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第5部 赤壁大戦編
第68話 再応!甦る激闘!
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「リュービさん、遅いですわよ」
水色の三つ編みのおさげに、おっとりした雰囲気の女生徒、南校舎の主・リュウヒョウがたしなめるような口調で俺を出迎えた。
「遅くなってすみません、リュウヒョウさん。
しかし、生徒会の全校放送なんて突然なんなんでしょうか?」
「さあ、わかりませんわ。
何かイベントでもやるのでしょうか?」
俺はリュウヒョウに呼ばれ、急いで図書室にやってきた。
なんでもこれから生徒会長ソウソウによる全校放送がはじまるようだ。
内容は不明だが、重大発表という触れ込みである。
ちなみに音声自体なら校舎全域で聴くことができるが、ここ図書室にはテレビが備えつけられており、映像とともに観ることができる。
「リュウヒョウ様、間もなく始まります」
スーツ姿の女生徒・カイエツがテレビの電源を入れる。
テレビには赤黒い髪と瞳を持ち、相変わらず胸元を大きく開いた服に、ヘソ出し、ミニスカート姿の生徒会長・ソウソウが映し出された。
「生徒諸君、私は後漢学園の生徒会長・ソウソウだ。
これより重大発表を行うので、心して聞くように」
生徒会長という立場からか、いつもと違ってソウソウは厳かな雰囲気を漂わせて話を続ける。
「君たちは長らく我が校と友好関係にあった西涼高校のことを知っているだろう。
この西涼高校だが、生徒の減少から学園運営が困難であると相談を受けた。
そこでこの度、我が後漢学園は西涼高校を吸収合併する事に決まった。
新たに加わる西涼校生はかねてより工事を行っていた西北校舎に受け入れることとする」
ソウソウが語ったのは西涼高校がここ後漢学園に吸収合併されるという話であった。
新たに建造された校舎はこのための準備だったのか。
画面の向こうのソウソウはなお話を続ける。
「では、ここで西涼高校生徒会長・バトウ殿に挨拶していただこう」
続けて画面に現れたのは、大柄で、彫りの深い顔立ちの初めて見る男子生徒であった。
「皆様、はじめまして。
先ほどご紹介に預かりました西涼高校生徒会長・馬道騰、通称、バトウと申します。
この度、我が西涼高校は後漢学園と合併されることとなりました。
同じ学園の生徒として仲良くしていただけると幸いです」
バトウが丁寧に挨拶をすると、再び画面はソウソウの姿を映した。
「バトウ会長には、このまま生徒会の長官の一人となっていただき、ともにこの学園運営に携わっていただこうと思う。
そして、この後漢学園だが、西涼高校との合併により、これより名を三国学園と改める。
三国学園の新たな時代の誕生を祝おうではないか」
三国学園ーそれが我が校の新たな名前となった。
「そして、ここからは全校生徒に大きく関係する話だ。
知っての通りこの私、ソウソウは後漢学園の生徒会長だ。
だが、三国学園の生徒会長として選ばれたわけではない…
だから、再び始めようではないか。
生徒会総選挙を!」
ソウソウの口から季節外れの生徒会総選挙の始まりが告げられた。
「ルールは今まで通り全員強制参加。
期間中、最も支持者を集めた者がこの三国学園の生徒会長だ。
なお、それまでの間は仮の生徒会長として私、ソウソウが生徒会を運営していく。
さぁ、生徒会長の座を賭けて再び戦おうじゃないか」
話はそう締めくくられ、全校放送は終了した。
「このタイミングで生徒会選挙?
