今討たねば後々後悔することとなるでしょう。

 それに直接は選挙戦に関係なくとも、背後の脅威がなくなれば、他の勢力との戦いにも専念でき、また、烏丸うがん高校の被害にあった生徒もソウソウ会長を支持することでしょう」

「けどよぉ、けどよぉ、けどよぉ」

「私とあなたは名誉ある中央軍(ソウソウ本隊)の指導者なのですから、いたずらに兵の士気をぐようなことを言うべきではありません」

「ああ、そういうもんかぁ。

 そういうもんかもしれねぇなぁ」

「シカン、あなたはもう少し落ち着いた方がいいですよ」

 内外の批判をはねのけ、ソウソウは烏丸うがん高校へと出発した。



 選挙戦開始早々の生徒会長不在には各勢力に衝撃をもって迎えられた。

 その衝撃を最も強く受けた生徒が南校舎にいた。

「リュウヒョウさん、ソウソウ不在の今こそ俺たちは中央校舎に侵攻するべきです」

 俺、リュービはソウソウが出発したと聞くや、早速、リュウヒョウにソウソウ領への出撃を進言した。

「リュービさん、侵攻したいと言われても、今、うちはソンサクやリュウショウという敵を東西に抱えています。

 とてもソウソウ領へ侵攻するほどの余裕はありませんよ」

 三つ編みのおさげに、メガネの女生徒・リュウヒョウは落ち着いたような、あきれたような表情で俺にそう答えた。

 さらにリュウヒョウの隣に控えるスーツ姿の男子生徒・サイボウが少し怒ったような表情で俺に迫る。

「それにソウソウ不在と言ってもせいぜい数日の話だろう。

 その数日で何ができる」

 だが、ソウソウ不在このチャンスを逃すことはできない。俺は食い下がった。

「生徒会室までの道のりはこの南校舎が最も近いところにあります。

 ソウソウ領全土は無理でも生徒会室を奪取すれば大打撃を与えることができます。

 その生徒会室奪取だけに専念すればそこまでの兵数を必要とはしません」

 サイボウは小馬鹿にしたような顔で口を開く。

「ふざけた話だ。

 ここから生徒会室まではカコウトンやウキンらのソウソウ軍歴戦の将が守る最も堅固な場所だぞ。

 それを数日でどうやって突破する」

 しかし、リュウヒョウの反応は違った。

「待ちなさいサイボウ。

 いいでしょう、リュービさんの出陣を許可します」

「リュウヒョウ部長!」

 サイボウは怒鳴るような声量を上げ、立ち上がった。

「ただし、私たちリュウヒョウ軍からは援軍は出しません。

 それでよろしいですね?」

「はい、構いません」

 俺たちの戦力だけなら生徒会室を取れるかどうかといったところか。

 だが、生徒会室を奪えばリュウヒョウの気も変わり、援軍を出すかもしれない。そうなれば戦局はより俺たちに有利になる。

 俺はいさんで図書室を後にした。

 残されたリュウヒョウはやれやれといった表情でつぶやいた。

「まさか、あそこまで威勢がいいとは…

 少しおだてすぎましたかね」

「少しではないだろ。なぜ出陣を許可した」

 サイボウはまだ怒りが納まらないといった様子だ。

「南校舎でより地盤固めをするならソウソウへの牽制けんせい役は必要でしょう。

 それに、もしリュービが勝てばその手柄を奪えば良いし、負けても私は痛まない。

 最悪の事態の時は切り捨てることもできる。

 どちらにせよ、彼の実力を知る良い機会です。見させていただくことにしますわ」



 俺は仲間たちの待つ教室に戻ると、早速、ソウソウ領侵攻の指示を出した。

「これより我らリュービ軍はソウソウ領へ攻撃を開始する。

 カンウ・チョーヒ、二人には先鋒を任せる」

「兄さん、任せてください」


「任せとけだぜ!」


 美しく長い黒髪の義妹・カンウと、お団子ヘアーの小柄な義妹・チョーヒが元気よく返事をする。

「カンウ、チョーヒ、二人にはこういうルートで進んで欲しい」

 俺は校内の見取り図を指差しながら進軍ルートを指示した。

「兄さん、これは…わかりました」

 カンウ、チョーヒは俺の軍の中で最有力の武将だ。この二人に任せておけば大丈夫だろう。

「他に今回の出陣メンバーは、チョーウン、ビホウ、ソンカン、リューヘキ、それとリュウホウだ」

「任せてよ!」


「お任せー!」

「了解しました」

「任せな!お前たち行くよ!」


「オー!」

 名前を呼ばれた各武将たちと、リューヘキ配下の黄巾党の面々が返事をする。

「リュービさん、お任せください」

