秘められた能力

最後の日 前編

僕は精進し続けた。それもそのはず、新しい課を作るぐらいのことをするのだ、悠長な時は無い。
だが、この日だけは、緩んでしまう。
この卒業式には…



式の工程はほとんど終わり、僕は疲れていた。
皆もそう思わないだろうか？
…って誰に言ってるんだか…
そんなことを考えている隙に校長の式辞が終わった。その後も滞りなく終わった。

クラスでの最後の授業が始まった。別に、こういうのは好きじゃない。集が騒いでいるのを見てよく出来るなあと感心する。こういうことも仕事に活かせるのだろうか？僕はしばしば考えた。
その間に僕が言葉を述べる番になった。
「ヤバい、何も考えてない…」
その言葉が脳裏に浮かぶ。何話そうかと悩んでいる時…
学級委員「能力乱用防止課お疲れ様！」
学級委員が声を発したのだ。わけもわからず僕はよろめいた。クラスの皆はこのことを知っていたのごとく声援を送ってきた。感謝の言葉を述べつつ、僕はこう言った。
凡太「みんな、この言葉だけは覚えてもらいたい。『努力は無限に出来る。それを縛っているのは自分自身』
それじゃ皆ありがとう！」
僕はそのまま自分の席に戻った。
残ることは後1つだな。その時間が来るのを僕達は待ち続けた…