めちゃくちゃだ、まだ4月じゃないか!」
そうか、これだったのか、ソウソウやコウユウ先輩が言っていた“その時”とは…
あの選挙戦がこんなに早く始まるとは…
「落ち着きなさい、リュービ。
それだけのソウソウに自信と急ぎたい理由があるということでしょう。
前回の選挙ではエンショウ戦に時間がかかりすぎて、結局、中央校舎と北校舎を抑えただけで終わってしまいましたわ。
南校舎の私、リュウヒョウ、東校舎のソンサク、西校舎のリュウショウ、その他もろもろの対立勢力があまりにも多く残ってしまったせいで生徒会運営にも支障が出ている状態ですからね」
「ソウソウは、これを機に他勢力を一気に滅ぼそうという腹ですか」
ソウソウからしたらジャマ者である俺たちを倒すのは早ければ早いだけいいということか。
しかし、それは俺たちがソウソウと戦える機会がそれだけ早く訪れたということだ。
ソウソウ、確かに早くきたな、その時が…
「やってくれたね、ソウソウ…
いいじゃろう、小覇王と恐れられたこの力見せてやるんよ!」
「ああ、どうしよう。
選挙戦がもう始まってしまった」
「落ち着いてくださいリュウショウ部長、まだ始まったばかりですぞ」
「そ、そうだな、チョーショー。
とにかくソウソウの出方を見よう」
「フン、西涼の面汚しめ…
我らの名誉を穢した事決して許しはしないぞ…」
東校舎でも、西校舎でも、そして西北校舎でも、選挙戦の開始は衝撃を持って迎えられていた。
そしてしばらくしてから、再び校内に新たな放送が響き渡った。
「さぁ、突如、始まりました生徒会総選挙!
司会はお馴染みサジがお送りいたします!」
元気のいい声とともに現れたのは、オレンジ色したショートカットに、中性的な顔立ちの、俺たちにはお馴染みの、新入生にははじめましての女生徒・サジだ。
「新入生と西涼校生は初めてですので説明しますと、我が校の選挙は全立候補制。
選挙は全校生徒が対象で、わざわざ立候補する必要はありません。
いかに支持者を自力で集めるかがこの選挙戦の勝敗を左右します。
しかし、そこはマンモス高校、今回は西涼の生徒も増えましたから少しの支持では全く歯が立ちません。生徒会長になるにはその実力を見せつけるしかないのです」
そう、少しくらい優等生で周りに知られていても、とても選挙戦では勝てない。
やはり、ソウソウを倒すしかない。
「それではここで有力候補者を紹介していきましょう」
サジの声とともに画面には先ほどまで観ていた、赤黒い髪と瞳、胸元を大きく開いた服に、ヘソ出し、ミニスカート姿の現生徒会長・ソウソウがデカデカと映し出された。
「まずは最有力候補・宗操ことソウソウさん!
現生徒会長ということで知名度抜群!
昨年度、最大勢力であったエンショウを倒し、中央校舎・北校舎を中心に勢力を広げるNo.1実力者!
とはいえ、まだ生徒会長に就任してから日は浅く、従わない勢力も多数存在します。
この辺りの弱点がどう影響していくのか非常に楽しみです」
続いて登場したのは、ツインテールに三日月の髪飾り、ミニスカートにブーツを着用した女生徒・ソンサクだ。
「お次は東校舎の小覇王・呉孫咲香ことソンサクだ!
昨年度はほぼ勢力0の状態から瞬く間に各部を制圧、東校舎をほぼ手中に収め、ついたあだ名は小覇王!
まだソウソウ会長との直接対決はありませんが、その戦争の強さから指揮能力はソウソウ会長にも匹敵するのではとの噂もあります。
果たしてソウソウ会長との直接対決はあるのか、それとも同盟を結び協力するのか、大変注目を集める勢力であります」
次に映ったのは、薄い水色髪を三つ編みのおさげにし、眼鏡に、長めのスカートの女生徒・リュウヒョウだ。
「続いては南校舎の盟主・立牧氷華ことリュウヒョウ!
昨年度はエンショウと手を結び、一時は学園を席巻しておりましたが、まさかの同盟者・エンショウの敗北により孤立。
しかし、リュウヒョウ勢力はまだまだ健在!
それどころか南校舎南部、更には第二南校舎へと勢力を拡大!
勢力の大きさだけならソウソウ会長に次ぐ大勢力に発展しました!
しかも現在、有力候補の一人だったリュービもリュウヒョウの元にいるそうです。果たしてどう動くのでしょうか!」
続いて映し出されたのは一人の男子生徒、そう俺、リュービだ。
「続けて紹介しましょう。流尾玄徳ことリュービ!