 その面々の最後に細身で、木訥ぼくとつな雰囲気の男子生徒・リュウホウが返事をする。

「リュウホウ君はこれが初陣ういじんになると思うが、あせらず行動してくれ」

 リュウホウはまだ一年生で、最近仲間になったばかりだが、細身な体に似合わず、かなり腕も立つから危ないことはないだろう。

「それとビジク、コウソンサン、リョフ、カコウリンは留守を頼む」

 くせっ毛の女生徒・ビジクを筆頭に、なぜか未だにメイド服を脱がない先輩・コウソンサン、謹慎が明けて俺たちに合流した長身ポニーテールの女生徒・リョフ、チョーヒの押し掛け女房・カコウリンが返事をする。

「リュービさん、留守はお任せください」


「リュービならきっと大丈夫さ」


「リュービ…気を…つけて…ね…」


「チョーヒちゃん!頑張ってきてねー!」

 「リュービー!頑張ってきてねー!」


 カコウリンに続いて返事をしたのは金髪に片耳にイヤホンをぶら下げた男子生徒・カンヨーがへらへら顔で返事をした。

「そうだ、カンヨーを忘れていた…」

 このカンヨーという男、危なくなったらいつの間にか消えて、余裕ができるとひょっこり現れ何をするわけでもない困ったやつだ。
 
「俺は留守番してるからリュービは気にしないでいいよー」

「お前、留守番って言ったって別に何もしないだろう。

 たまには一緒に出陣したらどうだ?」

「あーまた今度ねー」

 カンヨーは悪びれた様子もなく適当に返してくる。

「 まったく…今度、出陣させるからな」

「おー」

 何の実感もこもってない返事だ。

 まったく、この男は…

 次回出陣する時には首に縄をつけてでも同行させてやろう。

「とにかく、このメンバーで出陣だ!」

「オー!」
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

百合系サキュバス達に一目惚れされた

釧路太郎
キャラ文芸
名門零楼館高校はもともと女子高であったのだが、様々な要因で共学になって数年が経つ。 文武両道を掲げる零楼館高校はスポーツ分野だけではなく進学実績も全国レベルで見ても上位に食い込んでいるのであった。 そんな零楼館高校の歴史において今まで誰一人として選ばれたことのない“特別指名推薦”に選ばれたのが工藤珠希なのである。 工藤珠希は身長こそ平均を超えていたが、運動や学力はいたって平均クラスであり性格の良さはあるものの特筆すべき才能も無いように見られていた。 むしろ、彼女の幼馴染である工藤太郎は様々な部活の助っ人として活躍し、中学生でありながら様々な競技のプロ団体からスカウトが来るほどであった。更に、学力面においても優秀であり国内のみならず海外への進学も不可能ではないと言われるほどであった。 “特別指名推薦”の話が学校に来た時は誰もが相手を間違えているのではないかと疑ったほどであったが、零楼館高校関係者は工藤珠希で間違いないという。 工藤珠希と工藤太郎は血縁関係はなく、複雑な家庭環境であった工藤太郎が幼いころに両親を亡くしたこともあって彼は工藤家の養子として迎えられていた。 兄妹同然に育った二人ではあったが、お互いが相手の事を守ろうとする良き関係であり、恋人ではないがそれ以上に信頼しあっている。二人の関係性は苗字が同じという事もあって夫婦と揶揄されることも多々あったのだ。 工藤太郎は県外にあるスポーツ名門校からの推薦も来ていてほぼ内定していたのだが、工藤珠希が零楼館高校に入学することを決めたことを受けて彼も零楼館高校を受験することとなった。 スポーツ分野でも名をはせている零楼館高校に工藤太郎が入学すること自体は何の違和感もないのだが、本来入学する予定であった高校関係者は落胆の声をあげていたのだ。だが、彼の出自も相まって彼の意志を否定する者は誰もいなかったのである。 二人が入学する零楼館高校には外に出ていない秘密があるのだ。 零楼館高校に通う生徒のみならず、教員職員運営者の多くがサキュバスでありそのサキュバスも一般的に知られているサキュバスと違い女性を対象とした変異種なのである。 かつては“秘密の花園”と呼ばれた零楼館女子高等学校もそういった意味を持っていたのだった。 ちなみに、工藤珠希は工藤太郎の事を好きなのだが、それは誰にも言えない秘密なのである。 この作品は「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルアッププラス」「ノベルバ」「ノベルピア」にも掲載しております。

