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番外編

番外!後漢学園文化祭その5[服装]

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「さて、気を取り直して次はどこに行くかな」

「リューちゃん、リューちゃん

 次はここに入るのだ!」

「エンショウのファッションショー?

 嫌な予感がするな」

「つべこべ言わずにさっさと入るのだ!」

「うわっ、ととと」

「ふふふ、よく来たわね、リュービ、それにカンウ・チョーヒ…とその子は誰ですの?」

「あちしはリューちゃんの子供なのだ!」

「うわー、また何言い出すのヒミコちゃん!

 この子はさっき知り合って一緒に回ってる子だよ。名前はヒミコちゃん」

「キャハハハハ

 よろしくなのだー!」

「相変わらずただれてますわね…」

 あきれ顔でこちらを見る薄紫のウェーブがかった長い髪に、白いマントに紺のニーソをはいたこの女生徒はエンショウ。

 選挙戦ではコウソンサンと対立(※第17~19話)。後、コウソンサンを破ると、この学園の生徒会長の座を賭け、ソウソウと全面対決。後一歩まで追い詰めるが、敗北し、今はソウソウ配下となっている(※第47~62話)。

「それにあなたたち…

 なんですの、そのチャイナドレス。そんななんちゃって中国衣装で三国志の文化を語るなんて片腹痛いですわ!」

 エンショウの嫌みな高笑いが会場に木霊こだまする。

 うーん、エンショウ、カントの戦いの頃に比べてだいぶ明るくなった感じがするなぁ…

「私だって好きでこんな格好してるわけではありません!」

 今さらながらカンウが自身のチャイナドレスのスカートを押さえながら恥ずかしそうに答える。

「私が本当の『三国志の服装』というものを教えて差し上げますわ!

 出てきなさいデンポウ!」

 エンショウの声に応じて現れたのは白髪のエンショウの参謀兼執事・デンポウであった。

 だが、いつもは執事服の彼だが、今回ばかりはその服装ではなかった。

「よく来られましたリュービさん、それに皆さんも。

 私がしている格好は三国時代のいわゆる文官の服装です」

 デンポウの服装は一見、日本の着物のような黒い服を着、頭に箱型の黒い帽子をかぶっていた。腰には剣をげ、おびからは長い黒布が伸びていた。

「なんか全身黒いね」

「これは県の長官クラス、日本でいうところの市長くらいの立場の人を想定した服装で、あまり高い身分の服装ではないですね。

 かん代(前三世紀~三世紀頃)では青紫の服の色が最も尊ばれ、白色の服が最も低い地位の色でした」

「服装はだいぶ日本の着物に近いかな」

「だいぶ近いですね。

 古代中国では下着の上にこ/ももひきを履き、その上に裾の長い服を着て、おびをしめました。

 服は大きく分けて、上下に別れたタイプ(上衣じょうい下裳かしょう、この二つを合わせたものを衣裳いしょうという)か、浴衣のように上下が繋がったタイプ(深衣しんい)がありました。

 現代の着物との大きな違いは襟や袖口に別の布で縁飾ふちかざりをつけ、紋様をつけました」

「そういえば中国の昔の人って何かしら頭につけているイメージですね」

「そうですね。

 古代中国では髪は伸ばしてい、人前では何かしらかぶるのが習わしでした。

 その種類は多種多様で全て説明はできませんが、今かぶってる箱型の帽子は、進賢冠しんけんかんというかんむりの一種で、当時の学者や文官がよくかぶっていました。

 文官が用いたものだと他にぼうというかぶり物がありました。

 山型のきぬの帽子で、の曹操《そうそう》が作り、色によって貴賤きせんの区別したのが始まりです。

 このぼうは元々一山でしたが、の政治家の荀彧じゅんいくがある時、木の枝にぶつけへこませて、二山にしたのを面白いと喜び、そのままにしていたのを、皆が真似するようになり、真ん中をへこませて二山にするものが一般化しました」

「後、その腰の布はなんなんだぜ?」

「これはじゅですね。

 身分ごとに規定があり、これを腰から足らすことで身分の印としました。

 皇帝のじゅが黄赤で、それに黄、赤、紺、ひょう/はなだいろ(薄い青)の色の紋様をい付けます。じゅは以下、赤、緑、紫、青、黒、黄、青紺の色の順で身分が下になっていきます」

「剣もあるのだー!」

「そうですね、中国では昔から腰の左側に剣をびていました。

 しかし、しん代(四世紀頃)には木製の剣になり、装飾品でしかなくなり、次第にすたれていきました。

 他、持ち物としては、官吏かんりが受けた命令を書き留める板のしゃく(三国時代には手版しゅはん簿と呼ばれた)、官職を表す公印(はんこ、身分証明を兼ねていた)、文具の筆や板の字を削って消すための小刀・書刀等を持ち歩いていました」