流れ流れて今はリュウヒョウの客将ですが、その戦争の強さと人当たりの良さから一部では高い支持を得ております。
さらに彼に従うカンウ・チョーヒの二人は学園トップクラスの豪傑!
打倒!ソウソウを最も明確に掲げていますが、彼は今後どう動いていくのでしょうか」
続けて紹介されたのは、俺のまだ知らない短髪にタレ目、太めの体格に、温和そうな雰囲気の男子生徒であった。
「次は西校舎の雄・益隆璋ことリュウショウ!
前回の選挙戦中、部下に裏切られたりとかで散々な彼ですが、反乱鎮圧に成功し、今や西校舎最大勢力となりました。
現在は比較的、ソウソウ会長とは友好関係にありますから二大同盟締結もありえるかもしれませんね」
俺はまだ西校舎のリュウショウとは面識がない。
前回の選挙戦で集めた情報によると、ソウソウとエンシュウが戦った時、エンシュウの同盟者・リュウヒョウと西校舎のリュウショウとは仲が悪く、ソウソウはリュウショウと同盟を組み、リュウヒョウの牽制役にしようと、部下のエイキを派遣した。
だが、その時、リュウショウは北のチョウロと対立しており、また、リュウショウの重臣・チョウイが南校舎のリュウヒョウと手を組み、リュウショウに反旗を翻したので、結局、ソウソウとほとんど連携は取れなかったという話である。
「最後に西涼生、生徒会長のバトウは生徒会に入ることになりました。
そして他の有力者ですが、すいません、時間がなくて調べきれませんでした。
次回までには調べておきます。ではまた次回!」
放送は唐突に終わった。
確かにこの短時間では西涼生の情報は集めきれんか。
これからは西涼生の情報を集めるのも重要かもしれんな。
なんにせよこれが新たな選挙戦の勢力図ということだ。
突然の選挙戦の開幕、準備万端とは言えないが、俺はこの中を勝ち進んでいかなければならないんだ。
水色の三つ編みのおさげに、おっとりした雰囲気の女生徒、南校舎の主・リュウヒョウがたしなめるような口調で俺を出迎えた。
「遅くなってすみません、リュウヒョウさん。
しかし、生徒会の全校放送なんて突然なんなんでしょうか?」
「さあ、わかりませんわ。
何かイベントでもやるのでしょうか?」
俺はリュウヒョウに呼ばれ、急いで図書室にやってきた。
なんでもこれから生徒会長ソウソウによる全校放送がはじまるようだ。
内容は不明だが、重大発表という触れ込みである。
ちなみに音声自体なら校舎全域で聴くことができるが、ここ図書室にはテレビが備えつけられており、映像とともに観ることができる。
「リュウヒョウ様、間もなく始まります」
スーツ姿の女生徒・カイエツがテレビの電源を入れる。
テレビには赤黒い髪と瞳を持ち、相変わらず胸元を大きく開いた服に、ヘソ出し、ミニスカート姿の生徒会長・ソウソウが映し出された。
「生徒諸君、私は後漢学園の生徒会長・ソウソウだ。
これより重大発表を行うので、心して聞くように」
生徒会長という立場からか、いつもと違ってソウソウは厳かな雰囲気を漂わせて話を続ける。
「君たちは長らく我が校と友好関係にあった西涼高校のことを知っているだろう。
この西涼高校だが、生徒の減少から学園運営が困難であると相談を受けた。
そこでこの度、我が後漢学園は西涼高校を吸収合併する事に決まった。
新たに加わる西涼校生はかねてより工事を行っていた西北校舎に受け入れることとする」
ソウソウが語ったのは西涼高校がここ後漢学園に吸収合併されるという話であった。
新たに建造された校舎はこのための準備だったのか。
画面の向こうのソウソウはなお話を続ける。
「では、ここで西涼高校生徒会長・バトウ殿に挨拶していただこう」
続けて画面に現れたのは、大柄で、彫りの深い顔立ちの初めて見る男子生徒であった。
「皆様、はじめまして。
先ほどご紹介に預かりました西涼高校生徒会長・馬道騰、通称、バトウと申します。