百合系サキュバスにモテてしまっていると言う話

釧路太郎
キャラ文芸
名門零楼館高校はもともと女子高であったのだが、様々な要因で共学になって数年が経つ。 文武両道を掲げる零楼館高校はスポーツ分野だけではなく進学実績も全国レベルで見ても上位に食い込んでいるのであった。 そんな零楼館高校の歴史において今まで誰一人として選ばれたことのない“特別指名推薦”に選ばれたのが工藤珠希なのである。 工藤珠希は身長こそ平均を超えていたが、運動や学力はいたって平均クラスであり性格の良さはあるものの特筆すべき才能も無いように見られていた。 むしろ、彼女の幼馴染である工藤太郎は様々な部活の助っ人として活躍し、中学生でありながら様々な競技のプロ団体からスカウトが来るほどであった。更に、学力面においても優秀であり国内のみならず海外への進学も不可能ではないと言われるほどであった。 “特別指名推薦”の話が学校に来た時は誰もが相手を間違えているのではないかと疑ったほどであったが、零楼館高校関係者は工藤珠希で間違いないという。 工藤珠希と工藤太郎は血縁関係はなく、複雑な家庭環境であった工藤太郎が幼いころに両親を亡くしたこともあって彼は工藤家の養子として迎えられていた。 兄妹同然に育った二人ではあったが、お互いが相手の事を守ろうとする良き関係であり、恋人ではないがそれ以上に信頼しあっている。二人の関係性は苗字が同じという事もあって夫婦と揶揄されることも多々あったのだ。 工藤太郎は県外にあるスポーツ名門校からの推薦も来ていてほぼ内定していたのだが、工藤珠希が零楼館高校に入学することを決めたことを受けて彼も零楼館高校を受験することとなった。 スポーツ分野でも名をはせている零楼館高校に工藤太郎が入学すること自体は何の違和感もないのだが、本来入学する予定であった高校関係者は落胆の声をあげていたのだ。だが、彼の出自も相まって彼の意志を否定する者は誰もいなかったのである。 二人が入学する零楼館高校には外に出ていない秘密があるのだ。 零楼館高校に通う生徒のみならず、教員職員運営者の多くがサキュバスでありそのサキュバスも一般的に知られているサキュバスと違い女性を対象とした変異種なのである。 かつては“秘密の花園”と呼ばれた零楼館女子高等学校もそういった意味を持っていたのだった。 ちなみに、工藤珠希は工藤太郎の事を好きなのだが、それは誰にも言えない秘密なのである。 この作品は「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルアッププラス」「ノベルバ」「ノベルピア」にも掲載しております。

男女比世界は大変らしい。(ただしイケメンに限る)

@aozora
ファンタジー
ひろし君は狂喜した。「俺ってこの世界の主役じゃね?」 このお話は、男女比が狂った世界で女性に優しくハーレムを目指して邁進する男の物語…ではなく、そんな彼を端から見ながら「頑張れ~」と気のない声援を送る男の物語である。 「第一章 男女比世界へようこそ」完結しました。 男女比世界での脇役少年の日常が描かれています。 「第二章 中二病には罹りませんー中学校編ー」完結しました。 青年になって行く佐々木君、いろんな人との交流が彼を成長させていきます。 ここから何故かあやかし現代ファンタジーに・・・。どうしてこうなった。 「カクヨム」さんが先行投稿になります。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

デリバリー・デイジー

SoftCareer
キャラ文芸
ワケ有りデリヘル嬢デイジーさんの奮闘記。 これを読むと君もデリヘルに行きたくなるかも。いや、行くんじゃなくて呼ぶんだったわ……あっ、本作品はR-15ですが、デリヘル嬢は18歳にならないと呼んじゃだめだからね。 ※もちろん、内容は百%フィクションですよ!

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

男女比の狂った世界で愛を振りまく

キョウキョウ
恋愛
男女比が1:10という、男性の数が少ない世界に転生した主人公の七沢直人(ななさわなおと)。 その世界の男性は無気力な人が多くて、異性その恋愛にも消極的。逆に、女性たちは恋愛に飢え続けていた。どうにかして男性と仲良くなりたい。イチャイチャしたい。 直人は他の男性たちと違って、欲求を強く感じていた。女性とイチャイチャしたいし、楽しく過ごしたい。 生まれた瞬間から愛され続けてきた七沢直人は、その愛を周りの女性に返そうと思った。 デートしたり、手料理を振る舞ったり、一緒に趣味を楽しんだりする。その他にも、色々と。 本作品は、男女比の異なる世界の女性たちと積極的に触れ合っていく様子を描く物語です。 ※カクヨムにも掲載中の作品です。

処理中です...