「おい、デンポウ、いつまで喋っている。そろそろ俺と交代しろ」

「ああ、カクトすまんな。では次の衣裳いしょうに移ろう」

「だいたい、なんで俺が平民の格好なんだ」

「あなたにまだ居場所があるだけ恩情ではないですかね」

 続いて現れたのはエンショウ軍の指揮官の一人・カクトだ。髪は茶髪のままだが、今回は整髪料を使わず、金のネックレスもつけていない。平民の格好というだけあって先ほどデンポウが言ったように白い服装だ。

「カクトの服装は基本的には私と同じ構造ですが、上着の丈が短く、下にスカート状のしょうをつけていないので、ズボン状のこ/ももひきがそのまま見える状態です。

 これは襦袴じゅこ(短い上着とズボン)と呼ばれる格好です。

 元々、中国で下の服はスカートタイプでしたが、北方の騎馬民族などは馬に乗るのに適したズボンタイプの服を着ていました。中国でも馬に直接乗るようになり、次第にズボンタイプの服装が広まっていきました」

「おい、デンポウ、今はこのカクト様の番だぞ。俺に喋らせろ。

 まあ、だいたい喋られてしまったが、馬に乗るための服なら他に袴褶こしゅう(うまのりばかま)がある。

 見た目はこの襦袴じゅこに近いかな。しゅうは上着で、丈が短く、袖が広い、騎射に向くことから騎服とも呼ばれる。

 他に話してないことと言うと頭のきんだな」

 カクトの頭に目を向けると、彼は白い帽子のようなものをかぶっていた。

きん葛布かっぷで作る簡易な帽子の一種だ。かんの時代(前三世紀~三世紀頃)、官吏かんりかんむりをつけ、庶民は白巾はくきんをつけていたそうだ」

きんというと三国志では黄巾こうきんの乱が有名ですね」

 カンウがそう口を挟む。我が校の黄巾党こうきんとうは頭に黄色いバンダナ巻いてたな、そういや…

「よく本などでは黄巾賊こうきんぞくは黄色バンダナを巻いたり、ハチマキを巻いてたりするが、実際は帽子のようなかぶりものであったようだ。

 黄色にすることで白巾はくきんの一般人と区別する意図もあったのだろう。

 きん官吏かんりはつけないと言ったが、後漢ごかん末(三世紀頃)になるときんを優雅と考え、一部では常用するようになっていった。

 後漢ごかんの群雄・袁紹えんしょうは将軍になってもきぬきんをつけ、文人の孔融こうゆうなども使っていたようだ」

「へー、袁紹えんしょうきんを着用していたのか

 あれ、そういえばエンショウはどこ行ったんだろう?」

 辺りを見回したが、いつの間にかエンショウの姿が見えなくなっていた。

「エンショウ様なら今支度中です」

「その間は私たちがお相手をして差し上げますわ」

 エンショウの代わりに姿を現したのは長身で、水色の髪の女生徒・ガンリョウ、そして桃色の髪のブンシュウの二人だ。

 彼女たちは普段は白い制服に牛馬の肩鎧かたよろいを左右に付けているが、今回はその格好ではなかった。

「では、お次は三国志のよろいのお話に参りましょう」

「なるほど、服の次はよろいか」

 まずはガンリョウが口を開いた。

「先によろいの概要について簡単に話しておきましょう。

 中国のよろいは古くから革製と金属製の二種類がありました。これらの素材で小さな板状にしたものを作り、これを革ひもやくぎでいくつもつなげ、布のように加工してよろいを作っていきますわ。

 このうち板状のものを短冊たんざく型に加工したものを『札甲さつこう』、楕円だえん形のものを『魚鱗甲ぎょりんこう』と言います。この構造のため、巻いてたたむことができ、強行軍の時などは巻いて背負って移動したと言われていますわ。

 皮革ひかくは通常は牛の革で、最上位はさい革、金属は古くは青銅せいどうですが、三国時代は鉄が主流であったようですわ

 でも、後漢ごかん末(三世紀頃)、物資の欠乏から一般兵士の中にはよろいを着用せず戦う者も多かったと考えられていますわ。

 さて、概要はここまでにして個々のよろいを紹介していきますわ。ブンシュウをご覧なさい」

「お、私の出番ですわね」

「ブンシュウの着用しているよろい明光鎧めいこうがい、その特徴は胸部と背部にある護心ごしんと呼ばれる大型プレートをつけ、これが鏡のように光を反射することから明光鎧めいこうがいと呼ばれますわ。これにより高い防御力を有しておりますわ」