この度、我が西涼高校は後漢学園と合併されることとなりました。
同じ学園の生徒として仲良くしていただけると幸いです」
バトウが丁寧に挨拶をすると、再び画面はソウソウの姿を映した。
「バトウ会長には、このまま生徒会の長官の一人となっていただき、ともにこの学園運営に携わっていただこうと思う。
そして、この後漢学園だが、西涼高校との合併により、これより名を三国学園と改める。
三国学園の新たな時代の誕生を祝おうではないか」
三国学園ーそれが我が校の新たな名前となった。
「そして、ここからは全校生徒に大きく関係する話だ。
知っての通りこの私、ソウソウは後漢学園の生徒会長だ。
だが、三国学園の生徒会長として選ばれたわけではない…
だから、再び始めようではないか。
生徒会総選挙を!」
ソウソウの口から季節外れの生徒会総選挙の始まりが告げられた。
「ルールは今まで通り全員強制参加。
期間中、最も支持者を集めた者がこの三国学園の生徒会長だ。
なお、それまでの間は仮の生徒会長として私、ソウソウが生徒会を運営していく。
さぁ、生徒会長の座を賭けて再び戦おうじゃないか」
話はそう締めくくられ、全校放送は終了した。
「このタイミングで生徒会選挙?
めちゃくちゃだ、まだ4月じゃないか!」
そうか、これだったのか、ソウソウやコウユウ先輩が言っていた“その時”とは…
あの選挙戦がこんなに早く始まるとは…
「落ち着きなさい、リュービ。
それだけのソウソウに自信と急ぎたい理由があるということでしょう。
前回の選挙ではエンショウ戦に時間がかかりすぎて、結局、中央校舎と北校舎を抑えただけで終わってしまいましたわ。
南校舎の私、リュウヒョウ、東校舎のソンサク、西校舎のリュウショウ、その他もろもろの対立勢力があまりにも多く残ってしまったせいで生徒会運営にも支障が出ている状態ですからね」
「ソウソウは、これを機に他勢力を一気に滅ぼそうという腹ですか」
ソウソウからしたらジャマ者である俺たちを倒すのは早ければ早いだけいいということか。
しかし、それは俺たちがソウソウと戦える機会がそれだけ早く訪れたということだ。
ソウソウ、確かに早くきたな、その時が…
「やってくれたね、ソウソウ…
いいじゃろう、小覇王と恐れられたこの力見せてやるんよ!」
「ああ、どうしよう。
選挙戦がもう始まってしまった」
「落ち着いてくださいリュウショウ部長、まだ始まったばかりですぞ」
「そ、そうだな、チョーショー。
とにかくソウソウの出方を見よう」
「フン、西涼の面汚しめ…
我らの名誉を穢した事決して許しはしないぞ…」
東校舎でも、西校舎でも、そして西北校舎でも、選挙戦の開始は衝撃を持って迎えられていた。
そしてしばらくしてから、再び校内に新たな放送が響き渡った。
「さぁ、突如、始まりました生徒会総選挙!
司会はお馴染みサジがお送りいたします!」
元気のいい声とともに現れたのは、オレンジ色したショートカットに、中性的な顔立ちの、俺たちにはお馴染みの、新入生にははじめましての女生徒・サジだ。
「新入生と西涼校生は初めてですので説明しますと、我が校の選挙は全立候補制。
選挙は全校生徒が対象で、わざわざ立候補する必要はありません。
いかに支持者を自力で集めるかがこの選挙戦の勝敗を左右します。
しかし、そこはマンモス高校、今回は西涼の生徒も増えましたから少しの支持では全く歯が立ちません。生徒会長になるにはその実力を見せつけるしかないのです」
そう、少しくらい優等生で周りに知られていても、とても選挙戦では勝てない。
やはり、ソウソウを倒すしかない。
「それではここで有力候補者を紹介していきましょう」
サジの声とともに画面には先ほどまで観ていた、赤黒い髪と瞳、胸元を大きく開いた服に、ヘソ出し、ミニスカート姿の現生徒会長・ソウソウがデカデカと映し出された。
「まずは最有力候補・宗操ことソウソウさん!
現生徒会長ということで知名度抜群!
昨年度、最大勢力であったエンショウを倒し、中央校舎・北校舎を中心に勢力を広げるNo.1実力者!
とはいえ、まだ生徒会長に就任してから日は浅く、従わない勢力も多数存在します。
この辺りの弱点がどう影響していくのか非常に楽しみです」
続いて登場したのは、ツインテールに三日月の髪飾り、ミニスカートにブーツを着用した女生徒・ソンサクだ。
「お次は東校舎の小覇王・呉孫咲香ことソンサクだ!
昨年度はほぼ勢力0の状態から瞬く間に各部を制圧、東校舎をほぼ手中に収め、ついたあだ名は小覇王!
まだソウソウ会長との直接対決はありませんが、その戦争の強さから指揮能力はソウソウ会長にも匹敵するのではとの噂もあります。
果たしてソウソウ会長との直接対決はあるのか、それとも同盟を結び協力するのか、大変注目を集める勢力であります」
次に映ったのは、薄い水色髪を三つ編みのおさげにし、眼鏡に、長めのスカートの女生徒・リュウヒョウだ。
「続いては南校舎の盟主・立牧氷華ことリュウヒョウ!
昨年度はエンショウと手を結び、一時は学園を席巻しておりましたが、まさかの同盟者・エンショウの敗北により孤立。
しかし、リュウヒョウ勢力はまだまだ健在!
それどころか南校舎南部、更には第二南校舎へと勢力を拡大!
勢力の大きさだけならソウソウ会長に次ぐ大勢力に発展しました!
しかも現在、有力候補の一人だったリュービもリュウヒョウの元にいるそうです。果たしてどう動くのでしょうか!」
続いて映し出されたのは一人の男子生徒、そう俺、リュービだ。
「続けて紹介しましょう。流尾玄徳ことリュービ!
流れ流れて今はリュウヒョウの客将ですが、その戦争の強さと人当たりの良さから一部では高い支持を得ております。
さらに彼に従うカンウ・チョーヒの二人は学園トップクラスの豪傑!
打倒!ソウソウを最も明確に掲げていますが、彼は今後どう動いていくのでしょうか」
続けて紹介されたのは、俺のまだ知らない短髪にタレ目、太めの体格に、温和そうな雰囲気の男子生徒であった。
「次は西校舎の雄・益隆璋ことリュウショウ!
前回の選挙戦中、部下に裏切られたりとかで散々な彼ですが、反乱鎮圧に成功し、今や西校舎最大勢力となりました。
現在は比較的、ソウソウ会長とは友好関係にありますから二大同盟締結もありえるかもしれませんね」
俺はまだ西校舎のリュウショウとは面識がない。
前回の選挙戦で集めた情報によると、ソウソウとエンシュウが戦った時、エンシュウの同盟者・リュウヒョウと西校舎のリュウショウとは仲が悪く、ソウソウはリュウショウと同盟を組み、リュウヒョウの牽制役にしようと、部下のエイキを派遣した。
だが、その時、リュウショウは北のチョウロと対立しており、また、リュウショウの重臣・チョウイが南校舎のリュウヒョウと手を組み、リュウショウに反旗を翻したので、結局、ソウソウとほとんど連携は取れなかったという話である。
「最後に西涼生、生徒会長のバトウは生徒会に入ることになりました。
そして他の有力者ですが、すいません、時間がなくて調べきれませんでした。
次回までには調べておきます。ではまた次回!」
放送は唐突に終わった。
確かにこの短時間では西涼生の情報は集めきれんか。
これからは西涼生の情報を集めるのも重要かもしれんな。
なんにせよこれが新たな選挙戦の勢力図ということだ。
突然の選挙戦の開幕、準備万端とは言えないが、俺はこの中を勝ち進んでいかなければならないんだ。
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