 ブンシュウの胸部には二つの円盤がついており、確かに光を放っていた。

「なるほど、確かに鏡みたいに俺の顔も写りこんでるね」

「あの…リュービ…そんなに胸ばかり見つめられると照れてしまいますですわ」

 ブンシュウは顔を赤らめしどろもどろに返事をする。

「ご、ごめん、そんなつもりじゃ…」

「兄さん…他の女性の胸を凝視するのは感心しませんね…」

「アニキ…そんなにブンシュウのデカチチが好きなのか…?」

「いや、二人とも、違う…待っ…」

「さて、リュービが制裁を受けている間に捕捉しておきますわ。この明光鎧めいこうがいを耐久性を上げるためにうるしで黒く塗ったものを黒光鎧こっこうがい、別名、玄鎧げんがいとも言って、三国志では軍が多く装着していましたわ。

 また、この頃のかぶとは長い札を横につづって作られ、頭頂部に飾りをつけていたようですわ」

「な、なるほど…」

「おや、リュービ、あなたよろい着なくても防御力高いんですわね」

「そりゃどーも…」

「兄さんは他の女性の体ばかり見すぎです」

「アニキにはオレたちがいるだろ」

「悪かったよ、カンウ、チョーヒ…」

「あなたたち仲良いわね。

 では、次は私、ガンリョウの着ているよろいの紹介しますわ。

 こちらは両当鎧りょうとうがい。板状の札をつづって作った前面と背面で、胴体を挟む形にして肩と腰のベルトで固定した鎧ですわ。

 防御力では明光鎧めいこうがいに劣りますが、軽快で騎兵のよろいとしてよく使われましたわ」

 そのガンリョウの前後を挟んだよろいは上半身から膝までを防御していた。さらにその鎧の下には鎖帷子くさりかたびらのようなものがチラチラ見えていた。

「この鎖帷子くさりかたびらのようなものは環鎖鎧かんさがい、小さな鉄製のリングをつなげたよろいで、他のよろいより軽量で、通気性に優れていますの。他のよろいに比べて防御力は劣りますが、他のよろいに重ねて着用し、その防御力をより高める使い方もできますわ」

 ガンリョウが一通り説明を終えたところで、デンポウが会話に入ってきた。

「では、最後に筒袖鎧とうしゅうがいを紹介しましょう。

 これは蜀漢しょくかん丞相じょうしょう(宰相)・諸葛孔明しょかつこうめい(名はりょうあざな孔明こうめい)が発明したとされるよろいで、そでが付いており、上腕部と急所である脇の下が保護されています。また魚鱗ぎょりんの鉄片を重ねるように作られ、大変防御力の優れたよろいでした。

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諸葛孔明しょかつこうめいですか。三国志で一番有名な人物ですね」

「オレも孔明こうめいの名前は聞いたことあるんだぜ!」

「カンウ、チョーヒ、今回はいいけど、本編に戻ったらその名前は一旦忘れてね」

「「はーい」」

「さて、ではお次は三国志の女性の衣裳いしょうに移りましょうか」

 続いて現れたのはウェーブのかかった長い黒髪の女生徒・ソジュと、黒髪ポニーテールにメガネをかけた女生徒・ホウキだ。

「ソジュさん、お久しぶりです。それとホウキさんですよね?エンシュウ陣営にいた時には直接話す機会はありませんでしたが」

「ええ、ホウキです。そんな相手の顔まで把握してるなんてさすがですね」

「に・い・さ・ん…」

「イタタタタ、痛いってカンウ。別にちょっかいかけようと思って覚えてたわけじゃないから」

「コホン、ではまず私、ソジュから説明させていただきます。

 私が上に着ている服は袿衣けいい(うちかけ)という古い婦人服で、上から下にかけて広がっていく服です。

 かんの時代(前三世紀~三世紀頃)の貴婦人は、裾が地面に引きずるほど長い袿衣けいい(うちかけ)を着ていました。

 また飾りとして刺繍ししゅう色絹いろぎぬ縁飾ふちかざりを使ったりしていました」

「結構、華やかな感じなんですね」

 興味があるのかカンウがまじまじとソジュの衣裳いしょうを見ている。

「まあ、色やデザインに関しては想像で補うところが大きいですが、当時も高い位の女性の服はかなり華やかなものだったのではないでしょうか」

「次は私、ホウキが担当します。

 こちらは一般的な女性の格好です。

 この上衣は衫襦さんじゅという短い上着、下は長裙ちょうくんという長いスカートをき、間に大帯(太い帯)を巻いていました。

 ちなみにくんは男性もしょうこ/ももひきの上から着用しました」

 しょうもスカートタイプの服だし、構造的には男女とも近い感じかな。日本の着物にも近いところがあるようだ。

 更にソジュが話を進める。

「少し女性の身だしなみについてもお話しましょうか。

 当時の美女とされる人はまず髪の美しさが挙げられます。これは男性も同様ですが、髪が黒くて多いものが美人とされていました。

 カンウさんの髪は黒々としているのできっと当時でも美しいとされたと思いますよ」

「確かにカンウの髪は綺麗な黒髪だからなぁ」

「もー、兄さん、そんな誉められるとテレるじゃないですか」

 カンウは顔をにやけさせながら、ペシっと俺の肩を叩く。確かに音はペシなのだが、カンウの一撃は強く重い。

「むー、オレの髪はカン姉ほど黒くも長くもないんだぜ」

「そういう時に古代の人たちは、仮髪かもじ(かもじ、添え髪)、今で言うエクステを使っていました」

「これが仮髪かもじかだぜ?

 どうだ?アニキ、これでオレも三国志美人だぜ」

「チョーヒはそんなのつけなくても充分可愛いよ」

「もー、アニキ!ホントのことでもテレるじゃねーか」

 今度はおもいっきりバシンと殴られる。テレだろうがなんか理不尽だ…

「さて、話を続けますよ。

 当時の女性は男性同様髪を伸ばしていました。髪のお手入れには油を塗って光沢を与え、黒いきぬの布で包み、歩揺ほようと呼ばれる黄金の台に珠玉しゅぎょく(宝石)をつけた髪飾りを付けました。

 三国時代の女性の髪型に「霊蛇髻れいだけい」と呼ばれるものがあります。

 これは曹丕そうひ(曹操の子)の妻・甄后しんこうが蛇の動きから考案したと言われる髪型で、その名の通り一つにまとめた髪を蛇がうように色々な形にした独特な髪型であったそうです」

 ソジュに続けて今度はホウキが話を始める。

「次は女性の化粧にも触れましょう。

 当時の化粧品では、べに白粉おしろいまゆずみが既にあったと言われています。

 古来より美人の条件として眉と目が重要視されていました。

 「蛾眉がび」という言葉があり、眉をまゆずみでもって蛾の触覚のように細く長く彎曲わんきょくさせたものを描いていました」

 その時、突如ブースの奥から女性の声が会場に響き渡った。

「さて、皆さん、女性の身だしなみの話はそれぐらいにして、そろそろ真打ち登場といきますわよ!」


「その声はエンショウ!」

「さあ、トリを飾るのはこの私エンショウの皇帝姿ですわ」

「ああ…なんか教科書とかでこんな格好見た気がするんだぜ」

「ああ、なんか玉簾たますだれらしたような帽子に黒い服、なんか教科書で見覚えあるな」

玉簾たますだれとか言わないでくれます?」

 満を持しての登場で、俺たちがあまり盛り上がらなかったので、少々エンショウのご機嫌を損ねてしまったようだ。

「まあ、いいですわ。

 私が今かぶっているかんむり冕冠べんかん。帽子の上に板を乗せて、その板の先に玉を通したりゅう/たれを飾り付けしたものですわ。

 旒の色と数は地位によって違いがあって、皇帝は白玉を前後に各十二、三公さんこう・諸侯(大臣クラス)は青玉を七、卿大夫きょうたいふ(貴族クラス)は黒玉の五。もちろん私が今つけている冕冠べんかんは皇帝仕様ですわ!」

玉簾たますだれつけてる様にしか見えない」

「不敬ですわよ、リュービ。

 来ている服はこんと言われる礼服ですわ。黒いきぬ上衣じょういに、赤いふちのついたえりそで中衣ちゅうい(内着)、赤いしょうきますわ。

 三公さんこう(最高位の大臣)や九卿きゅうけい(大臣)らもこの服を着用しますが、皇帝はさらに十二の刺繍ししゅう、すなわち日、月、星辰せいしん(星座)、山、龍、華虫かちゅう(きじ)、藻(水草)、火、粉米(米粒)、宗彝そうい(酒器)、(おの)、ふつ(対の弓)を衣裳いしょうほどこしていますわ」

「賑やかな服だな。

 あ、月に兎がいる」

「中国には古くから月には兎や蛙が住んでいたと言われていましたわ」

「へー、太陽にも鳥がいるね」

「それはカラスですわ。一説には太陽の黒点をカラスになぞらえたとも言われていますわ。

 …ちょっと、リュービ…あまり私の体をじろじろ見ないでくれます?」

「え、いや、そんなつもりじゃ…」

「兄さん…今度はエンショウさんですか!」

「カンウ、今度はってなんだよ、そんな目で見てないから」

「アニキ!やっぱり胸の大きな女が好きなのか!」

「チョーヒも!」

「キャハハハハ!

 リューちゃん顔真っ赤なのだ!」

「だから違うって!」
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